JPS5831166B2 - コンバイン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、扱胴軸心を機体前後方向に向かわせるととも
に、扱室下側における選別部での処理物移送方向を前記
扱胴軸心方向と略平行にした、いわゆる横吹型脱穀装置
を搭載してなるコンバインに関する。

この種のコンバインは、上記横吹型脱穀装置の脱穀処理
能力が大きく、通常多条刈りに構成されるものであるた
め、この脱穀装置で処理された穀粒を袋詰めするに、頻
繁な袋交換を要し、その結果、多数の穀粒袋が必要とな
るものである。

そこで、本発明は、横吹脱穀装置が前後に長いことに着
目し、このことを利用して多数の穀粒袋を収容する自動
袋詰め装置を脱穀装置横側に並置することによって、機
体全体が大型化するのを防止しながら、刈取り脱穀袋詰
め作業を長時間に亘って連続して能率よく行なえるよう
にぜんとしたものである。

以下本発明の構成の実施例を図面について詳述する。

第１図及び第２図は、多条刈りコンバインを示し、クロ
ーラ走行装置１で走行しながら、機体前部の引起し装置
２、刈取装置３等からなる引起し刈取部で複数条の茎稈
を引起し刈取り、この刈取茎稈を縦搬送装置４で後部脱
穀装置５へ受渡し脱穀処理するように構成されている。

前記脱穀装置５は、第３図に示すように、扱胴６の回転
軸心Ｘを機体後方に向かわせるとともに、扱室Ａ下側に
おける選別部Ｂでの処理物移送方向Ｃが前記扱胴軸心Ｘ
方向と略平行に構成される、いわゆる横吹型脱穀装置と
して構成されている。

そして、脱穀装置５横−側に架設されたフィードチェー
ンＩで挟持搬送される刈取茎稈を扱室Ａ内で脱穀処理し
、脱穀された処理物が下方に落下してくるのを、前記選
別部Ｂにおける揺動選別板８及び唐箕９からの選別風に
よって、前記処理物移送方向Ｃに沿って移行させながら
精粒な一番回収部１０へ落下回収し、波付穀粒等の２番
処理物を２番回収部１１に落下回収するように構成され
ている。

尚、脱穀された排ワラは、排ワラチェーン１２で後部排
ワラカッター１３に搬送されて細断されるものである。

また、前記脱穀装置５の横−側、すなわち、機体の通常
回り刈り作業における既刈側箇所には、前記一番回収部
１０で回収された穀粒が搬送筒１４に沿って送り込まれ
てくるのを袋詰めする穀粒自動袋詰め装置１５が並置さ
れている。

この袋詰め装置１５は、機体前後方向に向かわされて互
いに並置される支持杆１６，１６に、両端ハトメ金具が
挿通された状態で吊下げ支持される多数の穀粒袋１７・
・・・・・に順次穀粒を袋詰めするように構戒されるも
のであって、前記穀粒袋１１・・・・・・の各各の上部
口縁部対回部には係合接着テープ１８・・・を装着して
おり、このテープ１８・・・・・・で各々の穀粒袋１１
・・・・・・を切離し可能に連結している。

また前記搬送筒１４の先端には、第５図に示すように３
つの吐出口ａ、ｂ、ｃを有し、且つ、搬送筒１４先端に
回動可能に連結されている回転体１９が装着されている
。

そして、前記穀粒袋１７・・・・・・の内の機体最後方
に位置する穀粒袋１７の上部開口部内に、前記回転体１
９の所要の吐出口ａを挿入し、且つ、穀粒袋１１を籾受
台２２で受止め支持した状態で袋詰めを行なうよう構成
されるとともに、この袋詰めされている穀粒袋１７の下
部籾受台２２部分には一定量の穀粒が袋詰めされたこと
を感知する重量感知装置（図示せず）が設けられている
。

そして、この感知装置の感知結果を基にして、第５図に
示すように脱穀装置５からの出力をチェーン２０を介し
て回転体１９と一体連結されるスプロケット２１に間歇
的に、且つ、一定時間伝達し、回転体１９を所要角度で
強制回転させるとともに、この時に、第４図イ２ロ、八
に示すように所要の吐出口ａが穀粒満杯状態の穀粒袋１
１を後方に押しやり送り出し、且つ、次の吐出口すが次
の穀粒袋１Ｔを係止引張り所要の袋詰め状態となり、以
下同様に連続して自動的に袋詰めが行なわれるように構
成されている。

そして籾受台２２に対して機体内方へ折込み自在に枢着
された補助台２３に位置する補助作業者が、穀粒が満杯
された穀粒袋１１の上部のチャックを閉め、且つ、接着
テープ１８を切り離し、籾受台２２後方延出部の回転ロ
ーラ２４に沿って穀粒袋１１を機体後方に送り出し放出
する。

尚、穀粒自動袋詰め装置１５に、穀粒が満杯された穀粒
袋１１の上部開口部を自動的に閉塞する装置及び引続き
閉塞された穀粒袋１１を後方へ送り出す装置等を装備さ
せれば、補助作業者を要することなく袋詰め及び放出作
業を全自動的に行ない得るものとなる。

以上要するに本発明によるコンバインは、扱胴軸心Ｘを
機体前後方向に向かわせるとともに、扱室Ａ下側におけ
る選別部Ｂでの処理物移送方向Ｃを前記扱胴軸心Ｘ方向
と略平行にした脱穀装置５の横側に、穀粒自動袋詰め装
置１５を並置し、且つ、この袋詰め装置１５における多
数の穀粒袋１７・・・・・・の送り出し方向を機体後方
に向かわせるよう構成しであることを特徴とするもので
あり、前後方向に長い脱穀装置５の横側に、前後に亘っ
て多数の穀粒袋１１・・・・・・を配置した穀粒自動袋
詰め装置１５を並置しＣ１長時間の連続刈取脱穀袋詰め
作業を行ない得るに至ったのである。

そして、特に、本発明によると、多数の穀粒袋１７・・
・・・・の送り出し方向を機体後方に向かわせているも
のであるから、機体の横巾が大きくなるのを防止しなが
ら多数の穀粒袋１７・・・・・・を収容でき、且つ、穀
粒が満杯された穀粒袋１１・・・・・・機体通過跡の一
定方向に整然と放出できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインの実施例を示し、第１図
はコンバインの平面図、第２図はコンバインの側面図、
第３図は脱穀装置の縦断側面図、第４図イ２口、ハは自
動袋詰め装置の作業状態を示す概略側面図、第５図は自
動袋詰め装置における回転体の縦断背面図である。 ５・・・・・・脱穀装置、１５・・・・・・自動袋詰め
装置、Ａ・・・・・・扱室、Ｂ・・・・・・選別部、Ｘ
・・・・・・扱胴軸心。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 扱胴軸心Ｘを機体前後方向に向かわせるとともに、
   扱室Ａ下側における選別部Ｂでの処理物移送方向Ｃを前
   記扱胴軸心Ｘ方向と略平行にした脱穀装置５の横側に、
   穀粒自動袋詰め装置１５を並置し、且つ、この袋詰め装
   置１５における多数の穀粒袋１１・・・・・・の送り出
   し方向を機体後方に向かわせるように構成しであること
   を特徴とするコンバイン。