JPS5826625B2 - ゴム、プラスチツクケ−ブルの接続方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ゴム・プラスチックケーブルの接続方法に
関し、特に金型を用いる中間接続部の加熱圧縮成形方式
による接続方法に関するものである。

１ずこの接続方式を、ＥＰゴムを用いる場合について簡
単に説明すると、次のとおりである（第１図）。

（１）ケーブル導体接続部１０とその付近のケーフル絶
縁体１１上に未加硫のＥＰゴムテープ１２を巻き上げて
、はぼ接続部絶縁体の形にする。

（２）その上に金型１４を装着し、その内部のすき間ニ
、トランスファポット１６を使って、コンパウンド１８
を圧入光てんする。

（３）金型１４を加熱し、ＥＰゴムテープ１２とコンパ
ウンド１８とを、これら自身の膨張によって発生する圧
力を利用して一体に圧縮成形する。

（４）次に金型１４をはずし、接続部の余剰部分を切削
し、所定の外径に仕上げる。

（５）そして絶縁体の表面に半導電性の塗料とテープ、
鉛テープ、銅編組線などによって、外部じゃへい層を構
成する。

（６）その後、たとえば外側に保護鉛管をかぶせ内部に
防水コンパウンドを入れる。

なおこれらは、第１図に示されていない。

以上のようにして接続が完了する。

この方式による接続部は、外径寸法が、他の方式のもの
に比べて小さく、かつ電気特性が非常にすぐれている。

ただ現場でモールドするのに、時間がかかる点が、難点
になっている。

この発明は、作業性を改善して、上記の、１のテープ巻
き、４の仕上げ、および５の外部じゃへいの各工程を省
略できるようにすることによって、加熱圧縮成形方式の
特徴をなくすことなく、作業時間の短縮を図れるように
したものである。

１すその概要を述べると、■ＥＰゴムテープ１２の代り
に、あらかじめ接続部補強絶縁体の形状になるように加
硫成形したモールド絶縁体を、ケーブル導体接続部１０
およびその付近のケーフル絶縁体１１上にセットし、■
その上に金型１４をかぶせ、モールド絶縁体と同じ材料
のコンパウンド１８を、モールド絶縁体内の、ケーブル
導体接続部１０およびケーブル絶縁体１１との間のすき
間に圧入しく従来は金型１４とモールド絶縁体２０との
間のすき間であったり八■その後金型１４を加熱して、
全体を一体に圧縮成形するというものである。

次にＣＶケーブルの、ＥＰゴムを用いた中間接続の場合
を例にとって、説明する（第２図）（１）ケーブル導体
接続部１０およびその付近のケーブル絶縁体１１上に、
あらかじめ接続部補強絶縁体の外形に女るように加硫成
形した、例えばＥＰゴム製のモールド絶縁体２０をセッ
トする。

このモールド絶縁体２０は、全体として１個の成形品と
してもよいし、また複数に分割して成形し、組みたてる
ようにするものでもよい。

上記のセットということには、単に所定の場所に持って
くるのと、組みたてるのとの、両方が含１れている。

咬たこのモールド絶縁体２０は、ケーブル導体接続部１
０とケーブル絶縁体１１に密着するのではなく、これら
の間にいく分のすき間ができるように作られている。

捷た、その外面からこのすき間に通ずる充てん口２００
も、作られている。

さらにまた、このモールド絶縁体２０の外面には、外部
じゃへい層２２をあらかじめ（現場作業でなく、工場で
）設けておくこともできる。

（２）モールド絶縁体２０の上に、金型１４を装着する
。

この金型１４の内面とモールド絶縁体２０の外面とは、
はぼすき間なく密着するように作られている。

この金型１４には、前記の充てん口２００に通ずる充て
ん口１４０が設けられている。

（３）次に従来の場合と同じり、トランスファポット１
６を用いて、未加硫のＥＰゴムコンパウンド１８を、充
てん口１４０および２００を通して、モールド絶縁体２
０内の、ケーブル導体接続部１０およびケーブル絶縁体
１１との間のすき間に、圧入し、充てんする。

（４）その後、所定温度に加熱する。

すると、この場合も、コンパウンド１８とモールド絶縁
体２０は、自身の膨張により圧力を発生し、加硫が進行
し、全体が一体となって圧縮成形される。

筐たケーブル絶縁体１１とも強力に密着する。

（５）その後金型１４をはずす。

この場合は、モールド絶縁体２０の外に余剰部分がほと
んどないので、仕上げも簡単になる。

その後の、例えば保護鉛管の装着その他は、従来の場合
と同じに行なう。

なお以上の例では、コンパウンド１８を、上部の一箇所
のみから圧入したが、これは上下の三箇所、あるいは端
部（矢印Ａで例示す）の方向から圧入するようにしても
よい。

またモールド絶縁体２０は、加硫したＥＰゴムだけでな
く、ポリエチレン、加橋ポリエチレン、その他のゴム、
プラスチック材料を使用できる。

以上述べたように、この発明により、 （１）時間のかかるテープ巻き作業が、省略できる、（
２）加硫後の仕上げ加工が、はとんど不要になる、（３
）あらかじめ外部じゃへい層２２を設けておくこともで
きる。

などの効果が生じ、作業時間の短縮が図られるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧縮加熱成形方式の従来の場合の説明図、第２
図はこの発明の詳細な説明図である。 １０：ケーブル導体接続部、１１：ケーブル絶縁体、１
４：金型、１８：コンパウンド、２０：モールド絶縁体
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーブル導体接続部１０とその付近のケーフル絶縁
   体１１上に、あらかじめ接続部補強絶縁体の形状になる
   ように加硫成形されているモールド絶縁体２０をセット
   し、その上に金型１４をかぶせ、ケーブル導体接続部１
   ０およびケーブル絶縁体１１との間のすき間にモールド
   絶縁体２０と同材質のコンパウンド１８を圧入充填し、
   その後金型１４を加熱して、コンパウンド１８およびモ
   ールド絶縁体２０を一体に加熱圧縮成形することを特徴
   とするゴム・プラスチックケーブルの接続方法。