JPS5933394Y2 - 折りたたみ式サウナボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、小さなスペースに収納可能なことにより収納
性が良好で、取扱いも簡便な折りたたみ式サウナボック
スに関するものである。

家庭内でサウナを利用したいという要望が最近急に増大
している。

家庭内にサウナをもち込む場合、家庭内ではスペースが
制限されることがら、サウナボックスを小さなスペース
に収納し得るが否かが一つの大きな問題となっている。

特に、サウナの不使用時に、でき得る限りスペースを取
らずにサウナボックスを収納することができれば至便で
ある。

このような目的を達成するためには、サウナボックスを
、互いに分離可能な部材の組立体がら構成し、サウナ不
使用時にこれらの部・材をばらばらに分解してコンパク
トにまとめて収納し、サウナ使用時にはこれらの部材を
再び箱状に組立てて用いる方式が考えられる。

しかし、分解・組立方式の場合には、収納性の問題は解
消しても、サウナボックスの構成部材の各々がかなりの
重量を有し、ボルト孔等を合せて組み立てることは実際
には非常に困難となるので、取扱い上不便であるという
別の問題が生ずるのである。

本考案の目的は、折りたたみ式にすることによってコン
パクトな収納性を得ると共に、取り扱いを至便ならしむ
るサウナボックスを提供することにある。

本考案の構成上の特徴は、間隔をおいて対向する一対の
側板を設け、該一対の側板の互いに反対側の側縁に開動
用の側板を水平回動可能に取付けて前・後壁及び左右の
側壁を形成すると共に、前記各側板の少なくとも−の上
下端の一方に、前記各側板間に形成される上下開口端の
一方を閉成可能な板状体を、垂直回動可能に取付け、且
つ、前記対向する側板の前記板状体とは反対側の端部同
士を、これらの間に折りたたみ可能な折りたたみ板で連
結した点にある。

以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図は折りたたみ途中の状態を示しており、第２図は
箱状にセットした状態を示している。

図面において、１，２は互いに間隔をおいて対向する側
板で、側板１は右側壁となり、側板２は左側壁となる。

側板１の前側縁には開動用の側板３が、他方の側板２の
前縁側とは反対側の後側縁には回動用の側板４が蝶番５
などにより水平回動自在に取付けられている。

この側板３は前壁となり、側板４は後壁となっている。

側板３の左右両側の位置には、通常、縦方向に延びる遠
赤外線ヒータ６が取付けられており、該ヒータ６は網状
物７によって人が直接触れることがないように覆われて
いる。

他方の側板４の中央部に形成された凹所には遠赤外線ヒ
ータ８が設置されており、網状物９などによって覆われ
ている。

側板４の上端には一枚の板体からなる天井板としての板
状体１０が蝶番１１を介して垂直回動可能に取付けられ
ていて、板状体１０は側板１〜４間に形成される上端開
口部を閉成可能に形成されている。

また、側板１，２の板状体１０とは反対側の端部（下端
部）同士は、これらの間に折りたたみ可能な折りたたみ
板１２により連結されている。

この屈曲構造は、通常２枚の板１２ａ、１２ｂを図示し
ない蝶番によって連結すると共に、各板１２ ａ 、１
２ ｂを側板１，２の下端に図示しない蝶番で垂直回動
可能に取付けることにより達成されている。

この折りたたみ板１２は本実施例では床板となる。

図中、１３は側板３，４の下端に取り付けられたキャス
タ・ピロボール等の車輪装置、１４は側板３に設けられ
た出入用の扉、１５は折りたたみ板１２支持用に側板３
，４下端内面に突設した突出部である。

次に、斯る構成の折りたたみ式サウナボックスの使用状
態及び折りたたみ作業につき説明する。

サウナ使用時には、第２図の如く箱状にセットして用い
る。

また、不使用時には、第１図に示すように、床板として
の折りたたみ板１２を屈曲させて、両側の側板１，２を
密着させ、かつ、側板３，４を箱状のセットの状態から
２７０°回動させて、側板３，４を側板１，２の外面に
それぞれ密着させると共に、天井板としての板状体１０
を側板４の内側に回動させて、板状体１０を側板４内面
に密着させることにより、全体を折りたたむ。

上述した実施例では、折りたたみ板１３を床板として使
用し、板状体１０を天井板として使用したが、この板状
体１０を床板として使用し、折りたたみ板１３を天井板
として使用してもよい。

また、板状体１０は側板４に取り付けたが、この板状体
１０は側板４に限らず他の側板１〜３のいずれに取付け
てもよい。

更に、板状体１０は一枚の板体から形成したが、必らず
しもこれに限定されるものではなく、例えば、第３図に
示す様に、側板３，４の上端に垂直回動可能に取り付け
た２枚の板体１０ａ、１０ｂから板状体１０を形成して
もよい。

その上、上記実施例では一対の側板１，２がサウナボッ
クスの側面を構成し、側板３，４がサウナボックスの前
面、背面を構成する場合を示したが、これに限定される
ものではなく、側板１，２がサウナボックスの前面、背
面を構成し、側板３，４がサウナボックスの側面を構成
するものであってもよい。

本考案は、以上説明したように、対向する側板の反対側
の側縁に回動用の側板を水平回動可能に取付けると共に
、天井板と床板の一方を屈曲可能に設け、他方を側板に
垂直回動可能に取付けたので、不使用時には全体をコン
パクトに折りたたんで小さなスペースに収納することが
できる。

しかも、この構造により、全体を完全に展開することが
できるので、補修、点検、清掃等が容易となる利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す折りたたみ式サウナボ
ックスの折りたたみ途中における斜視図、第２図は第１
図のサウナボックスを箱状にセットして示した斜視図、
第３図は本考案の他の実施例である折りたたみ式サウナ
ボックスを箱状にセットして示した斜視図。 １．２，３，４−・−・・側板、１０・・−・−板状体
、１０ ａ 、１０ ｂ・・・・・・板体、１２・・・
・・・折りたたみ板。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）間隔をおいて対向する一対の側板を設け、該一対
   の側板の互いに反対側の側縁に開動用の側板を水平回動
   可能に取付けて、前・後壁及び左右の側壁を形成すると
   共に、前記各側板の少なくとも−の上下端の一方に、前
   記各側板間に形成される上下開口端の一方を閉成可能な
   板状体を、垂直回動可能に取付け、且つ、前記対向する
   側板の前記板状体とは反対側の端部同士を、これらの間
   に折りたたみ可能な折りたたみ板で連結したことを特徴
   とする折りたたみ式サウナボックス。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項に記載の折りたた
   み式サウナボックスにおいて、板状体を、−の側板端部
   に垂直回動自在に取付けられた１枚の板体としたもの。
3. （３）実用新案登録請求の範囲第１項に記載の折りたた
   み式サウナボックスにおいて、板状体を、対向する側板
   端部に垂直回動自在に取付けられた２枚の板体から形成
   したもの。