JPS5826700Y2 - パチンコ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は遊戯球の一定数単位の遊戯形態に、−個単位の遊
戯形態を併存させたパチンコ機において、−遊戯単位の
開始毎に、遊戯者が台に設けた球供給皿内に容れた遊戯
球から、当該遊戯単位に用いる所定個数の球を機肉弾発
待期部へ取込む際、該待期部の先端に開口し、他端が遊
戯者側に通ずる排出枝路の当該開口を一旦開いて、前回
の残球を排出し、待期部内に所定個数以上の遊戯球が入
ることのないようにして、遊戯者の不正とか機械の故障
を防止する待期部内残球排出機能を盛込んだパチンコ機
に関する。

昨今に至って、本出願の手により、在来のアレンジボー
ルとか雀球とか俗称される、所定数の打球弾発をもって
一遊戯単位とするパチンコ機の遊戯形態に、通常の一球
毎に入賞装置への入賞を狙うパチンコ機の遊戯形態を併
存させたパチンコ機が開発されている。

つまり、第１図に例示するように、機体１の遊戯盤面２
に、複数の入賞口或いは入賞により更に次球の入賞確率
を高めるように物的形態の変化する入賞装置（所謂チュ
ーリップ、役もの等）３を配すると共に、球の通過を検
出するチェッカ４を複数、例えば−列に並設する等して
設は本図では示していないが玉受皿乃至機台への球供給
皿５から定められた所定個数の球を弾発装置６にて順次
弾発可能な待期部へ送る球移送装置乃至所定数球取込装
置を介し、取込んで移送されてきた球を当該弾発部６で
弾発し、ガイドレール７を介して遊戯盤面２に跳躍させ
、入賞装置３に入賞した場合には賞球排出装置りに作用
して対応して定められた個数の賞球を球供給皿５等に排
出すると共に、上記一定数の球群でチェッカ４を通過し
たものに就いては、当該通過済のチェッカを機内に設け
た電子系乃至電気系の制御系８内記憶部で記憶し、その
組み合せが予め定められたいくつかの組み合せ（これを
役という）の少なくとも一つと合致した場合に同じく賞
球排出装置りにより、対応する賞球を出すようにしてい
るのである。

尚、通過済チェッカとか照合すべき役等は、同じく制御
系８からの信号により盤面２等に設けた可視表示装置９
に表示されるのが普通である。

こうしたパチンコ機において、本案が解決せんとする課
題は、−遊戯単位毎に弾発可能となる遊戯法を当該所定
個数を超えないように、上記の所定数球取込装置が遊戯
者の操作による遊戯開始信号により所定数個の遊戯法取
込みを行う直前に、弾発部に先端を臨ませた待期部内の
前回の残球を、賞球の溢流した分を受ける下皿１０（第
１図）等の遊戯者側への返還部１０へ排出してしまうこ
とにある。

というのも、前回の遊戯者が、所定個数の弾発を終えな
い中に、何等かの理由、例えば、途中で残球が足りなく
て最早、役の成立が不能となったことを知りあきらめて
しまう等して、待期部内にいくつかの球を残したまま台
を去り、それを知らないで別の遊戯者が当該台に就いて
球を容れ、遊戯開始信号を出して取込装置を駆動させて
しまうと、待期部内には上記の如く残っていた球数に取
込装置による所定数の球数を加えた数の遊戯法が入るこ
とになり、結局、その回の遊戯は数の多い球で役の成立
、或いは入賞装置への入賞を狙うことができ、いづれの
確率も不当に高まってしまうことになり、パチンコ店側
に著しく不利となるからである。

勿論、同一の遊戯者が故意に残球のあるまま次回の開始
操作をした場合も同様となり、こうした不正行為を招く
ことにもなる。

また、こうした利益上の問題だけでなく、過失によるも
のとしても、待期部内に球が溢れ、それが所定数取込装
置に痘えて、該装置の故障を呼ぶ場合もある。

而して、本案は上記の如き目的でこれを解決せんとした
ものである。

以下、第２図に即し、本案の実施例を説明するが、パチ
ンコ機の他の部分は出願人が別途開示した或いは既存の
この種パチンコ機に付されているものをそのまま流用す
ることができ、この実施例では第１図示のものを援用す
るものと想定する。

一般にこの種パチンコ機では、遊戯者が遊戯法１１を容
れる既述の球供給皿５から、弾発部６に至る球流下経路
乃至取込経路は次の様に構成されている。

球供給皿５の先端は、球を一列に整列して流下させる整
列流下樋１２を介し、所定数球取込装置１３の入口に至
り、出口からは待期部１４に連なって該待期部１４の先
端が弾発部６に至っている。

弾発部６には、弾発部６ａの一動作毎にガイドレール先
端の弾発位置７ａに、待期部中の弾発可能法を先頭球か
ら一球毎に送る玉送り装置１５が含まれるが、この構成
自体は周知のパチンコ機のそれをそのまま援用すれば良
く、従って詳説は控える。

尚、弾発部６ａは勿論手動作動の外、公知のように電動
に依るものもある。

取込装置１３は、機台に備えた遊戯開始スイッチ等の操
作手段１６（第１図）を遊戯者が操作することにより発
せられた開始信号、乃至前回の遊戯終了（第１図示のよ
うに、セーフ球、アウト球の数を機外の排出系に排出さ
せる流下部１７で検出器１８で検出し、所定数を計数し
た時等）時の次回開始信転で制御系８を介する等して駆
動され、整列流下部１２に至っている球１１の先頭球が
ら所定個数迄の球を取込んで待期部１４に送るものであ
り、本出願人が別途開示するものや公知のもの等があり
、本案に直接関係のないものであるため、どのようなも
のを用いても良いが、作用を説明する幇助となすため、
簡単に図示のものに就き説明する。

構成的に見ると、入口と出口とに夫々ストッパ１３ ａ
、１３ ｂがあり、それ等の間には所定個数の球が丁
度入れるように距離を採ってあり、両ストッパ１３ ａ
、１３ ｂは、整列流下部乃至球供給皿５と待期部１
４間の中継経路２０を交互に閉じるようになっている。

両ストッパ１３ ａ 、１３ ｂは、夫々専用の電磁石
等で互いに逆方向に駆動されても良いが、図示の例の場
合は、両ストッパをシーソ板１３Ｃで継なぎ、該シーソ
板の略々中央を支点Ｐで支承し、支点を外れた位置に電
磁石１３ｄの作用を受けるべく、当該電磁石に磁気的な
引付による作動片１３ｅを介し、或いは直接に作動杆１
３ ｆ等で連継されている。

而して、先掲の遊戯開始信号が生ずると、電磁石１３ｄ
が制御系８及び該系内のタイマ回路の作用を介して一定
時間励磁し、その時間の間に入口側ストッパ１３ａが開
き、出口側ストッパ１３ｂが閉じた所に、所定個数の遊
戯法１１が流れ込んで一旦出ロ側ストツパ１３ｂで先頭
球が抑えられ、上記一定時間を経過して電磁石１３ｄが
消磁すると、入口側ストッパ１３ａは所定個数の並びの
最後尾の球と次の球とを分離し、球供給皿５内からの引
続いての遊戯球の流入は阻止する一方で、取込装置１３
内に咬えていた所定個数の球は出口側ストッパ１３ｂが
開くことにより機内に取り込まれ、待期部１４に送られ
ていく。

以上のような機構において本案構成は、先づ、先掲の下
皿１０等の遊戯者側への球返還部１０に通ずる排出枝路
２１の開口２１ ａを待期部先端１４ａ（弾発部６に直
近の球が載る部位）に連通させたことにある。

然し、常態では、開口２１ ａへの球の落ち込みを防ぐ
ため、該開口を塞ぐ弁部材２２ ａが設けられていて、
図示の場合、弁部材２２ ａは待期部先端１４ａの底の
役目をし、常態ではその状態を維持するようにスプリン
グ２２ ｂで付勢されている。

一方弁部材２２ ａはまた、電磁石２２ Ｃの作動杆に
直接に或いは取込装置１３として例示した機構と同様に
して機械的作動を受けるように連継していて、当該電磁
石が励磁した時、スプリングの付勢に抗して移行し、待
期部先端１４ａの底を開き、即ち排出枝路２１の開口２
１ ａを開いて、待期部１４内に残球がある場合、これ
を排出枝路から下皿１０へ排出する。

而して、弁部材２２ａ、電磁石２２Ｃ１更には一般的に
付勢手段２２ ｂから成る残球玉抜き装置２２は、図示
のようにスライド式の流路切換式のものを始め、回転に
より排出枝路への流路を切換えるものでも良く、或いは
待期部先端自体が傾動して流路を切換え、排出枝路に向
くようなものでも良いこと、当業者であれは゛自明で゛
あろう。

ところで、以上のような構成の作用は、次のように行な
わせるのが普通である。

遊戯者が遊戯開始操作手段１６を操作する等して遊戯開
始信号を出した場合、制御系８では、直接に、直ぐ所定
球数取込装置１３を作動させるのでなく、先づ、残珠玉
抜き装置２２を駆動する。

而して、その駆動時間は、待期部１４内に残り得ると想
定される最大限の個数の残球、例えば所定数個程度の数
の球１１が、待期部］４内から総て排出枝路２１に移入
できる程度の時間を最低限度として設定しておく。

これは残球を余すことなく抜くという目的からは当然の
処置であるが、これは、制御系内に当該所定時間のタイ
マ回路を組み込むことで、該回路の設計を始め当業者で
あれば極めて容易になし得ることである。

同じく、一定時間経過後に玉抜き装置２２を復元し、所
定数球取込装置１３を駆動する回路も容易であろう。

尚、図示の場合、球供給皿５から遊戯者が自発的に遊戯
中止を図った時に玉抜きができるように、取込装置１３
に向かう経路中に公知の玉抜き装置２３を設けて第２の
排出枝路２４を下皿に連通させているが、これも設計的
事項である。

また、本出願人が別途開示した機構に依れば、所定数に
満たない半端数の球も、遊戯者が半端球弾発開始用操作
手段２５を操作した時、或いは取込むべき球を検出器２
６によって検出し、半端となったことを知った後での開
始操作手段１６の操作をなした時には、これ等半端数球
をも取込んで、せめて入賞装置への入賞は狙うことので
きるように、その個数分だけ弾発を許す場合もあるが、
その場合にも本案は同様に適用し得る。

ともかくも、本案に依れば、所定数の球をもって一遊戯
単位とするパチンコ機にあって、当該所定数個という限
定を各遊戯回毎に確実に守り得、遊戯を公正にして完全
なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を適用し得るパチンコ機の一例の正面図、
第２図は本案実施例の概略構成図、である。 図中、１はパチンコ機、２は遊戯面、５は球供給皿、６
は弾発部、７はガイドレール、１０は遊戯者側への遊戯
球返還部、１１は遊戯球、２０は中継経路、１３は所定
球数取込装置、１４は待期部、１５は弾発部内玉送り装
置、２１は排出枝路、２２は残球玉抜き装置、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開始信号で弾発可能となる所定数の遊戯球の弾発をもっ
   て遊戯単位とし、遊戯盤面には複数の球通過検出器と入
   賞装置を設け、球通過済の上記検出器の組み合せを所定
   の組合せと照合して所定個数の賞球を、また上記入賞装
   置への個々の入賞球毎にも所定個数の賞球を排出すると
   共に、上記遊戯単位の開始毎に遊戯者が球供給皿に挿入
   した遊戯球から所定個数の遊戯球を弾発部に至る待期部
   に取込む取込装置を有するパチンコ機において、上記弾
   発部直近の待期部先端に、遊戯者側への球返還部に通ず
   る排出枝路に向けて電磁石の作動により選択的に流路を
   切換える残球玉抜き装置を設け、上記電磁石には上記開
   始信号により、上記取込装置の駆動に先立って電磁石を
   所定時間作動させ、該残球玉抜き装置の流路切換を所定
   時間行なわせる制御系を電気的に接続したことを特徴と
   する待期部内残球排出機能を有するパチンコ機。