JPS5834092Y2 - 物品の分割移送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複数列でしかも互に近接した状態で供給され
るびんやかん等の円筒状の物品を１列毎に分割して移送
するための物品の分割移送装置に関するものである。

びん詰プラント等に釦いては、アンケーサによりケース
から取出したびんを洗びん機に移送する間に、破損や外
周の擦過痕等の有無を目視で検査するため、−びんを１
列毎に分割して移送する必要があった。

従来、上記のようにびんを１列毎に分割して移送する装
置としては第１図に示すように、アンケーサａでケース
から取出したびんをコンベアｂ上へ供給して集合整列部
Ｃへ送り、コンベアの両側に設けられた通路幅が漸次狭
くなるびんガイドｄとびんガイドｄを電気的又は空気的
に水平方向に振動させるバイブレータｅとによってびん
をコンベアｆ１．ｆ２．ｆ３ 上に１列毎に整列させ、
洗びん機ｇＫ供給する間に検査部りで、破損や外周の擦
過痕等の有無を検査できるように構成していた。

しかし、上記したような構成では、集合整列部Ｃ等に釦
いてびん同志が激しく接触するため第２図に示すように
びんの外周部に擦過痕が発生して、外観を損なったり、
破びんのきっかけになる恐れがあった。

そこで、第３図に示すようにアンケーサａからコンベア
ｂ上へ供給されて送られるびんを、複数列のコンベア６
間に分割ガイドｉを設けて１列毎に分割して送るように
したものが提案されている。

しかし、一般にケースに納められていたびんをアンケー
サａでコンベアｂ上へアンロードした状態ではびんの間
隔りは２．５ ｒｒｖｎ程度であり、アンケーサａのフ
ィンガー自身の振れが影響して間隔りはさらに誤差を生
じるため、びんがアンロードされた１まの状態で分割ガ
イドｉにより１列毎に分割しようとすると、分割ガイド
ｉにびんが衝突して倒びんする恐れがあり、円滑な移送
ができなくなる欠点があった。

本考案は上記した点に鑑み提案されたもので、互に並設
された複数列の物品移送コンベアを屈曲自在のカーブコ
ンベアとなし、該カーブコンベアを物品分割移送部にお
いて各コンベア間のピッチが漸次拡大するように配置す
ると共に該カーブコンベアに沿って物品を案内する分割
ガイドを設けたことを特徴とし、その目的とするところ
は、物品の外観を損なったり、あるいは物品が転倒した
りすることなく、円滑、確実に物品を分割移送すること
のできる物品の分割移送装置を提供しようとするもので
ある。

本考案は上記したように構成されているため、複数列に
配置されたコンベア上に供給された物品は、コンベアが
分割部にｋいてピッチが漸次拡大しているので、各コン
ベア上を各列毎の間隔が漸次拡大されながら分割ガイド
に沿って分割移送される。

従って、物品が互に接触したり、分割ガイドに衝突した
りすることがなくなり、円滑、確実に物品を分割移送す
ることができる。

以下、本考案の一実施例を第４図乃至第８図に基づいて
説明する。

１はびんをケースから取出すアンケーサ、２はびんを洗
う洗びん機、３ａｔ３ｂ、３ｃはアンケーサ１で取出さ
れたびんを洗びん機２へ移送する屈曲自在のカーブコン
ベア（本実施例では３列であるが、これに限定されるも
のではない。

）で、分割部４１では、アンケーサ１のフィンガーのピ
ッチとほぼ同ピツチで平行に走行し、分割部４に釦いて
は各コンベア間のピッチが漸次ゆるやかに拡大し、洗び
ん機２との接続部付近では、ピッチが拡大した状態で、
平行に走行するように配置されており、このピッチの拡
大した平行部分にびんの破損や擦過痕を目視でチェック
する検査部５がある。

６はカーブコンベア３ａ 、３ｂ 、３ｃを上記のよう
に配置するコンベアフレームで、支柱７によって支持さ
れている。

８ａ 、ａｂはカーブコンベア３ａ 、３ｂ 、３ｃの
両側でアンケーサ１から洗びん機２までの間に設けられ
たびんガイド、９ａ。

９ｂ、９ｅ、９ｄは分割部４に卦いてピッチの拡大する
カーブコンベア３ ａ 、３ ｂ 、３ ｃ Ｋ沿って
設けられたびんの分割ガイド１０ａ、１０ｂ。

１０ｃ、１０ｄは分割ガイド９ａ ｔ ９ｂ ｔ ９ｅ
ｊ９ｄと一体となって洗びん機２までの間に設けられ
たびんガイドであり、上記ガイドはいずれも、びんの高
さに応じてカーブコンベアの上函からの高さが調節可能
にコンベアフレーム６に取付けられている。

なお、カーブコンベア３ａ 、 ３ｂ 。３ｃはアンケ
ーサ１と同期して駆動される。

上記実施例に釦いて、アンケーサ１によりケースから取
出されたびんは第８図に示すように各列のびんのピッチ
がＰの状態で、カーブコンベア３ａ 、３ｂ 、３ｃ上
に供給されて移送され、分割部４にくると各コンベア３
ａ 、３ｂ 、３ｃ間のピッチが漸次拡大しているため
、各コンベア上を各列毎の間隔が漸次拡大されながら分
割ガイドに沿って分割移送される。

そして、分割され１列毎に整列されて移送される間に検
査部５で破損や擦過痕の激しいびんは不良ぴんとして除
去され、洗びん機２に供給されることになる。

従ってびんを互に接触させることなく、シかも倒びんの
恐れもなく、円滑、確実に分割移送でき、びんの破損や
損傷を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のものの一例を示す概略平面図、第２図は
外周に擦過痕の生じたびんを示す斜視図、第３図は従来
のものの他の例を示す部分平面図、第４図は本考案の一
実施例を示す概略平面図、第５図は主要部の構成を示す
平面図、第６図は第５図の側面図、第７図は第５図のＸ
−Ｘ断面図、第８図は第５図のＹ−Ｙ断面図である。 ３ａ 、 ３ｂ 、 ３ｃ ：カーブコンベア、４：分
割部、９ａ 、 ９ｂ 、 ９ｃ 、 ９ｄ ：分割ガ
イド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に並設された複数列の物品移送コンベアを屈曲自在の
   カーブコンベアとなし、該カーブコンベアを物品分割移
   送部において各コンベア間のピッチが漸次拡大するよう
   に配置すると共に該カーブコンベアに沿って物品を案内
   する分割ガイドを設けたことを特徴とする物品の分割移
   送装置。