JPH0748592Y2 - カートンブランク供給コンベア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シート状に折り畳まれたカートンブランクを
供給するコンベアに係り、特に、カートンブランクを１
枚づつ取り出すためのマガジンに兼用することができる
カートンブランク供給コンベアに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のカートンブランクを供給する装置は、水平に配設
された搬送コンベアと、そのコンベアの下流端の下方に
傾斜して配置されたマガジンとを備え、コンベアによっ
て搬送してきたカートンブランクをマガジン内に投入
し、マガジンの下方の開口部から１枚づつ取り出すよう
になっている。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来のカートンブランク供給方法では、カートンブ
ランクが大型で軟らかい紙質の場合には、マガジンの下
方開口部から垂れ下がってしまい適用することが困難で
あった。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、大型で軟ら
かい紙質のカートンブランクにも適用することができ、
しかも、サイズの異なるカートンブランクにも適用可能
なカートンブランク供給コンベアを提供するものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案に係るカートンブランク供給コンベアは、間欠的
に前進し、シート状に折り畳まれ多数枚積み重ねられた
カートンブランクを搬送するコンベアであって、搬送方
向の下流側が上流側よりも高くなるように傾斜し、か
つ、上記積み重ねられたカートンブランクの高さよりも
長い送り爪が所定の間隔で設けられ、これら送り爪によ
ってカートンブランクを押して前進させ、コンベア上ま
たはこのコンベアの前方に設けられた支持プレート上に
停止しているカートンブランクを、取り出し手段によっ
て上方から１枚ずつ取り出すようにするとともに、取り
出し手段によって最後の１枚が取り出されたことを検出
する検出手段を設け、この検出手段からの信号によって
コンベアを前進させるようにしたものである。

〔作用〕

本考案に係るカートンブランク供給コンベアは、搬送方
向の下流側に向かって上昇するようにして傾斜してお
り、カートンブランクは後方側を送り爪によって支持さ
れた状態で搬送されるので、カートンブランクのサイズ
が異なる場合でも常にコンベアに対する位置決めが行な
われる。また、そのコンベア上または前方の支持プレー
ト上に載っているカートンブランクを、上から１枚づつ
取り出すので、大型で軟らかい紙質のカートンブランク
の取扱いも容易である。

〔実施例〕

以下図示実施例により本考案を説明する。第１図は本考
案の一実施例に係るカートンブランク供給コンベア（全
体を符号（１）で示す）の側面図、第２図は平面図、第
３図は横断面図、第４図は第３図のIV-IV線に沿う断面
図である。この供給コンベア（１）は、高さを異ならせ
て配置したスプロケット（２），（４）に掛け回された
チェーン（６）と、このチェーン（６）上に連続して取
り付けられた多数のスラット（８）と、チェーン（６）
に所定の間隔で固定された送り爪（10）とを備えてい
る。また、チェーン（６）は、スプロケット（２），
（４）の高さが違うことにより傾斜して配置されてお
り、また、これら送り爪（10）は、第４図に示すよう
に、チェーン（６）に対して傾斜して固定されて鉛直方
向を向いている。

供給コンベア（１）は、シート状に折り畳まれ、多数枚
積み重ねられたカートンブランク（12）を上記送り爪
（10）によって後方から押しながら下方から上方へ向け
て（第１図の右から左へ向けて）搬送するようになって
おり、その下流端の前方に、チェーン（６）の傾きとほ
ぼ等しい傾斜の支持プレート（14）が配置されている。
この支持プレート（14）は、送り爪（10）に押されて搬
送されてきたカートンブランク（12）がそのまま乗り移
ることができる位置に設けられており、また、送り爪
（10）が下方へ向けて回転する際に干渉しないように切
欠き（14a）が形成されている。なお、支持プレート（1
4）の第２図右下の部分（14b）は、２本で１組となって
いる供給コンベア（１）の一方（1a）を、カートンブラ
ンク（12）のサイズに応じて移動できるように切り取ら
れている。

上記供給コンベア（１）の下流部にはセンサ（16）が設
けられており、コンベア（１）が前進して送り爪（10）
がこのセンサ（16）に達すると、このコンベア（１）は
停止される。また、最も下流側に停止している送り爪
（10）によって押されてきたカートンブランク（12）
は、停止中に、吸盤等の取り出し手段（図示せず）によ
って上方から１枚づつ取り出されるようになっており、
その位置のカートンブランク（12）の最後の１枚が取り
出されたことを検知するセンサ（図示せず）が設けられ
ており、このセンサからの信号によってコンベア（１）
は再び前進する。

従って、上記構成に係る供給コンベア（１）では積み重
ねられた多数枚のカートンブランク（14）は、各送り爪
（10）によって押されて間欠的に前進し、最も前方に進
んでコンベア（１）下流端と支持プレート（14）の上に
載っているカートンブランク（14）が、上から順に１枚
づつ取り出され、最後の１枚の取り出しが完了すると、
次の送り爪（10）によって次のカートンブランク（14）
の束が同位置迄送られて取り出される。このようにカー
トンブランク（14）を搬送するコンベア（１）が、カー
トンブランク（14）を取り出すためのマガジンを兼用し
ているので、大型で軟らかい紙質のカートンブランク
（14）にも適用することができる。

なお、上記実施例では、供給コンベア（１）は傾斜して
配置されているが、これは多数枚のカートンブランク
（14）を送り爪（10）の前面に揃えるためであり、サイ
ズの異なるカートンブランク（14）でも、送り爪（10）
の前面に揃えられて搬送されるため、コンベア（１）に
対する位置決めが行なわれるので、各種サイズのカート
ンブランクに兼用することが容易である。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、カートンブランクを
搬送するコンベアをマガジンに兼用させてカートンブラ
ンクを上方から取り出すようにしたので、大型のカート
ンブランクや紙質の軟らかいカートンブランクも確実に
保持してスムーズに取り出すことができる。また、コン
ベアを搬送方向下流側が上流側よりも高くなるように傾
斜させて配置したので、各送り爪の前面にカートンブラ
ンクを位置決めすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係るカートンブランク供給
コンベアの側面図、第２図は平面図、第３図は横断面
図、第４図は第３図のIV-IV線に沿う断面図である。 （１）……供給コンベア （10）……送り爪 （12）……カートンブランク （14）……支持プレート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】間欠的に前進し、シート状に折り畳まれ多
   数枚積み重ねられたカートンブランクを搬送するコンベ
   アであって、搬送方向の下流側が上流側よりも高くなる
   ように傾斜し、かつ、上記積み重ねられたカートンブラ
   ンクの高さよりも長い送り爪が所定の間隔で設けられ、
   これら送り爪によってカートンブランクを押して前進さ
   せ、コンベア上またはこのコンベアの前方に設けられた
   支持プレート上に停止しているカートンブランクを、取
   り出し手段によって上方から１枚ずつ取り出すようにす
   るとともに、取り出し手段によって最後の１枚が取り出
   されたことを検出する検出手段を設け、この検出手段か
   らの信号によってコンベアを前進させることを特徴とす
   るカートンブランク供給コンベア。