JPS5834924Y2 - 組合せ長押 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は特にファイバーボードを使用してなる組合せ
長押の構造に関し、その芯材としてインシュレーション
ボードを利用したことを特徴とするものである。

一般に、この種の組合せ長押は合板と素材、又は各種の
集成材と素材等を組合してなるものであるが、その形状
は側板イの裏面上下に副板口を接合して断面三角状とし
、更にその外面全体を突板ハで化粧被覆したものであっ
て、上記両板１９口が同質のファイバーボードからなる
ものや〔第１図ａ参照〕、副板用こ素材を使用したもの
〔同図す参照〕、或いは素材からなる多数の副板口を側
板イの裏面全面に平行的に接着したもの〔同図Ｃ参照〕
などが知られている。

しかし、これら従来の組合せ長押は、何れも反りや、あ
ばれ等が生じ易いという共通的な不都合が見られたもの
である。

このような実情に鑑み本考案は、側板及び副板をファイ
バーボード等で構成し、上記画板の内方にその芯材とし
てインシュレーションボードを填充せしめたことによっ
て叙上の問題点を大巾に改善し得たものである。

以下、本案の構成を一つの実施例に基づいて更に詳述す
ると、第２図において１は側板、２は側板の側面上下に
接合された芯副板であって、ハードボード、セミハード
ボード、又は中比重ファイバーボードからなり、更に３
は上記側板１及び芯副板２の内方に填充された芯材で、
比重０．４〜０．２程度の、比較的強度の高いインシュ
レーションボードから構成されたものである。

尚、図中４は長押外表面の化粧用突板を示す。

而して、本案長押の製作方法の一例を述べると第３図に
示す如く、予め規定の断面矩形状に製作された芯材３の
両長辺に側板１を、またその短辺側に芯副板２をそれぞ
れ接着したうえ、その四面を覆って突板４を貼着し、し
かる後図中、点線部分に沿って長押挽きを行うものであ
る。

又、上記側板１には、例えば針葉樹を原材料とした明色
のファイバーボードを使用すれば、突板４が黒ずんで見
えることがなく、その突板の薄肉化をも計ることができ
て経済的である。

叙上の構成に係わる本案長押は、側板１と芯副板２とが
その接合面でのみ接着されて側副板間に空間を有する在
来品とは異なり、上記両板１，２間の空間を芯材３、で
充填することにより、該芯材３が側板１と芯副板２とを
間接的に接合する為、高い強度が得られて、長押全体に
反りや、あばれが生ずることがないものである。

この他、本案長押は、上記芯材３にインシュレーション
ボードを使用したことによって、軽量で、しかも釘等の
保持が良い上、商品価値の高い製品が歩留よくしかも安
価に得られるなど、在来の組合せ長押には見られなかっ
た多くの諸特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はそれぞれ従来の組合せ長押を示す縦断面図であ
って、同図ａはその側板と副板がハードボードからなる
もの、またす、Ｃはハードボードからなる側板に対し副
板が素材であるものを示し７、更に第２図は本案長押の
縦断面図、第３図は本案量の長押挽き前の状態を示す縦
断面図である。 尚、図中、１・・・・・・側板、２・・・・・・芯副板
、３・・・・・・芯材、４・・・・・・突板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハードボード乃至、中比重ファイバーボードを含むセミ
   ハードボードからなる側板及び芯副板の内方に、インシ
   ュレーションボードからなる芯材を充填せしめ、その外
   表面を突板（つき、いた）で化粧被覆したことを特徴と
   する組合せ長押。