JPS5830357Y2 - テレビジヨン受像機の前面パネル構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機の前面パネル構造に関する
。

従来、大きさの異なるテレビジョン受像機のキャビネッ
トに対しては、その前面枠及びこれに取付けられるコン
トロールパネルやスピーカグリルをその都度設計して使
用するようにしていた。

このため、生産される受像機の種類（大きさ、外観デザ
イン等）が多くなると、パネルやグリルの管理が困難に
なり、且つ、その製造コストが割高になると云う欠点が
あった。

そこで、本考案はコントロールパネルやスピーカグリル
を比較的少種類だけ用意し、そのパネルやグリルの組合
せを変えることにより種類の異なるテレビジョン受像機
に共通使用できるようにした前面パネル構造を提案する
ものであり、以下、その一実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は本考案に使用するコントロールパネルを表わし
ており、このパネル１はその裏面側に突出する取付用ボ
ス２，３と共に合成樹脂にて一体成型されており、その
前面側にはチャンネルインジケータ４や選局釦５を備え
る選局ユニット６及び各種調整用ツマミ７．８等が取付
けられている。

そして、このパネルの左右各側壁９の端部裏面側は切欠
１０，１１され、且つ、その端部の両側縁には段部１２
．１３が形成された構造となっている。

一方、第２図は上記パネルと組合せて使用する合成樹脂
製のスピーカグリルであり、このグリル１４の表面側に
はスリット状の放声孔１５か形成され、裏面側には取付
用ボス１７．１８が一体に成型されている。

そして、このグリルには隆起部１９及びローレット２０
が表面側に形成された装飾板部２１が連接して成型され
ており、且つ、この装飾板部の両側縁には突条部２２が
形成されると共に、前記ローレツ）・の一つ２０に対向
するＶ字溝２３が上記装飾板部２１の裏面側から施され
ている。

第３図は第１図のパネルに第２図のグリルを２枚組合せ
て大型のテレビジョン受像機の前面パネルを構成した場
合を表わしている。

即ち、第３図の場合は、先ず、テレビジョン受像機の前
面枠２４の開口部２５に第１図のコントロールパネル１
を嵌め込み、このパネル１のボス２，３をビス２６ 、
２７によって上記開口部２５の底面の縁部２８に固定す
る。

次に、各々が第２図のように構成された２枚のグリルの
うちスピーカグリルとして使用するその一方１４の装飾
板部２１の突条部２２がコントロールパネル１の段部１
２と嵌合するように、その装飾板部２１を上記パネル１
の下端側に挿入して重ね合せ、この状態で上記グリル１
４のボス１７．１８をネジ２９．３０によって前面枠２
４の前記縁部２８に固定する。

次に、上記２枚のグリルのうち飾りグリルとして使用す
る他の一方１４′はその装飾板部２１′をＶ字溝２３部
で折り曲げて切断し、その切断されて短かくなった装飾
板部２１′を上述のグリル１４の場合と同様にしてコン
トロールパネル１の上端側に挿入して重ね合せ、この状
態でボス１７’、 １８’をネジ３１゜３２によって前
面枠２４の縁部２８に固定する。

第４図はこのようにして組立てられた前面パネルの正面
図を表わしており、コントロールパネル１、スピーカグ
リル１４及び飾りグリル１４′は前述１．− の突条部２２と段部１２及び１３の嵌合によって図の左
右方向にずれることなく前面枠２４の開口部に確実に取
付けられることになる。

また、第５図は第１図のコントロールパネルと第２図の
スピーカグリルを各々１枚ずつ組合せて小型のテレビジ
ョン受像機に使用した場合を第４図と同様に示している
。

即ち、同図の場合は、前面枠２４の開口部２５の大きさ
く縦方向の長さ）を考慮し、スピーカグリル１４の装飾
板部２１とコントロールパネル１のオーバラップ部分が
第４図の場合よりも多くなるように重ね合せて上記前面
枠２４に固定したものである。

その際、装飾板部２１については上記オーバラップ部分
の大小に応じて前述のＶ字溝２３部（第２図参照）で切
断するか否かを選択すればよい。

これは第２図のグリルを飾りグリルとして使用する場合
についても同様に言えることである。

なお、これまではコントロールパネルとスピーカグリル
を各々一種類ずつ設けた場合について説明したが、デザ
イン及び縦方向の長さの異なるパネル及びグリルを各々
２〜３種類ずつ製作すれば、その組合せによって大きさ
及び外観イメージが異なる種々の前面パネルを実現でき
ることになる。

本考案の前面パネル構造は以上の如く構成されたもので
あるから、比較的少種類のパネル又はグリルを用意する
だけで大きさ及び外観イメージの異なる種々前面パネル
を提供でき、従って、その製造コストが従来例に比べて
割安となり、しかも、その管理も容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図イ９口。 ハはそれぞれコントロールパネルの正面図、側面図、及
び中央縦断面図であり、第２図イ９口、ハはそれぞれス
ピーカグリルの正面図、側面図、及び中央縦断面図であ
り、第３図イ５口はその組立状態の一例を示す正面図及
び沖央縦断面図であり、第４図及び第５図は本考案パネ
ル構造の異なる組立態様を示す正面図である。 １・・・・・・コントロールパネル、１０．１１・・・
・・・切欠、１２゜１３・・・・・・段部、１４・・・
・・・スピーカグリル、２１・・・・・・装飾板部、２
２・・・・・・突条部、２３・・・・・・Ｖ字溝、２４
・・・・・・前面枠、２５・・・・・・開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジョンキャビネットの前面枠の開口部に互いに連
   接して取付けられる２枚のパネル（又はグリル）の一方
   の端部を延長して装飾板部を連設し、前記パネル（又は
   グリル）の他方の裏面端部には切欠部を設けると共に、
   前記装飾板部の両側縁に突条部（又は段部）を形成し、
   前記切欠部の両側縁に段部（又は突条部）を形成し、こ
   の突条部と段部を互いに摺動自在に嵌合せしめることに
   よって、前記装飾板部の長さを前記開口部に合うよう調
   整して前記切欠部に重ね合わせ、その重わ合わされた前
   記２枚のパネル（又はグリル）を上記開口部に嵌め込み
   、そのパネル及びグリルの各々を前記前面枠に固定して
   なるテレビジョン受像機の前面パネル構造。