JPS631954Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドリツプ式コーヒ沸し器用いて、ア
イスコーヒ液を得られるようにした、アイスコー
ヒ液の注出器に関するものである。

従来、コーヒ液を得るためには、コーヒ粉を濾
過器内に収納し、この濾過器内に湯を注ぐことに
よつて、コーヒ粉に湯を浸しながら、濾過器をと
おし、ボトル内にコーヒ液を貯溜するものであ
り、アイスコーヒ液を得る場合には、前記ボトル
内に貯溜されたコーヒ液に直接氷を入れるか、ま
たは、濾過器下方に、氷を入れた容器を設け、コ
ーヒ液をこの容器内をとおすことによつてアイス
コーヒ液を得ていた。しかしながら、コーヒ液を
直接氷によつて冷却するために、氷が解けて水と
なるために、コーヒ液が薄くなる欠点を有してい
た。

また、ドリツプ式のコーヒ沸し器を用いてアイ
スコーヒ液を得ることは困難であつた。すなわ
ち、第１図従来のドリツプ式コーヒ沸し器側断面
図から、説明をすると、基台７上に位置する水タ
ンク１と、この水タンク１底部から、逆止弁，止
水弁などの弁２を介して、基台７内の導水管３が
接続され、この導水管３は、基台７内で、ヒータ
６および湯導管５を一体に設けた、加熱ブロツク
４の湯導管５と接続されて、前記水タンク１から
流入される水を加熱するもので、加熱ブロツク４
上には、保温プレート８が設けてあり、この保温
プレート８は、基台７上面の開口部に位置し、コ
ーヒ液貯溜のためのボトル９が載置される。また
ボトル９上には、コーヒ粉を収納する濾過器１０
およびこの濾過器１０上に湯拡散蓋１１が設けら
れて、この湯拡散蓋１１上方に、前記加熱ブロツ
ク４から基台７上方に延在した湯導管５を折曲し
て、吐出口１２が位置しているものである。した
がつて、加熱ブロツク４で加熱された、水タンク
１から流入した水は、湯となり、弁２の逆止弁に
より、導水管３方向へは流れず、湯導管５の吐出
口１２へ押上げられて湯拡散蓋１１へ落下し、濾
過器１０をとおり、ボトル９内へコーヒ液を貯溜
し、貯溜されたコーヒ液は、ボトル９下の保温プ
レート８により、保温されるものである。よつ
て、濾過器１０とボトル９間に、氷を入れた容器
を置きアイスコーヒ液を得られても、ボトル９
は、保温プレート８上に位置することから、加温
されてしまうとともに、氷を入れた容器に直接コ
ーヒ液がとおるため、アイスコーヒ液は、薄くな
つてしまう欠点を有している。

本考案は、上記の欠点を解消するために考案さ
れた、アイスコーヒ液の注出器であり、第２図
は、アイスコーヒ液の注出器を示す、本考案実施
例の側断面図，第３図は、ドリツプ式コーヒ沸し
器を用いてアイスコーヒ液を得るための実施例を
示す、側断面図である。第２図，第３図におい
て、第１図従来例を示すドリツプ式コーヒ沸し器
と同部材については、同符号を用いて説明をする
と、アイスコーヒ液の注出器は、ボトル９と、こ
のボトル９上部に係合する冷却容器１３と、この
冷却容器１３上部に係合する濾過器１０からな
り、冷却容器１３は、有底容器でありこの有底部
２０に、孔１９を設け、冷却容器１３内に前記孔
１９から上方、パイプ１４を接続し、パイプ１４
の上方端は、冷却容器１３上の濾過器１０，有底
部２１の孔１６に着脱自在に相対して設けられた
濾過器１０内には、コーヒ粉を収納する、フイル
ター１５が設けられる。

そして、前記冷却容器１３内のパイプ１４の上
方端近くまで、水を入れておき、この水を入れた
冷却容器１３を、予め、冷凍庫内で冷却し、水を
氷２２となし、ボトル９に着装してなるアイスコ
ーヒ液１７の注出器であり、冷却容器１３上に濾
過器１０を着装して、濾過器１０上方から湯を注
ぐと、濾過器１０内のコーヒ粉に湯が浸され、濾
過器１０の有底部２１の孔１６から、冷却容器１
３のパイプ１４をとおり、冷却容器１３の氷２２
によりコーヒ液を冷却し、ボトル９内にアイスコ
ーヒ液１７を貯溜する。またパイプ１４は、コー
ヒ液を冷却するため直状でなく、蛇行もしくは、
螺線状に形成して細径にすることが望ましい。

上記アイスコーヒ液１７の注出器を、従来のド
リツプ式コーヒ沸し器を用いて行なう場合は、第
３図から、湯導管５の吐出口１２と、基台７の保
温プレート８間に、前記、アイスコーヒ液の注出
器と、濾過器１０上に湯拡散蓋１１を置き、ボト
ル９と保温プレート８間に、断熱プレート１８を
介在させることで、保温プレート８からの加温を
防ぐことができるもので、従来のドリツプ式コー
ヒ沸し器湯導管５とヒータ６を設けた、加熱ブロ
ツク４および、水タンク１と接続する導水管３な
どをそのままの状態でアイスコーヒ液１７を得る
ことができる。

本考案のアイスコーヒ液の注出器は、氷２２と
コーヒ液が直接冷却を行なうことなく、パイプ１
４内にコーヒ液をとおすことから、コーヒ液が薄
くなることがなく、冷却容器１３内の水を冷凍庫
で氷２２となし、そのまま、ボトル９上に係合し
て用いることができ、コーヒ液の香りが逃げず、
ドリツプ式コーヒ沸し器を用いて、アイスコーヒ
液１７を得るために断熱プレート１８のみを、ボ
トル９と、保温プレート８間に介在させればよ
く、簡単なアイスコーヒ液１７の注出器となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のドリツプ式コーヒ沸し器を示
す側断面図。第２図は、本考案のアイスコーヒ液
の注出器実施例を示す側断面図。第３図は、ドリ
ツプ式コーヒ沸し器を用いてアイスコーヒ液を得
る実施例を示す、側断面図である。 第１図〜第３図において、１……水タンク、２
……弁、４……加熱ブロツク、５……湯導管、８
……保温プレート、９……ボトル、１０……濾過
器、１３……冷却容器、１４……パイプ、２２…
…氷である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台７上に位置した水タンク１を有し、この水
   タンク１の底部から上記基台７内に導水管３を接
   続して、この導水管３を上記基台７内に設けた加
   熱ブロツク４の湯導管５に接続し、上記加熱ブロ
   ツク４には上記湯導管５を加熱するヒータ６を有
   し、上記基台７の上面の開口部に、上記加熱ブロ
   ツク４の上に設けた保温プレート８を有し、この
   保温プレート８の上方に上記加熱ブロツク４から
   導出した湯導管５の吐出口１２を位置して構成し
   たドリツプ式コーヒ沸し器に設けられるアイスコ
   ーヒ液の注出器において、上記保温プレート８の
   上に断熱プレート１８を介してアイスコーヒ液を
   貯溜するボトル９を設け、このボトル９の上部に
   係合する冷却容器１３と、この冷却容器１３の上
   部に係合する濾過器１０と、この濾過器１３の上
   部に設けた、湯拡散蓋１１とを有し、上記冷却容
   器１３の有底部２０の孔１９から、冷却容器１０
   の内部の上方向にパイプ１４を設け、このパイプ
   １４の上端部と、上記濾過器１０の有底部２１の
   孔１６を相対して設け、上記ドリツプ式コーヒ沸
   し器の上記保温プレート８と上記湯導管５の吐出
   口１２の間にて上記断熱プレート１８と上記ボト
   ル９を着脱可能に設け、このボトル９に冷却容器
   １３と、濾過器１０とを係合し、この濾過器１０
   の上部に湯拡散蓋１１を設けて、構成したことを
   特徴とするアイスコーヒ液の注出器。