JPS5833118B2 - 感熱記録体の定着方法 - Google Patents

感熱記録体の定着方法

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JPS5833118B2
JPS5833118B2 JP53063623A JP6362378A JPS5833118B2 JP S5833118 B2 JPS5833118 B2 JP S5833118B2 JP 53063623 A JP53063623 A JP 53063623A JP 6362378 A JP6362378 A JP 6362378A JP S5833118 B2 JPS5833118 B2 JP S5833118B2
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water
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寿則 八木
芳隆 尾枝
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感熱記録体の定着方法に関するものである。
従来、塩基性無色染料と該無色染料と接触して呈色し得
る呈色剤の呈色反応を利用し、熱によって両発色物質を
接触せしめて記録像を得るようにした感熱記録体は良く
知られている。
かかる感熱記録体は熱によって記録像を得る構成になっ
ている為、熱印加記録した後も誤って熱源を近づけると
熱上昇郡全体が発色してしまい、必要な記録が判読出来
なくなるという欠陥を有している。
従って保存を必要とするような重要な記録への適用は困
難であった。
このような欠陥は感熱記録体の本質的な構成に起因する
ものであるため、従来かかる感熱記録体において熱印加
記録像の定着を試みた例は知られていない。
本発明渚等は感熱記録体の構成材料及び記録工程等につ
いて鋭意研究し、特に特定の構成材料を選択しかつ記録
工程後に水処理工程を加味することで不要部分の発色能
力を消失させ記録部分のみ定着することが出来ることを
見出し本発明を達成するに至った。
本発明の目的は塩基性無色染料と該染料と接触して呈色
し得る呈色剤の呈色反応を利用した感熱記録体の記録像
を定着する方法を提供するものである。
本発明のかかる目的は(am基性無色染料、(b)該無
色染料と熱時接触して呈色し得る呈色剤、(C)水溶性
接着剤および(d)50℃乃至150℃の軟化点を有し
、かつSp(溶解度パラメーター)が8.3以上である
水不溶性高分子樹脂の微粒子を含有する記録層を支持体
上に設けてなる感熱記録体に熱印加記録し、しかる後に
該記録層を水処理して非記録部分の記録能を消失させる
ことによって達成される0 本発明において、記録層を達成する塩基性無色染料とし
ては各種公知の染料を用いることが出来、例えば下記が
例示される。
3.3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−シ
メチルア□ノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド等のトリアリルメタン系染料、
4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジ
ルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミン等の
ジフェニルメタン系染料、7−ジエチルアミノ−3−ク
ロロフルオラン、2−フェニルアミノ−3−メチル−6
−(N−エチル−N−p−トリル)アミノフルオラン等
のフルオラン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー
、p−ニトロベンジルロイコメチレンブルー等のチアジ
ン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−
エチル−スピロ−ジナフトピラン等のスピロ系染料等。
また塩基性無色染料と接触して呈色する呈色剤について
も無機ないし有機の酸性物質が各種公知であり、例えば
下記が例示される。
活性白土、酸性白土、アクパルガイド、硅酸アルミニウ
ムなどの無機酸性物質、4−ターシャリブチルフェノー
ル、α−ナフトール、β−ナフトール、4−ヒドロキシ
アセトフェノール、2.2!−メチレンビス(4−メチ
ル−6−タージヤリーインブチルフエノール)、4.4
’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリ−ブチルフ
ェノール)、4.4−セカンダリ−ブチリデンフェノー
ル、4゜4′−イソプロピリデンジフェノール、2.2
’−メチレンビス(4−クロルフェノール)、ハイドロ
キノン、4,4′−シクロヘキシリジンジフェノール、
ノボラック型フェノール樹脂、フェノ−IL/重合体な
どのフェノール性化合物、パラターシャリブチル安息香
酸、3−セカンダリブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−ターシャリ
ブチルサリチル酸13−(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジル)サリチ
ル酸、3,5−ジターシャリブチルサリチル酸、3−フ
ェニル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸などの芳
香族カルボン酸、およびこれらフェノール性化合物、芳
香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニ
ウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル
などの多価金属との塩などの有機酸性物質等。
本発明において用いられる水溶性接着剤としては、例え
ばメチルセルローズ、エチルセルローズ、ヒドロキシエ
チルセルローズ、カルボキシメチルセルローズ等のセル
ローズ類、酸化デンプン、エステル化デンプン、エーテ
ル化デンプン等のテンプン類、ゼラチン、アルブミン、
大豆蛋白、カゼイン等の蛋白質類、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、スチレン・無水マレイン酸
共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレ
ン・メタクリル酸共重合体塩、ポリアクリルアミド等の
合成水溶性接着剤など各種の水溶性接着剤が挙げられる
が、記録層形成後著しく耐水化される物質は水処理工程
での記録層の支持体からの剥離性を悪くするため好まし
くない。
従って本発明においては上記水溶性接着剤のうちでも特
に耐水化され難い酸化デンプン、ポリビニルアルコール
、水酸化ナトリウムで溶解したカゼイン、スチレン・無
水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、スチレン・メタク
リル酸共重合体ナトリウム塩といった接着剤がより好ま
しく用いられる。
本発明においては、記録層中にさらに特定の水不溶性高
分子樹脂の微粒子を含有せしめることによって、記録層
の記録後の水処理工程で記録部分のみを支持体に固着さ
せ記録像の定着化をはかるものである。
而して、本発明において用いられる水不溶性高分子樹脂
は50℃乃至150℃より好ましくは70℃乃至130
℃の軟化点を有している必9があり、さらに記録像の優
れた定着性を得るために溶解度パラメーター(Sp)が
8.3以上でなければならない。
なお、本発明において溶解度パラメーター(SP )は
Smallの置換基分子吸引恒数を用いて算出される。
かかる物性を備えた水不溶性高分子樹脂としては、例え
ばポリスチレン樹脂、ポリスチレン・ブタジェン樹脂、
ポリメチルアクリレート樹脂、ポリメタクリレート樹脂
等が挙げられるが、中でもポリスチレン樹脂は本発明の
所望の効果を発揮するのみならず記録装置とのマツチン
グ性に優れた記録層を形成するため特に好ましく用いら
れる。
上記の塩基性無色染料、呈色剤、水溶性接着剤および水
不溶性高分子樹脂の記録層中への配合割合は用いる材料
によって適宜調整されるものであるが、例えば塩基性無
色染料と呈色剤とはその相対比率が一般に塩基性無色染
料1重量部に対して1乃至50重量部、好ましくは4乃
至10重量部の呈色剤となるように配合される。
また、水溶性接着剤は記録体としての特性及び記録層の
記録後の水処理工程を考慮すると、記録層中の全固形分
の24重量%以下、好ましくは5乃至15重量%となる
ように配合するのが望ましい。
さらに、水不溶性高分子樹脂についても記録体としての
特性および記録像の定着性を考慮すると、呈色剤100
重量部に対して50乃至400重量部、好ましくは10
0乃至300i量部配合するのが望ましい。
本発明において感熱記録体の記録層の形成方法について
は、記録層中に上記4成分が含有される限り通常の方法
に従って行うことが可能であり、例えば塩基性無色染料
と呈色剤をボールミル、アトライター、サンド□ル等の
攪拌粉砕機によって水溶性接着剤を含んだ水中に粉砕、
分散して得た塗液に特定の水不溶性高分子樹脂を分散し
て調製した塗液を通常の塗工機によって支持体に塗布す
ることによって得られる。
必要に応じてキャレンダー掛けなどによって記録層の平
滑性をあげることもできる。
なお、塗液中には本発明の所望の効果を損わない範囲内
で分散剤、ポリエチレン、カルナバロウ、エステルワッ
クス等のワックス類、ステアリン酸アミド、パルミチン
酸アミド、アルキルナフタレン等の感度調節剤、クレー
、タルク、焼成りレー酸化ケイ素、アルミナゲル等の顔
料、紫外線吸収剤、消泡剤、螢光染料など各種の助剤を
必要に応じて添加できる。
支持体としては、紙、プラスチックフィルム、合成紙、
金属フィルムなどが用いられるが、価格、塗布適性等の
点で紙が最も好ましく用いられる。
また発色層を形成する塗液の支持体への塗布量は特に限
定されるものではないが、通常乾燥重量で2乃至151
1 /712、好ましくは3乃至12 g /rrL2
の範囲である。
本発明においては、かくして得られた感熱記録体に通常
のサーマルヘッド、熱ペン等で熱印加することによって
得られる記録法を記録層の水処理によって定着するもの
である。
従来、記録層の水洗処理によって記録部のみを残して非
記録部を溶出させることにより記録の定着を試みた例は
認められるが(%開昭5350753号)、塩基性無色
染料と呈色剤を用いた感熱記録体において、記録層の水
処理によって記録の定着を試めた例はない。
而して、本発明においては、熱印加記録後の記録層を水
処理するものであるが、処理方法については例えば水中
で刷毛で水洗処理する方法、水中iこ浸したロール間を
通すことによって処理する方法など、適宜選択して各種
の方法が適用出来る。
かかる水処理によって熱印加記録後の記録層の非記録部
は水中に洗い出されるなどして記録能が消失する。
しかし記録部は特に水不溶性高分子樹脂が熱印加時に軟
化して粘着性を増し支持体への接着力が増大するために
水処理されてもそのまま支持体上に残り、記録像として
定着されるものである。
以下に本発明をさらに具体的に説明するために実施例を
示すが、勿論これらに限定されるものではない。
又実施例中の部および%は特に断らない限り重量部およ
び重量%を示す。
実施例 1 ■ A’M調製 2−フェニルア□ノー3−メチル−6− (N−エチル−N−p−トリル)ア□ノ フルオラン 1 部ス
テアリン酸アミド 0.5部ポリビニル
アルコール5%水溶液 2 部水
4 部この組成物をサンドグラ
インダーで平均粒子径2ミクロンまで粉砕した。
■ B液調製 4.4−インプロピリデンジフェノール (ビスフェノールA) 5 部ステア
リン酸アミド 2.5部ポリビニルアル
コール5%水溶液 1部部水
20部この組成物をサンドグライ
ンダーで平均粒子径2ミクロンまで粉砕した。
■ 記録層の形成 A液7.5部、B液37.5部、アルミナゲルの20%
水分散液25部、ポリビニルアルコールの5%水溶液5
0部、軟化点85℃、Sp9.12のポリスチレン樹脂
微粒子(平均粒径5□クロン)5部および水20部を混
合攪拌して得た塗液を50F/m2の基紙上に乾燥後の
塗布量が8.0g/m2になるように塗布して感熱記録
体を得た。
得られた感熱記録体に実用感熱ファクシミリー(東芝K
B−600型)を用いて、記録ドツト密度5ドツト/朋
、走査線密度41J/mrns印加電圧19Vの条件で
記録を行い、記録像の画像濃度(初期濃度)をマクベス
濃度計(RD−100R型、マクベス社製)で測定した
ところ0.90であった。
次に、この感熱記録体を水中に浸したゴムロールの間を
5回通過させることによって記録層を水洗処理した。
記録像の残存性を確認するため、水洗処理後の記録像の
画像濃度(残存濃度)を上記と同様にしてIIJffl
したところ0.90で全く画像濃度の低下は認められな
かった。
さら1こ記録像の定着性を確認するために水洗処理後の
非記録部に上記と同様の条件で実用感熱ファクシミリ−
による記録を行ったがほとんど記録像は得られず、最初
に記録された部分が充分に定着されていることが確認さ
れた。
なお、定着性確認の為に記録した部分の画像濃度(定着
濃度)は0.11であった。
実施例2,3、比較実施例i、2 実施例1において、ポリスチレン樹脂の代りに表に記載
する如き物質を用いた以外は実施例1と同様にして感熱
記録体を製造し、熱印加記録、水洗処理および定着性確
認のテストを行いその結果を表に併記した。
実施例 4 ■ A液調製 クリスタルバイオレットラクトン(CVL)1部 ステアリン酸アミド 0.1部酸化デ
ンプン5%水溶液 2 部水
2.4部この組成物をサンド
グライダ−で平均粒子径4ミクロンまで粉砕した。
■ B液調製 4.4′−シクロヘキシリデンジフェノール7部 4.4′−メチリデンジフェノール 3 部酸化デン
プン5%水溶液 20部水
20部この組成物をサンドグラ
インダーで平均粒子径4ミクロンまで粉砕した。
■ 記録層の形成 A液5.5部、B液50部、カオリン10部、酸化デン
プンの5%水溶液40部、軟化点65℃、 sp 10
.7のポリメタクリレート樹脂2(2)および水80部
を混合攪拌して得た塗液を50θ/m2の基紙上に乾燥
後の塗布量が5g/m2になるように塗布して感熱記録
体を得た。
得られた感熱記録体に実施例1と同様に熱印加記録、水
洗処理および定着性確認のテストを行いその結果を表に
記載した。
比較実施例 3,4 実施例4において、ポリメタクリレート樹脂の代りに表
に記載する如き物質を用いた以外は同様に実施し、その
結果を表に併記した。
表の結果から明らかなようlこ本発明の各実施例の方法
では記録像の優れた定着性が得られたが、比較実施例1
〜3では水洗処理によって記録像の画像濃度が著しく低
下し、また比較実施例4ではほとんど記録像が定着出来
なかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a塩基性無色染料、(b)該無色染料と熱時接
    触して呈色し得る呈色剤、(c)水溶性接着剤および(
    d)50℃乃至150℃の軟化点を有し、かッsp(溶
    解度パラメーター)が8.3以上である水不溶性高分子
    樹脂の微粒子を含有する記録層を支持体上に設けてなる
    感熱記録体に熱印加記録し、しかる後に該記録層を水処
    理して非記録部分の記録能を消失させることを特徴とす
    る感熱記録体の定着方法0 2 水不溶性高分子樹脂が70℃乃至130℃の軟化点
    を有することを特徴とする請求の範囲第1項記載の定着
    方法。 3 水不溶性高分子樹脂を呈色剤100重量部に対して
    50乃至400重量部含有することを特徴とする請求の
    範囲第1項記載の定着方法04 水不溶性高分子樹脂を
    呈色剤100重量部に対して100乃至300重量部含
    有することを特徴とする請求の範囲第3項記載の定着方
    法〇
JP53063623A 1978-05-26 1978-05-26 感熱記録体の定着方法 Expired JPS5833118B2 (ja)

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JP2634112B2 (ja) * 1991-10-22 1997-07-23 株式会社ハーマン センサ用a/d変換装置

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