JPS5828151Y2 - 換気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は障子の上梓に施した換気装置に関する。

上梓に設置する換気装置では扉形式のものは開口面積が
大である反面、気密性について充分配慮する必要があり
、又防虫網と開閉機構との関連が問題点となる。

これを詳細に検討すると防虫網を貫通しなければ開口部
枠内の扉の開閉機構の操作レバーを室内側に突出できな
い。

又扉の気密性についても上梓を押出した形材を使用し、
竪粋についても押出した形材を使用するとその取合いの
関係において気密材を連続せしめることは困難である。

この考案は開閉機構と扉の気密及び防虫網との関係にお
いて扉の気密性を保ち、防虫網を全閉とし、併せて扉の
開閉機構のコンパクト化を計ることを目的とするもので
゛ある。

この考案は前記目的達成のため上枠内にブロックを設置
し、該ブロックに扉の気密材の一部及び防虫網の一部を
保持すると共に一部のブロックには扉の開閉機構をも併
せ有する如くしたものである。

以上図面に従って説明する。

第１図においてＡ１は建物の開口枠、Ｂは内側障子、Ｃ
は外側障子であって、１は上梓の上部材、２は上梓の下
部材、３は竪粋の延長部により構成する側部材であって
、４はそれらの間に設けた換気口である。

第２図は第１図のＡ−Ａ断面であり第３図は第２図にお
いて換気扉６の開いた図である。

上梓の上部材１の外部側には長手方向に円形突条５と、
これに係合枢支せられ外部より換気口４を覆う換気扉６
が設けられている。

換気口４の長手方向の一個所に幅のせまいブロック７が
設けられ上梓の上部材１と下部材２の間に嵌入し、その
何れが或は両者に固定される。

ブロック７には換気口４の内外部方向に長手を垂直にし
て長孔があけられていてその間にピン８が植設せられ、
それにレバー９が嵌入して軸方向移動を止められて枢支
せられている。

レバー９の一端は換気口４より内部側に突出して他端は
ピン１０が固定されている。

換気扉６の内面には直立して長孔１１を有する案内板１
２がＴ溝６Ａに嵌入されている。

Ｔ溝６Ａは換気扉６の両端附近は有しない。

該長孔１１にはピン１０が摺動可能に嵌入している。

ブロック７の内部側には、レバー９の係止具１４が固定
され、係止具１４の間の長孔をレバー９が長孔側面より
弾圧されて貫通している。

第４図は換気装置を水平に切断した図である。

竪粋の延長である側部材３の中にも他のブロック１６及
び１６′が挿入されている。

この両ブロック１６と１６′は対称な形である。

ブロック１６の形状が第８図に示されている。

以下ブロック１６とブロック７間についてのべる。

ブロック１６は側部材３に嵌入し、一部上枠の上下部材
１及び２の端部の切欠部に嵌入している。

ブロック１６は側部材３に小ねじで止められたり凹部１
６ａに側部材３を変形突出したりして係止せられる。

上梓の上下部材１，２には水平方向に防虫網取付用の溝
ＩＡ、２Ａが設けられ、その端部は第５図の内観図に示
すようにブロック１６と当接する部分で、ブロック１６
中に同じ溝を設けてブロック１６中に垂直に同断面の溝
を設けて上下の溝を接続して溝１７を形成し、又ブロッ
ク７も同様に溝ＩＡ、２Ａと突合せる溝を設けて垂直方
向に溝を設けて上下の溝を接続して溝１８を形成して、
これらの溝により囲繞せる換気口４を覆って防虫網１９
が縦押えパツキン２０により端部を該溝に押込まれ張設
せられている。

第６図は第２図のＢ−Ｂ矢視図であって換気扉６を除去
しである。

上下部材１及び２の外部側には気密材保持用の溝として
Ｔ溝１Ｂ及び２Ｂが夫々設けられていて上部材１はブロ
ック１６と端面が当接しＴ溝１Ｂはブロック１６中に延
長されブロック１６中において垂直方向に屈曲してＴ溝
２１となりブロック１６の下端面と下部材２の上の当接
面の間はＴ溝２Ｂの一部上側を切欠いてつながっている
。

ブロック１６′の外部側も同じくＴ溝が刻設せられて結
局換気口４の外端面を囲繞してＴ溝が設けられている。

これらのＴ溝には気密材２２が嵌入し換気扉６を閉止し
た場合にその内面に接するようになっている。

第７図は換気扉の開閉装置を換気口の端の方に設けた例
であって、ブロック１６又は１６′に開閉用レバーを枢
支したものである。

ブロック２３は竪粋の上部の側部材３に挿入、ブロック
１６と同じ方法で装着されている。

ブロック２３の形状は第９図に示されている。

ブロック２３はブロック７と同じく垂直方向に長孔が設
けられ、ブロック７と同じ機構の扉の開閉装置が取付け
られているが、ピン１０に相当するピン１０ ａはレバ
ー９と同様のレバー９ａ端に固着され片持梁となってい
てその先端附近で換気扉６のＴ溝６Ａに嵌入せる案内板
１２に相当する案内板１２ ａの長孔１３に嵌入してい
る。

ブロック２３の外部側のＴ溝２１ ａの位置は側部材３
との関係においてＴ溝２１と同じ位置にあり第６図と同
じ図となる。

即ちＴ溝２１ ａは上部材１のＴ溝１Ｂとは水平に屈曲
径突合せ、下部材のＴ溝２Ｂの上部を切欠いて結合され
ることになる。

ブロック２３の溝２４は換気扉６の開閉装置を側部材３
との間においてその内側におかれる。

形状は溝１７と２４は同じであって上下部材の溝ＩＡ、
２Ａとのつながり方は第５図における溝１７と溝ＩＡ、
２Ａとの接合と同じである。

係止具１４の長孔はレバー９が挿通し上下に移動時抵抗
を与えるのであるが、この長孔の幅をなくして即ち切目
を入れることにより開閉装置間を通って侵入する虫を防
ぐことができる。

レバー９を第２図の状態より下に引くと、ピン８を中心
にレバーの他端は回り、ピン１０は長孔１１中を滑動七
乍ら換気扉６を突条５を中心に押し開く。

レバー位置によって途中何処でも係止具１４の抵抗によ
りレバー９は係止せられる。

レバー９を逆に上にあげると換気扉６は閉止し気密が保
たれる。

如上に説明せる通り、この考案に係る実施例のように換
気口の密閉、防虫網の取付、換気扉の開閉装置を相互に
ブロックにより連携して各機能を果す如く構成したので
、気密材を連続して取付けられ、完全な気密が保たれる
。

又防虫網についても周辺部を完全に取付けて換気口を完
全に覆うので防虫は完全である。

又ブロックには換気扉の開閉装置を装着しであるのでブ
ロックに更に換気扉の目的による開閉に関する機能を付
加する場合にブロックに組合せて構成することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので第１図は内部側より
見た本考案を実施せる換気装置を含む窓の図面、第２図
は第１図のＡ−Ａ断面拡大図、第３図は第２図の換気扉
の開いた図、第４図は換気装置の水平断面図、第５図は
内観図、第６図は第２図のＢ−Ｂ矢視図であって換気扉
を取外した図、第７図は他の実施例を示す図であって換
気口の水平断面を示す図、第８図及び第９図は換気装置
端部のブロックの斜視図である。 １・・・・・・上部材、２・・・・・・下部材、３・・
・・・・側部材、４・・・・・・換気口、Ｉ Ａ、２
Ａ、１７，１８．２４・・・・・・防虫網取付用の溝、
Ｉ Ｂ 、２ Ｂ 、２１．２１ ａ−・・−気密材取
付用の溝、７゜１６．１６’、２３・・・・・・ブロッ
ク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓の上梓を、上梓上部材と上梓下部材及び両側部材とで
   構成し、室内外方向に通じる開口部を設け、上梓上部材
   に開口部を蔽う換気扉を枢支し、換気扉の背面室内側に
   室内方向に突出する部材を設けたものにおいて、上記開
   口部両側内側もしくは更に開口部中間の上梓上部材と上
   梓下部材間にブロックを嵌入固定し、少くとも一つのブ
   ロックには該換気扉の室内外に突出する部材と一端が連
   結するレバーの中間を枢着し該レバーの他端を室内側に
   突出した換気扉の開閉装置を備えると共に、ブロックの
   室内側及び室外側に上梓上部材及び上梓下部材に設けた
   凹溝に接続して開口部を囲繞して環状に配される凹溝を
   形威し、室外側の環状に配された凹溝には換気扉を閉じ
   た際に接触する気密材を嵌入し、室内側の環状に配され
   た凹溝には開口部を蔽って配された防虫網を取付ける弾
   性条を挿入してなる換気装置。