JPS5827569B2

JPS5827569B2 - 磁気ヘツドコアの製造方法

Info

Publication number: JPS5827569B2
Application number: JP54153284A
Authority: JP
Inventors: 三雄加藤; 功宮川; 昭根本; 明男小貫; 年春小島; 義治藤岡; 和之徳田
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1979-11-27
Filing date: 1979-11-27
Publication date: 1983-06-10
Also published as: JPS5677916A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は磁性材板の基台に対する平行度を改善した磁気
へラドコアの製造方法に関する。

近年、磁気記録の高密度化に伴ない、テープ上に記録さ
れる領域、いわゆるトラック幅（Ｔｗ）と、隣接す
るトラック−トラック間距離は次第に減少してきている
。

特にビデオ信号を記録するＶＴＲにおいては、アジマス
効果を利用したトラック−トラック間距離を零とするガ
ードパンドレスのテープパターンが主流となってきてい
る。

このようなテープパターンを記録するビデオヘッドは隣
接するトラックからのクロストークを少なくするような
形状が要求され、通常は第１図ＡおよびＢに示す構成の
磁気ヘッドコアが用いられている。

この磁気へラドコアは、例えばＭｎＺｎフェライ
トなどの磁性体からなる磁気コア１ａ、１ｂを、そのト
ラック２ａ、２ｂが対向して配置され、所定のギャップ
（ｇ）となるように金属酸化物３を介して突合わされて
いると共に、トラック２ａ、２ｂの両側（こ形成された
ガラス充填溝４（こガラス５を充填して、トラック幅（
Ｔｗ）の規制と、トラック２ａ、２ｂのカケを防止し
た構造となっている。

この磁気へラドコアの製造方法を説明すると、第２図に
示すようＧこ２個の磁性体コアブロック６ａ、６ｂを
正確に保持し、一方のコアブロック６ａにはその長手方
向に沿って巻線溝７，７とガラス充填溝４を形成し、更
にこれと垂直に両コアブロック６ａ、５ｂの上面に、
同じピッチ（ｐ）で、同じトラック幅（Ｔｗ）を有する
トラック２ａ。

２ｂ・・・・・・を形成するようにトラック溝８・・・
・・・を平行に複数本加工する。

このように溝加工した両コアブロック６ａ、６ｂの
倒れか少なくとも一方の上面に、非磁性物質、例えばＳ
ｉ０２、Ａｌ２Ｏ３、ＺｒＯ２などの金属酸化物
３を塗布した後、第３図に示すようにトラック２ａ−ト
ラック２ｂのギャップ（鰺が所定のギャップ長となるよ
うに両コアブロック６ａ、６ｂを突合わせる。

次にガラス充填＠４に、ガラス棒５ａを挿入した後、こ
れを炉内で加熱して前記ガラス棒５ａを溶融してトラッ
ク溝８，８内へ流動させ、第４図に示すよう（こ一体に
接合する。

このように接合した両コアフロック６ａ、６ｂを、第
４図（こ図中一点鎖線で示すように外周形状を整えた後
、長手方向と垂直に分割して、第１図（こ示すような磁
気へラドコアを製造する。

従って磁気へラドコアの製造においては、両コアブロッ
ク６ａ、６ｂのトラック２ａとトラック２ｂとを突合わ
せる関係上、両者のトラック溝８゜８は正確な幅やピッ
チで形成されていなければならず、対応する２個１組の
コアブロック６ａ、６ｂは、治具上に正確に取付けられ
、両者を同時に溝加工する必要がある。

この治具への取付は方法として従来、接着剤を用いる方
法が行なわれているが、接着剤層の厚さのバラツキや、
接着剤の劣化によるコアブロック６ａ、６ｂの浮き上り
などの問題がある。

特に巻線溝γやトラック溝８など斜辺を有する溝を加工
する場合第５図に示すように、基準面Ａから加工面Ｂま
での高さ１１にｈ′またはｈ″のバラツキがあると、ト
ラック幅ＴｗもＴｗ’またはＴｗ“とバラツキが大きく
なり、所定の寸法が得られず、同様（こ第１図に示すト
ラック２ａ、２ｂのデプス（Ｉｎごついても大きなバ
ラツキを生じる。

また接着剤を用いずに真空引きによってコアブロック６
ａ、６ｂを治具（こ取付ける方法も考えられるが、コア
ブロック５ａ、６ｂの幅が３〜５ｍｍ、長さが１０〜
２０關程度と小さい場合には、吸着強度が十分でなく加
工時に動いてしまう問題がある。

これらの対策として、第６図ＡおよびＢに示すように、
ガラス、セラミックなどからなる基台９上に、予め所定
の寸法に分割した偶数個のコアフロック６ａ、６ｂ・・
・・・・を接着剤で固定した後、この複合した両面をラ
ッピングなどの方法方法により、基台９の下面Ａと、コ
アブロック６ａ、６ｂ・・・・・・の加工面Ｂとの平行
度を保持しながら基醜面Ａから加工面Ｂまでの高さｈを
そろえて、巻線溝７やトラック溝８を加工する方法も考
えられている。

しかしながらこの方法では各コアブロック６ａｒ６
ｂ・・・・・・を基台９の上面Ｃに対して数μｍ程度の
精度で取付ける必要があるため、加工精度と工数に問題
があった。

本発明は、かかる従来の問題点を解消し、基台に取付け
た磁性材板を分割して偶数個のコアブロックを形成し、
対応するコアブロックを同一基台上に固定したまま同時
に平面加工と溝加工を行なうことにより、精度が優れし
かも安価な磁気へラドコアを製造する方法を提供するこ
とを目的とするものである。

以下、本発明方法を図面を参照して詳細に説明する。

第７図および第８図は本発明の一方法を示すもので、ガ
ラス、セラミックなどの材料からなる円板上の基台９（
こ、エポキシ系など耐水性が良く、接着強度が大きく、
しかも剥離可能な接着剤を介して、試料となる円板状の
磁性材板１０を固着する。

磁性材板１０が単結晶材料であれは、方位を規制する面
Ｅを基準にして、第８図に示すように、外周側の溝加工
機などを用いて縦方向および横方向に格子状の端面切断
溝１１を形成して、長方形状をなす所定寸法の２個のコ
アブロック６ａ、６ｂを分割形成する。

この場合、端面切断溝１１は第８図Ｂに示す如く、分割
されたコアブロック６ａ、６ｂの端面が加工面Ｂに対
して垂直となるようＧこ溝カロエ機のブレード先端の丸
味が残らない深さまで基台９（こ切り込んで設ける。

次に分割された２個のコアブロック６ａ、６ｂを基台９
に取付けたまま、基台９の底面（基準面）Ａと、コアブ
ロック６ａ、６ｂの加工面Ｂとが平行Ｇこなるよう（こ
両面ラッピングして、両コアブロツク６ａ、６ｂの基
準面Ａからの高さｈが同一となるようにする。

この方法により２個１組の両コアブロック６ａ、６ｂは
、その基準面Ａからの高さｈが、夫々１μｍ以内の精度
におさまると共に、その位置精度も１μｍ以内とするこ
とができる。

次に両コアブロック６ａ、６ｂを基台９に固定したまま
の状態で、第２図（こ示すように一方のコアブロック６
ａに巻線溝７とガラス充填溝４を加工し、更にこれと垂
直に、両コアブロック６ａ＋６ｂの上面に、同時に
同じピッチ（Ｄおよび同じトラック幅（Ｔｗ）を有する
トラック２ａ、２ｂを形成するように、複数本のトラ
ック＠８・・・・・・を加工する。

次いで、溝加工した両コアブロツ′り６ａ、６ｂを
基台９から取外して、倒れか少なくとも一方の加工ｆｆ
１Ｂに金属酸化物３を塗布し、以下第３図に示すように
両コアブロック６ａ、６ｂをトラック２ａ、２ｂが対向
するように重ね合せると共に、両者のギャップ（ｇ）を
調整する。

次にガラス充填溝４にガラス棒５ａを挿入した後、炉内
で加熱してガラス棒５ａを溶融流動させて、第４図（こ
示すように一体Ｑこ接合し、しかる後一点鎖線で示すよ
うに分割して、第１図に示す如き磁気へラドコアを製造
する。

従って、本発明方法によれば基台９に試料となる磁性材
板１０を固定した状態で、基台９を切り込む深さまで端
面切断溝１１を設けて、対応する２個１組のコアブロッ
ク６ａ、６ｂを分割形成するため、両者の位置精度を１
μｍ以内におさめることができる。

更にコアブロック６ａ、６ｂを基台９に固定したまま
の状態で両面ラッピングすることにより、両コアブロッ
ク６ａ、６ｂの基準面Ａからの高さｈも１μｍ以内の高
精度（こ揃えることができる。

従って、従来の如く、各コアブロック６ａ、６ｂを別個
に基台９に取付けて加工する方法に比べて、精度が向上
すると共ζこ、取付工数が減少し製造コストの低減を図
ることができる。

更Ｏこ取付け、および溝加工精度が向上することから、
巻線溝７におけるデプス精度、トラック溝加工における
トラック幅（Ｔｗ）および位置精度が向上し、所定
形状の磁気ヘッドコアを得ることができる。

なお、上記説明では円板状をなす磁性材板１０から対応
する２個１組のコアブロック６ａ、６ｂを分割する場合
Ｇこついて説明したが、本発明はこれに限らず第９図に
示すようＧこ方形状の磁性材板１０から４個２組のコア
ブロック６ａ・・・・・・６ｄを分割する場合など偶数
個に分割する方法でも良い。

以上説明した如く、本発明方法くこよれは、基台に取付
けた磁性材板を分割して偶数個のコアブロックを形成し
、対応する２個１組のコアブロックを同一基台上に固定
したまま、平面加工と溝加工を行なうことにより、精度
が優れ、しかも安価な磁気へラドコアを製造することが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは磁気へラドコアの平面図、同図Ｂはその正面
図、第２図乃至第４図は、第１図（こ示す磁気ヘッドコ
アを製造する工程を順次示す斜視図、第５図は基準面か
らの高さによるトラックの加工状態を示す説明図、第６
図Ａは従来方法により、基台に各コアブロックを別個に
取付けた状態を示す平面図、同図Ｂはその正面図、第７
図および第８図は本発明の一方法を示すもので、第７図
Ａは基台に磁性材板を取付けた状態の平面図、同図Ｂは
その正面図、第８図Ａは磁性材板を分割してコアブロッ
クを形成した状態を示す平面図、同図Ｂはその正面図、
第９図は本発明の他の方法に係わるもので、方形状の磁
性材板を４個のコアブロックに分割した状態を示す平面
図である。ｌａ、１ｂ・・・・・・磁気コア、２ａ、２ｂ・・・・
・・トラック、３・・・・・・金属酸化物、４・・・・
・・ガラス充填溝、５・・・・・・ガラス、６ａ、６ｂ
、６ｃ、６ｄ・・・・・・コアブロック、７・・・・・
・巻線溝、８・・・・・・トラック溝、９・・・・・・
基台、１０・・・・・・磁性材板、１１・・・・・・端
面切断溝。

Claims

【特許請求の範囲】

１基台上に、フェライトなどの磁性材板をｔｌＪ離可
能な接着剤で固定した後、基台上に固定したままの状態
でこの基台まで切り込み磁性材板のみを偶数個のコアブ
ロック（こ分割し、次いでこれら偶数個のコアブロック
と基台とが平行になるように両面ラッピングした後、分
割された２個１組のコアブロックに溝加工によって巻線
溝とガラス充填溝およびトラック溝を形成し、次いで両
コアブロックを基台より剥離して両者を所定の間隔をお
いて対向して突合わせ、更に上記ガラス充填溝にガラス
を充填して一体に接合した後、複数個の磁気へラドコア
に分割することを特徴とする磁気ヘッドコアの製造方法
。