JPS5828378B2 - 精紡機におけるドラフト装置への供給ストランドの供給中断装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 紡績繊維から精紡機を用いて糸を製造するに際し、ドラ
フト装置から出る細くなったストランドが切れたときに
、細いストランドを「真空糸端収集装置」により取り上
げて糸形成の中断に対処することが従来から行なわれて
いる。

糸の製造の再開（糸継ぎとして知られている）には糸ス
トランドをドラフト装置から出る細いストランドへ結食
することが作業員による手動操作により、あるいは適当
な装置による機械的操作により行なわれる。

これらについて詳しくは先行特許、例えば米国再特許第
２６３６０号、米国特許第３３７３５５］号、同第３４
０３８６６号、同第３４．８６３１９号を参照されたい
。

最近、糸の連続的な製造が欠除した場合（すなわち糸切
れ発生の時）、との精紡機のドラフト装置（ここでスト
ランドは細い糸ストランドに索伸される）へ供給される
ストランドの供給を中断させるようになす装置が提案さ
れている。

これにより、細いストランドの切断後に生じる困難や欠
点回避される。

かかる装置の操作実施例をより完全に理解するには米国
特許第３７２６０７２号を参照されたい。

他の供給ストランドの供給中断装置は米国特許第３４０
３８６６号、同第 ３４９８０３９号および同第３５６８４２５号に記載さ
れている。

かかる先行技術の構成のものが使用せられた結果、その
欠点が明らかになっている。

特に、リング精紡機のスピンドルゲージまたは間隔やか
かる精紡機におけるドラフト装置への供給ストランドの
供給に関する従来の方法が再考案されている。

比較的に大型の細いストランドパッケージまたは糸パツ
ケージを作るために比較的に広いゲージの精紡機を用い
るのが常法であるが、自動糸継ぎ装置を用いることが予
期される結果、狭いゲージの精紡機に対する関心が復活
した。

かかる狭いゲージ精紡機は、特に大型の供給ストランド
パッケージを用いる場合、供給ストランドを引き出すク
リールの再構成を必要とする。

かかるクリールの再構成では、供給ストランドが通る経
路はクリールのパッケージから解かれた供給ストランド
の後端が製造中の細いストランドへ落下し、多数の隣接
する糸を「破壊し」、所望の製造を妨害する如きものに
なる。

供給ストランドがロービング送り停止装置と所望の協働
を行なうのに適した経路を通ることを保証し、共通のド
ラフト装置へ送出される複数の供給ストランドが捕捉さ
れ中断されることを保証し、またロービング送り停止装
置が、作業員による頻繁な清掃を必要とすることなしに
一貫して操作することを保証する際にも困難が生じる。

上記困難に鑑み、本発明の目的は精紡機のドラフト装置
への供給ストランドの供給をより確実に中断するのを容
易ならしめることである。

本発明のこの目的を達成するに当たり、ドラフト装置へ
の供給ストランドをドラフト装置の上方に設けたリング
部材に挿通状に収容し、かくして供給ストランドの位置
を確実に決め、供給ストランドの供給を中断させること
が必要または適当であるとき、前リング部材を強働する
プラグ部材を嵌め、リング部材の内周面とプラグ部材の
外周面との間に供給ストランドを確実に捕捉してストラ
ンドの供給を中断させる。

本発明の他の目的は添付図面を参照して説明する記述の
進行につれて明らかとなろう。

本発明は以後特に添付図面に関して述べられ、また本発
明の最良と考えられる実施態様が述べられる。

しかし、本発明はその効用から逸脱することなしに当業
者により改変できる。

故に、説明は広い意味に解されるべきで、本発明の可能
な改変を制限する意味に解されるべきでない。

さて特に第１図と第２図に関し、精紡機の一部である複
数個のドラフト装置１ｏａ、１０ｂ。

１０ ｃ 、１０ ｄが示されている。

各ドラフト装置は第２図に示す如く一組の内方ロール１
１ａ、外方または送出ロール１２ａおよびこれらの間に
配置された中間ロール１４ａからなる。

これらロールｌｌａ、１２ａ、１４ａは整合した一連の
ニップを形成し、これらのニップを供給ストランドＳが
通って細くされる。

内方ロール１１ａに隣接してトランペット１５ａが配置
されている。

このトランペットはトラバースバー１６に装着されてい
る。

トランペラＮ５ａは適当な供給パッケージ（第６図参照
）から供給ストランドＳを受取り、この供給ストランド
を対応するドラフト装置１０ａへ指向せしめる。

トラバースバー１６はその長手方向にゆっくりトラバー
スし、一群の繊維Ｆをロール１１ａ、１２ａ、１４ａの
ニップ部に沿ってトラバースせしめ、摩耗を分散させる
と共に製造される糸の均一性を得るのを助ける。

図示の実施例では、単一の供給ストランドＳのみが各ド
ラフト装置１０ａ、１０ｂ、１０ｃ。

１０ｄへ供給されている。

供給ストランドＳはトランペット１５ａへ実質的に垂直
下方に入る。

供給ストランドＳはトランペットへ他の経路に沿って指
向できること、およびトランペットはある場合には１本
よりも多い供給ストランドを各対応するドラフト装置へ
指向しうろことは理解されよう（第６図では２本の供給
ストランドＳが各ドラフト装置へ供給される）。

一連に配置された複数個のドラフト装置１０ａ。

１０ｂｊ １０ｃ、１０ｄと協働とする検出装置１８お
よび作動装置１９が設げられている。

検出装置１８は細いストランドの送出を監視する。

作動装置１９は前記検出装置１８か細いストランドの切
断を検出すると前記トランペットよりも上方でストラン
ドＳの供給を中断すべく後述するプラグ部材を作動させ
る。

なお検出装置１８および作動装置１９は精紡機に沿って
移動する移行ユニット１７（第６図参照）に装着されて
いる。

従って検出装置１８は移行ユニット１７の移動につれて
順次者ドラフト装置の細いストランドの製造を監視し、
この細いストランドの切断を検出すると前記作動装置１
９を作動させるようになされている。

作動装置１９は第７図に示す如く空気噴射ノズルを有し
ていて前記検出装置の検出に呼応してこのノズルから空
気を噴射するようになされている。

作動装置から噴射された空気は後述するプラグ部材を後
述するリング部材へ突入させ、これにより細いストラン
ドが切断されたドラフト装置への供給ストランドの供給
は中断される。

さて、ドラフト装置の各々にはリング部材２０ａ ｊ２
０ｂ ｔ２０ｃ 、２０ｄが設けられている。

各リング部材は対応するドラフト装置へ対応する供給パ
ッケージ（第６図）から対応する供給ストランドＳを挿
通状に案内する。

各リング部材に対応してプラグ部材２１ａ。

２１ｂ、２１ｃが設けられている。

プラグ部材は対応するリング部材に対して後退したスト
ランド供給装置（第２図のプラグ部材２１ａの実線位置
の如き）とリング部材に嵌り込んだストランド中断位置
（第２図のプラグ部材２１ａの点線位置の如き）との間
で動くように装着されている。

すなわち各プラグ部材は対応するブラケツ）２６ａ。

２６ｂ、２６ｃ、２６ａに担持されていて、ブラケット
は枢動可能なものである。

理解される如く、プラグ部材２１ａがストランド中断位
置にあると供給ストランドＳはリング部材の内周面とプ
ラグ部材の外周面とに捕捉されて供給ストランドＳの供
給は中断される。

隣接したこのリング部材２０ａ ｔ ２０ｂあるいは２
０ｃ ＋２０ｄは一つの装着部材２４に装置されている
ことが理解されよう。

このようにして、上方ロールの加重装置が隣接したドラ
フト装置に共用されるようになっている多くの現在のド
ラフト装置の特徴構造が利用されるのである。

特に第３図について述べるに、リング部材２０ｅ。

２０ｆは水平バー２２により装着部材２４に取り付けら
れている。

もちろんリング部材２０ｅ。２０ｆは対応したトランペ
ット１５ｅ、１５ｆの上方で水平に配置されている。

更に、リング部材の直径はその下方のトランペットのト
ラバース運動に伴う供給ストランドＳの運動を許容すべ
く充分太き（するのが望ましい。

」また供給ストランドＳはリング部材の内方の内周面に
通常係合するので、リング部材の形状は断面が円形の回
転体の形状すなわちトーラス状にするのが望ましい。

従来、ドラフト装置はストランドを下方外方に指向する
よう装着され、ドラフト装置は４５ないし６０度の角度
で装着されている。

なお、内方、外方というのは第１図に見て手前側を外方
といい、奥側を内方という。

各リング部材は供給ストランドの挿通を容易ならしめる
ためにその外方部分に挿通割れ目（第３図に見られる割
れ目２５の如きもの）を形成しうる。

このリング部材の外方部分における挿通割れ目２−５の
位置はリング部材の直径方向反対部分（すなわちリング
部材の内方）に係合する供給ストランドの平常の進行お
よびトラバース運動に対する干渉を回避するようになっ
ていることが理解されよう。

挿通割れ目２５を設けるのであれば、これに隣接して延
出谷部（第３図、第５図）を設けて供給ストランドの初
期の挿通を行ないやすいようにする。

しかし、延出谷部あるいは侭に割れ目は省略でき、完全
なトーラス形状としてリング部材を形成できることは明
らかである。

リング部材２０８ ｊ ２０ｆと協働するプラグ部材２
１ｅ、２１ｆ（第３図ないし第５図）はドラフト装置の
上方かつ外方に離間した軸線のまわりに枢動するブラケ
ット２６ｅ、２６ｆに担持されている。

プラタン）２６ｅ 、２６ｆは装置部材２４にその一部
から延びた枢支ピン２８ｅ。

２８ｆにより枢支されている。

プラグ部材２１ｅ。２１ｆがリング部材２０ｅ、２０ｆ
から後退せしめられる位置（ストランド供給位置）へ移
動すると、プラタン）２６ｅ 、２６ｆは装着部材２４
に設げられた停止部材２９ｅ 、２９ｆに対接して安定
する。

一方、ストランド中断位置ではブラケット２６ｅ、２６
ｆはそのプラグ部材を介してリング部材に対接した状態
で安定する。

このようにプラタンＦ ２６ ａ ｔ ’ｌ ６ ｆは
プラグ部材の重量等を考慮した後述する平衡重錘（旗部
材３１）によりストランド寸断位置とストランド供給位
置とでそれぞれ安定するようになされている。

通常はブラケットはストランド供給位置に置かれている
。

精紡機に沿って移行する移行ユニット１７にはドラフト
装置での細いストランドの製造を監視する検出装置１８
が設げられている。

この検出装置１８は細いストランドが切断されていると
き検出信号を出すようになされている。

また移行ユニット１７には選択的ブラケットの空気受は
面（実質的にプラグ部材に近接したブラケットの板面で
ある）に空気を吹き付ける作動装置１９が設げられてい
る。

この作動装置１９は前記検出装置１８が前記検出信号を
発することに応答して空気を吹き付けるようになされて
いる。

ストランド供給位置にあるブラケットは前記空気を吹き
付けられるとその安定状態がストランド中断位置に変わ
る。

なお、ブラケットの前記ストランド中断位置から前記ス
トランド供給位置への移動は精紡機の監視人により手動
で行なわれる。

各プラグ部材２１ｅ、２１ｆはリング部材２０ｅ、２０
ｆ（第４図）を塞ぐように寸法法められた截頭円錐体を
含む。

またプラグ部材はりベット３０（第４図）の如き適当な
手段によりブラケットの一端に取付けられているのであ
るが、リング部材への実質的な自己調心を行なうべく光
分なゆるみをもって取付けられている。

かくして本発明の装置の製造と組立てを容易ならしめる
。

またプラグ部材の外周面は粗面になされていて供給スト
ランドをリング部材との間で確実に捕捉するようになさ
れている。

プラグ部材が金属または同類物から鋳造または機械加工
されて出来ている場合、前記粗面化はローレット掛げに
より行なわれる。

プラグ部材が適当なプラスチック材料から成型または形
成されたものであるとプラグの外周面は滑らかな面ある
いは粗面を使用できる。

供給ストランドの供給力用」断されているドラフト装置
を精紡機の監視人が容易に職別できるようにするために
、ブラケット２６は膜部分（第３図の膜部分３１ｅｔ３
１ｆの如き）を含んでいる。

なおこの膜部分はブラケットを前述の二つの安定状態を
取らしめるための平衡重錘の役目をもするものである。

上記の記載および添付図面から、紡績技術に精通した者
には本発明装置の広範囲な適応性ならびに本発明により
達成される供給ストランドの確実な供給の中断の利点は
明らかであろう。

図面および明細書には本発明の好適実施例が記載され、
また特定の用語を用いたが、これは一般的な記述的な意
味に用いたもので本発明はこれに限定を目的とするもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図はドラフト装置に設けられたリング部材およびプ
ラグ部材を示す斜視図、第２図は第１図に示されたドラ
フト装置の一部断面であり一部を想像線で示した端面図
、第３図は供給ストランドの捕捉の態様を示す拡大斜面
図、第４図は第３図のほぼ４−４線に沿う断面立面図、
第５図は第４図の装置の平面図、第６図は移行ユニット
を具備した精紡機の部分断両立図面、第７図は移行ユニ
ットに設けられた作動装置が一つのブラケットをストラ
ンド中断位置にもたらした状態を示す図である。 図中参照符号１０ａ〜１０ｄはドラフト装置、１７は移
行ユニット、１８は検出装置、１９は作動装置、２０ａ
〜２０ｄはリング部材、２１ａ〜２１ｄはプラグ部材、
２２はトラバースバー、２４は装着部材、２５は割れ目
、２６ｅ。 ２６ｆはブラケット、２８ｅ、２８ｆは枢支ピン、２９
ｅ 、２９ｆは停止部材、３０はリベットである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 対応する供給パッケージから供給ストランドを供給
   されて細いストランドを製造する複数の一連に配置され
   たドラフト装置に沿ってこれらのドラフト装置が製造す
   る細いストランドを監視する検出装置を移行ユニットに
   より移行させ、前記検出装置が細いストランドの切断を
   検出したときこのドラフト装置への供給ストランドの供
   給を中断させるようにしり精紡機におけるドラフト装置
   への供給ストランドの供給中断装置において、各ドラフ
   ト装置の供給ストランド入口側にほぼ水平に設けられて
   対応する供給ストランドを挿通させるリング部材、各リ
   ング部材に隣接して枢支されたブラケット、各ブラケッ
   トの一端に装着されて前記リング部材に突入しうるフラ
   グ部材、および前記の各ブラケットの他端に設けられた
   平衡重錘を具備し、前記各ブラケットは前記プラグ部材
   が前記リング部材に突入して供給ストランドの供給を中
   断するストランド寸断位置と前記プラグ部材が前記リン
   グ部材から後退したストランド供給位置との間で可動と
   なし、前記ブラケットは通常は前記平衡重錘の作用によ
   り前記ストランド供給位置に位置せしめ、前記ブラケッ
   トは前記プラグ部材に近接して空気受は而を有し、前記
   移行ユニットに設けられて前記検出装置か細いストラン
   ドの切断を検出したことに応答して対応する前記ブラケ
   ットの空気受は面に空気を吹き付ける作動装置を具備し
   、前記作動装置が前記ストランド供給位置にあるブラケ
   ットの空気受は面に空気を吹き付けるとこのブラケット
   は前記ストランド中断位置へ枢動して供給ストランドを
   前記リング部材の内周とプラグ部材の外周との間に捕捉
   するようになしたことを特徴とする精紡機におけるドラ
   フト装置への供給ストランドの供給中断装置。 ２ 各前記リング部材の形状はトーラス状となし、更に
   、各前記ブラケットは対応するドラフト装置の上方に離
   間した軸線のまわりに枢動するように枢着された特許請
   求の範囲第１項記載の精紡機におけるドラフト装置への
   供給ストランドの供給中断装置。 ３ 各前記ドラフト装置はストランドを下方かつ外方に
   指向するよう装着されており、また各前記リング部材は
   供給ストランドの挿通を容易ならしめるためにその外方
   部分に挿通割れ目を形成せしめしかも供給ストランドの
   平常の進行に対する干渉を回避するようにした特許請求
   の範囲第１項または第２項記載の精紡機におけるドラフ
   ト装置への供給ストランドの供給中断装置。 ４ 前記各フラグ部材は対応するリング部材を塞ぐよう
   に寸法流めされた截頭円錐体からなる特許請求の範囲第
   １項乃至第３項のいずれか−に記載の精紡機におけるド
   ラフト装置への供給ストランドの供給中断装置。 ５ 各前記截頭円錐体は捕捉された供給ストランドに把
   持係合するために粗面化された円錐外面を有する特許請
   求の範囲第４項記載の精紡機におけるドラフト装置への
   供給ストランドの供給中断装置。