JPS5828960B2 - スピ−カ−用振動板 - Google Patents

スピ−カ−用振動板

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JPS5828960B2
JPS5828960B2 JP6494076A JP6494076A JPS5828960B2 JP S5828960 B2 JPS5828960 B2 JP S5828960B2 JP 6494076 A JP6494076 A JP 6494076A JP 6494076 A JP6494076 A JP 6494076A JP S5828960 B2 JPS5828960 B2 JP S5828960B2
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JP
Japan
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diaphragm
synthetic leather
cone
paper
speaker
Prior art date
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Expired
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JP6494076A
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JPS52147421A (en
Inventor
昭 池井
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Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
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Publication date
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な材料を用いたスピーカー用振動板に関し
、特に、微細なポリエステル繊維が束状にからみ合った
、多孔、単層構造を有する、天然皮革とほぼ同一構造を
有する合成皮革を成型してなるスピーカー用振動板に関
する。
従来、スピーカー用振動板には通常紙(コーン紙)が使
用されている。
このため、従来のスピーカー用振動板は耐久性、品質安
定性に劣り、長時間の使用においては音響的に支障をき
たすことがしばしばあった。
特に、第1にコーン紙は抄紙工程が必要不可欠であるた
めに、抄きムラやロフト毎の質量、厚さ等のバラツキが
発生し、均一な、安定した品質が得られず、振動板とし
ての音響特性のバラツキ、劣化の原因になっていた。
第2に、コーン紙の周辺支持部(いわゆるエツジ部)に
適度の柔軟性を付与せしめる目的を以って、エツジ部の
厚さを腹部(コーン部)よりも薄くするが、このエツジ
部は連続した大入力に対して過激な振動をするために、
振動特性の劣化や破損がしはしは発生した。
また、エツジ部を伝わる振動波を吸収減衰せしめて、共
振乃至は異常振動を抑圧する目的を以って、エツジ部に
粘性を有する、振動に対する内部損失の大きなダンプ剤
を塗布するが、このダンプ剤は長時間の使用においては
その特性が劣化し、また−20℃以下の低温においては
ダンプ剤が硬化して、ダンプ剤としての機能を有しなく
なる欠点があった。
このため、布、ゴム、発泡ウレタン等を所定の形状に成
型したエツジをコーン紙の外周縁に貼着した構造がある
が、これはエツジをコーン紙外周縁に貼着する作業が困
難であり、また、貼着時にエツジが接着剤によって変形
したり、またその一部が溶けたりして、均一な、安定し
た品質の確保が困難であった。
第3に、コーン紙はその材質が紙繊維であるために、特
に急激な湿度変化に対して、コーン紙特にそのエツジ部
が変形して、スピーカーとしての正常な機能が阻害され
ることがしばしは発生した。
第4に、コーン紙は形状、質量、密度、ヤング等の物理
定数を適当に設定することによって、所定の音響特性や
音質(多分に感覚的であるが)が定まるが、この音響的
な物理定数をいろいろ変えても、紙繊維よりなるスピー
カー用振動板に個有の音質しか得られなかった。
このため最近では、このコーン紙に代わってポリスチレ
ンやアクリル樹脂等の合成樹脂発泡体を主体とするスピ
ーカー用振動板、天然又は合成繊維間に発泡体を混在せ
しめたスピーカー用振動板が紹介されているが、これら
はいずれも一長一短があり、特に音質、耐久性、品質安
定性の点で劣っていた。
本発明は上述した従来の欠点を除去したものでその目的
とするところは、耐久性、品質安定性その他の諸特性の
極めて優れたスピーカー用振動板を提供することにある
即ち、本発明は微細なポリエステル繊維間にポリウレタ
ン樹脂を介在せしめてなる不織布構造の繊維質重合体シ
ートからなり、上記ポリエステル繊維が束状にからみ合
った、多孔、単層構造の、天然皮革とほぼ同一構造を有
する合成皮革をエツジ部とコーン部とを一体に成型し、
このコーン部に振動板基体を貼着してなるスピーカー用
振動板である。
以下、本発明を図面において説明する。
図に示すように、0.01乃至0.1デニール(1デニ
ールは繊維の太さを示す単位で、繊維長450mで50
■の重さを有するもの)の微細なポリエステル繊維1間
にバインダーとしてポリウレタン樹脂2を介在せしめて
なる不織布構造の繊維質重体シートからなり、上記ポリ
エステル繊維1が束状にからみ合った、多孔、単層構造
の、天然皮革とほぼ同一構造を有する合成皮革3、例え
ば゛エクセーヌ1.(商品名二乗し株式会社製品)に成
型剤としてフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸する
この含浸工程は、合成皮革3を5%フェノール樹脂溶液
中に浸漬し、ロール間に挾んで適当圧力で絞った後、自
然乾燥して溶剤を揮散せしめた。
この合成皮革3を加熱温度180°C、プレス圧力1
kg/ ctA、プレス時間1.0乃至1.5分間の条
件で、コーン部4とエツジ部5とを一体に成型した。
この成型工程は合成皮革3の表層部のうぶ毛状の微細な
繊維が圧しつぶされないように上述したようなゆるい条
件で成型し、また、成形時に合成皮革3に折り?ワが発
生しないように、合成皮革3に半径方向に適当な張力を
与えながら成型した。
次いで、成型した合成皮革3を、第2図に示すようにコ
ーン部4全体に振動板基体6を貼着するか、又は第3図
に示すようにコーン部4の頂部のみに振動板基体6を貼
着して、製品とする。
振動板基体6としては、紙繊維を抄造してなるコーン紙
、ポリスチレンやアクリル樹脂等の合成樹脂発泡体を主
体とする振動板、天然又は合成繊維間に発泡体を混在せ
しめた振動板等の公知の振動板が挙げられる。
この振動板基体6の貼着工程は、振動板基体6の貼着面
に接着剤、例えばニラポラン2302(商品名二日本ポ
リウレタン■製)を塗布し、80乃至90%溶剤を揮散
せしめた後、この振動板基体6と合成皮革3とを重ね合
わせて、金型で加熱加圧して、接着した。
なお、上記の実施例において、合成皮革3のコーン部4
とエツジ部5を一体に成型すると同時に、コーン部4に
振動板基体6を貼着してもよく、また、第2図に示すよ
うな合成皮革3のコーン部4全体に振動板基体6を貼着
した構造においてはこのコーン部4に成型剤を含浸しな
くてもよい。
以上の構造のスピーカー用振動板は、合成皮革3が微細
なポリエステル繊維1がポリウレタン樹脂2をバインダ
ーとして繊維束間に空間を形成するごとく束状にからみ
合った、多孔、単層、不織布構造の繊維質重合体シート
からなり、軽量(見掛は密度は約0.24で、コーン紙
とほぼ同一)であり、また引張強度(5,6乃至7.4
kg/ crj、 )、引張伸度(86乃至123%
)ともコーン紙に比べて著しく大きく、優れた強靭性、
柔軟性を保有し、さらに振動に対する内部損失も大きい
ので、種々の優れた利点を有する。
即ち、第1に、エツジ部5が従来構造のエツジ部に比べ
てスピーカー用振動板の周辺支持機能、直線変位性に優
れており、また内部損失が大きく、エツジ部5を伝わる
振動波の吸収減衰が有効に行なわれ、さらに過激な振動
に対しても振動特性の劣化や破損が発生しないので、エ
ツジ部5の共振等の異常振動による周波数特性の乱れや
あばれ、歪みの発生が抑圧される。
また、長時間の使用、連続した大人力に対しても、エツ
ジ部5の振動特性その他の諸特性の劣化や破損が生じな
いので、所期の優れた音響特性が恒久的に保持できる。
第2に、エツジ部5を形成する合成皮革3は一30℃の
低温、200℃の高温に対しても形状変化や特性の劣化
がなく、耐久性に優れている。
第3に、この合成皮革3は成型剤の含浸性がよく、成型
性に優れており、またこの成型剤の含浸量、成型条件を
適当に選ぶことにより、種々の音響特性が実現できる。
第4に、この合成皮革3を振動板基体6の全面に貼着し
た構造であるので、振動板基体6に固有の音響特性に加
えて、上述した合成皮革3に固有の音響特性、機械的性
質が付与されて、即ち、特に振動板基体6に大きな内部
損失が付与されて、振動板基体6の部分共振等の異常振
動が抑圧されるので、周波数特性の乱れやあばれが抑圧
され、また歪みが著しく低減され、かつ、従来のコーン
紙と全く異なる、つやのある、ソフトな音質が得られる
第5に、合成皮革3の表層部はうぶ毛のようなスウエー
ドタッチ、自然で優美な、柔らかな落着いた風合を有し
、かつ染色性がよく多彩なカラーが実現できるので、趣
味性の高い音響機器として意匠的に優れ、商品価値が高
くなる。
以上のように、本発明はポリエステル繊維1が当該繊維
間にポリウレタン樹脂2を介在せしめて束状にからみ合
った、多孔、単層、不織布構造の、天然皮革とほぼ同一
構造を有する合成皮革3をエツジ部5とコーン部4とを
一体に成型し、このコーン部4に振動板基体6を貼着し
てなる構造を有するから、これを用いたスピーカーはつ
めのある、ソフトな音質が得られ、かつ耐久性、品質安
定性その他の緒特性の点で従来のものに比較して著しく
優れており、また、優美な意匠効果が現出されて、商品
価値が著しく高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスピーカー用振動板に使用される合
成皮革の構造を示す図、第2図は本発明のスピーカー用
振動板の構造を示す図、第3図は同、他の実施例の構造
を示す図である。 1はポリエステル繊維、2はポリウレタン樹脂、3は合
成皮革、4はコーン部、5はエツジ部、6は振動板基体
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 10.01乃至0.1デニールのポリエステル繊維1間
    にポリウレタン樹脂2を介在せしめてなる不織布構造の
    繊維質重合体シートからなり、上記ポリエステル繊維1
    が束状にからみ合った、多孔、単層構造の、天然皮革と
    ほぼ同一構造を有する合成皮革3をエツジ部5とコーン
    部4とを一体に成型し、このコーン部4に振動板基体6
    を貼着してなるスピーカー用振動板。
JP6494076A 1976-06-02 1976-06-02 スピ−カ−用振動板 Expired JPS5828960B2 (ja)

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JP6494076A JPS5828960B2 (ja) 1976-06-02 1976-06-02 スピ−カ−用振動板

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JP6494076A JPS5828960B2 (ja) 1976-06-02 1976-06-02 スピ−カ−用振動板

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JPS52147421A JPS52147421A (en) 1977-12-07
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JP6494076A Expired JPS5828960B2 (ja) 1976-06-02 1976-06-02 スピ−カ−用振動板

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US11612221B2 (en) 2020-01-22 2023-03-28 Ykk Corporation Slider and slider assembling method

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JPS52147421A (en) 1977-12-07

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