JPS5831501Y2 - 魚釣用リ−ルに於けるハンドル取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は魚釣用リールに於けるハンドル取付構造に関
し、その目的とする処はハンドルの左右付は替え動作を
非常に簡便に行なうことが出来るハンドル取付構造を提
供せんとするものである。

従来のこの種魚釣用リールに於けるハンドルの取付けは
、メインギヤーの軸孔に挿通したハンドルシャフトの先
端に止めネジを螺着してハンドルシャフトの抜けを防止
し、その止めネジが嵌合された側の側板筒部には蓋体が
螺着しである。

従って、ハンドルを左から右へ、又は右から左へ付は替
える時は、蓋体を回動して取り外し、次いでハンドルシ
ャフトの先端に螺子止めされている。

止めネジを取り外してハンドルシャフトを引き抜き、し
かる後その引き抜いたハンドルシャフトを反対側より差
し込み、メインギヤーの軸孔・・より突出した部分に止
めネジを螺子止めし、承樟に蓋体を回動して取付けを行
なうものであった。

即ち、従来の魚釣用リールに於けるハンドルの左右付は
替えには手数を要し、しかも止めネジの締め付は及び取
り外しには工具（ドライバー）又は硬貨等を必要とし非
常に不便なものであった。

そこで、本考案はハンドルの左右付は替えをワンタッチ
で行なうことが出来ると共に、その付は替え作業は工具
又は硬貨等を全く必要とする。

；となく手のみで行ない得るようにしたもので、メイン
ギヤーを回転自在に軸承したギヤーボッ、クスの左右側
板に、そのメインギヤーの軸孔と連通した筒部を形成し
、その一方の筒部よりハンドルアームを備えたハンドル
シャフトを挿通すると共に、該ハンドルシャフトの先部
に掛合部、を形成し、他方の筒部には、前記掛合部に掛
止する掛止部材と、その掛合部に掛止した掛止部材を掛
合部より外す掛外し手段を備えた支持具を着脱自在に取
付けたことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
１はギヤーボックスで左右の側板２ａ、２ｂによって画
形に形成し、その左右の側板２ａ、２ｂに取付けたボー
ルベアリング１２ ａ 、１２ ｂに渉ってメインギヤ
ー３を回転自在に軸承すると共に、そのメインギヤー３
にはその軸芯に沿って断面角形の軸孔４を貫通開穿し、
側板の側方より嵌挿通したハンドルシャフト６の回転に
よって一体的に回転するようにする。

又、ギヤーボックス１を構成した側板２．ａ、２ｂには
前記したメインギヤー３の軸孔４と連通させて筒部５ａ
、５ｂを突出形成し、その一方の筒部５ａ側よりハンド
ルアーム７を備えたハンドルシャフト６をメインギヤー
３の軸孔４に嵌挿係合し、他方の筒部５ｂには、ハンド
ルシャフト６の掛合部８に掛止する掛止部材１０、及び
掛合部８に掛止した掛止部材１０を掛合部８より外す掛
外し手段１１を備えた支持具９を着脱自在に取付ける。

ハンドルシャツｌ−６はメインギヤー３の軸孔４と係合
するよう断面角形とし、その−側端に適宜の折畳み手段
１３を介してハンドルアーム７を回動自在に取付け、他
側端には掛合部８を形成する。

折畳み手段１３は図面に示せるワンタッチ形態に限らず
、従来より一般に使用されている螺子形態を使用するも
勿論任意である。

掛合部８はハンドルシャフト６の先端局面に適宜深さの
溝を環状に形成し、その溝より先の部分は円錐状に形成
する。

支持具９は合成樹脂材等によって帽部状に形成し、その
筒部外周面には螺子１４を刻設して筒部５ａ、５ｂの内
側面に形成した螺子１５と螺合するようにし、丘部体の
内側周面に於ける掛合部８と同一線−Ｌには環状溝１６
を凹設してその環状溝１６内に掛止部材１０を取付ける
と共に、筒体の中心部には掛合部８に掛止した掛止部材
１０を掛合部より外す掛外し手段１１を取付ける。

掛止部材１０は線材を適宜形状に屈曲してハンドルシャ
フト６の先部に形成した掛合部を左右両側より弾圧挟着
する挟着杆部１０ ａ 、１０ ｂを形成し、その挟着
杆部１０ ａ 、１０ ｂを外側方に拡開することによ
りハンドルシャフト６との掛止状態を解除することが出
来る。

掛外し手段１１は押しボタン１１ ａと、その押しボタ
ン１１ ａを常時外側方へ付勢するコイルスプリング１
１ ｂより構成し、前記押しボタン１１ ａの先部は楔
形に形成して左右両側に傾斜面１９ａ、１９１〕を設け
、その先細部を前記した掛止部材１０の挟着杆部１０ａ
、１０ｂ間に嵌入させると共に、掛止部材１０の側面に
設置した環状のスプリング受け１７と押しボタン１１
ａの外周面に突設した突縁１８との間に渉ってコイルス
プリング１１ ｂを弾圧挟入して、該押しボタン１１
ａの後部が支持−具９より突出するようにする。

依って、押しボタン１１ ａをコイルスプリング１１
ｂの弾発力に抗して押圧すると、それに伴なって押しボ
タン１１ ａは内方に摺動し、掛止部材１０の挟着杆部
１０ ａ 、１０ ｂは傾斜面１９ ａ 、１９ ｂに
よって外側方に拡開されてハンドルシャフト６の掛合部
８より外ずれ、ハンドルシャツ１へ６はメインギヤー３
の軸孔４より引き抜き可能な状態となる。

図中、２０はメインギヤー３とピニオンギヤ−２１との
噛合量を調整する調整ワッシャー、２２はコイルスプリ
ングで、ハンドルシャツｌ−６の掛合部８とそれに掛止
せる掛止部材１０との間に生じる軸方向のガタを無くシ
、ハンドルシャフト６が軸方向にガタ伺−くのを防止す
るものである。

尚、支持具９に於ける掛止部材１０を保持する環状溝１
６の幅は、メインギヤー３とピニオンギヤ−２１との噛
合調整によって調整ワッシャー２０の厚さが異なった場
合、ハンドルシャツｌ−６に形成した掛合部８の位置が
多少ずれ、それに伴なって掛止部材１０も移動し得るよ
うに掛止部材１０の線径よりも大きくしておく。

上、記の如き構成により、支持具９より突出した掛外し
手段１１の押しボタン１１ ａをコイルスプリング１１
ｂの弾発力に抗して押圧すると、押しボタン１１ ａ
の傾斜面１９ ａ 、１９ ｂが掛止部材１０の挟着杆
部１０ａ、１０ｂを外側方に押し広げ、ハンドルシャツ
Ｉ−６は引き抜き可能となる。

引き抜いたハンドルシャツ１〜６を左側に付は替える時
は、側板２ｂに取り付けられた支持具９を取り外して側
板２ａ側の筒部５ａに螺合取付け、次いで反対側の側板
２ｂ側の筒部５ｂ側よりハンドルシャフト６を挿入すれ
ば、支持具９に取付けられた掛止部材１０の挟着杆部１
０ａ、１０ｂが外側方に押し広げられ、掛合部８に嵌着
掛止し、ハンドルの取付けを完了する。

本考案は以上の如く構成したので、ハンドルを左右性は
替えるべく該ハンドルを取り外す時は単に支持具に取付
けた掛外し手段を押圧操作すればハンドルシャフトの掛
合部に掛止した掛止部材は外ずれ、ハンドルシャフトは
簡単に引き抜くことが出来る状態となる。

従って、従来の如き筒部に取付けられた蓋体を外すし、
次いでハンドルシャフトの先端に螺子止めされた止めネ
ジを工具又は硬貨等を用いて弛めるといった面倒な手数
は全く必要なく、ワンタッチでハンドルを取））外すこ
とが出来る。

又、取り外したハンドルの付は替えも、支持具を筒部に
螺着し、反対側の筒部よりハンドルシャフトを挿入すれ
ば、ハンドルシャフトの掛合部と、支持具に取付けられ
た掛止部材との掛止が自動的に形成され、極めて簡便に
して迅速に付は替え作業を行なうことが出来る。

しかも、その作業には従来の如くドライバー等の工具、
又は硬貨といったものを全く必要としないため、いかな
る場所に於いても行なうことが出来、非常に便利である
。

更に、支持具は筒部に対し螺合手段によって取付けであ
るため、ハンドルシャフトを引き抜いても該支持具は筒
部に定着された状態を保持し、支持具が離脱し、紛失す
るといった危険がない。

又、支持具に具備せる押しボタンはスプリングで常時外
側方へ付勢されているため、ハンドルシャフトを挿入す
ることによって瞬時に掛止状態が確立される。

従って、使用性、操作用に富んだハンドル取付構造を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は横断平面図、
第２図は第１図の２−２線に沿える断面図、第３図は掛
外し手段を押圧操作した状態の断面図、第４図は第３図
の４−４線に沿える断面図、第５図はハンドルを第１図
の状態より反対側へ付は替えた断面図、第６図は押しボ
タンの斜視図、第７図及び第８図は調整ワッシャーの厚
さを変えた状態の断面図である。 図中、１：ギヤーボックス、２ａ、２ｂ：１則板、３：
メインギヤー、４：軸孔、５ａ、５ｂ：筒部、６：ハン
、ドルシャフト、７：ハンドルア・−ム、８：掛合部、
９：支持具、１０：掛止部材、１１：掛注し手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインギヤーを回転自在に軸承したギヤーボックスの左
   右側板に、そのメインギヤーの軸孔と連通した筒部を形
   威し、その一方の筒部よりハンドルアームを備えたハン
   ドルシャフトを挿通すると共に、該ハンドルシャフトの
   先部に環状溝の掛合部を形成し、他方の筒部には、前記
   掛合部に掛止する線材を屈曲、した掛止部材と、その掛
   止部材を掛合部より外す押しボタンと該押しボタンを外
   側方へ付勢するコイルスプリングよりなる掛外し手段を
   備えた支持具を螺合手段によって着脱自在に取付けた魚
   釣用リールに於けるハンドル取付構造。