JPS5826449Y2 - 静コンバ−ゼンス・ビユリテイ調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置に係り
、特にインライン型カラーブラウン管に好適な静コンバ
ーゼンス・ピユリティ調整装置の保持枠に関する。

従来インライン型カラーブラウン管上の静コンバーゼン
ス・ピユリティ調整装置と偏向ヨークは、それぞれ独立
して設置され、各別にネジ付バンドでブラウン管のネッ
ク部に固定されている。

第１図にこのような酸コンバーゼンス・ピユリティ調整
装置および偏向ヨークを備えたインライン型カラーブラ
ウン管を示す。

第１図において、１はブラウン管、２はそのネック部で
ある。

３は静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置で、プラス
チック製の円筒状保持枠４、この保持枠４にスペーサ５
を介して保持された静コンバーゼンスマグネット６およ
びピユリティマグネット７からなり、ネジ付バンド８に
より、ブラウン管１のネック部２上に固定されている。

９は偏向ヨークで、プラスチック製の支持枠１０、水平
偏向コイル１１（第１図では現われていない）、垂直偏
向コイル１２、およびこれらのコイル１１．１２間を絶
縁するプラスチック製の絶縁枠１３がらなり、ネジ付バ
ンド１４により同じくブラウン管１のネック部２上に固
定されている。

このように従来の酸コンバーゼンス・ピユリティ調整装
置と偏向ヨークでは、それぞれプラスチック製の円筒状
保持枠４、偏向ヨーク支持枠１０および絶縁枠１３を必
要とし、プラスチック部品の点数が多いため、原価低減
の障害となっていた。

そこで、最近第２図に示すように、酸コンバーゼンス・
ピユリティ調整装置３と偏向ヨーク９を一体に設置する
ことが提案された。

すなわち、円筒状保持枠４、偏向ヨーク支持枠１０およ
び絶縁枠１３をプラスチックで一体に成形し、この一体
に成形された枠体に静コンバーゼンスマグネット６、ピ
ユリティマグネット７、水平偏向コイル１１および垂直
偏向コイル１２等を組込んで、静コンバーゼンス・ピユ
リティ調整装置３と偏向ヨーク９をブラウン管１のネッ
ク２上に一体に設置したものである。

しかし、水平偏向コイル１１は普通２個のくら形コイル
からなっており、絶縁枠１３も通常周方向に２分割され
ているため、この絶縁枠１３と一体に成形される偏向ヨ
ーク支持枠１０および円筒状保持枠４も同様に２分割と
なる。

このように周方向に２分割された一対の半円形の枠体を
組合わせた場合、その真円の精度がでに＜＜、かつ枠体
を半円形で成形すると変形の原因となる。

そして、真円の精度が悪い枠体に円形の静コンバーゼン
スマグネットロおよびピユリティマグネット７を組込む
と、これらマグネット６．７と枠体との間に不均一な隙
間が生じ、コンバーゼンス調整やピユリティ調整がやり
にくいばかりでなく、輸送中マグネット６゜７が動くた
め、コンバーゼンスズレが生じる。

なお、２分割されている絶縁枠１３と円筒状保持枠４を
別部分とすれば、このような問題は解消するが、プラス
チック部品の点数が増え、かつこれに伴って組立工数も
増大するという欠点がある。

本考案はこれらの点に鑑みてなされたもので、その目的
は、静コンバーゼンスマグネットおよびピユリティマグ
ネットを保持する円筒状の保持枠を周方向に２分割する
ことなく、すなわちその真円の精度を落すことなく、部
品点数を削減しうる静コンバーゼンス・ピユリティ調整
装置を提供するにある。

この目的を遠戚するため、本考案は、静コンバーゼンス
マグネットおよびピユリティマグネットを保持する円筒
状の保持枠に、偏向ヨークの水平偏向コイルを保持する
保持部を一体に形成し、静コンバーゼンス・ピユリティ
調整装置と偏向ヨークを一体に組立てうるようにしたこ
とを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を第３図ないし第５図について
説明する。

静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置は、第１図に示
した従来例と同様に、円筒状の保持枠４、スペーサ５、
静コンバーゼンスマグネット６、ピユリティマグネット
７およびネジ付バンド８より構成されているが、本実施
例では、さらに円筒状の保持枠４に、偏向ヨークの水平
偏向コイルを保持する一対のフック１４ ａ 、１４
ｂが一体に成形されている。

したがって、この保持枠４のフック１４ ａ 、１４
ｂに第４図に示す一対の水平偏向コイルｌｌａ、１１ｂ
のネック側フランジ１５ ａ 、１５ ｂをそれぞれａ
。

ｂ方向から組込むと、一対の水平偏向コイル１１ａ、ｌ
ｌｂのプレス面１６ ａ 、１６ ｂ同志が互に接触す
るので、その外周面にテープやシート（図示せず）を巻
回することによって一対の水平偏向コイル１１ａ、ｌｌ
ｂを固定することかで゛きるとともに、このテープ等に
水平偏向コイルと垂直偏向コイルとの間の絶縁作用をも
兼用させることができる。

しかも、水平偏向コイル１１ ａ、１１ ｂの内径中心
と円筒状保持枠４の内径中心を一致させることにより、
フック１４ ａ 、１４ ｂ（７）外面１７ ａ 、１
７ ｂと水平偏向コイ／ｌ／１１ ａ、１１ Ｍ’）ネ
ジ側フランジ１５ａ、１５ｂ内面１８ａ、１８ｂとの間
の隙間をなくすることか゛でき、また第５図に示すよう
に、フック１４ａ、１４ｂを水平偏向コイル１１ａ、１
１ｂの窓部１９ ａ 、１９ｂに隙間なく嵌め合わせる
ことにより、水平偏向コイルの回転止めの役目を行なわ
せることもできる。

なお、保持枠４と水平偏向コイルｌｌａ、ｌｌｂは接着
剤等で固定する。

また、第６図ないし第′”８図は垂直偏向コイルが巻装
されたフェライトコアの取付位置を規定し、垂直偏向コ
イルの取付位置の変化による偏向ヨークの特性である色
ズレ等を防ぐようにした実施例である。

静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置の円筒状保持枠
４には、偏向ヨークの水平偏向コイル１１ａ、ｌｌｂを
保持する一対のフック１４ ａ 、１４ ｂの他に、垂
直偏向コイル（図示せず）が巻装されたフェライトコア
２０の端面２１を押える平面２３ ａ 、２３ｂ、フェ
ライトコア２０の内面をガイドする円弧面２４ ａ 、
２４ ｂおよび径方向の内方に延びるリブ２５ａ、２５
ｂを有する一対のガイド２２ ａ 、２２ ｂが一体に
成形されている。

したがって、前記実施例と同様に、フック１４ａ。

１４ ｂで水平偏向コイル１１ ａ、１１ ｂを保持す
ることができるばかりでなく、ガイド２２ ａ 、２２
ｂの平面２３ ａ 、２３ ｂでフェライトコア２０
の端面２１を押えてその軸方向位置を規定することがで
きる。

また、フェライトコア２０には垂直偏向コイルを巻装す
るため、その内径は水平コイル１１ａ、１１ｂの外径よ
り大きくする必要があり、フェライトコア２０の垂直偏
向コイルが巻装されていない部分と水平偏向コイル１１
ａ 、１１ ｂとの間には大きな隙間が生じて、水平
偏向コイルと垂直偏向コイルの中心が一致しないという
問題があったが、本実施例では、フェライトコア２０の
内面に合致する円弧面２４ ａ 、２４ ｂが設けられ
ているため、フェライトコア２０とガイド２２ ａ 、
２２ ｂを接着剤で個定することにより、水平偏向コイ
ルと垂直偏向コイルの中心を一致させた状態で、フェラ
イトコア２０を安定に固定することができる。

さらに、高電圧の水平偏向コイルでパラレル接続する場
合、水平偏向コイル１１ａ、１１ｂのプレス面１６ ａ
、１６ ｂを互に離しておく必要があり、このプレス
面１６ ａ 、１６ ｂに高電圧がかかつて絶縁破壊す
るおそれがあるが、本実施例では、リブ２５ ａ 、２
５ ｂにより水平偏向コイル１１ ａとｌｌｂの間を常
に適正な間隔に保ち得るので、このような絶縁破壊を防
ぐこともできる。

以上説明したように、本考案によれば、静止コンバーゼ
ンスマグネットおよびピユリティマグネットを保持する
円筒状の保持枠をわずかに改造するだけで、偏向ヨーク
を静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置と一体に組立
てることができ、従来の絶縁枠に代えて、テープやシー
ト等を用いることが可能となるため、プラスチック部品
の点数を削減し、かつその重量を軽減することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置
および偏向ヨークを備えたインライン型カラーブラウン
管の側面図、第２図は最近提案された静コンバーゼンス
・ピユリティ調整装置および偏向ヨークを備えたインラ
イン型ブラウン管の要部断面図、第３図は本考案の一実
施例に係る静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置の側
面図、第４図は水平偏向コイルの側面図、第５図は第３
図の静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置に第４図の
水平偏向コイルを組込んだ状態を示す側面図、第６図は
本考案の他の実施例に係る静コンバーゼンス・ピユリテ
ィ調整装置の側面図、第７図は同正面図、第８図は第６
図および第７図に示した静コンバーゼンス・ピユリティ
調整装置に水平偏向コイルおよび垂直偏向コイル巻装フ
ェライトコアを組込んだ状態を示す要部破断側面図であ
る。 ４・・・・・・円筒状保持枠、６・・・・・・静コンバ
ーゼンスマグネット、７・・・・・・ピユリティマグネ
ット、１１ ａ 、１１ｂ・・・・・・水平偏向コイル
、１４ ａ 、１４ ｂ・・・・・・水平偏向コイル保
持用フック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状の保持枠に静コンバーゼンスマグネットおよびピ
   ュリテイマグネッ１〜を保持した静コンバゼンス・ピユ
   リティ調整装置において、前記保持枠に偏向ヨークの水
   平偏向コイルを保持する保持部を一体に形成したことを
   特徴とする静コンバーゼンス・ピユリティ調整装置。