JPH01199509A - 田植機の予備苗供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上端側ほど前方へ傾斜する供給用の苗のせ台
の上方に、予備マット苗を載置する複数の予備苗のせ具
を、上下所定間隔で段状に配置し、これら予備苗のせ具
を苗保持姿勢と、後部が下方に傾く傾斜姿勢とに切換え
可能にしてある田植機の予備苗供給装置に関する。

〔従来の技術〕

かかる田植機の予備苗供給装置は、実公昭５７−２９５
４１号公報に開示されているように、苗のせ台上のマッ
ト苗が消費されて、その終端が所定位置まで下がったこ
とが検出される毎に各段の予備苗のせ具を苗保持姿勢か
ら傾斜姿勢に順次切換え、載置された予備マット苗を傾
斜による自重移動によって苗のせ台へ補給してい（もの
として構成してあった。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、引例に挙げた上記の予備苗供給装置では、傾斜
姿勢に切換えられた予備苗のせ具の遊端部が各段ごとに
異なっており、上段の予備苗のせ具の後端部ほど苗のせ
台の上方に位置するようになっていた。従って、予備苗
のせ具が傾斜姿勢に切換えられた際には、上段の予備マ
ット苗ほど前方の遠い位置から補給が開始され、しかも
下段の予備苗のせ具の後部を通って苗のせ台へ移動して
いくことになるため、予備苗のせ具や苗のせ台上の滑り
が悪いと上段の予備マット苗は容易に移動することがで
きす、下段の予備マット苗の場合に比較して遅れ気味に
なりがちであった。そして、その遅れが大きいとマット
苗のつなぎ目に隙間が形成されて欠株が発生する虞れが
あった。

本発明は、このような実情に着目して創案されたもので
あり、その目的は、予備苗のせ具を傾斜姿勢に切り換え
た際の予備マット苗の補給を円滑にし、欠株の発生を防
止することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、苗のせ台上のマット苗の終端が所
定位置まで下がったことを検出するセンサーを設け、こ
のセンサーによる検出によって、予備苗のせ具が前記傾
斜姿勢に切換わるように連動させるとともに、傾斜姿勢
となった各予備苗のせ具の後端が前記所定位置の近傍に
位置するように構成してある点にあり、その作用効果は
次の通りである。

〔作　用〕

つまり、苗のせ台上のマット苗が使用されてその終端が
所定位置まで下がったことをセンサーが検出すると、そ
れに基づいて予備苗のゼ具を苗保持姿勢から傾斜姿勢へ
切換える。傾斜姿勢に切換わった予備苗のせ具の遊端は
所定位置の近傍に位置し、予備マット苗を遅れのない状
態で苗のせ台に補給するのである。しかも、各段の予備
苗のせ具の遊端は、傾斜姿勢になると全て前記所定位置
の近傍に揃うから、いずれの段の予備マット苗でも、上
記の場合と同様に遅れのない状態で苗のせ台に補給され
るのである。

〔発明の効果〕

その結果、予備マット苗の遅れによって生ずる苗のせ台
上のマット苗との隙間が解消され、欠株の発生を防止で
きるようになった。

（実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第６図に示すように、乗用型の走行機体（Ａ）の後部に
平行回連リンク機構（Ｂ）を介して複数条植えの植付装
置（Ｃ）を昇降自在に設けて、乗用型田植機を構成して
ある。

前記植付装置（Ｃ）は、上端側ほど前方へ傾斜する供給
用の苗のせ台（１）を備えたものであり、この苗のせ台
（１）の上部には、予備マット苗（智１）を苗のせ台（
１）へ補給していくための予備苗供給装置（１１）を設
けである。

前記予備苗供給装置（Ｄ）は、第１図ｆイ）に示すよう
に、予備マット苗（Ｗｌ）を載置する２つの予備苗のせ
具（２Ａ）　、　（２Ｂ）を上下所定間隔で段状に且つ
各条に対応して並列に配置し、それぞれ前部の支軸（３
Ａ）　、　（３Ｂ）周りで上下揺動自在に枢着するとと
もに、苗のせ台（１）の前部上端に設けたフレーム（４
）と下段の予備苗のせ具（２＾）の支軸側部分とに亘っ
て単動型の第１油圧シリンダ（Ｃｙ１）を、前記フレー
ム（４）と上段の予備苗のせ具（２Ｂ）の支軸側部分と
に亘って単動型の第２油圧シリンダ（Ｃｙｚ）をそれぞ
れ架設して構成したものである。

前記第１・第２油圧シリンダ（Ｃｙ　Ｉ）　＋　（Ｃｙ
　ｚ）からは油圧パイプ（５Ａ）　、　（５Ｂ）がそれ
ぞれ胤出されていて、これらの油圧パイプ（５Ａ）　、
　（５Ｂ）の端部を、フレーム（４）の近傍に設けられ
た第３図の手動式の油圧ポンプ（Ｐ）のポートに接続し
てある。そして、油圧ポンプ（Ｐ）のポンプレバー（６
）を手動で揺動し、圧油を油圧パイプ（５Ａ）　、　（
５Ｂ）に供給することによって、第１・第２油圧シリン
ダ（Ｃｙ１）、（Ｃｙｚ）を伸張作動するようにしてあ
る。第１・第２油圧シリンダ（Ｃｙ　＋　）　、（Ｃｙ
　ｚ）が最大限に伸張して油圧ロックされると、予備苗
のせ具（２Ａ）　、　（２Ｂ）は水平姿勢を維持する苗
保持姿勢となり、圧が抜けて最小限に収縮すると、後部
が下がった傾斜姿勢となる。

尚、前記予備苗のせ具（２Ａ）　、　（２Ｂ）は、第２
図に示すように左右両辺部をやや上方へ湾曲した板状で
あり、予備マット苗（Ｗ１）を載置した際に左右両端の
苗がやや上方より内側へ向くようにしてある。それによ
って、予備マット苗（Ｗ１）の左右両端の苗が並列配置
された予備苗のせ具（２Ａ）　、　（２Ｂ）間の仕切壁
（１６）に接触するのを防止し、苗のせ台（１）へ円滑
に移動できるようにしてある。

前記予備苗のせ具（２Ａ）　、　（２Ｂ）が傾斜姿勢に
なった場合、上下両段の予備苗のせ具（２Ａ）　、　（
２Ｂ）の遊端は、苗のせ台（１）上の所定位置（ｎ）の
近傍に位置するように、それらの長さと支軸（３Ａ）。

（３Ｂ）の位置を定めである。また、その所定位置（β
）の近傍には、苗のせ台（１）上のマット苗（曽２）の
後端が所定位置（ｎ）まで下がったことを検出するセン
サーとしての第１スイツチ（ｓｔｙ１）と、苗送り用の
スターホイール（７ｂ）を設けである。

尚、このスターホイール（７ｂ）は苗のせ台（１）の下
部に設けたスターホイール（７ａ）と同調されていて、
苗のせ台（１）が横移動ストロークエンドに至るたびに
送り作動するようになっている。

前記油圧ポンプ（Ｐ）は、第３図に示すように、シリン
ダ（８）内に挿入されたプランジャ（９）の外端部に前
記ポンプレバー（６）を枢支したもので、このポンプレ
バー（６）の揺動に連動してプランジャ（９）が上下す
ることによって、圧油が油圧パイプ（５Ａ）　、　（５
Ｂ）へ供給されるようになっている。つまり、プランジ
ャ（９）が上昇されると、吸込弁（１０）を介してタン
ク（Ｔ）から油がシリンダ（８）内に流入し、下降され
ると吸込弁（１０）が閉じられるとともに、排出弁（１
１）を介してシリンダ（８）内から油が圧油室（１２）
へ圧入される。

そして、圧油室（１２）への油圧入によって先ず、二本
のスプール（１３Ａ）　、　（１３Ｂ）がスプリング（
１４）に抗して外部へ押し出されて、圧油室（１２）に
二本の油圧パイプ（５Ａ）　、　（５Ｂ）とが連通し、
引続いて圧油室（１２）へ圧油が送り込まれることによ
って油圧パイプ（５Ａ）　、　（５Ｂ）への圧油供給が
行われるのである。そして、ポンプレバー（６）に加え
た力を抜くとプランジャ（９）がシリンダ内装のスプリ
ング（１８）によって復帰上昇し、最上昇位置ではプラ
ンジャ（９）の外周に形成した！（９ａ）を介して圧油
室（１２）がタンク側に連通ずる。これによって圧油室
（１２）の圧力が低下して各スプール（１３Ａ）　、　
（１３Ｂ）はスプリング（１４）によって復帰移動し、
圧油室（１２）と油圧パイプ（５Ａ）　、　（５Ｂ）と
の連通が断たれるのである。

前記スプール（１３Ａ）　、　（１３Ｂ）は、油圧ポン
プ（Ｐ）に併設された第１・第２電磁ソレノイド（ＳＬ
Ｉ）。

（ＳＬ２）のプランジャを兼ねていて、第１・第２電磁
ソレノイド（ＳＬＩ）、　（ＳＬＺ）への通電作動によ
って外方へ吸引摺動されるようになっている。

プランジャ（９）を最上昇位置にした状態で、第１電磁
ソレノイド（ＳＬＩ）又は第２ソレノイド（ＳＬＹ）を
通電作動させると、油圧パイプ（５Ａ）又は（５Ｂ）が
圧油室（１２）及び溝（９ａ）を介してタンク側に連通
して圧が抜ける。それによって、第１油圧シリンダ（Ｃ
ｙ１）又は第２油圧シリンダ（Ｃｙｚ）か収縮し、下段
の予備苗のせ具（２Ａ）もしくは上段の予備苗のせ具（
２Ｂ）が傾斜姿勢に切換ねるのである。

前記下段の予備苗のせ具（２Ａ）の支軸部分には第２ス
イツチ（ｓｈ２）を、」二段の予備苗のせ具（２Ｂ）の
支軸部分には第３スイツチ（ＳＷ３）を夫々設けてあり
、それぞれの予備苗のせ具（２Ａ）　、　（２Ｂ）が傾
斜姿勢になったことを検出できるようにしてある。これ
ら第２・第３スイツチ（ｓｗｚ）　（ｓｗ：１）は、前
記第１スイツチ（ＳＷＩ）とともに制御系を構成してい
て、それによる検出結果に基づいて第１・第２電磁ソレ
ノイド（ＳＬＩ）、（ＳＬ□）を作動させるようになっ
ている。尚、第５図に示すように前記油圧ポンプ（Ｐ）
は各条の油圧シリンダ（Ｃｙ１）、　（Ｃｙｚ）に対し
て共用されている。

次に予備苗供給装置（Ｄ）の作用を説明する。

前記面のせ台（１）にマット苗側２）が載置されている
第１図（イ）の状態では各スイッチ（ＳＩ／Ｉ１）。

（ＳＷｚ）　、　（ｓｗ：１）は第４図に示す状態にあ
る。そして、マット苗（誓２）の消費が進行して苗終端
が所定位置（りまで下がると、第１スイツチ（ＳＷ１）
がＯＮになり、第１電磁ソレノイｌ”（ＳＬＩ）のみが
作動する。これに伴って第１油圧シリンダ（Ｃｙ　Ｉ）
が収縮して、下段の予備苗のせ具（２Ａ）が自重で傾斜
姿勢になり、載置された予備マット苗（−１）が所定位
置＜ｉ＞へ自重移動して、先のマット苗（Ｗ２）の終端
につながれる。そして、下段の予備苗のせ具（２Ａ）の
下降によってスイッチ（ＳＷｚ）が切換えられる。

次いで、苗のせ台（１）に補給された予備マット苗（ｌ
が消費されてて、その終端が所定位置（Ｊ）まで下がる
と、第１スイツチ（ＳＷ１）が再びＯＮになり、第２電
磁ソレノイド（ＳＬ　＋　）のみが作動する。そして、
前記と同様にして上段の予備苗のせ具（２Ｂ）が自重で
傾斜して予備マット苗（−１）が補給される。

又、上段の予備苗のせ具（２Ｂ）の下降によって第３ス
イツチ（Ｓ６）が開かれ、以後、苗消費によって第１ス
イツチ（ＳＷ　＋　）がＯＮＬ、ても第１・第２電磁ソ
レノイド（ｓＬ＋　）　、　（ＳＬＹ）は通電されない
。

又、最後の予備マット苗（Ｗｌ）の下部のスターホイー
ル（７ａ）の下方にまで減少すると、これがセンサー（
錦。）で検出されて走行機体（Ａ）側に備えた警報装置
が作動されるようになっている。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る田植機の予備苗供給装置の実施例を
示し、第１図（イ）は側面図、第１図（ロ）は下段の予
備苗のせ具を傾斜姿勢に切換えた場合の側面図、第１図
（ハ）は上段と下段の予備苗のせ具を傾斜姿勢に切換え
た場合の側面図、第２図は縦断面図、第３図は油圧ポン
プの断面図、第４図は電気回路図、第５図は油圧回路図
、第６図は田植機の後部側面図である。 （１）・・・・・・苗のせ台、（２Ａ）　、　（２Ｂ）
・・・・・・予備苗のせ具、（β）・・・・・・所定位
置、（ＳＷ　Ｉ　）・・・・・・センサー、（ＷＩ）・
・・・・・予備マット苗、（Ｗ２）・・・・・・マット
苗。　　。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上端側ほど前方へ傾斜する供給用の苗のせ台（１）の上
   方に、予備マット苗（Ｗ＿１）を載置する複数の予備苗
   のせ具（２Ａ）、（２Ｂ）を、上下所定間隔で段状に配
   置し、これら予備苗のせ具（２Ａ）、（２Ｂ）を苗保持
   姿勢と、後部が下方に傾く傾斜姿勢とに切換え可能にし
   てある田植機の予備苗供給装置であって、前記苗のせ台
   （１）上のマット苗（Ｗ＿２）の終端が所定位置（ｌ）
   まで下がったことを検出するセンサー（ＳＷ＿１）を設
   け、このセンサー（ＳＷ＿１）による検出によって、予
   備苗のせ具（２Ａ）、（２Ｂ）が前記傾斜姿勢に切換わ
   るように連動させるとともに、傾斜姿勢となった各予備
   苗のせ具（２Ａ）、（２Ｂ）の後端が前記所定位置（ｌ
   ）の近傍に位置するように構成してある田植機の予備苗
   供給装置。