JPS5833946Y2 - コ−ヒ−メ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規なコーヒーメーカに係り、特にフィルタカ
ップから少くなくとも２以上の方向へ濾過コーヒー液を
抽出することができるように威し、もって濾過コーヒー
液をホットコーヒーあるいはアイスコーヒーとして利用
することを可能にしたコーヒーメーカに関する。

一般に、コーヒーメーカにあってはコーヒーミルとコー
ヒードリップの両機能を有するフィルタカップが備えら
れており、このフィルタカップは濾過コーヒー液の排出
口が設けられているが、この排出口は１つしか設けられ
ておらず、加熱保温手段を備えた受座上に載置されるボ
トル内に臨むように固定されて配設されている。

特に、ボトルりの受座にはフィルタカップ内に熱湯を供
給するための給湯管と加熱ヒータとを備えると共に加熱
ヒータはボトル内に抽出されるコーヒー液を保温加−熱
するために使用時には常にＯＮ状態に維持されている。

従って、従来のコーヒーメーカにあっては′フィルタカ
ップから抽出される濾過コーヒー液は常に加熱乃至保温
状態にあるボトル内に受は入られるために、ホットコー
ヒー専用としてのみしが利用することができなかった。

そこで、夏季などの暑い時に冷いアイスコーヒーを作る
には従来のコーヒーメーカでは実質的に不可能とされて
いた。

即ち、ボトル内に予め冷却用の氷を投入してフィルタカ
ップから濾過コーヒー液を注いでも常時ボトルが加熱保
温されているために、氷がドリップ乃至濾過されるコー
ヒー液を貯留するまで急速に溶けてしまうことになり、
これに応じて多゛量の氷を投入すれば水気の多いコーヒ
ーになってしまう。

従来のコーヒーメーカによって、アイスコーヒーを作る
場合には加熱保温状態にあるボトル内に一旦濾過コーヒ
ー液を貯留した後、これを冷却することによって得る方
法が採用されているが、このように得られたアイスコー
ヒーは風味が悪いものであった。

特に、ドリップ後のコーヒー液を加熱保温後に更に冷却
すると云う緩冷方法にあってはコーヒー液が濁り、透明
度が得られない。

一般に、アイスコーヒーを美味しく作るためには濾過乃
至ドリップ後のコーヒー液を急激に冷却することが秘訣
であるとされている。

そこで、本考案は従来のコーヒーメーカにおける問題点
に鑑みて、これらの問題点を有効に解決すべく創案され
たものである。

本考案の目的はフィルタカップから少なくとも２以上の
方向へ濾過コーヒー液の抽出乃至ドリップを可能にし、
もってホットコーヒーあるいはアイスコーヒーを選択的
または同時に作ることができるコーヒーメーカを提供し
ようとするものである。

次に、本考案の好適一実施例を添付図面に従って説明す
る。

図は本考案の好適一実施例を示す縦断面図である。

図示する如く、フィルタカップ１の有底筒体状の容器１
０に主にミルカッタ２とフィルタ板３とを備えている。

ミルカッタ２は容器１０の底板４に回転自在に支承され
た駆動軸５に取着されており、容器１０内を回転しコー
ヒー豆を所定粒状に粉砕するように構成されている。

また駆動軸５はフィルタカップ１下に配設されるミル駆
動部６の主動軸７に継手部材８を介して着脱自在に連結
されるように構成されている。

容器１０の底板４上には適宜離間されて水平に支持され
たフィルタ板３が形成されている。

フィルタ板３下の底板４は図示する如く中央部から外周
縁方向下方に傾斜しており、フィルタ板３と底板４との
間の容器１０側壁１１には図示する如く相対応する位置
に濾過コーヒー液排出口９，９ａが設けられている。

これらの濾過コーヒー液排出口９，９ａにはそれぞれ合
成樹脂製等の流量制御手段としての可撓管１３が連設さ
れている。

この可撓管１３には蛇腹管１４が介設されており、上下
方向へ屈曲自在に構成されていると共に折曲げた際に管
内壁が互に接触して閉鎖し、流量を制御するように構成
されている。

また、フィルタカップ１の外壁１０ ａには上方へ可撓
管１３が折曲げられた際に、これを係止するための係止
部材１５が形成されている。

本実施例にあっては濾過コーヒー液排出口９，９ａは相
対応する位置にそれぞれ１つづつの計２個設けられてい
るが、これに限定されることなく、必要に応じて複数個
設けられることは勿論である。

濾過コーヒー液排出口９，９ａのうち図中右側に位置す
るもの９ａはミル駆動部６のハウジング１６に並設され
た加熱保温手段１７を有する受座１８上に載置されるホ
ットコーヒー用のボトル１９内に臨むように配設されて
いる。

この加熱保温手段１７を備えた受座１８には図示する如
く、ボトル１９の底部１９ ａを支承する受部２０下に
加熱ヒータ２１とボトル１９上に配設された貯水タンク
２２からの水を熱湯にし、フィルタカップ１上に設けら
れた給湯ノズル２３へ給湯するための給湯管２４とが配
設されている。

従って、排出口９ａから可撓管１３を介して、濾過コー
ヒー液はボトル１９へ抽出され、自動的に加温されるよ
うに構成されている。

他方図中左側に位置された濾過コーヒー液排出口９が臨
む下方にはミル駆動部６のハウジング１６の下部１６
ａに着脱自在に取付けられたボトル受座２５が設けられ
ている。

この受座２５には図示するアイスコーヒー用のボトル２
６の底部２６ ａを支承する凹部２７が形成されており
、この凹部２７は比較的深く形成され、氷２８等の冷却
媒体（ｅｌ）を収納するに充分なスペースを有する収容
部２７ ａとして作用する。

尚、フィルタカップ１の容器１０にはその略中央部に給
湯ノズル２３から湯を導入するための湯口２９を有する
蓋体１２が着脱自在に取り付けられており、ミル時ある
いは給湯時にコーヒー粉あるいは湯がフィルタカップ１
内より外部へ飛散しないように構成されている。

また、湯口２９下には湯をカップ１内Ｇ、′均一に分散
させるためのコン状の拡散部材３０が吊設されている。

以上の構成からなる本考案の作用について述べる。

フィルタカップ１内にコーヒー豆を投入した後、これを
ミルカッタ２により所定粒状に粉砕し、給湯ノズル２３
から湯口２９を介してカップ１内に熱湯を導入すること
により、フィルタ板３により濾過されてドリップされた
濾過コーヒー液を排出口９，９ａから夫々直接ボトル２
６．１９に抽出することができる。

そこで、アイスコーヒーを作る場合には先ず図中左側に
配置されたボトル受座２５の凹部２７内に氷等の冷却媒
体物２８を入れた後に、アイスコーヒー用のボトル２６
をボトル受座２５上に載置し、可撓管１３をボトル２６
内へ向けることにより濾過コーヒー液排出口９からのコ
ーヒー液は順次ドリップされて貯留されることになる。

ボトル２６内にドリップされたコーヒー液はボトル２６
下に配設された冷却媒体物２８により急冷されて、所望
するアイスコーヒーが簡単に得られる。

アイスコーヒーのみを作るときには図示する如く、ホッ
トコーヒー用のボトル１９に臨む排出口９ａは可撓管１
３を上方へ折曲げることにより閉鎖され、ボトル１９へ
のコーヒー液の抽出は行なわれない。

他方、ホットコーヒーを作るときには左側の排出口９に
連設された可撓管１３を係止部材１５に保持させること
により、排出口９を閉鎖した状態において、排出口９ａ
の可撓管１３をホットコーヒー用のボトル１９内へ臨ま
せることにより、ボトル１９は受座１８に備えられた加
熱保温手段１７により所定温度に加温され、排出口９ａ
からドリップするコーヒー液は自動的にホットコーヒー
となる。

尚、一方の排出口９の下方に配設されるボトル受座２５
は着脱自在に取り付けられているものであって、必ずし
もアイスコーヒーを作る時のみに用いられるものではな
く、冷却媒体物２８を収納させることなく、ボトルある
いはコーヒーカップ等によりフィルタカップ１内より直
接ドリップ乃至抽出されるコーヒー液を取り出すことが
できる。

また、ホットコーヒー用のボトル１９とアイスコーヒー
用のボトル２６とを夫々受座１８及び２５上に載置して
、同時にホットコーヒーとアイスコーヒーとを作ること
もできることは勿論である。

尚、本実施例にあっては排出口９，９ａに連設される可
撓管１３によって抽出されるコーヒー液の流量を開閉制
御するように構成したが、それぞれの濾過コーヒー液排
出口９，９ａに管体を設けて、この管体に流量制御弁を
設けることもできる。

以上要するに本考案によれば次の如き効果を発揮する。

（１）フィルタカップから少なくとも２以上の方向へ別
々に濾過コーヒー液の抽出乃至ドリップができ、ホット
コーヒーあるいはアイスコーヒーを選択的または同時に
作ることができる。

（２）また、複数の濾過コーヒー液排出口から極めて簡
単な操作により、選択的に濾過コーヒー液をドリップさ
せることができる。

（３）構造が極めて簡単であり、操作性に優れると共に
廉価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適一実施例を示す縦断面図である。 図中、１はフィルタカップ、９，９ａは濾過コーヒー液
排出口、１３は可撓管（流量制御手段）、１７は加熱保
温手段、１８．２５はボトル受座、１９．２６はボトル
、２７ ａは冷却媒体物の収容部である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）フィルタカップに少なくとも２以上設けられ濾過
   コーヒー液を夫々別個のボトルに直接抽出する濾過コー
   ヒー液排出口と、該各濾過コーヒー液排出口に設けた流
   量制御手段とを具備し、前記濾過コーヒー液排出口の少
   なくとも１つを、加熱保温手段を有さない部位のアイス
   コーヒー用のボトルに臨み得るように設けたことを特徴
   とするコーヒーメーカ。
2. （２）アイスコーヒー用のボトルが冷却媒体物収容部を
   形成した受座上に載置されることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のコーヒーメーカ。
3. （３）流量制御手段が可撓管によって構成されているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項又は第２
   項記載のコーヒーメーカ。