JPS5828757Y2 - 研摩ヘッド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は研摩盤を揺動可能に軸支した研摩ヘッド装置に
関する。

従来、例えば射出成形されるテレビパネル枠等のプラス
チック成形品の端面をつや出し加工するために、回転し
ている研摩盤を把持して成形品端面に押し当て研摩して
いたが、この加工は生産能率が低く、しかも均一に研摩
できないという欠点があった。

かかる加工が自動化されない大きな理由としては、金型
を利用して射出成形されるそのプラスチック成形品は、
型抜きのためにその被研摩端面が傾斜しているため、研
摩盤を傾斜端面に均一にしかもその成形品に応じて種々
な角度で当てることが困難であり、そのため均一なつや
出し面が得られないということが挙げられる。

本考案はかかる隘路を打開するためのものであって、種
々の傾斜面に研摩盤の研摩面を均一に当接できるように
研摩盤を軸着した揺動軸とその駆動軸を有する装置であ
り、以下本考案の１実施例を図面にもとづいて説明する
。

１は研摩盤であり、押え板２，２′を介してナツ） ３
、３’により揺動軸４の先端部に取り付けられており
、その揺動軸４はその中央部２ケ所で軸受５．６により
回転自在に軸支されている。

該軸受５．６両側にはそれぞれ軸体が設けられ、それら
の両端部は架台γの側板に円弧状に穿設された案内溝８
，９に挿入されており、その軸体には該案内溝８，９の
側板の両側を挾むようにゴムパツキンｉｏ、ｉｉを挿通
し、そのゴムパツキン１０゜１１を座金１２，１３を介
してナツト１４，１５により側板に対し摺動自在に締め
付けている。

ｌた、軸受５の中央部にはエアーシリンダー１６のロン
ド先端が、その両脇の軸体にはガイドバー１７がそれぞ
れ取り付けられている。

該エアーシリンダー１６は架台７に固着されている。

ブラケット１８に揺動自在に取り付けられて釦り、前記
ガイドバー１７はそれぞれ前記ブラケット１８に穿設さ
れている孔を貫通し、該ブラケット１８の両側にナツ）
１９ 、１９’が離隔して螺入されている。

捷た、前記揺動軸４の下端は、架台７のスタンド２０に
設置されている軸受２１，２１’により軸支されている
駆動軸２２の１端とユニバーサルジヨイント２３により
結合している。

該駆動軸２２の下端には、架台７に設置されている電動
機２４のベルトプーリ２５とベルトを介して回転を伝達
されるベルトプーリ２６を軸着している。

なか、架台７は適宜の駆動手段によりスライドレール２
７．２７’に沿って前後にスライド可能となっている。

次に本装置の作動を説明すると、例えばプラスチック製
品Ｐがレール上を移動する治具に載置されて搬送され、
その個所を研摩する場合はプラスチック製品Ｐの先端部
が研摩盤１に対向する位置に来ると、検知器の信号によ
りエアシリンダー１６を伸長させて揺動軸４をユニバー
サルジヨイント２３を揺動中心として案内溝８，９に沿
って揺動させ、傾斜した研摩盤の研摩面を製品Ｐの端甫
に当接させてつや出し加工を行なう。

この際揺動軸４の揺動角度はガイドバー１７のナツト１
９の位置を調節することにより、また当接圧力はエアシ
リンダー１６のエア圧力を調節することにより設定する
。

プラスチック製品Ｐの端面が研摩され、研摩盤がその後
端部に達すると検知器の信号によりエアーシリンダー１
６が収縮し、揺動軸４を原位置に復帰させる。

この動作を繰り返えすことにより順次搬送されてくるプ
ラスチック製品Ｐの端面をつや出し加工する。

また、プラスチック製品Ｐの大きさ及び研摩盤１の大き
さに応じて架台７は前後に移動し適宜の位置に固定され
ている。

以上のように本考案の装置によれば種々の傾斜角度を有
するプラスチック製品等の被研摩面に研摩盤を均一に当
接させることができ、そのためつや出しを適正かつ確実
に行いうるという著効を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は正面図
、第２図は平面図である。 １・・研摩盤、４・・・揺動軸、２２・・・駆動軸、２
３・・・ユニバーサルジヨイント。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 研摩盤を軸着した揺動軸と、該揺動軸と駆動軸とを結合
   するユニバーサルジヨイントと、該ユニバーサルジヨイ
   ントを中心として前記揺動軸を揺動させるシリンダーと
   、前記揺動軸の揺動角度を決めるガイドバーとからなる
   ことを特徴とする研摩ヘッド装置。