JPS5830642Y2 - 木工旋盤用心押し台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、木工旋盤用心押し台であって、木工旋盤の軸
線に対して平行に配置されている第１の開口によって木
工旋盤の案内ロンドに沿って案内される心押し台本体と
、案内ロッドで固定的に締め付は可能な締め付は装置と
、固定平面と、工作台に心押し台を固定するための固定
装置とを有し、この場合心神し台は、固定平面に対して
平行にかつ木工旋盤軸線に対して直角に配置されている
第２の開口を有しておりかつまた固定装置は、第２の開
口に係合している締め付はピンによって心押し台をその
固定平面で工作台に押し付ける形式のものに関する。

締め付は装置が、斜め平面を備えていて水平方向に配置
されているピンとして構成されており、このピンがちょ
うナツトによって斜め平面で案内ロンドに引張られ、他
方固定装置が、締め付はピンによって心押し台の開口に
係合しているねじクランプを有しているような心押し台
はすでに公知である。

この心押し台は、運転開始のさいに加工材の長さに相応
する程度だけ案内ロンドに沿って摺動され、その後締め
付はピンによって案内ロンドで固定的に締め付けられる
。

旋削中に心押し台が外れないようにするために、心押し
台はねじクランプで仕事台上に緊締される。

心押し台は案内ロッドに固定的に締め付けられなければ
ならず、このことは心押し台が駆動部分で支承されてい
る旋削スピンドルの軸線と正確に同一平面上になること
を保証するためでありかつ心押し台に作用する長手方向
の力を吸収するための付加的な保証を生せしめるためで
ある。

この公知の木工旋盤は次のような欠点を有している。

すなわち利用者は、心押し台をまず緊定してその後固定
するのかまたはその逆にまず固定してから緊定するかど
うかを第１に考えなければならず、さらに利用者は前記
の両作業過程を忘れてはならず、旋削作業が多い場合に
は心押し台の固定が十分であるかをすばやく注意しなけ
ればならない。

このことによって、敏感な旋削作業の場合同一平面上で
の誤差が目につくほどまたは重くて（または）長い加工
物の加工のさいに心押し台が移動して加工物が旋盤から
跳び出すほど、緊定か時間とともに著しく損われる。

本考案の心押し台の特徴とするところは締め付は装置と
固定装置とは唯一の共通の締め付は装置として構成され
ていることでありかつ次のような利点を有する。

すなわち心押し台の緊定および固定のための連続した作
用はもはや必要ではなく、前記両固定作用の一方をうつ
かりしてまたは故意にしないようなことなく、このこと
によって作業の正確性および事故に対する安全性が高め
られる。

実施態様項に記載されたような処理を講じたことによっ
て、本考案の心押し台は一層有利でありかつ改善される
。

特に有利には共通の締め付は装置はルーズな締め付は湾
曲部材として構成されており、この締め付は湾曲部材は
ねじクランプの部分として構成されている締め付はピン
によって案内ロッドに対して下方に向かって緊締され、
この場合案内ロンドは第１の開口の壁によって心押し台
を工作台に押し付ける。

心押し台が探索および試みなしに案内ロンドに沿って摺
動できるためにかつねじクランプのピンがたやすく心押
し台の開口内におよびこのために定められた締め付は湾
曲部材の孔内に導入できるために、補助装置は、締め付
は湾曲部材が案内ロンドとねじクランプの締め付はピン
とのための貫通横断面を形成するような位置で心押し台
の内部の締め付は湾曲部材を弾性的に柔軟に保持すると
有利である。

このような補助装置は、−個のばね鋼線材の形状で弾性
的ピンとして構成されていると有利である。

次に図示の実施例に基づき本考案の構成を詳しく説明す
る。

以下「下方」とは工作台の方向あるいは地球の中心点の
方向を、「上方」とは前記「下方」方向と反対方向を、
「前方」とは使用者側の方向を、「後方」とは前記「前
方」方向と反対方向を指す。

回転加工装置の図示されていない１駆動部分は側面図の
場合左側にあると考えられる。

従って「左側」とは駆動部分の左側、「右側」とは前記
左側と対向する側をさす。

心押し台は鋳物部分として構成されている本体１を有し
ており、この本体は図示されていない心押し台先端部の
収容のために上方で締め付はクリップ２として構成され
ており、この締め付はクリップはねじ３によって星形グ
リップ４で閉じられたり開けることができる。

心押し台本体１の下方２／３は右に向かって台形状に突
出して構成されており（第２図参照）、心押し台には、
締め付はクリップ２に対する圧力に効果的に抵抗する大
きな固定平面５が生じ、この固定平面によって心押し台
が工作台５′に支持されている。

水平方向に延びている横壁６によって、全高のほぼ１／
３になる下方の心押し台の中空室が仕切られている。

心押し台の詳細には示されていない左右の壁内ではそれ
ぞれ１つの円形の第１の開口γが設けられており、この
開口によって心押し台は鋼管として構成されている案内
ロッド８に沿って摺動可能である。

ルーズに配置されている締め付は湾曲部材１２は、開ロ
アの上方を半円筒形状に取り囲んでおりかつ該締め付は
湾曲部材の半円筒形状湾曲部１３から出発していて下方
に向けられている２つの脚部１４．１５を有している。

心押し台本体１の第１の開ロアの前後で横壁６から２つ
の補強リブ９，１０が下方に突出している。

補強リブ９と１０との間の水平方向間隔は、締め付は湾
曲部材１２の脚部１４と１５との外側の間隔よりもほん
のわずかに太きいだけである。

締め付は湾曲部材の脚部は、互いに一平面上で第」の孔
１６，１γを有している。

この孔内に締め付はピン１８が係合しており、この締め
付はピンは部分的にしか示されていないねじクランプ１
９の部分として示されている。

本体１の前方側は２つの開口２０を有しており、この開
口によって締め付はピンは心押し台の内部に導入される
。

この２つの開口２０は、締め付はピン１８の直径よりも
次のことができる程度太きいだけである。

すなわち締め付はピンがねじクランプ１９によって下流
側に動いて、締め付はピン１８が係合する第１の孔１６
．１７を有する締め付は湾曲部材１２を下流側に引張り
ひいては案内ロッド８は第１の開ロアの壁と本体とによ
って工作台５′に緊締される程度大きい。

第１の孔１６．１７のわずかに上方で締め付は湾曲部材
１２の脚部１４．１５がそれぞれ２つの孔２１，２２を
有している。

この第２の孔２１゜２２によってばね作用を有するピン
２３が差し込まれており、このピン２３は前方ではぴっ
たりと適合せしめられている収容孔２４に、後方では本
体１のさらに別の収容孔２５に支承されている。

ばね作用を有するピン２３は一個のばね鋼線材でありか
つ補助装置として作用し、この補助装置はゆるめられた
状態では締め付は湾曲部材１２を次のような高さで保つ
。

すなわち案内ロッド８用の貫通横断面が締め付は湾曲部
材１２の半円筒形状湾曲部１３によって、締め付はピン
１８用の貫通横断面が締め付は湾曲部材の脚部１４．１
５の第１の孔１６，１７と本体１の第２の開口２０とに
よって形成されるような高さで保つ。

この場合補強リブ９，１０は、締め付は湾曲部材をはね
作用を有するピン２３で次のような中央位置に保つ。

すなわち案内ロンド用の貫通横断面が水平方向でも形成
されるように保つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図のＩ＝１線に沿った心押し台の断面図、
第２図は心押し台の側面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・締付クリップ、３
・・・・・・ねじ、４・・・・・・星形グリップ、５・
・・・・・固定平面、５′・・・・・・工作台、６・・
・・・・横壁、７・・・・・・開口、８・・・・・・案
内ロッド、９，１０・・・・・・補強リフ、１２・・・
・・・締め付は湾曲部材、１３・・・・・・縁部、１４
．１５・・・・・・脚部、１６．１７・・・・・・第１
の孔、１８・・・・・・締め付はピン、１９・・・・・
・ねじクランプ、２０・・・・・・開口、２１．２２・
・・・・・第２の孔、２３・・・・・・ピン、２４．２
５・・・・・・収容孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．木工旋盤用心押し台であって、木工旋盤の軸線に対
   して平行に配置されている第１の開口によって木工旋盤
   の案内ロンドに沿って案内される心押し台本体と、案内
   ロッドで固定的に締め付は可能な締め付は装置と、固定
   平面と、工作台に心押し台を固定するための固定装置と
   を有し、この場合心神し台は、固定平面に対して平行に
   かつ木工旋盤軸線に対して直角に配置されている第２の
   開口を有しておりかつまた固定装置は、第２の開口に係
   合している締め付はピンによって心押し台をその固定平
   面で工作台に押し付ける形式のものにおいて、前記締め
   付は装置と固定装置とは唯一の共通の締め付は装置１２
   ．１９として構成されていることを特徴とする木工旋盤
   用心押し台。 ２、第２の開口２０は、締め付はピン１８の厚さよりも
   少なくとも固定平面５に対して垂直方向で明らかに大き
   くかつまた心押し台本体の内部ではルーズな締め付は湾
   曲部材１２が配置されており、この締め付は湾曲部材は
   、案内ロッド８の表面にかぶさるように設けられており
   かつ下方に向けられている２つの脚部１４．１５を有し
   ており、これらの脚部は締め付はピン１８の収容のため
   にそれぞれ１つの第１の孔１６゜１７を有している実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の木工旋盤用心押し台。 ３、心押し台の本体１と締め付は湾曲部材１２との間で
   弾性的で柔軟に締め付けられる補助装置２３が設けられ
   ているために、締め付は湾曲部材１２は締め付けられて
   いない状態では案内ロッド８のための貫通横断面を形成
   しかつまた締め付は湾曲部材１２の第１の孔Ｌ６．１７
   は心押し台本体１の第２の開口２０と同一平面上で保持
   されている実用新案登録請求の範囲第２項記載の木工旋
   盤用心押し台。 ４ 締め付は湾曲部材１２の両脚部１４．１５は第１の
   孔１６，１７に対して平行にそれぞれ第２の孔２１．２
   ２を有しており、心押し台本体１内では適当な２つの収
   容孔２４．１５が配置されておりかつまた補助装置は弾
   性的ピン２３として構成されており、このピン２３は前
   記収容孔２４，２５と締め付は湾曲脚部１４．１５の第
   ２の孔２１．２２とを貫通している実用新案登録請求の
   範囲第３項記載の木工旋盤用心押し台。 ５、弾性的ピンは一個のばね鋼線材２３として構成され
   ている実用新案登録請求の範囲第４項記載の木工旋盤用
   心押し台。 ６、締め付は装置はねじクランプ１９として、締め付は
   ピン１８は前記ねじクランプの部分として構成されてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の木工旋盤用心押
   し台。