JPS5832173Y2 - 可撓リ−ド線用電線 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、リレー等の可撓リード線用電線の改良に関す
るものである。

一般にリレー等のリード線は、従来、複数本の細い素線
導体が撚り合わされた可撓電線を切断し透明チューブ内
に挿入していた。

そのため、リード線としての取付作業の場合に、切断し
たリード線両端のほつれ防止のためねじったり、また、
端部をばらつかせないように透明チューブに挿入するた
めに作業工数を多く要していた。

本考案の目的は、上記欠点を解消し、リード線取付作業
の場合に、切断された電線の端部のほつれを防止し作業
工数を低減できる可撓リード線用電線を提供することに
ある。

本考案の可撓リード線用電線は、複数本の細い素線導体
が撚り合わされて形成された可撓電線上に所定のピッチ
毎に上記各素線導体を一括固着した固着部を形成し、か
つ上記可撓電線、表面に可撓性を有し透明材からなるチ
ューブを遊嵌被覆してなるものである。

以下本考案の可撓リード線用電線の一実施例を第１図、
第２図により説明する。

可撓電線２は複数本の細い素線導体１が撚り合わされて
形成されており、この可撓電線２の長手方向には例えば
、１０〜２０ｖｔｙｓの所定のピッチ、毎に各素線導体
１を半田付を介し一体に固着した固着部３が設けられて
いる。

このようにピッチル毎に固着部３を介し素線導体１が固
定された可撓電線２は、第２図に示す如く、ゴムまたは
プラスチック材からなり透明の可撓性を有するデユープ
４の内側に大きな遊隙を介在させて挿通されている。

このように本実施例の可撓リード線用電線は構成されて
おり、リード線取付作業等の場合には、チューブ４の外
部からも固着部３の位置が見えるので、固着部３の上を
チューブ４と共に切断して作業を行うことができるため
、切断部がばらつくことがない。

また、大きな遊隙を介しチューブ４内に挿通されている
ので取付作業も容易である。

第３図は他の実施例を示し、固着部３の形成が各素線導
体１をスポットウェルドにより一括固定されたものであ
り、上記実施例と同様の作用効果を有する。

尚、固着部３の形成は上記各実施例のように半田付渣た
はスポットウェルド以外に接着剤等による固着手段を用
いても効果は同じである。

このように各実施例の可撓リード線用電線は構成されて
いるので、使弔の場合は透明チューブ上から固着部の上
を切り離しができて各素線導体のほつれを防止し、また
、従来のように切断したリード線を透明チューブ内に挿
入する作業や挿入時に素線導体のばらつきを防ぐなどの
作業がなくなり作業工数を著しく低減できる。

そして、固着部を形成することを要するがその作業は簡
単で作業工数もきわめて少ない。

以上記述した如く本考案の可撓リード線用電線は、リー
ド線取付作業の場合に、切断された電線端部のほつれを
防止し作業工数を低減できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の可撓リード線用電線の一実施例の可撓
電線の正面図、第２図は第１図の可撓電線を透明チュー
ブに挿入時の正面図、第３図は本考案の可撓リード線用
電線の他の実施例の可撓電線の正面図である。 １・・・・・・素線導体、２・・・・・・可撓電線、３
・・・・・・固着部、４・・・・・・チューブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の細い素線導体が撚り合わされて形成された可撓
   電線上に所定のピッチ毎に上記各素線導体を一括固着す
   る固着部を形威し、かつ上記可撓電線表面に可撓性を有
   し透明材からなるチューブを遊嵌被覆してなることを特
   徴とする可撓リード線用電線。