JPS5834486B2 - 診断試薬用ラテツクスの製造方法 - Google Patents

診断試薬用ラテツクスの製造方法

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JPS5834486B2
JPS5834486B2 JP11448580A JP11448580A JPS5834486B2 JP S5834486 B2 JPS5834486 B2 JP S5834486B2 JP 11448580 A JP11448580 A JP 11448580A JP 11448580 A JP11448580 A JP 11448580A JP S5834486 B2 JPS5834486 B2 JP S5834486B2
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JP
Japan
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latex
styrene
particle size
diagnostic reagents
serum
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JP11448580A
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JPS5738806A (en
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倫生 久下
都一 山田
敏 尾花
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は免疫血清学的診断試薬に用いるラテックスの製
造法に関する。
ポリスチレンラテックスに抗原又は抗体を感作させ、こ
れを用いて血清中の対応する抗体又は抗原を、ラテック
スの凝集反応として検出する免疫血清学的診断法は、そ
の簡便性と迅速性の故に臨床検査の分野において多くの
種類の抗原又は抗体の検出に拡大適用され金目に至って
いる。
この目的に用いられるポリスチレンラテックスは、一般
に粒径が0.05ないし1ミクロンであり、粒径分布が
狭く粒径の揃ったものが望ましい。
このようなラテックスは通常公知の乳化重合の方法を用
いて製造できるとされている。
その方法とは、例えば水中にアニオン系、ノニオン系又
はカチオン系の乳化剤の倒れか1種又は2種以上を混合
したものに、スチレンモノマー及び水溶性ラジカル重合
開始剤等を共存させて、好ましくは酸素を除いた雰囲気
で、適当な温度に適当な時間保つことである。
このようにして得られるポリスチレンラテックスにおい
ては、その安定性に寄与する乳化剤の存在形態が重要で
ある。
一般には、重合の際に用いた乳化剤の一部はポリスチレ
ンラテックス粒子の表面に吸着されており、他はラテッ
クス中に遊離の状態で存在しており、これらの状態の間
には乳化剤のポリスチレンラテックス粒子表面に対する
吸着脱着平衡が成立している。
このように通常の方法で製造されるポリスチレンラテッ
クスにあっては、乳化剤は安定なラテックスの形成に不
可欠である。
しかしながら、遊離の乳化剤は前述の抗原又は抗体によ
るラテックスの凝集反応に対しては不都合な影響を与え
るのである。
すなわち、ラテックス試薬を製造するには、まず前述の
如くポリスチレンラテックスに抗原又は抗体を感作させ
る必要があるが、遊離の乳化剤の含むラテックスを用い
るとこの段階ですでに凝集してしまうことがある。
次に、抗原又は抗体を感作させたラテックスを用いて、
この抗原又は抗体に対応する抗体又は抗原をラテックス
の凝集反応によって検出する際には、検出されるべき抗
体又は抗原を含む血清(陽性血清)と接触すれば感作ラ
テツクスは凝集し、かかる抗体又は抗原を含まない血清
(陰性血清)と接触しても感作ラテツクスは凝集しない
ことが必須要件とされる。
しかし、遊離の乳化剤を含む感作ラテツクスの場合には
陰性血清と接触しても凝集してしまい非特異的な凝集反
応となることがはなはだ多い。
勿論、ラテックスに含まれる遊離の乳化剤を例えばイオ
ン交換法や透析法などの技術を用いて除くことは可能で
ある。
しかし、遊離ホーの乳化剤をラテックスから除いてしま
った場合、前述の如く遊離の乳化剤との間の吸着脱着平
衡の成立によってラテックスが安定化されているために
、ラテックスの安定性は極端にわるくなり、実際上は使
用不可能となってしまうのである。
本発明は上記の如き従来の製造法の欠点にかんがみ、非
特異的な凝集反応を起さずしかも安定性のより診断試薬
用ラテックスを提供することを目的としてなされたもの
であり、その要旨はスチレンと一般式 (式中R,、R2はH又はCH3を表わし、X。
y、zはそれぞれO又は100以下の整数であって、こ
れらは、 1<x+y+z<:looの関係にある)で表わされる
化合物とスチレンスルホン酸の塩とを水溶性ラジカル重
合開始剤を用いて水中で共重合させてラテックスとなす
ことを特徴とする診断試薬用ラテックスの製造方法に存
する。
上記一般式で示される化合物のうち、本発明において好
適に用いられる化合物としては、 などがあげられる。
これらの化合物のスチレンに対する使用割合はスチレン
100重量部に対し0.1〜70重量部とするのが一般
的であるが、好ましくは1〜50重量部、より好ましで
は3〜30重量部である。
本発明に用いられるスチレンスルホン酸の塩としては、
スチレンスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸カリウ
ム、スチレンスルホン酸すチウル7 スチレンスルホン
酸アンモニウム等があげられ、これらの化合物のスチレ
ンモノマーに対する使用割合はスチレン100重量部に
対し、通常o、o o o i〜lO重量部用いるのが
よいが、好ましくは0.001〜5重量部である。
本発明における水溶性ラジカル開始剤としては、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過
硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、2゜2′−アゾビス(2
−アミジノプロパン)鉱酸塩、アゾビスシアツブアレリ
ン酸及びそのアルカリ金属塩やアンモニウム塩等のアゾ
化合物、酒石酸過酸化水素、ロンガリットー過酸化物、
アスコルビン酸−過酸化物等のレドックス系開始剤等が
あげられ、これらのうちで過硫酸塩が好適に用いられる
本発明により診断試薬用ラテックスの製造を行うには、
水が仕込まれた反応器内に、スチレンモノマー、前記一
般式で示される化合物、前記スチレンスルホン酸塩及び
水溶性ラジカル重合開始剤を加えて加熱すればよく、そ
の際の加熱温度は通常50〜ioo℃でよく、好ましく
は60〜85℃の範囲とするのがよい。
又、重合反応に要する時間はモノマー組成、七ツマー濃
度、開始剤濃度等の条件により変るが通常5〜50時間
の範囲である。
かくして、平均粒径が0.05ないし2ミクロンで、粒
径のばらつきが変動係数(粒径の標準偏差/平均粒径)
で表わして0.05以下である粒径が非′吊Oこよζ相
−ロつTこ早ガ叡ファックスを得ることが出来る。
本発明の診断試薬用ラテックスの製造方法は上述の通り
の方法であり、スチレンに前記一般式で表わされる化合
物とスチレンスルホン酸の塩とが共重合成分として用い
られるので、遊離の乳化剤が含まれず、また、ラテック
ス粒子の粒径がよく揃いしかもラテックス状態が極めて
安定したラテックスを得ることが出来るのである。
そして該ラテックスは、これに抗原又は抗体を感作せし
められてラテックス試薬となされ、免疫血清学的診断に
供された際には非特異的な凝集反応を起さずしかも安定
性にすぐれているので、免疫血清学的診断試薬用のラテ
ックスとして極めて有用なるものである。
で表わされる化合物4.5g、スチレンスルホン酸ソー
ダ0.5g、過硫酸カリウム0.05.!9、イオン交
換水450gを反応容器に仕込み、容器を窒素ガスで置
換し、反応温度70℃で30時間共重合した。
このようにして得られたラテックスの平均粒径は0.5
1ミクロン、粒径のばら付きは変動係数で表わして0.
04であった。
pH8,2のグリシン緩衝液に分散したラテックス分散
液1容に対し、グリシン緩衝液で0.1俤に希釈したヒ
トガンマグロブリン溶液l容を混合し、30℃に15分
保った後、26000XGで遠心分離して未吸着のヒト
ガンマグロブリンを除き、沈降したラテックス粒子をグ
リシン緩衝液に再分散して均一な感作ラテツクス分散液
とした。
この1滴とグリシン緩衝液で種々の倍率に希釈したリウ
マチ因子を含む血清1滴とをガラス板上で混合し、3分
間ガラス板をゆるやかに前後左右に傾けて凝集反応の強
さを申*観察し次表の結果を得た。
また、リウマチ因子を含む血清のかわりにグリシン緩衝
液で20倍に希釈したリウマチ因子を含まない正常な血
清を用いて同じ試験をした場合、凝集は全く観察されな
かった。
実施例 2 スチレンモノマー65g、化学式 で表わされる化合物10g、 スチレンスルホン酸 ※ソーダ1g、過硫酸カリウム0.05g、イオン交換
水450,9を反応容器に仕込み、容器を窒素ガスで置
換し反応温度so’cで20時間共重合した。
このようにして得られたラテックスの平均粒径は0.3
9ミクロン、粒径の変動係数は0.04であった。
このラテックスを用いて実施例1と全く同じ方法で免疫
血清学的診断試薬を調製し、リウマチ因子を含む血清に
よる凝集反応の強さを観察し、次表の結果を得た。
また、リウマチ因子を含まない血清を用いて実施例1と
全く同じ試験をした場合、凝集は全く観察されなかった
**実施例 スチレンモノマー65g、 化学式 で表わされる化合物20.9.スチレンスルボン酸ソー
ダ1.i、過硫酸カリウム0.05g、イオン交換水4
50gを反応容器に仕込み、容器を窒素ガスで置換し反
応温度60’Cで40時間共重合した。
このようにして得られてラテックスの平均粒径は0.4
6ミクロン、粒径の変動係数は0.04であった。
このラテックスを用いて実施例1と全く同じ方法で免疫
血清学的診断試薬を調製し、リウマチ因子を含む血清に
よる凝集反応の強さを観察し、次表の結果を得た。
また、リウマチ因子を含まない血清を用いて実施例1と
全く同じ試験をした場合、凝集は全く観察されなかった
比較例 スチレンモノマー91g、ノニオン乳化剤(第−工業製
薬全社製、商品名エマルジット49)2g、過硫酸カリ
ウム0.3g、イオン交換水440gを反応容器に仕込
み、容器を窒素ガスで置換し**反応温度70℃で24
時間重合した。
得られたラテックスの平均粒径はO,4S−:クロン、
粒径の変動係数は0.15であった。
このラテックスを用いて実施例と全く同じ方法で免疫血
清学的診断試薬を調製し、リウマチ因子を含む血清によ
る凝集反応の強さを観察し、次表の結果を得た。
また、リウマチ因子を含まない血清を用いて実施例と全
く同じ試験をした場合、明らかな凝集がみとめられた。
これらの結果から明らかなように、本発明の方法によっ
て得られたラテックスを用いて調製した免疫血清学的診
断薬は感度が高く、かつ非特異的な凝集反応を起さない
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 スチレンと一般式 (式中R1,R2はH又はCH2を表わし、X。 y、zはそれぞれO又は100以下の整数であって、 これらは 1(X+y+z〈100の関係にある) で表わされる化合物とスチレンスルホン酸の塩とを水溶
    性ラジカル重合開始剤を用いて水中で共重合させてラテ
    ックスとなすことを特徴とする診断試薬用ラテックスの
    製造方法。
JP11448580A 1980-08-19 1980-08-19 診断試薬用ラテツクスの製造方法 Expired JPS5834486B2 (ja)

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