JPH0122002Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は鋼板製の組立物置を複数棟左右方向
に連結するための連棟屋根連結装置に係り、連設
した各単位屋根の破風部分の水切り板を除去して
両屋根を連結した状態においても同連結部の水切
りを良好になすと共に、強固な屋根連結部を構成
することを目的とする。

本考案の実施例を図面に従つて説明すると、第
１図に図示の如く、複数の同一規格の組立物置を
横方向に長く連結するものであり、図は２棟の物
置を連結した状態を示したが、３棟以上の複数棟
をも同様にして連結するものであつて、図中、１
は屋根板を示し、この屋根板は第２図及び第３図
に図示した如く、波形に曲成した単位板適数枚を
各板側端部を重合して接続するものであり、一方
の側端折上げ縁１ａ上へ他方の側端折曲げ山部１
ｂを被冠して接続している。そして屋根外側端部
においては、屋根板１の外端部折曲げ縁１ｂ上へ
水切り板２を重合し、水切り板２の外側に破風板
３を嵌合添設して屋根外側端部の水切りを行なつ
ている。

又、左右両屋根の連結部においては、隣接両屋
根板１，１間に、上向き両凸条４ａ，４ａの間に
凹溝４ｂを形成した屋根連結板４を両屋根板の側
端折上げ縁に係止架設して両屋根を連結し、該連
結板４の前端下側の凹溝底部に屋根端隠し板５の
吊り具６の上端水平片６ａを螺子７で螺着し、該
吊り具上に両屋根端隠し板５，５を衝合わせに接
合した接合部を被冠すると共に、該接合部上側に
更に端隠し継ぎ板８を重合し、前記連結板４の前
端上側の両凸条上面に端隠し板接合部と継ぎ板と
の上端を螺子９で螺着すると共に、同接合部と継
ぎ板との下端を吊具下端水平片６ｂに螺子１０で
螺着している。

尚、図中１１は隅柱、１２は間柱、１３は前壁
連結板兼支柱、１４は側壁、１５は前壁、１６は
引戸、１７は床枠、１８は〓兼桁板、１９は屋根
受、２０は屋根板裏面に付設した屋根棧、２１は
上レールである。

本考案は上述の構成であつて次のような作用効
果がある。

屋根連結板４が両方の屋根板の各側端折曲げ縁
上に係止して被冠されるから、両屋根板が確実に
連結され、両屋根の破風板３と水切板２とを除去
しても同部の水切りは良好である。

又、前記連結板４の前端に吊り具６を螺着し、
この吊り具の下端部に屋根端隠し板の接合部と同
端隠し板継ぎ板８との重合部下端を共に螺着し、
同端隠し板と継ぎ板との重合部上端を連結板前端
上側に螺着したから、端隠し板接合部が継ぎ板と
共に連結板前端上下２個所に支持され強力に屋根
板前端部に固定され、屋根板上で連結板と端隠し
板とが結合して屋根板を押圧するので屋根連結部
を尚一層強力にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案により連結した組立物置を示す
斜視図、第２図は同屋根板の連結状態を示す断面
説明図、第３図は同屋根板連結要部を示す拡大端
面図、第４図は同屋根部の連結要部を示す拡大分
解斜視図、第５図は同要部の縦断側面図である。 １……屋根板、２……水切板、３……破風板、
４……連結板、５……端隠し板、６……吊り具、
７……螺子、８……継ぎ板、９……螺子、１０…
…螺子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右に連結する両組立物置の屋根連結部におい
   て、隣接両屋根板１，１間に架設した連結板４の
   前端に吊り具６の上端を螺着し、前記両屋根板の
   端隠し板５，５の衝合わせ接合部上に継ぎ板８を
   重合して之を前記連結板前端上側に被冠し、該被
   冠重合部の上端を連結板に螺着し下端を吊り具の
   下端に螺着した組立物置の連棟屋根の連結装置。