JPS5829243Y2 - 補助錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は引違い戸等の開放を規制するものであって、例
えば、玄関、浴室、窓、雨戸等の引違い戸の補助錠に関
するものである。

斯様な引違い戸の開放を規制する所謂ストッパーの構造
は複雑なものが多く、例えば、シリンダ錠のカムによっ
てロック杆を突出させて施錠するものやラチェットに係
止爪を係止させて施錠するようにしたものがあるが此種
引速い戸等のストッパーとして周知の構造である。

カムあるいはラチェット等の構造は製作加工や組立てが
煩わしく而も強度上も弱いという欠点がある。

本考案の目的とするところはカムあるいはラチェット等
による構造上の欠点を回避し構造が簡略化され而も小型
化して強度も強く、また指を掛けてロック杆を回動突出
させるとスプリングの作用で上動的に施錠され施錠中は
ロック杆の回動が不能となるようにしたものである。

すなわち、器体の一方にロック杆が回動進退する開口部
と側壁部にロック杆の一端を軸支するシャフトが摺動す
るガイド孔と内壁面にロック杆のストッパ一部とを形成
して威る器体と、該器体内に指当部を形成したロック杆
と、該ロック杆を回動進退に軸支したシャフトと、該シ
ャフトに嵌装した巻スプリングとを具備し、シャフトを
ガイド孔に嵌合すると共にスプリングの一方をロック杆
に係合させ、他方を器体の内壁面に固定させ、ロック杆
の回動と同時に自動的に施錠、解錠し得るものである。

本考案はロック杆を設けた器体をドア枠あるいは柱に埋
設するものであって例えば引違い戸の玄関とか浴室、窓
、雨戸等の引違い戸等に利用されるものである。

以下、本考案の一実施例について図面と共に説明すると
、図面、第１図乃至第４図は本考案の側断面図であって
その作動順序を図示したものである。

１は器体であって、この器体１は第１図に２点鎖線で示
す引違い戸の外側の戸のフレームＢの適所に任意の手段
で埋設固定するもので、同図符号Ａは内側の戸を示し、
該器体１の一方に開口部２と側壁部にガイド孔３と更に
内壁面にロック杆６のストッパ一部４とスプリング５の
一端を固定する突起９とを形成させたものである。

また該器体１の内外に回動進退するロック杆６が器体１
内に設けられ、該ロック杆の一方に指当部７を形成する
と共に、他方の端部にシャフト８を嵌挿固定させである
。

該シャフト８の両端８′は前記ガイド孔３に嵌合させで
ある。

またシャフト８に巻スプリング５を嵌装し、該スプリン
グ５の一方ａはロック杆６の凹部６′に係合させ、他方
すは前記突起９により固定されている。

またロック杆６が若干突出されたとき自動的にロック杆
が施錠方向に付勢するようにスプリング５が第１図乃至
第２図のように無理に５ａのところから曲げられた状態
になっている。

本考案は以上の構成を威すものであって、つぎに作用に
ついて図面と共に説明すると第１図は解錠状態を図示し
たものであるがこの状態からロック杆６の指当部７に指
を掛けて巻きスプリング５に抗してロック杆６を引き出
しするとロック杆６は第２図の如く矢印方向イヘ回動さ
れると同時に第３図に図示するが如く矢印方向口へ巻ス
プリング５の付勢力によってシャフト８がガイド孔３内
を沿って摺動する。

これによってロック杆６の一方の端面６″が器体１内に
形成したストッパ一部４に係合する。

この状態が施錠状態である。この状態でロック杆６を解
錠方向へ回動しようとしてもロック杆６の端面６″がス
トッパ一部４に係合しているので゛回動させることかで
゛きない。

したがってドアと柱の隙間から薄板等の工具を差し込ん
でそれによって不正に解錠されることはない。

つぎに第４図は解錠しようとする状態を図示したもので
あるが、先ずロック杆６を指で摘み矢印ハ方向へ引き出
しながらロック杆６の端面６″をストッパ一部４から離
脱させると同時にスプリング５の付勢による復帰作用に
よって矢印二方向へロック杆６は自動的に回動され解錠
が為される。

本考案は以上のような構成をそなえているがら、鎖錠、
解錠にあたって単にロック杆をほぼ９０’回動するのみ
で該杆がばねの作用で器体に対して前進後退してその位
置に固定されるようになっているから、ロック杆を回動
させる機構のほかにその開閉両極端位置に固定ないし半
固定状に保持する手段を付加する必要がないので部品点
数が少なくてすみ、構造が簡単となって製作加工も容易
であり、コストダウンに資するところが大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案による補助錠の収納時における状態を示す
断面図、第２図は同上閉錠するためにロック杆を引き出
したときの各部材の関係構成を示す断面図、第３図は同
上鎖錠状態を示す断面図、第４図は、開錠のためロック
杆を引きだしたところを示す断面図である。 １・・・・・・器体、２・・・・・・開口部、４・・・
・・・ストッパ一部、５・・・・・・スプリング、６・
・・・・・ロック杆、７・・・・・・指当部、８・・・
・・・シャフト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引違い戸の戸外側の戸のフレーム適所に器体１を固着し
   、この器体内にロック杆６を、その一端をシャフト８を
   もって回動自在に配設し、前記シャフト８に巻架したス
   プリング５の一端を前記ロック杆６の凹部６′に、他端
   を前記器体１に設けた突起９に夫々係止してロック杆６
   を器体１内に収納傾向をもたせるとともに、前記シャフ
   ト８の両端８′を前記器体１側壁に形成したガイド孔３
   に遊嵌し、前記器体１内側壁にはさらにロック杆６が鎖
   錠状態となったときに係止されるべきストッパ一部４を
   形成し、前記スプリング５は、前記突起９に係止される
   端部近傍に、ロック杆６を鎖錠方向に回動したときスプ
   リング５に作用する力によって延伸する方向に新曲部Ｓ
   ａｅ形威形成なる補助錠。