JPS5834693Y2 - バツテリ−の収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、たとえば電動車椅子の電源となるバッテリー
を収納するのに実施して最適なバッテリーの収納装置に
関するものである。

電動車椅子等、バッテリーを動力源として用いるもので
は、このバッテリーを定期的に取り出し、液量や比重の
点検を行なったり、充電をしたりする必要がある。

バッテリーを搭載した車輌でも、バッテリーの上部がお
いており、前述した点検等を、車輌に搭載したままの状
態で行なえるものは、その都度バッテリーを車輌から降
ろす心馳がないが、電動車椅子のように、バッテリーを
座席の下部等に収納する車輌では、前述の点検等を行な
うのに、バッテリーを降ろさなければならない必要が生
ずる。

この場合において従来にあっては、座席下部のフレーム
にバッテリー受皿を取り付け、バッテリーをその内部に
収納するようにしていたので、バッテリーを積降しする
ためには、バッテリーを後方より持ち上げながらこれを
行なうことになり、大きな作業力を必要とする上に、バ
ッテリーの動き代を座席下部に設けなければならず、お
のずからバッテリーの大きさに制限を与えることになる
等の欠点があった。

本考案はこのような欠点を除去したバッテリーの収納装
置を提供するものである。

本考案の一実施例を図について説明すると、第１図にお
いて１はバッテリー受皿であり、金属板で製作され、底
板２の周縁の三方を起立させた方形のものである。

このバッテリー受皿１の両側の起立部３には、このバッ
テリー受皿１の起立部のない部分（図における前方部分
）と下方との間を回動するステー４を回動自在に支持す
るブラケット５が取り付けられている。

このブラケツ１へ５も金属板で製作されており、バッテ
リー受皿１０両側の起立部３に、その両端を溶接するこ
とにより取り付けられている。

バッテリー受皿１の両側の起立部３のブラケット５を取
り付けた前の部分には、ばね性を有する板材からなるク
ランプ装置６が下向きに取り付けられており、ステー４
を図中破線で示す状態（バッテリー受皿１の下方に垂下
した状態）から実線で示すところまで回動させたとき、
このステー４を把持し、ステー４を水平状態に保つよう
になっている。

このように構成されたこのバッテリー受皿１は、第２図
に示すバッテリー７を積降しするとき、ステー４を把持
するクランプ装置４の把持力１１以上の下向きの力をス
テー４に加えることにより、ステー４を押し下げ、第１
図における実線の状態から破線の状態にする。

これによってバッテリー７を持ち上げることなく、バッ
テリー受皿１上を滑動させて積降しの作業をすることが
できる。

バッテリー７を搭載しているときには、クランプ装置６
にステー４を把持させれば、この把持力Ｆ１はバッテリ
ー７のすべり力Ｆ２と直角方向になるので、把持が外れ
ることがなり、シたがって把持力Ｆ１を小さくすること
か゛できるので、ステー４の開閉力を小さくすることが
できる。

本考案は上述のように構成し７たものであるから、次の
ような効果を有する。

■ バッテリーの積降しが容易となる。

■ バッテリーの搭載スペース（座席下部とバッテリ・
−受皿との間）を小さくできる。

■ ステーの開閉が容易で軽く、またバッテリーの支持
が確実に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は第１図の
ものの作動を示すための概略側面図である。 １・・・・・・バッテリー受皿、２・・・・・・底板、
３・・・・・・起立部、４・・・・・・ステー、５・・
・・・・ブラケット、６・・・・・・クランプ装置、７
・・・・・・バッテリー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板周縁の三方を起立させた方形のバッテリー受皿を設
   け、該バッテリー受皿に、該バッテリー受皿の起立部の
   ない部分と、上方ないしは下方との間で回動するステー
   を設け、前記バッテリー受皿に、該ステーを水平状態に
   維持するクランプ装置を取り付けたことを特徴とするバ
   ッテリーの収納装置。