JPS5826471Y2 - けい光灯用ソケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は略円形状の扁平なソケット本体を有したはさ
み接触式のけい光灯用ソケットの改良に関するものであ
る。

従来、第１図に示すようなブラケット形のけい光灯照明
器具に用いられているソケットは、第２図、第３図に示
されるように略円形状の扁平なソケット本体を有したは
さみ接触式のものが一般的であった。

この従来のけい光灯用ソケットを第１図ないし第３図に
基づいて説明すると、図において５はユリア樹脂等の絶
縁材からなる略円形状の扁平なソケット本体で、円筒の
上部を切除した形の平坦な上面に形成されたけい光ラン
プ１のランプピン３を挿通する挿入口６と、この挿入口
６に通じる前面開口の左右の溝７，７と、前面から背面
へ貫通した締結孔８と、背面に突出させた振れ止め突起
９とを有している。

１０は上記溝７，７内にそれぞれ収納され、上記ランプ
ピン３，３を機械的に保持するとともに電気的に接続す
るための導電性の接触片で、上記ソケット本体５の開放
された背面側から挿入収容されるとともにリード線１７
．１７が接続されているものである。

１１はソケット本体５の背面開口を覆って上記接触片１
０．１０の離脱防止と後記取付板１４との電気的絶縁を
行なう、上記ソケット本体５と略同形かこれよりやや小
さい絶縁性板材からなる裏蓋、１３は上記ソケット５の
締結孔８と裏蓋１１に設けられた貫通孔を嵌挿してかし
め止めする金属製のはとめで、裏蓋１１とソケット本体
５を固着するものである。

１４は鋼板製の器具本体２に装着され、位置決め孔１５
を有した鋼板製の取付板で、この位置決め孔に上記ケー
ス本体５の振れ止め突起９が嵌合するとともに、上記は
とめ１３内を貫通してこの取付板にｂじ込まれる取付ね
じ１６により、ソケット本体５および裏蓋１１が回動す
ることなく装着されるものである。

この様に構成されたはい光灯用ソケットにあっては、厚
さが約８〜１３ｍｍと薄く、朴径が２２〜３２ｍｍφ程
度と小さい円形の扁平状になっており、厚さが薄く井形
が小さいという利点はあるが、けい光ランプ１の着脱に
際して、往々にして電源を接続したままで行なわれるこ
とがあり、このとき第３図のように一方のランプピン３
を溝７へ挿入して接触片１０に接触させると、他方のラ
ンプピン３は当然ソケツＩ・本体５の外側で遊ぶが、こ
の遊んでいるランプピン３が偶然取付板１４の上縁１８
に接触し、接触片１０と取付板１４がけい光ランプ１の
フィラメント４を介しただけで、はぼ短絡状態になる場
合がある。

この時、器具本体２に手が触れていれば感電事故が発生
し、器具本体２が接地されていれば地絡事故が発生する
という危険性があった。

このようにはさみ接触式の略円形状の扁平なけい光灯用
ソケットはその厚さが薄く、外形が小さいことが災いし
て、大きな危険性があるという欠点があった。

この考案は、この種のソケットの特徴であるその厚さ、
外形が極力小さいという利点をそのまま生かし、さらに
ソケット本体あるいは裏蓋のいずれか一方に突出形成さ
せた遮蔽突起により、取付板の端縁を覆うようにして、
上記した従来の欠点を除去して偶発的な電気事故を防止
できるけい光灯用ソケットを提供するものである。

以下にこの考案の一実施例を第４図ないし第６図に基づ
いて説明すると、図において従来のけい光灯用ソケット
と同一符号は同一または相当部分を示し、１１は合成樹
脂絶縁材料からなり、ソケット本体５とほぼ同外径とし
た厚さが薄いほぼ板状に構成された裏蓋、１９はこの裏
蓋の上部に設けられ、ソケット本体５の振れ止め突起９
が嵌合する切り欠き、２０は上記裏蓋１１の背面側上端
部に体に突出形成され、取付板１４の先端およびその先
端側部にまでわたって覆うよう先端被覆部および側方被
覆部を有した遮蔽突起である。

この様に構成されたけい光灯用ソケットの組立および取
付方法を説明すると、まず、１対の接触片１０．１０が
収納されたソケット本体５の振れ止め突起９を裏蓋１１
の切り欠き１９に嵌合させ、はとめ１３を締結孔８およ
び貫通孔１２に嵌挿させてかしめ止めし、裏蓋１１をソ
ケット本体５に装着する。

そして、裏蓋１１の遮蔽突起２０が取付板１４の上端縁
１８を覆うようにし、はとめ１３内にねじ部を貫通させ
た取付ねじ１６を取付板１４にねじ込んで、裏蓋１１お
よびソケット本体５を取付板１４に装着させるものであ
る。

なお、上記実施例においては、遮蔽突起２０を裏蓋１１
に一体に突出形成させたものであるが、第７図に示すよ
うに遮蔽突起２０をソケット本体５の背面側上端に一体
に突出形成してもよいし、また、裏蓋１１とソケット本
体５の両者に設けてもよいものである。

この考案は以上に述べたように、一対の接触片を有した
ソケット本体が装着された裏蓋を取付板に装着したけい
光灯用ソケットにおいて、ソケット本体あるいは裏蓋の
いずれか一方に突出形成させた遮蔽突起により取付板の
先端およびその先端側部にまでわたって覆うようにした
ので、けい光ランプの着脱に際し、ランプピンが取付板
に直接接触することがなく、フィラメントの焼損事故あ
るいは感電事故等の危険が全くなくなるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はブラケット形のはい光灯照明器具を示す一部断
面とした正面図、第２図および第３図は従来のけい光灯
用ソケツｌ〜を示す斜視図、第４図から第６図まではこ
の考案の一実施例を示し、第４図はソケット本体と裏蓋
とを分解して示す斜視図、第５図はソケット本体を裏蓋
に装着したものを背面から見た斜視図、第６図はけい光
灯用ソケツＩ・を示す縦断面図、第７図はこの考案の他
の実施例を示す縦断面図である。 図において、１はけい光ランプ、３はランプピン、５は
ソケット本体、１０は接触片、１１は裏蓋、１４は取付
板、２０は遮蔽突起である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. けい光ランプのランプピンが挿入され、このランプピン
   を機械的に保持するとともに電気的に接続するｌ対の導
   電性の接触片を有し、背面開口の絶縁材からなる扁平な
   ソケット本体、このソケット本体の背面開口を覆うよう
   に上記ソケット本体に装着された絶縁材からなる裏蓋、
   鋼板製のけい光灯器具本体に装着され、上記裏蓋および
   ソケット本体が装着される鋼板製の取付板、を備え、上
   記ソケット本体および裏蓋を上記取付板に装着するため
   の導電性材料より成る締結具の挿通口がランプピンを挿
   入する表側に開口しているけい光灯用ソケットにおいて
   、上記ソケット本体あるいは裏蓋のいずれか一方に突出
   形成され、上記取付板の先端縁をその側方端縁にまでわ
   たって覆うよう先端被覆部および側方被覆部を有し、絶
   縁材からなる遮蔽突起を備えたけい光灯用ソケット。