JPS5829939Y2 - バツグにおけるバンドの連結具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、バッグ本体とバンドとの接続用連結具に関
するものである。

バッグ本体にバンドの端部を固定した通常のバッグにお
いては、バッグ本体のバンド取付位置とバンドの端部そ
れぞれに補強片を取付け、この両補強片とバッグ本体と
を鋲止めするようにしている。

このように、バンドの端部の固定方法として鋲止めによ
る手段を採用したバッグにおいては、鋲頭が表面に臨む
ため、体裁が悪く、また鋲のカシメが不十分であると携
帯中に脱落する危惧がある。

この考案は、バッグ本体に対してバンドを体裁よく、シ
かも強固に連結することができるバンドの連結具を提供
することを目的としている。

この考案は、バッグ本体がわに取付ける支持板の表面側
にバンドの端部に取付ける係合板を重ね、この係合板の
表面に中央部分を重ねた保合バンドの端部を前記の支持
板に形成したバンド挿入孔に挿入し、前記係合板、支持
板及び保合バンドの両端部の重なり部分をバッグ本体に
鋲止めし、がつ係合板の両側下部に形成した突片を保合
バンドの下縁に係合させるようにして鋲頭を保合バンド
で覆い、鋲止めによる固定と、突片の係合によってバッ
グ本体にバンドを連結するようにしたものである。

以下、この考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。

第１図に示すように、この考案に係る連結具は、バッグ
本体に取付ける支持板１と、バンドの端に連結する係合
板１０と、この係合板１０の表面に一部を重ね合わせる
保合バンド２０の組み合わせがら成っている。

支持板１には側縁に並行して縦長の一対のバンド挿入孔
２が形成され、この一対のバンド挿入孔２間に誤挿入孔
３が設けられている。

上記支持板１の表面側に重ね合わせる前記係合板１０の
両側下部には突片１１が設けられ、また支持板１の誤挿
入孔３に対応して孔１２が形成されている。

係合板１０の表面側に重ねる保合バンド２０は、支持板
１のバンド挿入孔２に挿入可能な幅寸法に規制され、こ
の保合バンド２０の両端部を上記バンド挿入孔２に挿入
すると、係合板１０の突片１１がこの係合バンド２０の
下縁に係合するようになっている。

この係合バンド２０の両端部には、支持板１の誤挿入孔
３に対応する孔２１が形成されている。

実施例で示すバンドの連結具は上記の構成から成り、第
２図に示すように、支持板１は、バッグ本体３０のバン
ド取付位置に取付け、一方係合板１０はバンド３１の端
部に取付ける。

その取付は方として、縫着や縫着と接着の組み合わせに
よる取付は手段を採用することができる。

第３図に示すように、係合板１０を二層構造とし、その
層間にバンド３１の端部を位置させてその積層部を縫着
することにより、バンド３１に対して係合板１０を強固
に体裁よく取付けることができる。

支持板１及び係合板１０を取付けたのち、この両板１，
１０を重ね合わせて孔１２と誤挿入孔３の連通部に鋲３
２を挿入し、この鋲３２の先端部をバッグ本体３０に予
め形成した孔から内部に突出させ、−力係合バンド２０
を係合板１０の表面に重ねてバンド挿入孔２に挿入し、
さらにバッグ本体３０に予め形成した縦孔に挿入して本
体３０の内部に突出させ、この係合バンド２０の両端部
を内方に折り曲げて両端部の孔２１に鋲３２を挿入し、
そしてこの鋲３２の先端部をかしめることにより、バッ
グ本体３０にバンド３１を連結することができる。

なお、バッグ本体３０に取付けるバンドは、図示例のよ
うな手提げバンドに限定されず、肩かけバンドの取付け
にもこの考案の連結具を採用することができる。

、以上のように、この考案においては、係合板の表面側
に一部を重ね合わせた係合バンドの両端を支持板に形成
したバンド挿入孔に挿入してバッグ本体の内部に位置さ
せ、そのバンドの両端を係合板と共に、バッグ本体に鋲
止めするため、前記係合バンドによって鋲頭を覆うこと
ができ、体裁の良好な連結状態を得ることができる。

また、鋲の先端部のかしめが不十分であっても、この鋲
が外側に抜は出るのを防止することができると共に、係
合板は鋲を介してバッグ本体に連結され、かつ係合板の
両側下部に形成した突片が係合バンドの下縁に係合する
ため、バッグ本体にバンドを強固に連結することができ
る。

さらに、バッグ本体を吊り下げ支持したとき、支持板に
係合板を連結する鋲と、係合板の突片と係合バンドの下
縁保合部とにバッグ本体の重量がかかるため、バンドを
単に鋲で止めるようにした場合に比較して連結部の破損
を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る連結具の一実施例を示す分解
斜視図、第２図は同上の連結具を使用したバッグの正面
図、第・３図はバッグ本体とバンドの連結部を拡大して
示す断面図である。 １・・・・・・支持板、２・・・・・・バンド挿入孔、
３・・・・・・誤挿入孔、１０・・・・・・係合板、１
１・・・・・・突片、１２・・・・・・孔、２０・・・
・・・係合バンド、２１・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バッグ本体がわに固定される支持板と、バンドの端部に
   取付けられる係合板と、前記係合板の表面に中央部分を
   重ね合わせる係合バンドより戒り、前記支持板には保合
   バンドの挿入可能一対の細長いバンド挿入孔を支持板の
   側縁に並行に設け、かつこの一対の挿入孔間に誤挿入孔
   を形成し、前記係合板の両側下部にはバンド挿入孔に挿
   入された保合バンドの下縁に対して保合可能な突片を形
   成し、この係合板と保合バンドの両端部それぞれに前記
   誤挿入孔と対応する孔を設けたことを特徴とするバッグ
   におけるバンドの連結具。