JPS5826314Y2 - グリルシヤツタ−のリンクカラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はグリルシャッターにおいてリンク相互間を回動
自在に連結させるカラーの改良に関するものである。

従来から、グリルシャッターにおいてリンクを互いに連
結するには、第５図に示すように上下のノンクａ、ａ’
の先端部に穿設した孔を互いに同一軸心上に合致させた
状態でこれらの孔にパイプｂを挿嵌しているが、パイプ
自体の耐摩耗性などによりリンクの枢着孔部が短期間で
摩損して使用できなくなる欠点があり、これをなくする
ためにカラーを介してリンク相互を連結するように構成
したグリルシャッターもあるが、この種の構造は第６図
に示すように小径に形成した外周両端部ＣＣにリンクａ
、ａ’を嵌合させたのち該両端部Ｃ９Ｃを加熱変形させ
て外周方に拡大させることによりリンクａ、ａ’の抜は
止めを行ったカラーや第７図に示すように外周両端部に
刻設した周溝ｄ、ｄにリンクａ、ａ’の取付孔を無理に
嵌め込むように構成したカラーであるため、前者によれ
ば熱処理をしなければならないために作業性が極めて悪
く、後者によればリンクの孔径とカラーの外径とは嵌め
込みを行い得るように非常な精度を必要とするばかりで
なく、両者の連結後においてリンクに斜め外側方向に力
が掛かった場合にリンクがカラーから離脱する虞れがあ
った。

本考案はこのような欠点をなくするために、カラーを中
央から二分割した形状を有する左右一対の分割カラー片
からなり、これらのカラー片の対向端部に互いに掛止す
る複数個の係止爪部を突設し、さらに連結した一対のカ
ラー片の外周面にリンク固定用外筒を、内周面にパイプ
挿通支持内筒を夫々嵌合させたことを特長とするグリル
シャッターのリンクカラーを提供するものである。

実施例を示す図面について説明すると、１．１’は所定
長のカラーを中央から二分割した形状を有する左右一対
の円筒状分割カラー片で、これらの分割カラー片１，１
′の一端外周縁にフランジ２を突設すると共に他端開口
部を凹凸状に形成して切欠凹部３とカラーの中心に平行
して突出する係止爪部４とを交互に夫々複数個設けであ
る。

切欠凹部３の巾は係止爪部４の先端部を挿嵌し得る大き
さに形成されてあり、係止爪部４の先端両側には外側方
に突出する爪４ ａ 、４ ａを設けると共に先端面を
山形状の傾斜面４ｂに形成しである。

５はリンク固定用外筒で、前記一対の分割カラ−片１，
１′を連結して形成したカラーの外周面に被嵌し、その
両端面とカラー片１，１′のフランジ２の内面間のカラ
ー外周端部に上下リンク６．７の連結孔５ａ、７ａを挿
嵌させるものである。

８はパイプ挿通支持内筒で、その両端外周面に、分割カ
ラー片１．１′のフランジ２側の内周面端部に刻設した
周溝９．９に係合する突条１０，１０を周設しである。

このように構成したリンクカラーの使用態様を述べると
、左右の分割カラー片１，１′に上下リンク６．７の端
部に穿設した連結孔５ａ、７ａを挿嵌すると共にこれら
のカラー片１，１′の内外周面に夫々パイプ径に応じた
内径を有するパイプ挿通支持内筒８とリンク固定用外筒
５を嵌合させたのち、両カラー片１，１′を互いに接近
する方向に押圧して両者の係止爪部４，４を互いに掛止
させる。

この際、係止爪部４の先端面を山形形状の傾斜面４ｂに
形成しているので、両カラー片１，１′を突き合わせた
際に、互いに当接した係止爪部４の先端が傾斜面４ｂ、
４ｂを介して摺動して一方のカラー片１の係止爪部４が
他方のカラー片１′の切欠凹部３内に嵌入すると同時に
両カラー片１，１′の係止爪部４の爪４ａ、４ａが互い
に噛み合うようにして掛合するものである。

こうして、多数のリンク６．７の上下端部を順次カラー
片１，１′によって連結し、横方向の同軸心上に連通ず
るカラー片１，１′内のパイプ挿通支持内筒８．８・・
・・・・８間にパイプ１１を挿通してグリルシャッター
を構成するものである。

以上のように本考案は、一端外周縁にフランジ２を設け
ると共に該フランジ部の内周面側に周溝９を刻設し且つ
他端に周方向に所定間隔毎に先端を山形状に形成した係
止爪部４を軸心に平行して突設してなる一対の分割カラ
ー片１，１′と、これらのカラー片１，１′の係止爪部
４，４を互いに係止させた際の外周面間に被嵌してその
端面と前記フランジ２間にリンクの連結孔を介在させる
ように形成した外筒５と、カラー片１，１′の内周面間
に挿嵌してその両端外周面に前記周溝９に係合する突条
１０．１０を周設したパイプ挿通支持内筒８とより構成
してなるグリルシャッターのリンクカラーに係るもので
あるから、分割カラー片１，１′の外周径に応じたリン
クの連結孔をこれらのカラー片１，１′の他端部側から
簡単に被嵌させることができると共にリンクの連結孔が
カラー片１，１′の外周面に被嵌した外筒１の端面とカ
ラー片１のフランジ２間の所定の部分に常に嵌合させて
おくことができ、従って、リンクの連結孔とカラー片１
，１′の外周面とが極めて精度良く嵌合させることがで
きてガタつきが生じない強固なグリルシャッターを形成
でき、しかも嵌合したリンクがカラー片１，１′の一端
に周設したフランジ２に当接して確実な抜は止めが可能
となるものであり、さらにリンクの連結孔をカラー片１
，１′に被嵌させたのちこれらのカラー片１，１′を互
いに突き合わせる方向に押圧するだけでカラー片１，１
′の山形状係止爪部４，４が互いにその山形状傾斜面を
ガイドとして係合して容易にリンク間の連結が可能とな
り、その作業が能率良く行い得ると共にカラー片１，１
′の係止爪部４，４が互いに掛止した状態においては内
外周面が平滑なカラーを形成してリンクの回動が円滑に
行い得るものである。

又、カラー片１，１′の内周面間に内筒８を挿嵌してい
るので、カラー片１，１′を充分に補強してパイプとの
摺接による摩損をなくすることができ、その上、この内
筒８の両端外周面に周設した突条１０．１０をカラー片
１，１′の端部内周面に刻設した周溝９に係合させてい
るので、内筒８の抜は止めと共にカラー片１，１′が衝
突等を受けた際にも互いに外れるのを確実に防止できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はその分割
斜視図、第２図はリンクを枢着した状態の断面図、第３
図はその側面図、第４図はグリルシャッターの一部正面
図、第５図〜第７図は従来のリンク連結構造を示すもの
で、第５図はその例１の斜視図、第６図及び第７図は夫
々例２、例３の断面図である。 １．１′・・・・・・分割カラー片、２・・・・・・フ
ランジ、３・・・・・・切欠凹所、４・・・・・・係止
爪部、４ａ・・・・・・爪、４ｂ・・・・・・傾斜面、
５・・・・・・リンク固定用外筒、８・・・・・・パイ
プ挿通支持内筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端外周縁にフランジ２を設けると共に該フランジ部の
   内周面側に周溝９を刻設し且つ他端に周方向に所定間隔
   毎に先端を山形状に形成した係止爪部４を軸心に平行し
   て突設してなる一対の分割カラー片１，１′と、これら
   のカラー片１，１′の係止爪部４，４を互いに掛止させ
   た際の外周面間に被嵌してその端面と前記フランジ２間
   にリンクの連結孔を介在させるように形成した外筒５と
   、カラー片１．１′の内周面間に挿嵌してその両端外周
   面に前記周溝９に係合する突条１０，１０を周設したパ
   イプ挿通支持内筒８とより構成してなるグリルシャッタ
   ーのリンクカラー