JPS5831456Y2 - 田植機の苗供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、予備苗のせ台から主苗のせ台に苗を滑落補充
すべく構成した田植機の苗供給装置に関する。

上記装置において、従来主苗のせ台は、苗植付けに伴っ
て苗を順次下方に摺動移動さするなめ（こ、比較的急角
度で傾斜させてあり、他方、予備苗ρせ台を常時苗滑落
補充可能な角度で傾斜固定しており、その結果、苗補充
時に苗が加速された状態で主苗のせ台に残っている苗に
衝突し１．床上を崩したり苗を傷めたりすると共に予備
苗のせ台上の苗も機体振動でストッパーに強く押圧され
て崩れる問題があった。

本考案は、上記の点に鑑み、予備苗の損傷を抑制すると
共に、その予備苗を極力損傷する二との無い状態で滑落
補充できるようにすること１を目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

圃場、面を自走する本機としてのトラクタ１ρ後部に苗
植装置２を連動連結し走行に伴い田圃に苗を連続的に植
付けてゆく乗用型田植機を構成しである。

前記苗植装置２は、苗供給装置３から植付装置４で一株
分のブロック苗を取出して田圃に植付けてゆくように構
成、しである。

前記苗供給装置３．は、そこに載置した苗を摺動落下さ
せるべく比較的傾斜させた主苗のせ台５と、主苗のせ台
５に苗を補充・できるように予備苗を載置した予備苗の
せ台６とから構成されている。

前記主苗のせ台５は、苗植フレーム７に、横軸芯４周り
で揺動自在に枢支連結すると共に、前、記苗植フレーム
７と主苗のせ台５間に、主苗のせ台５の横移動のみを許
容する状態で複動型油圧シリンダ８を連動連結してあり
、シリンダ８の作動により、主苗のせ台５を比較的傾斜
した苗供給状態と、傾斜角を緩くした予備苗の滑落補充
状態とに姿勢変更及び固定するべく構成しである。

前記予備苗のせ台６は、トラクタ１側から延設の支持フ
レーム９に、後部横軸芯０周りで揺動自在に枢支連結さ
れると共に、その前端側を支持フレーム９に弾性係止機
構１０を介して係止固定及び係止解除可能に構成され、
かつ、予備苗のせ台６の後端に所定の上昇状態にある主
苗のせ台５の前端が接当する接当部１１を設けてあり、
もって、通常時は、はぼ水平姿勢で予備苗を安定載置し
ながら、苗補充時には、主苗のせ台５の下降揺動に伴い
、主苗のせ台５の前端が接当部１１に接当して予備苗の
せ台６を前記軸芯０周りで強制」−昇揺動し、両苗のせ
台５，６の台面が滑らかに連なる状態に傾斜角を変更す
るように連動機構１２を構成しである。

前記主苗のせ台５の、その上部の苗が予備苗の補充を要
する量になる位置に苗補充状態になると作用するべく第
１リミツトスイツチＬ１を設けると共に、苗植フレーム
７に、主苗のせ台５が予備苗のせ台６に、背面視で対応
する位置にきた時に接当作用するべく第２リミツトスイ
ツチＬ２を設け、かつ、予備苗のせ台６の後端にその上
部の予備苗が補充されて無くなると作用するべく、第３
リミツＩ・スイッチＬ３を設けである。

前記第１、第２及び第３リミツトスイツチＬｌ。

Ｌ２．Ｌ３は、第３図に示すように、回路に接続されて
おり、予備苗のせ台６上に苗がある状態で、主苗のせ台
５上の苗量が設定値以下になり、苗が補充を要する位置
に、かつ、主苗のせ台５が予備苗のせ台６に対応する位
置にきた時に、走行及び植付クラッチ（図省略）を切り
操作する第１ソレノイドＳ１を励磁して走行及び苗植装
置２の駆動を停止すると共に前記油圧シリンダ８に対す
る電磁弁Ｖの第２ソレノイドＳ２を励磁して両苗のせ台
５，６を傾斜させるべく制御機構Ｕが構成されている。

そして、予備苗のせ台６上の苗が主苗のせ台５に滑落補
充されて無くなると、前記第３リミツトスイツチＬ３が
切換えられて、前記制御機構１３の作動が間化されると
共に、前記第１リミツトスイツチＬ１が切換えられて、
前記電磁弁Ｖの第３ソレノイドＳ３がタイマーＴを介し
て一定時間だけ作動され、主苗のせ台５が作業時の傾斜
状態に姿勢変更されると共に、前記予備苗のせ台６が自
重によりほぼ水平姿勢に姿勢変更され、前記弾性係止機
構１０で弾性係止されるべく構成されている。

その後に、主苗のせ台５上の苗量が設定値以下になると
、前記第１リミットスイッチＬ１が切換えられ、第３リ
ミツトスイツチＬ３とによりブガー１４及びランプ１５
からなる報知機構１６が作動され、両苗のせ台５，６に
苗が無くなったことを知らせるように構成しである。

前記第３リミツトスイツチＬ３により、制御機構１３の
作動を阻止すると共に、報知機構坦を作動可能状態に切
換える機構をして制御機構と総称する。

尚、本考案は、歩行型田植機にも適用できる。

以」−要するに、本考案は、冒記した田植機の苗供給装
置において、前記予備苗のせ台６を本機１側の横軸周り
で揺動自在に枢支するとともに、前記主苗のせ台５を本
機１に対して昇降自在に構成された苗植装置２側の横軸
周りで揺動自在に枢支し、さらに、前記主苗のせ台５及
び予備苗のせ台６の前記横軸周りでの揺動傾斜角度の変
更を連動させる機構１２を設け、苗補充に際して、苗植
付時におけるよりも、前記主苗のせ台５の傾斜を緩く、
かつ、前記予備苗のせ台６の傾斜を急にすべく構成しで
ある事を特徴とする。

つまり、通常時は、予備苗のせ台６を傾斜すること無く
予備苗を台６上に安定載置し、走行時の機体振動に伴う
苗の損傷を抑制すると共に他方、主苗のせ台５は、載置
苗の下方への摺動に必要な傾斜角を持たせて円滑な移動
を行わせながら、苗の滑落補充時には、予備苗のせ台６
を傾斜させると共に、主苗のせ台５の傾斜を緩くするこ
とによって、滑落時の苗の加速を低減し、主苗のせ台５
に残された苗との衝突に伴う苗の損傷を極力抑制できる
に至った。

しかも、前記主苗のせ台５は、本機１に対して昇降自在
に構ｅ、された苗植装置２側に設けられていて、その苗
植装置２側の横軸周りで傾斜角度を変更し得るように構
成されているものであるから、苗植装置２全体を泥面に
追随させて上下位置変化させたり、畦越え時に全体を持
ち上げ操作したりする等の、通常の昇降動作は支障なく
行なえるもので゛ありなか゛ら、これとは異なる主苗の
せ台５自身の揺動傾斜角度の変化に伴って予備苗のせ台
６の傾斜角度も変更されるように連動させであるので、
予備苗補給のための操作を簡便に行なえるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機の苗供給装置の実施例を示し
、第１図は乗用型田植機の全体側面図、第２図は要部の
側面図、第３図は回路図である。 ５・・・・・・主苗のせ台、６・・・・・・予備苗のせ
台、１２・・・・・・連動機構、Ｕ・・・・・・制御機
構、１６・・・・・・報知機構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 予備苗のせ台６から主苗のせ台５に苗を滑落補充す
   べく構成した田植機の苗供給装置であって、前記予備苗
   のせ台６を本機１側の横軸周りで揺動自在に枢支すると
   ともに、前記主苗のせ台５を本機１に対して昇降自在に
   構成、された苗植装置２側の横軸周りで揺動自在に枢支
   し、さらに、前記主苗のせ台５及び予備苗のせ台６の前
   記横軸周りでの揺動傾斜角度の変更を連動させる機構１
   ２を設け、苗補充に際して、苗植付時におけるよりも、
   前記主苗のせ台５の傾斜を緩く、かつ、前記予備苗のせ
   台６の傾斜を急にすべく構成ｔである事を特徴とする田
   植機の苗供給装置。 ■ 前記連動機構■を構成するに、前記主苗のせ台５が
   その下降揺動に伴って、前記予備苗のせ台６に対して接
   当して強制上昇揺動作用すべく構成しである事を特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第■項に記載の田植機の苗
   供給装置。