JPS5830194B2 - 冷蔵コンテナ船 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、冷却装置とコンテナの冷却空気接続部とを接
続するための接続手段を有するコンテナ及び冷却装置を
保持するための案内を備えた冷蔵コンテナ船に関する。

船の縦及び横方向に延びる船倉の単数又は複数の壁若し
くは隔壁に空気冷却装置が固定されてぃる形式の冷蔵コ
ンテナ船は公知である。

この空気冷却装置には単数又は複数の空気案内通路が接
続しており、この空気案内通路には冷蔵コンテナに接続
するための接続部若しくは継ぎ手が配置されている。

この場合には空気案内通路が二重通路として構成されて
おり、これらの内の１つは供給空気を案内し、別の一つ
は排出空気を案内する。

空気案内通路は熱絶縁されている。

各コンテナは２つの接続部を有していて、一方の接続部
は供給通路に接続するために役立ち、他方の接続部は排
出通路に接続するために役立つ（ドイツ連邦共和国特許
出願公開第１９５３８６６号明細書）。

更に別の形式の冷蔵コンテナ船も公知でかつ可能であり
、この場合には各個々のコンテナ若しくはコンテナ群が
空気冷却装置に接続可能である。

船の甲板において積み重ねられたコンテナ内の水滴防止
のための換気機構は公知であり、この換気機構は空気供
給装置及び必要な場合には空調装置より成っている。

この換気機構の場合にも主及び副通路を有する空気分配
系があって、空気をコンテナ内へ導入するための接続部
を備えており、コンテナ内に導入された空気は貫流した
後にコンテナの壁の開口を通って船倉に流出する。

この場合（こは空気は船の二重底内に配置された副通路
を介して、積み重ねられた各コンテナを通して案内され
た鉛直の空気上昇管内へ導かれる。

空気上昇管が各コンテナの構成部分を成している。

この空気上昇管は複数の構成部材より形成され、これら
の構成部材が各コンテナに配属されていて、コンテナを
積み重ねた場合に圧着結合によって貫通する空気上昇管
として結合される。

各空気上昇管の構成部材がコンテナの範囲内に空気をコ
ンテナ内へ導入するためのスリット流出口を備えている
。

コンテナ内へ流入した空気はコンテナ内で空気案内を介
して更に導いて、次いでコンテナ壁に形成された開口を
通って外へ船倉へ流出する（ドイツ連邦共和国特許第２
１４９４７５号明細書）。

更に船の船倉若しくは冷蔵室のために、船倉の床に敷か
れている格子部材を使用して、積み重ねられている物品
の周囲を空気が流過するようにすることは公知である。

物品を船の床からいくらか離して貯蔵したいからである
。

この場合には木材かあるいは孔の形成された支持面を有
するアルミニウム押し出し成形部材より成る格子部材が
公知である。

成形された帯鋼より成る、船の船倉及び冷蔵室のための
格子部材も公知であり、これらの格子部材は孔の形成さ
れた支持面を有している。

この支持面は下方に向かって延びる側壁とこの間に配置
された孔を有する横棒とによって支持される。

格子部材は横棒内及び（又は）ウェブ間の空気流過開口
を有している（ドイツ連邦共和国特許出願公告第１１９
７３４４号明細書）。

ノ 更にコンテナ船に物品を積もうとする場合には、コ
ンテナ船の船倉内に取りはずし可能な中間板を配置する
ことは公知である。

この中間板は適当な形式でコンテナを保持するための案
内に固定される。

このために案内が水平面で延びる支持部材に１よって相
互に結合されており、これらの支持部材の上に、支え部
材により補強されるか若しくはわく組形成で構成された
中間板がはめ込まれる（ドイツ連邦共和国出願公開第１
５３１６４３号明細書）。

コンテナ船内において物品を通常の寸法を有する別のコ
ンテナと一諸に船倉に積み込むことができる別の構成１
こおいては、板状のパレットが設けられており、これら
のパレットの底面積が通常の寸法を有する複数のコンテ
ナの底面積の総計に等しい。

パレットは直角に交差する複数の支持部材より成ってお
り、これらの支持部材が互いｔこ結合されていてパレッ
ト枠を形成している。

パレットはコーナ取り付は具を有しており、これらのコ
ーナ取り付は具でパレットがコンテナ案内ｌこ固定され
る（ドイツ連邦共和国特許出願公開第 ２２１１４５２号明細書）。

本発明の目的は、冒頭に述べた形式の冷蔵コンテナ船を
改良して、冷却空気が冷蔵コンテナを循環若しくは貫流
するだけではなしに、冷蔵コンテナのかわりに冷蔵コン
テナ船で付加的に積み重ねられた物品を冷却することで
ある。

この目的を達成するために本発明の構成では冒頭に述べ
た形式の冷蔵コンテナ船において、コンテナの案内フレ
ーム内に二重底の支持装置（中間底板）が差し込み可能
であり、該支持装置の上部の支持面に冷却空気の流過す
るための開口が形成されており、前記支持装置が冷却装
置の供給空気接続部と接続するための接続手段を備えて
いるようにした。

このように構成された本発明の利点は、コンテナを保持
するための案内内に支持装置が差し込み可能であり、こ
れらの支持装置が一面においては物品を積み重ねるため
に役立ち、他面においては物品によって満たされた室内
で冷却空気を分配するために役立つ。

これによって全物品が均一に冷却される。

この支持装置は冷却装置と接続するための単数又は複数
の接続部（継ぎ手）を有していてよい。

この場合接続部は絶縁された冷蔵コンテナにおける公知
の接続部と同じであってよい。

本発明による支持装置の接続部は公知の冷蔵コンテナの
接続部に似ていてもよしも 前記形式の冷却装置が吸引開口若しくは吸引接続部を備
えており、これらの吸引開口若しくは吸引接続部が冷蔵
コンテナにおいて冷蔵コンテナの排出接続部に接続可能
であるので、本発明の支持装置においては積み重ねられ
た物品の範囲内の空気が排出開口から吸出される。

別の実施例では冷蔵コンテナ船の全船倉を、すでに公知
の形式で絶縁することも可能である。

本発明の別の実施例によれば、中間底板の上部。

の支持面に接続手段を有する中空の接続構成部材が配置
されていてよい。

この場合には接続構成部材は摩りはずし可能であってよ
い。

使用しない場合には、本発明により差し込み可能な支持
装置は船倉の床上に、場合によっては上下に積み重ねら
れるか、若しくは船倉の所定の位置に整理してしまうこ
とができる。

このために中空の接続構成部材が取りはずされる。

本発明による支持装置の上にコンテナが置かｎるか若し
くは載せられてよく、本発明による差し込み可能な支持
装置が相応して剛性的に構成される必要がある。

本発明の支持装置は、船側若しくは陸側に設けられた荷
上げ滑車装置若しくはクレーンで動かされてよい。

本発明の別の実施例により本発明の差し込み可能な支持
装置が船体において適当な箇所に旋回可能に取り付けら
れていてよい。

冷却空気接続部若しくは類似のものと接続するための接
続手段が異なる形式で構成されていてよく；接続手段は
摩りはずし可能若しくは同様に旋回して離すことができ
るように設計されてよい。

本発明の別の実施例によれば、二重底の支持装置（中間
底板）が開口を備えており、この開口が上部の支持面に
冷却空気の流過するための開口を備えた、同様に二重底
のハツチカバーによって閉鎖可能であり、支持装置の支
持面の間の中空室が二重底のハツチカバー内の中間室と
開口を介して接続しており、支持装置及びハツチカバー
内の開口が互いに連通している。

個々の中間底板と中間底板との間をハツチによって接続
したことによって、冷却しなければならない物品（冷凍
品）のために船を使用することが容易になる。

中間底板を全体として取りはずす必要がなく、船に積み
込むためにハツチカバーを開くだけで十分である。

更に本発明の別の実施例により、ハツチカバーが突出す
る縁を有しており、畝縁が相応に適合して支持装置の開
口の縁に載っており、ハツチカバー及び支持装置の水平
平面若しくは鉛直平面内で互いに隣接する縁部が互いに
対応する開口を備えている。

この構成の利点は、中間底板内の空気案内力ハツチ力バ
ーによって遮断されることなしに、ハツチカバーが空気
案内に係わっている。

物品（冷凍品）の冷却を申し分なく保証するために、本
発明の別の実施例では支持装置の上部の支持面及び二重
底のハツチカバーの上部支持面がそれぞれの下部の支持
面から容易に解離可能である。

これによって簡単な形式で、上部の支持面を容易に取り
はずすことができしかも冷却空気の流。

過を妨げるようなよごれを摩り除くことが可能になるの
で、積み重ねられた物品（冷凍品）が常に確実に冷却さ
れる。

船に積み込む場合あるいは中間底板によって形成される
室の内の１つの室の換気装置が故障した場合に、別の室
への冷却を妨げないために、本発明の別の実施例では中
間底板の下部の支持面及び（又は）ノ＼ツチカバーの下
部の支持面が熱絶縁を備えていてよい。

したがって側らかの理由で隣室の室温が変わる場合でも
、各室の所望の冷却温度が保証される。

以下においては図面を参照しながら本発明の実施例を具
体的に示す。

船底１の上には二重底２とさらにこの上にクンクチ゛ツ
キ３とがある。

コンテナのための案内フレーム４が船倉をタンクデツキ
３からほぼハツチ周縁５の高さまで貫通しており、この
ハツチ周縁５が主甲板６を閉鎖してハツチカバー１を支
持している。

中甲板は符号８で示されている。冷蔵室は隔壁９と１０
との間にある。

空気が図示されていない装置内で冷却され、冷却空気と
して、コンテナ用案内フレーム４の脇に配置されている
分配案内管１１及び１２を介して供給される。

冷却空気は詳しくは図示されていない通路で供給空気接
続部１３へ案内されるのに対して、排出空気は、同様に
分配案内管１１及び１２に取り付けられている排出空気
接続部１４によって吸い出される。

冷却空気及び排出空気の案内管は詳細には図示されてい
ない。

供給空気接続部１３には中間底板１５が接続されている
。

中間底板１５は二重底の支持面を形成しており、この支
持面は上部の支持面１６と下部の支持面１７とより構成
されている。

上部の支持面１６は冷却空気を流過させるための開口１
８を備えている。

中間底板１５は中空の接続構成部材１９を備えており、
この接続構成部材の内室が支持面１６と１１との間の中
空室２０と接続している。

接続構成部材１９は接続手段２１を有しており、この接
続手段で接続構成部材が適当な形式で供給空気接続部に
接続される。

接続構成部材１９は固定板片１９ａを備えていて、この
固定板片１９ａを用いて容易に解離可能に上部の支持面
１６に固定されている。

中間底板１５はその４つのコーナ２２に詳しくは図示さ
れていない固定装置を備えていて、これらの固定装置を
用いてコンテナの案内フレーム４内に掛けられるか若し
くは案内フレーム内に固定される。

固定された後に接続手段２１が供給空気接続部１３と接
続される。

物品が中間底板１５間の室内に貯蔵される。

第４図には１つの２０フイート（約６メートル）−コン
テナのための中間底板が示されているのに対して、第５
図には６つの２０フィート−コンテナのための中間底板
が示されている。

この場合には中間底板は３つの接続構成部材１９を備え
ているので、冷却空気のための接続部力叶分であり、中
間底板の全面積に瓦ってむらのない冷却空気流過が得ら
れる。

第３図には中間底板と中間底板との間の室内の空気案内
が示されており、冷却空気案内が白い矢印２３で示され
、排出空気案内が黒い矢印２４で示されている。

排出空気は排出空気接続部１４によって吸い出される。

本発明による構成の利点は、中間底板間に貯蔵された物
品が均一に冷却されしかも全く同じ温度に保たれること
である。

第６図から第１０図までに示した実施例においては中間
板の中央部分に開口３０が形成されており、この開口は
同様に二重底で構成されたハツチカバー３１によって閉
鎖されている。

上部め支持面３２は上部の支持面１６と同じ形式で冷却
空気の流過する開口４４を備えている。

下部の支持面３３は閉じられている。

ハツチカバー３１の縁３４が第８ａ図の実施例の場合に
は横断面で見て屈曲して構成されていて、傾斜して延び
る面の上部の部分３５で、開口３０の縁３Ｔに対応して
傾斜して延びる支持面３６上に載っている。

これによってハツチカバーは保持される。

第８ｂ図の実施例の場合にはハツチカバー３１は突出部
３８を備えており、この突出部３８の下側面３９が中間
底板１５の低く形成された縁部４０に載っている。

いずれの場合でも水平平面若しくは鉛直平面内で互いに
隣接する縁３４，３７及び下側面３９、縁部４０が互い
に対応する開口４１及び４２を備えているので、空気が
中間底板１５の中空室２０から二重底のハツチカバーの
中間室４３内へはいり、開口４４を通って上方へ流出す
ることができる。

水平平面若しくは鉛直平面内で互いに隣接する縁間及び
下側面、縁部間をシールするために、開口を取り巻Ｖ１
ているシール部材４５が役立つ。

第９図及び１０図の実施例の場合には中間底板１５の支
持面１６が下部の支持面１１と容易に解離可能に結合さ
れている。

下部の支持面１７はね形に構成されてよい。

この場合には上部の支持面１６が接続構成部材１９を有
していて、しかも箱形に構成部されている下部の支持面
に固定されていてよい。

第１０図の実施例の場合には下部の支持面１γが熱絶縁
する層４６を備えている。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の複数の実施例を示すものであって、第１
図は４０フイート（約１２メートル）−コンテナ用案内
フレームを有する船の縦断面を示す部分図、第２図は小
さな２０フイート（約６メートル）−コンテナ用の２つ
の案内フレームを有する船の縦断面を示す部分図、第３
図は船の一部分における空気案内を示す図、第４図は２
ｏフィート−コンテナの底面積と同じ底面積を有する中
間底板の斜視図、第５図は６つの２０フィート−コンテ
ナ若しくは３つの４０フイートーコンテナの底面積と同
じ底面積を有する中間底板の斜視図、第６図はハツチカ
バーを有する中間底板の平面図、第７図は第６図の側面
図、第８ａ図及び８ｂ図はハツチカバーの縁部の構成を
示した拡大横断面図、第９図は増りはずし可能な上部支
持面を有する中間底板の斜視図、第１０図は熱絶縁層を
有する中間底板の斜視図である。 １・・・・・・船底、２・・・・・・二重底、３・・・
・・・タンクデツキ、４・・・−・・案内フレーム、５
・・・・・・／飄ツチ周縁、６・・・・・・主甲板、１
・・・・・・ハツチカバー、８・・・・・・中甲板、９
及び１０・・・・・・隔壁、１１及び１２・・・・・・
分配案内管、１３・・・・・・供給空気接続部、１４・
・・・・・排出空気接続部、１５・・・・・・中間底板
、１６及び１Ｔ・・・・・・支持面、１８・・・・・・
開口、１９・・・・・・接続構成部材、１９ａ・・・・
・・固定板片、２０・・・・・・中空室、２１・・・・
・・接続手段、２２・・・・・・コーナ、２３及び２４
・・・・・・矢印、３０・・・・・・開口、３１・・・
・・・ハツチカバー ３２及び３３・・・・・・支持面
、３４・・・・・・縁、３５・・・・・・部分、３６・
・・・・・支持面、３γ・・・・・・縁、３８・・・・
・・突出部、３９・・・・・・下側面、４０・・・・・
・縁部、４１及び４２・・・・・・開口、４３・・・・
・・中間室、４４・・・・・・開口、４５・・・・・・
シール部材、４６・・・・・・層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 冷却装置とコンテナの冷却空気接続部とを接続する
   ための接続手段を有するコンテナ及び冷却装置を保持す
   るための案内を備えている冷蔵コンテナ船において、コ
   ンテナの案内フレーム４内に二重底の支持装置（中間底
   板１５）が差し込み可能であり、該支持装置の上部の支
   持面１６に冷却空気の流過するための開口１８が形成さ
   れており、前記支持装置が冷却装置の供給空気接続部１
   ３と接続するための接続手段を備えていることを特徴と
   する、冷蔵コンテナ船。 ２ 中間底板１５の上部の支持面１６に、接続手段を有
   する中空の接続構成部材１９が配置されている、特許請
   求の範囲第１項記載の冷蔵コンテナ船。 ３ 中空の接続構成部材１９が取りはずし可能である、
   特許請求の範囲第２項記載の冷蔵コンテナ船。 ４ 二重底の支持装置（中間底板１５）が開口３０を備
   えており、この開口が上部の支持面３２Ｉこ冷却空気の
   流過するための開０４４を備えた、同様に二重底のハツ
   チカバー３１によって閉鎖可能であり、支持装置の支持
   面１６．１７の間の中空室２０が二重底のハツチカバー
   ３１内の中空室４３と開口４１，４２を介して接続して
   おり、支持装置及びハツチカバー３１内の開口４１４２
   が互いｆこ連通している、特許請求の範囲第３項記載の
   冷蔵コンテナ船。 ５ ハツチカバー３１が突出する縁を有しており、該縁
   が相応に適合して支持装置の開口３ｏの縁に載っており
   、ハツチカバー３１及び支持装置の水平平面若しくは鉛
   直平面内で互いに隣接する縁部が互いに対応する開口４
   １．４２を備えている特許請求の範囲第４項記載の冷蔵
   コンテナ船。 ６ ハツチカバー３１及び支持装置の縁部間に開口を摩
   り巻いているシール部材４５が配置されている、特許請
   求の範囲第５項記載の冷蔵コンテナ船。 γ 支持装置の上部の支持崩１６及び（又は）二重底の
   ハツチカバー３１の上部の支持面３２がそれぞれ下部の
   支持面１γ、３３から容易に解離可能である、特許請求
   の範囲第６項記載の冷蔵コンテナ船。 ８ 支持装置の下部の支持面１７及び（又は）ハツチカ
   バー３１の下部の支持面３３が熱を絶縁する層４６を備
   えている、特許請求の範囲第７項記載の冷蔵コンテナ船
   。