JPH0151961B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトラクタ、特にトラクタに芝刈機を吊
下せしめるための接続機構を設けたトラクタに関
するものである。この接続機構はトラクタの前
輪、即ち操縦輪の垂直方向の位置変化に関連して
芝刈機を傾斜するようにするものである。

トラクタの前輪によつて地面の凹凸又は起伏に
応じて芝刈機が位置されるようにトラクタに芝刈
機を吊下せしめる接続機構のためのリンク機構は
米国特許第2924928号明細書に示されている。

又、第１の一対の縦方向の軸に平行な第２の一
対の縦軸の周りのリンクとスピンドル支持体間で
相対枢支運動せしめるためスピンドル支持体の横
方向の内側下部に枢支した両端を有する横方向リ
ンクを有し、且つ一対の横方向に離間した平行な
縦軸上の車輪のメインフレームに枢支した横方向
上端を有する操縦可能な車輪のための個々の車輪
スピンドル支持体を設けることは既知である。こ
のような軸の構成は米国特許第4071259号明細書
に示されている。

本発明は一対の横方向に離間した操縦可能な前
輪によつてその前端を支持されたメインフレーム
を有する芝刈機又はガーデントラクタに特に有用
である。一対の横方向に延びるスピンドル支持体
は第１の一対の平行な縦軸の周りに揺動するため
メインフレームの前端に横方向に離間した点にお
いて枢支した横方向の内端を有する。前輪を回転
自在に支持する一対のスピンドルは垂直の操縦軸
の周りに回動するためスピンドル支持体の横方向
外端に枢支した垂直部分を有する。横方向に延び
るリンクの両端が一対の第１の縦軸に平行で且つ
その下方に離間した一対の第２の縦軸上のスピン
ドル支持体の横方向内端に枢支される。芝刈機が
ハウジング内に配置した少なくとも１つの回転切
断刃を有しトラクタに吊下される。縦方向に延び
る剛性接続部材が横方向に離間した点で芝刈機ハ
ウジングの前部に枢支される。芝刈機接続部材と
ハウジングが地面の起伏に追従されるように縦方
向中心軸の周りに回動するためトラクタのメイン
フレーム前端にその中間を枢支した横方向に延び
る芝刈機接続部材が設けられる。横方向の枢支軸
の周りに接続部材を揺動せしめるため枢支機構に
よつて接続部材の横方向の両端が接続部材の前端
の横方向に離間した部分に枢支される。更にリン
クと縦方向中心軸の下側に配置された接続部材が
起伏のある地面上での作業の間縦方向の中心軸の
周りに揺動するようになる。接続部材を支持する
横軸が、スピンドル支持体をメインフレームに固
定する一対の平行な縦軸の周りに前輪とそのスピ
ンドル支持体が回動されたとき、前輪によつて走
行される地面に対して平行とされる。

本発明の目的は個々に取り付けられた前輪によ
つて検知された地面の横方向の起伏に芝刈機を追
従せしめるための芝刈機のための取付機構を有す
るトラクタを得るにある。

本発明の他の目的はメインフレームに対して
個々に枢支されリンクによつて連結された前輪ス
ピンドル支持体を有し、前輪によつて検知された
地面の横方向の起伏に応じて芝刈機を調節する芝
刈機接続機構を具備するトラクタを得るにある。

以下図面によつて本発明の実施例を説明する。

第１図に示すようにトラクタ１１は前部エンジ
ン１６によつて駆動ギヤ列（図示せず）を介して
駆動される一対の駆動車輪１３，１４によつてそ
の後端を支持されたメインフレーム１２を有す
る。一対の非駆動操縦可能な車輪１７，１８によ
つてメインフレーム１２の前端が支持される。第
２図、第４図、第５図に示すようにメインフレー
ム１２の前端はメインフレーム１２の縦方向に延
びる一対のチヤンネル部材２２，２３の下方前端
に熔接によつて固定された逆Ｖ字断面のチヤンネ
ル２１を有する。一対のスピンドル支持体２６，
２７がメインフレーム１２の前端に、特にチヤン
ネル２１の下方に延びるフランジ１０９，１１０
に固定された一対の枢支ピン２８，２９によつて
チヤンネル２１の横方向の両端に枢支される。ス
ピンドル支持体２６，２７は互いに平行で且つ横
方向に或る距離だけ離れた一対の第１の縦軸３
１，３２の周りに回動自在とされる。一対のスピ
ンドル３６，３７が前輪１７，１８を支持し、且
つ垂直な操縦軸４１，４２の周りで回動せしめる
ためスピンドル支持体２６，２７の横方向の外端
に枢支された垂直部分３８，３９を有する。

スピンドル支持体２６，２７の下方横方向内側
部分が、第１の軸３１，３２に平行な一対の縦方
向の第２の軸５１，５２の周りにスピンドル支持
体２６，２７に相対的にリンク４６を回動せしめ
るよう一対の枢支ボルト４７，４８によつてリン
ク４６に連結される。第２の軸５１が軸５２と第
１の軸３２間の距離だけ第１の軸３１から離間さ
れ垂直リンクと共に四辺リンクを構成する。この
型の車輪支持体によれば米国特許第4071259号明
細書に記載されているようにトラクタの安定度が
改良される。

芝刈機接続機構５１′がトラクタ１１に吊下さ
れ、この芝刈機接続機構５１′はその上端に固定
されたＶベルトプーリ５６，５７，６０と、その
下端に固定した切断刃５５を有する３個の回転可
能なスピンドル５２′，５３，５４を有する切断
刃５５は第１図に示すように左側における放出口
５９を含むハウジング５８内に配置される。切断
刃５５はプーリ５６，５７，６０とアイドラロー
ラ１００に係合し、エンジン１６の出力軸上のプ
ーリ（図示せず）に連結されたＶベルト（図示せ
ず）によつて駆動される。

ハウジング５８は芝刈機高さ調節リンクの交叉
軸６２に熔接されたハンドレバー６１によつて地
面に応じて上下動される。即ち交叉軸６２はハウ
ジングに固定された一対の横方向に離間したブラ
ケツト６５に枢支される。一対の横方向に離間し
た後方に延びるレバー６３，６４が交叉軸６２に
熔接され、且つローラ７０を支持する垂直なロー
ラ支持体６６，６７に枢支された後端を有する。
各ローラ支持体６６，６７はハウジング５８の後
部上の一対の横方向に離間したブラケツト７１，
７２の夫々に固定した横方向に延びるガイドベル
ト６９に協同する垂直に延びる溝６８を含む。ベ
ントロツド７３がレバー６１の下端に熔接によつ
て固定され、且つリフトリンク機構を調節すべき
位置内に釈放自在に保持するためブラケツト６５
の歯付き部７６に係合するくぼみ７４を有する。
一対の縦方向に延びるリンク７８，７９の後端が
交叉軸６２に熔接された横方向に離間した垂直ブ
ラケツト８０に枢支される。リンク７８，７９の
前端はその下端が横軸８１上の剛性接続部材８２
の縦方向に延びる脚８３，８４に枢支される下方
に延びるフランジ９８，９９を有する。脚８３，
８４の上部後端が横軸８７の周りに回動されるよ
うハウジング５８上の横方向に離間したブラケツ
ト８５，８６に枢支される。接続部材８２はその
両端を脚８３，８４に熔接した横杆９３を有す
る。制御レバー６１を前方、下方に移動したとき
前述のリンクの作用によつてハウジング５８の
前、後端部が下降する。

接続部材８２の脚８３，８４の前端が横方向に
延びる接続支持体１０３に熔接された一対の逆Ｕ
字状接続ブラケツト１０１，１０２に枢支され
る。脚８３，８４とブラケツト１０１，１０２間
の枢支接続は横方向枢支軸１０８を定める一対の
横方向枢支ピンより成る枢支機構１０６，１０７
によつて達成される。接続支持体１０３の上端が
第４図に示すようにボルト１１２とナツト１１３
によつて維持された枢支スリーブ１１１によつて
チヤンネル２１の下方に延びるフランジ１０９，
１１０に枢支される。

接続支持体１０３が縦中心軸１１６及びボルト
１１２の軸にトラクタのメインフレームに相対的
に回動するよう枢支される。接続支持体１０３は
その横方向の外端が接続ブラケツト１０１，１０
２に熔接され、且つ枢支スリーブ１１１が貫通す
るブツシング１２３に熔接される一対の縦方向に
離間した下方に延びる壁１２１，１２２を有す
る。前輪によつて検知された地面の横方向の起伏
に応じて芝刈機を傾斜せしめるため中心軸１１６
の周りに回動自在ならしめる。

リンク４６に対する接続支持体１０３の横方向
スラスト接続は、リンク４６に形成した垂直方向
に細長い縦開口１３２の対向側面に横方向スラス
ト伝達係合するスリーブ１２８と、このスリーブ
１２８を挟む一対のワツシヤ１２９，１３１と、
ボルト１２６と、ナツト１２７とによつて形成さ
れる。リンク４６内の開口１３２は、第２図〜第
４図に示すようにスピンドル支持体２６，２７が
第１の軸３１，３２の周りに回動したとき第２の
軸５１，５２によつて画かれる曲率半径に比較し
たとき中心軸１１６の周りに回動するボルト１２
６の軸１３３の曲率半径との差（軸１１６と１３
３間の距離）を補償するため垂直方向に細長くさ
れる。地面の垂直方向の変位が前輪によつて検知
されたとき前輪の垂直位置に応じて芝刈機が横方
向に傾斜するようボルト１２６の揺動運動のため
大きな曲率が要求される。

第３図は後輪１３，１４が水平のままで前輪１
７，１８が横方向に傾斜する場合を示す。

メインフレーム１２が水平のままスピンドル支
持体２６，２７が第１の軸３１，３２の周りに回
動し、リンク４６が横方向に移動する。

このリンク４６の横方向移動により、ボルト１
２６とスリーブ１２８によつてリンク４６に接続
した接続支持体１０３によつてメインフレーム１
２に枢支結合した中心軸１１６の周りに接続支持
体１０３が回動される。この結果枢支軸１０８が
前輪１７，１８によつて走行される横方向に傾斜
した地面のレベル１３１′に平行に維持するよう
接続部材８２とハウジング５８が第３図に示す位
置に回動される。第３図には説明の都合上芝刈機
を調節できる最高の位置で示すが芝ふを刈るとき
にはこの位置から下降するものである。

本発明によれば接続支持体１０３によつて芝刈
機を横方向に傾斜でき、芝ふのはがれを阻止する
ことができる。リンク４６の横方向移動によつて
接続支持体１０３が揺動されメインフレーム１２
に対する前輪１７，１８の動きに応じて芝刈機が
傾けられるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明トラクタの側面図、第２図は正
面図、第３図は起伏のある地面上での本発明トラ
クタの側面図、第４図は第２図の−線断面
図、第５図は第２図の−線断面図である。 １１……トラクタ、１２……メインフレーム、
１３，１４，１７，１８……車輪、１６……前部
エンジン、２１……チヤンネル、２２，２３……
チヤンネル部材、２６，２７……スピンドル支持
体、３１，３２……第１の軸、３６，３７……ス
ピンドル、４６……リンク、５１，５２……第２
の軸、５５……回転切断刃、５８……ハウジン
グ、６１……ハンドレバー、７０……ローラ、８
２……接続部材、１０３……接続支持体、１１６
……中心軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ その前端を横方向に離間した操縦可能な一対
   の車輪１７，１８によつて支持されその後端を横
   方向に離間した一対の車輪１３，１４によつて支
   持された縦方向に延びるメインフレーム１２と、 互いに平行な縦方向に延びる一対の第１の軸３
   １，３２の周りに回動するため前記メインフレー
   ムの前記前端の横方向に離間した点に枢支した内
   端を有する横方向に延びる一対のスピンドル支持
   体２６，２７と、 前記スピンドル支持体２６，２７の外側部分に
   回動自在に枢支した垂直部分３８，３９を有す
   る、前記操縦可能な車輪を回転自在に支持する一
   対のスピンドル３６，３７と、 前記第１の軸３１，３２に平行にその下側に離
   間され、一対の第２の軸５１，５２上で前記スピ
   ンドル支持体の内端に枢支した端部を有する横方
   向に延びるリンク４６と、 少なくとも１つの回転切断刃５５とこの刃のた
   めのハウジング５８とを有する、前記トラクタに
   対し吊下された芝刈機と、 前記ハウジングの横方向に離間した部分８５，
   ８６に連結した接続部材８２と、 縦方向に延びる中心軸１１６に枢支するため前
   記メインフレームの前端に横方向に延びるその両
   端を枢支した横方向に延びる芝刈機接続支持体１
   ０３と、 横方向の枢支軸１０８の周りに前記接続部材８
   ２を回動せしめるため前記支持体１０３の両端を
   前記接続部材の前端の横方向に離間した部分に枢
   支する枢支機構１０６と、 前記リンク４６の中心部と前記中心軸１１６の
   下側に配置した前記接続支持体１０３の中間部と
   の間の横方向スラスト接続機構１２６，１２８，
   １３２とより成り、 このスラスト接続機構は前記一対の第１の軸３
   １，３２の周りで前記スピンドル支持体２６，２
   ７が回動する間前記操縦される車輪によつて走行
   される地面に平行に前記横方向の枢支軸１０８を
   維持するため前記接続支持体１０３を前記中心軸
   １１６の周りに回動せしめることを特徴とするト
   ラクタ。 ２ 前記スラスト接続機構が前記リンク４６と接
   続支持体の１方に接続された筒状部材１２８と、
   この筒状部材１２８とスラスト係合する側壁を有
   するようその他方に形成した縦方向の開口１３２
   と、ワツシヤ１２９，１３１とを有する特許請求
   の範囲第１項記載のトラクタ。 ３ 前記接続部材８２が横軸８１上の前記ハウジ
   ング５８に枢支されている特許請求の範囲第１項
   記載のトラクタ。 ４ 前記スラスト接続機構が、前記一対の第２の
   軸５１，５２が前記一対の第１の軸３１，３２の
   下方に離間する距離より大きい距離だけ前記中心
   軸１１６の下側に離間している特許請求の範囲第
   １項記載のトラクタ。 ５ 前記接続部材８２が横方向の枢支軸８７上の
   前記ハウジングに枢支されている特許請求の範囲
   第４項記載のトラクタ。