JPS5826417Y2 - 防爆照明器具のソケット台取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、防爆照明器具におけるソケット台の取付装置
に関するものである。

この種の照明器具では、下端開口部にグローブを装着し
た灯体の内奥端にソケット台を介してソケットを取り付
けている。

ここに、ソケットを取り付けるに際しては、灯体の外部
でソケット台にあらかじめソケットを取り付けた後にこ
のソケット台を灯体内に挿入してねじ等で両者を締付固
定する手法が一般的に採用されているが、灯体の内奥端
部にはソケット台の収容スペース程度の空間が形成され
ているのみであるから、灯体内での作業性が悪い。

本考案は上記に鑑みてなされたものであって、限られた
スペースの灯体内にもソケット台を容易かつ確実に取り
付けることができるようにした取付装置を提供すること
を目的とする。

以下に本考案を図示された一実施例に基づいて詳細に説
明する。

図において、１は下端を開口させた灯体で、その開口端
には硬質ガラスで構成されたグローブ２を気密に保持し
たグローブホルダ３をＯリング４を介して開閉可能に締
付固定している。

５はグローブ２とグローブホルダ３との間に介在させた
パツキン、６，７はグローブ２をグローブホルダ３に押
付固定するクランプ及び錠ボルト、８はグローブ２を保
護すべくグローブホルダ３に取り付けたガードである。

尚、前記グローブホルダ３は図示しない錠ボルト等で灯
体１の開口縁に締付固定されているが、灯体１とグロー
ブホルダ３とをルーズなヒンジ機構９を介して結合する
ことにより、グローブホルダ３が灯体１から完全に分離
されてしまわないようにしている。

ここに、前記灯体１とグローブ２とで形成された空間内
に電球１０を保持するソケット１１は、筒状をなすソケ
ット台１２にねじ１３で締付固定されている。

１４は座金、１５はソケット１１から延びるリード線、
１６はソケット台１２におけるリード線１５の貫通部を
シールする充填機、１７は充填機のカバー、１８はカバ
ー取付ねしである。

１９は前記ソケット台１２の外周面に等配状態で突設さ
れた突起であって、その下面両側には一対の突条２０を
形成している。

そして、この突起１９の下面には先端を下方に向って折
曲形成すると共に、先端部−側に爪部２２切起し形成し
た保合片２１を配設し、前記突起１９のねじ孔２３に下
方から螺挿したねじ２４で係合片２１を突起１９の下面
に締付けている。

又、突起１９の下面内周部には穴２５を穿設し、この孔
２５の柱面と前記保合片２１の基部上面との間に圧縮コ
イルバネ２６を張設することにより、ねじ２４を緩めれ
ばこのばね２６の張力で保合片２１が第２図に示すよう
に傾斜保持されるようにしている。

一方、前記灯体１の内奥端周縁には前記突起１９の上面
と回動自在に当接する受は面２７を形成すると共に、こ
の受は面２７に上面を対向させた突部２８を灯体１の奥
部内周面に突設している。

尚、この突部２８の上面を受は面２７との間隔は、前記
突起１９の上面から保合片２１の先端に至るまでの高さ
より僅かに小さく形成されると共に、係合片１９の先端
は突起１９より突出して突部２８の上面に重なり合うよ
うに形成されている。

又、前記突部２８は、突起１９に対応して等配形成され
ている。

２９は灯体１の上端に螺着接続した支持パイプ、３０は
設パイプ２９のロックナツトである。

以上の構成において、まず、ソケット１１をねじ１３及
び座金１４でソケット台１２に取り付けると共に、ソケ
ット台１２に充填機１６を充填してカバー１７を取り付
け、リード線１５の貫通部をシールさせる。

このようにしてソケット１１を装着したソケット台１２
を灯体１内に取り付けるには、ねじ２４を緩める。

すると、係合片２１はバネ２６の張力で押し上げられる
ため、ねじ２４の頭部との当接部を支点として傾斜する
。

このために、係合片２１の先端折曲部は略水平状態とな
る。

次に、突部２８に対して突起１９の位相を異ならせるよ
うにソケット台１２を回動させてこれを灯体１の内奥端
まで挿入する。

そして、突起１９の上面が受は面２７に当接した時にソ
ケット台１２を第４図の矢印９方向に回動させる。

すると、前記のようなバネ２６による傾動作用により、
突起１９の上面を基準とする保合片２１の先端高さが小
さくなっているため、ソケット台１２の回動にともなっ
て保合片２１の先端が突部２８の背部（上部空間）内に
スムーズに突入する。

このようにして係合片２１の爪部２２が突部２８の側面
に当接するまでソケット台１２を矢印９方向に回動させ
た後に、灯体１の下端開口部から挿入したドライバー等
をねじ２４に係合させてこのねじ２４を締め込む。

ねじ２４を締め込むと、バネ２６で跳ね上げられていた
保合片２１が次第に水平状態に戻る。

又、このような戻りにより、突起１９の上面を基準とす
る係合片２１の先端高さが次第に大きくなる。

そして、係合片２１が突起１９の下面に密接する直前に
保合片２１の先端が突部２８の上面に当接するため、ね
じ２４を完全に締め込んで係合片２１を突起１９の下面
に締付固定すれば保合片２１の先端が突部２８の上面に
強く圧接され、その反力で突起１９の上面が受は面２７
に圧接固定される。

即ち、ソケット台１２を灯体１内に挿入して受は面２７
に位置決め当接させた後にソケット台１２を回動させれ
ば、ソケット台１２の突起１９に装着した係合片２１が
突部２８の背部に挿入係合される。

そして、ねじ２４を締め込めば保合片２１を介してソケ
ット台１２が灯体１に圧接固定されるのである。

尚、ソケット１１を交換する等に際してソケット台１２
を取り外す時は、前記とは逆の手順を行う。

実施例では、係合片２１の先端−側に爪部２２を設ける
ことにより、この爪部２２を回動操作時のストッパとし
たものであるが、爪部２２を省略し、又は、他の方法に
よって保合片を備えた突起１９と突部２８とを位置決め
させるようにしても良い。

又、実施例では、突起１９の下面に設けた突条２０で係
合片２１を回り止め係合させたものであるが、例えばバ
ネ２５に回り止め機能を付与させた場合等には前記突条
２０を省略しても良い。

更に、実施例ではバネとして圧縮コイルバネを用い、こ
のバネ２６を突起１９に穿設した穴２５内に装着するこ
とによって小さなバネでありながら保合片２１の揺動ス
トロークを大きくさせると共に、固定時は係合片２１を
突起１９の下面に密接させてこれを安定させるようにし
たものであるが、必ずしも実施例に限定されるものでは
ない。

更に又、実施例では、突起１９及び突部２８を等配形成
すると共に、これらの配設間隔を充分に大きくすること
によって灯体１とソケット台１２との組付方向性をなく
すと共に、ソケット台１２の挿脱作業性を向上させ、更
には、固定力を均一に分散化させるようにしたもので゛
あるが、ソケット台１２と灯体１とを特定の関係位置に
保持させる必要がある場合等には、突起等を不等配とし
、又は、その幅を間隔との相対関係を変更して特定の位
置においてのみソケット台を挿脱並びに固定できるよう
にしてもよい。

以上説明したように、本考案に係るソケット台の取付装
置によれば、従来のように灯体の内奥部に手を差し込ん
で細かい取付作業及び締付作業を行うことなく、単にソ
ケット台を挿入回動させた後にねじを締め込めば良いの
で、ソケットを取り付けたりソケット台の着脱作業性を
大幅に向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を備えた防爆照明器具の一部を破断した
側面図である。 第２図はソケット台の組付途中の状態を示す要部の断面
図である。 第３図は第２図の底面図である。 第４図はソケット台を固定した状態を示す要部の断面図
である。 第５図は第４図の底面図である。 第６図は要部の分解斜視図である。 １・・・・・・灯体、２・・・・・・グローブ、１０・
・・・・・電球、１１・・・・・・ソケット、１９・・
・・・・突起、２０・・・・・・突条、２１・・・・・
・係合片、２２・・・・・・爪部、２３・・・・・・ね
じ孔、２４・・・・・・ねじ、２５・・・・・・穴、２
６・・・・・・バネ、２７・・・・・・受は面、２８・
・・・・・突部。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）下端開口部にグローブを取り付けた灯体の内奥端
   部にソケットを取り付け、該ソケットに保持させた電球
   を灯体内で点灯させるようにした防爆照明器具において
   、前記ソケットを取り付けたソケット台の外周面に突設
   した複数個の突起の上面と回動自在に当接する受は面を
   灯体の内奥端に形成し、前記受は面に上面を対向させた
   複数個の突部を灯体の奥部内周面に突設し、先端を突部
   の上面に向って新曲形成した保合片を前記各突起の下面
   に配設し、突起に下方から螺挿したねじで保合片を突起
   の下面に締付固定して保合片の先端を突部の上面に圧接
   係合させると共に、係合片を受は面側に揺動体勢させる
   バネを設けたことを特徴とする防爆照明器具のソケット
   台取付装置。
2. （２）前記保合片の先端−側には、灯体の奥部内周面に
   形成した突部の側面に当接する爪部が設けられているも
   のを含む実用新案登録請求の範囲第１項に記載の防爆照
   明器具のソケット台取付装置。
3. （３）前記ソケット台の周面に設けた突起の下面には保
   合片と回り止め係合する突条が形成されているものを含
   む実用新案登録請求の範囲第１項に記載の防爆照明器具
   のソケット台取付装置。
4. （４）前記バネは、ソケット台の周面に形成した突起の
   下面内周部に穿設された穴の社面と係合片の基部上面と
   の間に張設された圧縮コイルバネで構成されているもの
   を含む実用新案登録請求の範囲第１項に記載の防爆照明
   器具のソケット台取付装置。
5. （５）前記ソケット台の突起及び灯体の突部は、これら
   両者の幅よりも充分に大きな間隔を以て等配形成されて
   いるものを含む実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
   防爆照明器具のソケット台取付装置。