JP3518172B2 - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JP3518172B2
JP3518172B2 JP16948796A JP16948796A JP3518172B2 JP 3518172 B2 JP3518172 B2 JP 3518172B2 JP 16948796 A JP16948796 A JP 16948796A JP 16948796 A JP16948796 A JP 16948796A JP 3518172 B2 JP3518172 B2 JP 3518172B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられた
通気用の開口部に装着し、この通気開口部を必要により
開閉するダンパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通気開口部を開閉するダンパー装置に
は、換気装置に組込まれたものと、独立した機器として
構成されているものとがある。前者には、例えば特開平
3―28646号公報に示されているようなものがあ
り、後者には、例えば実開平4―14936号公報や特
公平7―94917号公報に示されているようなものが
ある。後者のように換気装置と独立したものでも、換気
装置と連動して動作するようにしたものが多い。
【0003】これらのいずれも壁を貫通する通気開口部
に取付けられ、通気開口部に連通する通気口を持つ本体
に、通気口を開閉するダンパーを設けた構成である。ダ
ンパーはモーターで動く電動式のものが多く、上記いず
れの公報のものも図9に示すようにダンパー101は、
通気口102の中心線方向に動き、通気口102を開閉
する構成である。従って、ダンパー101には通気口1
02に突入する支持軸103が設けられ、この支持軸1
03が通気口102の中心線方向に摺動可能に支持され
ている。支持軸103はバネ104で弾装され、通常は
このバネ104のバネ力によりダンパー101は通気口
102を閉止する状態に保持されている。そして、モー
ターによりこのバネ力に抗して支持軸103を摺動させ
ることによりダンパー101が通気口102から離反し
通気口102が開放するようになっている。こうしたダ
ンパー装置を使えば、例えば換気装置の運転で室内が負
圧化するようなことを回避することができ、また外風の
室内への侵入も防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のダ
ンパー装置において、通気口102のダンパー101と
の当り面にはダンパー閉止時の気密を保持するパッキン
が装着されているものが多いが、ダンパー101を閉止
方向に付勢しているバネ104のバネ力が直接にこのパ
ッキンを押圧する力として加わる構成であることから、
パッキンがこのバネ力により比較的早期に潰れてしまい
当該部の気密保持機能が低下するといった問題点があ
る。
【0005】また、ダンパー101の開閉ストロークよ
り長い支持軸103が通気口102内に突入する構成で
あるため、奥行き寸法が大きくなり、壁厚が薄い場合に
は具合良く取付けることができない。特に、室内側に取
付ける場合、屋外側の通気開口部にはフード等の屋外部
品が取付けられるので、100mm以下の壁厚では事実
上取付けることは出来なかった。
【0006】さらに、部品点数が多く組付けも面倒なた
めコストが高くつくうえ、ダンパー101の開放方向と
外風のダンパー101に対する作用方向が一致している
ため、設定されたバネ力より強い外風による圧力がダン
パー101にかかると、ダンパー101が開き外風が室
内へ侵入するといった問題点もある。
【0007】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、ダン
パーと通気口との気密保持機能の低下を解消できるダン
パー装置を得ることであり、奥行き寸法が小さいダンパ
ー装置を得ることであり、構成が簡素で組立ても容易な
ダンパー装置を得ることであり、外風の侵入防止機能の
優れたダンパー装置を得ることであり、そうしたダンパ
ー装置を電動化することや取付性や意匠性の向上を推進
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、壁を貫通する開口部に連通する通
気口を有する本体フレームにその通気口を開閉するダン
パー板を備え付けるにあたり、本体フレームには通気口
を跨ぐ作動機構フレームを設け、作動機構フレームに作
動機構フレームに沿って摺動可能の第1のリンクを設
け、第1のリンクに回り対偶によって連結し、伸長状態
以上の回動が規制される第2のリンクと第3のリンク
と、第2と第3の各リンクに回り対偶で連結し、ダンパ
ー板により構成される第4のリンクとにより平行運動機
構を構成し、第2と第3の各リンクには、それらの力点
と作用点を結ぶ線上に長孔を設けて作動機構フレームに
設けた支点軸をその長孔に相対変位可能に通し、この平
行運動機構の第1のリンクを作動機構フレームに沿って
所定の範囲で直線移動させてダンパー板を本体フレーム
の通気口に対して接離させ上記通気口を閉開するように
する手段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、壁を貫通する開口部に連通する通気口を有する本体
フレームに通気口を開閉するダンパー板を備え付けるに
あたり、本体フレームには通気口を跨ぐフレームを設
け、このフレームの通気口側に、両側に通気口側に向う
リードを持ち両終端に通気口に平行なレストを持つスリ
ットを設けたチャンネル型の可動部材をフレームに沿っ
て摺動可能に設け、可動部材の各スリットには、フレー
ムの通気口に平行に形成した長孔を通してピンを移動可
能に挿通し、この可動部材にダンパー板を装着し、ピン
をフレームの長孔に沿って直線移動させてダンパー板を
本体フレームの通気口に対して接離させ通気口を閉開す
るようにする手段を採用する。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1はこの実施の形態1のダンパー装置
を示す縦断面図であり、図2は同じく分解斜視図であ
る。このダンパー装置は、図1に示すように建物の壁1
を貫通する通気孔2の室内側の開口部に対して取付けら
れるものであり、この開口部に連通する通気口3を有す
る本体フレーム4と、この本体フレーム4の通気口3を
開閉するダンパー板5とを備えている。本体フレーム4
は図3に示すように板金製の角形のプレートとして形成
され、周縁には開口部のある壁面側に突出する立上り6
が曲げ形成され、要所にこの立上り6の端部とほぼ同一
面となる取付孔7を有する段付取付面8が形成されてい
る。
【0019】通気口3は本体フレーム4の反壁側にバー
リング部9を形成して図1における上側寄りに抜き形成
されている。通気口3のバーリング部9の口縁全周には
気密保持部材としてのパッキン10が被着され、通気口
3の壁1側には壁1の通気孔2に嵌め込ませる筒状のパ
イプガイド11がねじにより取付けられている。本体フ
レーム4の正面の図1における下側寄りには巻上げモー
ター12を主体とする電気部品が集約されて配設されて
いる。巻上げモーター12や端子台等の電気部品の充電
部分は本体フレーム4にねじ付けされたカバー13によ
り覆われている。
【0020】本体フレーム4の背面(取付け状態で壁1
側となる面)には、通気口3を半径方向に縦に跨ぐ作動
機構フレーム14がその両端の取付フランジ15におい
て本体フレーム4の背面に着脱可能に取付けられてい
る。この作動機構フレーム14は図4,5に示すように
チャンネル型に形成され、そのウェブがパイプガイド1
1側に向き、そのフランジ16が通気口3に向くように
取付けられ、ほぼ全体がパイプガイド11内に収まって
いる。作動機構フレーム14の両側のフランジ16に
は、通気口3に平行に延びる長孔17が同一線上に間隔
をおいてそれぞれ上下二本ずつ設けられている。これら
の各長孔17より端部寄りの各フランジ16には各長孔
17の一端に対応する位置にピン挿通孔18が形成され
ている。
【0021】この作動機構フレーム14内には、図2に
示すように作動機構フレーム14内を作動機構フレーム
14に沿って摺動可能に断面コ型の第1のリンク19が
組込まれている。この第1のリンク19にはその両側の
上下にそれぞれ回り対偶によって第2のリンク20と第
3のリンク21の一端がそれぞれ力点軸22によって連
結されている。これらの力点軸22は作動機構フレーム
14の各長孔17を通して差込まれ、これらの力点軸2
2によって第1のリンク19は作動機構フレーム14内
を長孔17の範囲内において直線移動することができる
ようになっている(図4,5参照)。第1のリンク19
と作動機構フレーム14間には第1のリンク19の内部
に収まった戻りバネ23が装着され、この戻りバネ23
のバネ力により第1のリンク19は通常においては移動
範囲の上端に引戻されている。第1のリンク19の下端
には巻上げモーター12により巻上げられるワイヤー2
4の一端が連結され、ワイヤー24による引張により第
1のリンク19は戻りバネ23のバネ力に抗して移動範
囲の上端から下端にまで直線移動するが、巻上げモータ
ー12への通電が断たれると、戻りバネ23のバネ力に
より移動範囲の上端に引戻される。
【0022】第2と第3の各リンク20,21の他端に
は作用点軸25により回り対偶で第4のリンク26を構
成するダンパー取付板27が連結されている。このダン
パー取付板27はダンパー板5を取付ける部材であり、
実質的にはこの第4のリンク26はダンパー板5により
構成されている。即ち、第1のリンク19と第2のリン
ク20と第3のリンク21と第4のリンク26とによ
り、図4,5に示すような平行運動機構が構成されてい
る。第2のリンク20と第3のリンク21にはその力点
軸22と作用点軸25とを結ぶ線上に長孔28が設けら
れ、作動機構フレーム14の各ピン挿通孔18から挿通
された二本の支点軸29がそれぞれ長孔28に対する相
対変位を可能に横通しにされている。これにより、第1
のリンク19が移動範囲の上端から下端まで移動する
と、第2と第3の各リンク20,21は斜めの起立状態
(図4参照)から暫時横に倒伏していき力点軸22と支
点軸29と作用点軸25とが通気口3の中心線に平行な
直線上に並ぶことになる(図5参照)。ダンパー取付板
27にねじにより取付けられたダンパー板5は、第1の
リンク19が移動範囲の上端にある時には通気口3のパ
ッキン10に当り、通気口3を気密状態に閉止し、移動
範囲の下端にある時には通気口3から室内側へ離反し、
通気口3を開放するように組付け調整されている。
【0023】ダンパー板5の閉止時の平行運動機構にお
ける第2と第3の各リンク20,21と第1と第4の各
リンク19,26とに対する傾きは大きく設定され、こ
れによりダンパー板5の開動の初期と閉動の終期にはダ
ンパー板5が本体フレーム4の通気口3にほぼ平行に動
くように構成されている。また、図6に示すように第1
のリンク19の移動範囲aよりも、第4のリンク26の
横方向への移動量bの方が長くなるように、第2と第3
のリンク20,21の腕の長さlが設定されている。
【0024】ダンパー装置の基体部分は上記のように構
成され、この基体部分の室内側に本体フレーム4に取付
けた巻上げモーター12部分を被冠するカバー13とと
もに本体フレーム4全体を被冠する化粧カバー30が装
着されている。化粧カバー30は本体フレーム4の側部
の数箇所に取付けられた掛金具31に側端縁の内側を掛
止めることにより装着され、引張力を加えることにより
取外すことが可能である。化粧カバー30の室内側前面
は概ねフラットな化粧面として構成され、カバー13側
を除く3側面が通気部32として開放している。化粧カ
バー30の本体フレーム4のカバー13を覆う部分には
運転表示ランプの臨むランプ窓と運転表示やシンボルマ
ーク等の表示を施した角形の表示部材33が設けられて
いる。表示部材33は化粧カバー30に形成された凹部
34に背面に形成した係止脚35を嵌め込むことにより
装着され、縦横いずれの向きにも装着することができる
ように係止脚35の嵌込孔36は凹部34の底の上下と
左右にそれぞれ設けられている。
【0025】上記構成のダンパー装置は、化粧カバー3
0を外した状態で壁1の通気孔2の室内側の開口部に通
気口3が連通するように、本体フレーム4の段付取付面
8の取付孔7を使ってねじ付けにされる。取付け方向は
通常は巻上げモーター12が下になるようにするが、巻
上げモーター12が上になる方向に取付けても支障はな
い。本体フレーム4の取付けにあたり、本体フレーム4
の周縁には壁面側に曲げ形成された立上り6が有り、本
体フレーム4に取付けた部品の取付ねじの背面への突き
出し部分がこの立上り6の範囲内に収まっているので、
本体フレーム4のねじ締めによっても、背後に突き出し
た取付ねじが壁面に当り本体フレーム4が歪むようなこ
とはなく、壁面に立上り6の端面がぴったりと当接する
状態に取付けることができる。立上り6は本体フレーム
4の強度を高める機能も果たし、また、開口部を囲み壁
面との間に空間を確保し、通気口3まわりの結露の発生
を防止する機能も果たす。
【0026】このように取付けた本体フレーム4に化粧
カバー30を装着すればダンパー装置を機能態におくこ
とができる。この時、本体フレーム4の取付け方向が上
下反対になっても表示部材33の凹部34への向きを変
えることができるので、表示部材33の表示が反対のま
まになってしまうようなことはない。この状態のダンパ
ー板5は、戻りバネ23のバネ力で平行運動機構が収縮
されているので通気口3のパッキン10に密着した状態
になっており、通気口3を閉止している。閉止状態のダ
ンパー板5に図7に示すように外風による圧力が加わっ
ても力点軸22及び支点軸29は同図に示すように圧力
の方向には動くことはできず、第2,第3のリンク2
0,21には分力が掛かるだけであるため、たとえ戻り
バネ23のバネ力より強い外風による圧力がかかっても
ダンパー板5は簡単には開放しない。
【0027】巻上げモーター12が通電され動作する
と、ダンパー板5は通気口3から室内方向へ退離し通気
口3が開放されることになる。即ち、巻上げモーター1
2によりワイヤー24が巻上げられていき、ワイヤー2
4に連結された第1のリンク19が作動機構フレーム1
4内を長孔17に沿って力点軸22が長孔17の終端に
当るまで直線移動していく。この間、第2と第3のリン
ク20,21は、支点軸29により支持される位置を変
えながら、斜めに起立していた状態から暫時横方向に倒
伏していき、力点軸22と支点軸29と作用点軸25が
通気口3の中心線に平行な線上に並ぶ位置にまで倒伏す
る(図1の破線参照)。これにより、第4のリンク26
と同等のダンパー板5は全開状態となる。巻上げモータ
ー12が通電されている間はこの状態に維持されるが、
巻上げモーター12が断電されると、第1のリンク19
が戻りバネ23のバネ力で元の位置に引きもどされ、ダ
ンパー板5は最初に説明した閉止状態になる。
【0028】ここで、ダンパー板5はその開放動の初期
と閉止動の終期とにおいて特徴的な動き方をする。即
ち、図6に示すように力点軸22が作動機構フレーム1
4の長孔17に沿って動き始めると、支点軸29に対し
て第2,第3のリンク20,21が長孔28の方向に動
き得るので、作用点軸25は一旦通気口3に平行な−Y
方向に移動しながら、暫時通気口3からその中心線方向
に向って離れていく。この後は−Y方向とは反対の+Y
方向に変位しながら暫時通気口3からその中心線方向に
向って離れていき、ダンパー板5を全開位置にする。戻
りバネ23により戻る時、作用点軸25は上述とは逆の
動きをすることになる。作用点軸25のこうした動きは
そのままダンパー板5の動きであり、ダンパー板5は、
開放動の初期には、パッキン10の当り面を滑るように
通気口3に平行に動き、閉止動の終期には、パッキン1
0の当り面に滑り込むように動き通気口3に平行に動い
て通気口3を閉止する。従って、ダンパー板5の荷重が
パッキン10に対して直接的に作用しないので、パッキ
ン10が潰れを起し、当該部の気密保持機能が損なわれ
るような不都合は起き難くなり、パッキン10の寿命を
長く維持することができる。
【0029】また、力点軸22の移動量に対して作用点
軸25の移動量の方が大きくなるようにしていること
と、壁1の通気孔2側に大きく入込む構造がないので、
支持軸の往復動によりダンパー板を開閉し、同じダンパ
ー板5の移動量持つ従来のものに比べ、奥行き寸法を7
0%程度減じることができる。平行運動機構の組付けは
力点軸22や支点軸29や作用点軸25の挿通操作で済
み、従来のものより部品点数も少なく、組立作業も容易
である。平行運動機構全体は容易にユニット化すること
ができ、これにより組立作業は一層容易になり、作業時
間も短くなる。パイプガイド11は径の異るものと交換
でき、施工する通気孔2に応じて変えることができる。
なお、ダンパー板5の形状や通気口3の形状は、円形で
なくても矩形であってもこの他の形状であっても構わな
い。
【0030】このダンパー装置にはさらに別の特徴を備
えている。即ち、本体フレーム4に取付けた電気部品の
充電部分をカバー13のねじ付けにより覆うことによ
り、化粧カバー30に充電部分を覆う機能を担わせる必
要がなくなり、化粧カバー30をねじ止めにしたりする
必要がなくなるので、外観を損なわない簡単な構造で化
粧カバー30を係脱できるようにすることができる。従
って、化粧カバー30の意匠性を向上させるうえでの自
由度が増し、化粧カバー30の意匠の向上を推進するこ
とができる。
【0031】なお、第1のリンク19を作動機構フレー
ム14に対して直線移動させる手段は、ダンパー装置の
使用目的に応じて決めればよく、必ずしも巻上げモータ
ー12や戻りバネ23による必要はない。さらに、第2
のリンクと第3のリンク20,21の伸長状態(倒伏状
態)以上の回動をストッパ等の構造により規制し、支点
軸29の無い平行運動機構によりダンパー板5を開閉さ
せるようにしても、奥行きの薄型化や構成の簡素化を達
成することができる。また、支点軸29については機構
学的に第2のリンクと第3のリンク20,21の一方に
対して構成しても機能的には変らないが、双方に構成す
る方が平行運動機構の運動は円滑になる。
【0032】実施の形態2.この実施の形態のダンパー
装置は、上記した実施の形態1により示したダンパー装
置のダンパー板5の動きに近似した動きを平行運動機構
によらず図8に示すように溝カムによる機構で実現した
ものであり、これに係る構成以外は実施の形態1のもの
と同じである。従って、実施の形態1の図2を援用する
とともに同じ部分については実施の形態1のものと同じ
符号を用いそれらについての説明は省略する。
【0033】このダンパー装置は、図8に示すように本
体フレーム4に通気口3を跨ぐ作動機構フレーム14を
設け、この作動機構フレーム14の通気口3側に、両側
に通気口3側に向うリードを持ち両終端に通気口3に平
行なレスト37を持つスリット38を設けたチャンネル
型の可動部材39を作動機構フレーム14に沿って摺動
可能に設けたものである。可動部材39の各スリット3
8には、作動機構フレーム14の通気口3に平行に形成
した長孔40を通してピン41が移動可能に挿通されて
いる。この可動部材39にダンパー板5を装着し、ピン
41を作動機構フレーム14の長孔40に沿って、実施
の形態1で示した戻りバネ23と巻上げモーター12等
により直線移動させてダンパー板5を本体フレーム4の
通気口3に対して接離させて通気口3を閉開するように
したものである。
【0034】このダンパー装置においてもピン41の直
線移動によりスリット38がリードを持つため可動部材
39が通気口3に対して接離し、ダンパー板5を実施の
形態1のものとほぼ同じように開閉動させることができ
る。リードを持つスリット38のレスト37によりダン
パー板5は、開放動の初期と閉止動の終期とにおいて通
気口3に平行に動くことになり、また、ダンパー板5が
外風による押圧によっても開放動しなくなり、実施の形
態1のものとほぼ同等の機能を果たすことになる。奥行
き寸法も小さくでき、部品点数も少なくできることも実
施の形態1のものと同じである。なお、図8の符号42
はガイド棒で、可動部材39の動作を円滑にするための
構成であり、その長さ寸法はできるだけ短く構成する方
が奥行き寸法を小さくするうえで効果的である。
【0035】
【発明の効果】求項1の発明によれば奥行き寸法が
小さく、構成が簡素で組立ても容易な、外風の侵入防止
機能優れ、ダンパーとの気密保持機能の低下を解消で
きるダンパー装置が得られる。
【0036】請求項の発明によれば、奥行き寸法が小
さく、構成が簡素で組立ても容易な、外風の侵入防止機
優れたダンパー装置が得られる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のダンパー装置を示す縦断面図
である。
【図2】 実施の形態1のダンパー装置を示す分解斜視
図である。
【図3】 実施の形態1のダンパー装置の本体フレーム
の斜視図である。
【図4】 実施の形態1のダンパー装置の平行運動機構
を示す斜視図である。
【図5】 実施の形態1のダンパー装置の平行運動機構
を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態1のダンパー装置のダンパー板の
動きを示す動作説明図である。
【図7】 実施の形態1のダンパー装置のダンパー板の
外風の作用説明図である。
【図8】 実施の形態2のダンパー装置の要部の分解斜
視図である。
【図9】 従来のダンパー装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 壁 2 通気孔 3 通気口 4 本体フレーム 5 ダンパー板 6 立上り 8 段付取付面 10 パッキン 12 巻上げモーター 13 カバー 14 作動機構フレーム 17 長孔 19 第1のリンク 20 第2のリンク 21 第3のリンク 22 力点軸 23 戻りバネ 25 作用点軸 26 第4のリンク 28 長孔 29 支点軸 30 化粧カバー 33 表示部材 34 凹部 37 レスト 38 スリット 39 可動部材 40 長孔 41 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/013 F24F 13/08 - 13/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁を貫通する開口部に連通する通気口を
    有する本体フレームと、この本体フレームの上記通気口
    を開閉するダンパー板とを備え、上記本体フレームには
    上記通気口を跨ぐ作動機構フレームを設け、この作動機
    構フレームに作動機構フレームに沿って摺動可能の第1
    のリンクを設け、この第1のリンクに回り対偶によって
    連結し、伸長状態以上の回動が規制される第2のリンク
    と第3のリンクと、この第2と第3の各リンクに回り対
    偶で連結した上記ダンパー板により構成される第4のリ
    ンクとにより平行運動機構を構成し、上記第2と第3の
    各リンクには、それらの力点と作用点を結ぶ線上に長孔
    を設けて上記作動機構フレームに設けた支点軸をその長
    孔に相対変位可能に通し、この平行運動機構の上記第1
    のリンクを上記作動機構フレームに沿って所定の範囲で
    直線移動させて上記ダンパー板を上記本体フレームの通
    気口に対して接離させ上記通気口を閉開するようにした
    ことを特徴とするダンパー装置。
  2. 【請求項2】 壁を貫通する開口部に連通する通気口を
    有する本体フレームと、この本体フレームの上記通気口
    を開閉するダンパー板とを備え、上記本体フレームには
    上記通気口を跨ぐフレームを設け、このフレームの上記
    通気口側に、両側に上記通気口側に向うリードを持ち両
    終端に通気口に平行なレストを持つスリットを設けたチ
    ャンネル型の可動部材をフレームに沿って摺動可能に設
    け、上記可動部材の各スリットには、上記フレームの通
    気口に平行に形成した長孔を通してピンを移動可能に挿
    通し、この可動部材に上記ダンパー板を装着し、上記ピ
    ンをフレームの長孔に沿って直線移動させて上記ダンパ
    ー板を上記本体フレームの通気口に対して接離させ上記
    通気口を閉開するようにしたことを特徴とするダンパー
    装置。
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