JPS5828956Y2 - オ−トバイのチエンガイドロ−ラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのチェノガイドローラの改良に
関する。

オートバイの後輪はクッションできるようになっている
ので、エンジンスプロケットと後輪スプロケットをチェ
ノで連結する場合、クッションによって、両スプロケッ
トの軸間距離が変り、チェノに弛みができて外れ易くな
る。

これを防ぐため、チェノガイドやガイドローラを設ける
ことがあるが、後輪スプロケットの歯数を違うものに交
換すると、後車軸の位置もチエン引きによってその都度
変え、チェノの張り具合を調整しなければならない不都
合がある。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、以下図面
に示す本考案の実施例について説明する。

車体１の下部に、スイングアーム２の前端を軸３で揺動
自在に軸着し、スイングアーム２には、クッションユニ
ット４の一端が連結されて揺動クッションするようにな
っている。

スイングアーム２の後端には後車軸５を取着する。

そして、車体１の下部のエンジンスプロケット６と後車
軸５の後輪スプロケット７をチェノ８で連結して動力を
伝達するようになっている。

而して本考案は、車体１の後縦パイプ９に、チェノ８の
上方走行路の上方側および下方走行路の下方側にそれぞ
れ横軸１０を設ける。

又、前端にローラ１１を軸１２で回転自在に支承した腕
片１３を設ける。

そして、上記両横軸１０にそれぞれ腕片１３の基端を取
着する。

横軸１０と腕片１３には、第２図に示すように軸スプラ
イン１４を設けるか、又は、第３図に示すように面スプ
ライン１５を設け、腕片１３が、回動方向に階段的に位
置調節可能にしである。

そして、ローラ１１に、クッションしたときチェノ８が
当るようにしである。

同、ローラ１１の軸１２の先端は、第４図に示すように
、円孤状長孔１６によって保持するようにしてもよい。

作用について説明する。

両ローラ１１はチェノの外面側に上方および下方からそ
れぞれ接して、後車軸５がクッションしたとき、チェノ
８が弛むことを防ぎ、スプロケット６又は７からチェノ
８が外れるのを防止する。

又、チェノ８が伸びた場合、又は、スプロケット６及び
７を歯数が異るものと交換した場合、腕片１３を回動方
向に位置調節して、チェノ８の張りを調節する。

以上説明したように、この考案は、車体の下部に前端を
揺動自在に軸着したスイングアームの後端に後車軸を取
着し、エンジンスプロケットと後車軸の後輪スプロケッ
トをチェ７で連結したものに於て、車体の後縦パイプに
、チェノの上方走行路の上方側および下方走行路の下方
側にそれぞれ横軸を設け、それぞれ前端にローラを回転
自在に支承した腕片の基端を上記横軸に回動方向に位置
調節可能に取着し、谷ローラがチェ７の外面側に上方お
よび下方からそれぞれ当るようにしたので、クッション
時においてスイングアームが上下どちらの方向に傾動し
た場合においても、チェ７の弛みをローラによって防ぐ
ことができて、チェ７の外れを防止できる。

又、チェ７が伸びたり、スプロケットを歯数が異る異径
のものに交換した場合、腕片を回動方向に位置調節する
ことによってローラの位置を調節し、チェノの張りを調
節できるので、いちいち後車軸の位置を調整しなくても
よくなり、調節が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側面図、第２図は第１
図Ａ−Ａ及びＢ−Ｂ矢視拡大断面図、第３図は本考案の
他の実施例を示す第２図相当図、第４図は本考案の更に
他の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・車体、２・・・・・・スイングアーム、
５・・・・・・後車軸、６・・・・・・エンジンスプロ
ケット、７・・・・・・後輪スプロケット、８・・・・
・・チェ７．９・・・・・・後縦パイプ、１０・・・・
・・横軸、１１・・・・・・ローラ、１３・・・・・・
腕片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の下部に前端を揺動自在に軸着したスイングアーム
   の後端に後車軸を取着し、エンジンスプロケットと後車
   軸の後輪スプロケットをチェノで連結したものにおいて
   、車体の後縦パイプに、チェノの上方走行路の上方側お
   よび下方走行路の下方側にそれぞれ横軸を設け、それぞ
   れ前端にローラを回転自在に支承した腕片の基端を上記
   横軸に回動方向に位置調節可能に取着し、谷ローラがチ
   ェノの外面側に上方および下方からそれぞれ当るように
   したことを特徴とするオートバイのチェノガイドローラ
   。