JPS5831344B2 - ピリドキサミンの製造法 - Google Patents

ピリドキサミンの製造法

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JPS5831344B2
JPS5831344B2 JP4487376A JP4487376A JPS5831344B2 JP S5831344 B2 JPS5831344 B2 JP S5831344B2 JP 4487376 A JP4487376 A JP 4487376A JP 4487376 A JP4487376 A JP 4487376A JP S5831344 B2 JPS5831344 B2 JP S5831344B2
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JP
Japan
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pyridoxamine
pyridoxine
ammonia
methanol
reaction
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JP4487376A
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JPS52128378A (en
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孝夫 新述
好孝 藤原
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピリドキサミンの製造法に関する。
さらに詳しくは本発明はピリドキシン又はその塩にアン
モニアを作用させることを特徴とするピリドキサミンの
製造法に関する。
従来ピリドキシンよりピリドキサミンを製造する方法と
しては次の二つの方法が知られている。
その第一の方法はピリドキシンを二酸化マンガンと硫酸
で酸化しピリドキサールとした後、ヒドロキシルアミン
を加えてピリドキサールオキシムとなし〔ジャーナル・
オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソシアテイー(J、
A、C1S、)、70.3434(’48))このピリ
ドキサールオキシムを酢酸中、酸化白金触媒により接触
還元するか〔ヘルベチカ・キミ力・アクタ(HelV、
Chem。
Acta、)、31.1004(48))あるいは酢酸
と亜鉛末により還元する(イギリス特許第773354
号明細書)等の方法によりピリドキサミンを得る方法で
ある。
第二の方法は封管中ピリドキシンにゾジウムメチラート
ーメタノールを作用させ、4−メトキシメチルピリドキ
シンを合或し〔ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケ
ミカル・ソシアティー(J、 A、C0S、 )、5
o、3203(’40))、ついで封管中この4−メト
キシメチル体にアンモニア・メタノールを反応させてピ
リドキサミンを得る方法〔ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソシエテイー(J、 A、 C0S
、)、66.2088(’44))である。
前者の方法はピリドキシン→ピリドキサール→ピリドキ
サールオキシム→ピリドキサミンの3段階を要する方法
であり、高価な原料、繁雑な操作等を必要とし、決して
有利な方法とは言えない。
更に後者の方法はピリドキシン→4−メトキシメチルピ
リドキシン→ピリドキサミンの2段階を要する方法であ
り、特に4−メトキシメチル体の収率がきわめて低(お
よそ工業的製造法とは言い難い。
本発明者らはこのような欠点を克服すべく鋭意研究の結
果、ピリドキシンにアンモニアを直接作用せしめること
によって実質的に4位ハイドロキシメチル基のみが選択
的にアミノメチル化され1工程でピリドキサミンが直接
製造されることを見出した。
すなわち、本発明者らは、従来ピリドキシンのヒドロキ
シメチルをアミネーションする場合、ヒドロキシメチル
を一旦ハロメチル、メトキシメチル等の活性誘導体に変
換したのちアンモニアを作用させるのが技術常識であっ
たところ、意外にもピリドキシンのヒドロキシメチルが
アンモニアによって直接アミノメチル化されうろことを
見出した。
さらに、本発明者らは、この場合、ピリドキシンの4位
と5位のヒドロキシメチルのうち、4位のヒドロキシメ
チルのみが選択的にアミノメチル化されることを見出し
た。
これら新知見ののち、さらに検討を重ねて、本発明を完
成するに至った。
本発明の反応は通常過剰のアンモニア中で反応せしめる
ために、ピリドキシン塩(たとえば鉱酸塩)をそのまま
使用することができるが、ピリドキシン塩を常法により
アルカリ中和した後、遊離塩基としたものを使用しても
よい。
また、ここに使用するアンモニアは液体アンモニアまた
は適当な溶媒にアンモニアを溶解させたものを使用する
ことができる。
溶媒としては、通常アルコール類(たとえばメタノール
、エタノール、プロパツール等)が一般的である。
アンモニア・メタノールを使用する場合、アンモニア濃
度としては、特に限定されるべきものではなく通常5〜
30wt%のものが使用されるが、反応条件によっては
これらの濃度範囲外にて使用することもできる。
反応温度としては、通常200℃以下、望ましくは高温
の場合のピリドキシン、ピリドキサミン等の分解を考慮
する必要であるので100〜150℃が好ましい。
反応は密閉容器中加圧下に行なわれるのが好ましく、反
応圧は通常約5〜30 kg/crri−G程度である
さらに本反応には必ずしも触媒を存在させずどもよいが
所望により酸化トリウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化鉄、シリカゲル、鉄、ニッケル等の金属化合物
を単独あるいは併用して使用し収率をさらに向上させて
もよい。
これらの触媒は、溶解に不溶であるので、反応後濾過処
理等により回収し、再使用される。
本反応により得られる反応物の分離法としては、いかな
る方法を用いてもよいが、通常遊離塩基ピリドキサミン
またはその塩(たとえば鉱酸塩)として分離する方法が
とられる。
例えば本反応物中にはピリドキサミンが遊離塩基として
存在するので、触媒を使用せる場合は、これをP別し、
溶媒を留去濃縮し、そのまま冷却晶出するか、あるいは
溶媒を濃縮した抜水再結する方法により高品質のピリド
キサミン塩基結晶として得ることができる。
この時未反応ピリドキシンが存在する場合は、ピリドキ
サミンにくらべてピリドキシンの溶解度が水、メタノー
ル等に対しきわめて大きいのでピリドキシンは選択的に
母液側に移る。
この回収ピリドキシンは再び原料として回収使用するこ
とができる。
又、ピリドキサミン塩酸塩として分離する場合、アンモ
ニア・溶媒を留去し去り残置に塩酸を加えて常法により
アルコールを加えてピリドキサミン塩酸塩結晶として得
ることができる。
さらに本反応形式としては必ずしも一段階で完全にピリ
ドキシンよりピリドキサミンに変換せしめる必要がなく
、ピリドキシンがかなり残存する状態で反応を中止し、
上記の方法によりピリドキサミンを分離後、回収ピリド
キシンをリサイクル使用することも可能である。
反応条件によってはこの方式をとる方が反応母液の着色
が少なく、最終的なピリドキサミン収率を向上させ得る
以上のように本発明は非常に簡単な操作方法によりピリ
ドキシンから一度にピリドキサミンを得ることができ、
かつきわめて安価に高収率で目的物が得られる工業的に
きわめてすぐれた方法である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが
、これらの実施例は本発明の範囲を制限するためのもの
ではない。
実施例 1 ピリドキシン・塩酸塩36.5?と10wt%アンモニ
ア−メタノール600wLlをオートクレーブに仕込み
120℃で10時間反応せしめる。
反応物を冷後取出しアンモニアおよびメタノールを留去
する。
この濃縮液に水50m1を加え冷却晶出する。
析出するピリドキサミン結晶を減圧沢過し、この結晶を
メタノールから再結晶するとmp。
193〜194℃の淡黄色ピリドキサミン結晶i2.i
yを得る。
(当初仕込みピリドキシン塩酸塩に対する収率;40.
6%、下記の回収品を考慮した収率;71.7%) 上記の水分離母液とメタノール再結母液を合して高速液
体クロマトグラフ装置にて定量すると未反応ピリドキシ
ン10.IPとピリドキサミン2.91を倉荷する。
これらの母液は濃縮乾固してそのまま原料として回収使
用できる。
実施例 2 ピリドキシン30P、酸化トリウム10f、14wt%
アンモニア−メタノール500rrLlをオートクレー
ブに仕込み130℃で7時間反応する。
反応物を冷後取出し酸化トリウムを分離濾過し、この分
離母液を実施例1の高速液体クロマトグラフ装置にて定
量すると、ピリドキサミン19.4S’(反応収率;6
5.0%)、未反応ピリドキシン9、IP(30,3%
)を含む。
この分離母液を濃縮し、アンモニアおよびメタノールを
留去し、濃縮液に水60m1を加え冷却するとピリドキ
サミン結晶が析出する。
これをメタノールに溶解し、少量の活性炭を加え脱色r
過再結晶するとmp 、192.5〜194℃の淡黄色
ピリドキサミン結晶14.0Pを得る。
上記の水分離母液とメタノール再結母液を合し溶媒な留
去後、メタノール晶出しピリドキサミン20%を含むピ
リドキシン結晶12.5Pを回収する。
ここで回収した結晶12.Elと回収酸化トリウム4グ
、14%アンモニア−メタノール200m1をオートク
レーブに仕込み130℃、6時間反応する。
以下同様に処理してmp、192〜193.5℃の淡黄
色ピリドキサミン結晶5.61を得る。
以下同様に処理してピリドキサミンを含むピリドキシン
結晶4.01を回収する。
(回収ピリドキシン結晶4.Orを考慮した最終ピリド
キサミン結晶収率;75.3%)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ピリドキシン又はその塩にアンモニアを作用させる
    ことを特徴とするピリドキサミンの製造法。
JP4487376A 1976-04-19 1976-04-19 ピリドキサミンの製造法 Expired JPS5831344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4487376A JPS5831344B2 (ja) 1976-04-19 1976-04-19 ピリドキサミンの製造法

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JP4487376A JPS5831344B2 (ja) 1976-04-19 1976-04-19 ピリドキサミンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS52128378A JPS52128378A (en) 1977-10-27
JPS5831344B2 true JPS5831344B2 (ja) 1983-07-05

Family

ID=12703605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4487376A Expired JPS5831344B2 (ja) 1976-04-19 1976-04-19 ピリドキサミンの製造法

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JP (1) JPS5831344B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63195862U (ja) * 1987-06-04 1988-12-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63195862U (ja) * 1987-06-04 1988-12-16

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Publication number Publication date
JPS52128378A (en) 1977-10-27

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