JPS5827437Y2 - ラジオ付テ−プレコ−ダの録音バイアス発振回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラジオ付テープレコーダの録音バイアス発振回
路に関するものである。

従来はＡＭラジオの録音時に発生する受信周波数との間
に発生するビート防害対策として、ビート発生時に録音
バイアス発振周波数を数段階に切換えている。

第１図は従来使用しているバイアス発振回路である。

電源端子１１．１２より入力される電源電圧は電源用抵
抗１及びコンデンサ２を介して発振トランジスタ８に供
給される。

４は帰還用抵抗、５は帰還用コンデンサ、６は発振コイ
ル、７は共振コンデンサであり、１３．１４に発振信号
が引出される。

そして、周波数切換スイッチ９の開閉により共振コンデ
ンサ８が接続することにより発振周波数が変化する。

しかし、バイアス周波数の変化により録音バイアス電流
が変動し、周波数特性、歪率、録音レベル等に影響が現
われ、ビートに無関係であるテープモードでの録音時（
ＭＩＣ，外部機器からの録音）にも発振周波数はバイア
ス周波数切換スイッチの位置で変わってしまい、忠実な
録音が行われない。

本考案の目的は上記した従来技術の欠点をなくし、ラジ
オ付テープレコーダの録音性能向上を行うものである。

本来、一定であるべき録音バイアス電流値がその発振周
波数の変動により変化してしまうことは性能上好ましく
ないので、周波数切換が必要なＡＭラジオの録音時のみ
周波数切換を行い、他のモードでは常に一定の発振周波
数にする事によりテープレコーダの性能（周波数特性、
歪率、録音レベル）の安定化を図るようにしたものであ
る。

第２図の実施例に於いては、周波数切換スイッチ９とモ
ード切換スイッチ１゛５と受信バンド切換スイッチ１６
を直列にして、出力端子１８．１４に並列に接続してな
る。

ここで、モード切換スイッチ１５がテープモードに有る
か、受信バンド切換スイッチ１６がＦＭに有ると、この
状態では周波数切換スイッチ９の位置に無関係に一定と
なり、モード切換スイッチ１５が閉の状態すなわちラジ
オモードに有り、しかも受信バンド切換スイッチ１６が
ＡＭにあると、周波数切換スイッチ９の位置に従って発
振周波数が変動する。

このように本考案は、発振周波数の切換を必要とするラ
ジオモードのＡＭ受信時のみ行い、その他のモード時に
おいては発振周波数が変らないようにしたので、テープ
レコーダの録音性能の安定化が図られ、便利なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回路図、第２図は本考案による回路の実
施例回路図である。 ８・・・・・・発振トランジスタ、８・・・・・・共振
用コンデンサ、９・・・・・・周波数切換スイッチ、１
３，１４・・・・・・出力端子、１５・・・・・・モー
ド切換スイッチ、１６・・・・・・受信バンド切換スイ
ッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発振トランジスタに接続された発振コイルの２次コイル
   の出力端子に、コンデンサと周波数切換スイッチとモー
   ド切換スイッチと受信バンド切換スイッチとが直列に接
   続され、かつ前記モード切換スイッチがラジオモードで
   前記受信バンド切換スイッチがＡＭにあり前記周波数切
   換スイッチが閉成時に、前記コンデンサが両記出力端子
   間に電気的に接続されて、発振周波数が変わることを特
   徴とするラジオ付テープレコーダの録音バイアス発振回
   路。