JPS5826302B2 - 成形方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばパイ、クラッカー、バラムク−ヘン、最
中の皮等の食品物を所定形状に切って所望の形のものを
作る成形方法に係り、力を加えると砕けたりあるいは欠
けやすい物を切って所定形状に成形する際に、鋸状刃物
に押し切り方向と同方向でかつ１６ｋＨ以上の超音波振
動を加えながら押し切ることにより、切って新手形状の
ものを作る成形作業能率が著しく良好であり、かつ押し
切り時に形くずれ等が起きず、商品価値に富んだ形状物
を低コストで作ることのできる成形方法を提供すること
を目的とする。

例えば、クラッカー等の塊に刃物を当てて所定形状のも
のに切断しようとすると、クラッカー塊は刃物に当った
部分が欠けたりあるいは砕けやすく、その為大きなりラ
ッカー塊を切断して所定のものを作ることは行なわれて
いない。

しかし、あらかじめ大きな塊を作っておき、これを切断
することにより所望のものができるようになれば、その
製造コストは著しく低床なものになる。

しかし、クラッカー等は前述の如く、欠けたりあるいは
砕けやすいものである為、刃物で押し切るといったこと
は全く考えられてもなかった。

本発明者は、クラッカー等を押し切る際に鋸状刃物に押
し切り方向と同方向でかつ１６ｋＨ以上の超音波振動を
加えれば、クラッカーは欠けることなく、又砕けること
もなく、形くずれのない所望形状のものを作れることを
見い出したのである。

以下１本発明に係る成形方法の実施例について説明する
。

図面は、本発明になる成形方法の実施に際して用いる押
し切り切断装置の説明図である。

同図中。１は発振器、２は振動子、３は振動振幅拡大用
ホーンであり、これらは従来公知の超音波装置である。

４は鋸状の刃物であり、刃先角度αは例えば８°、刃物
の厚さａは例えば１．６朋、長さｂは例えば釣上波長の
長さであり、刃先部分がほぼ振幅の腹に対応するように
なっている。

尚、５はクラッカー等力を加えられると欠けたりあるい
は砕けやすい被切断物である。

上記のように槽底された装置を用いて、パイ、クラッカ
ー、バラムク−ヘン、最中の皮といった力が加わると欠
けたり又は砕けやすい物に刃先を当て、切断方向とほぼ
同方向の超音波振動を加えながら力を加えて押し切ると
、その切断部付近には欠けたりあるいは砕けたりする部
分がなく、これらの物は切断時に形くずれが起きること
は全くなかった。

そして、その切断部の形状は綺麗であり、切断してもそ
の商品価値を落すようなことは全くなかった。

特に、刃物が鋸状のものである場合には、その切断成形
作業が容易で、かつその切断部の形くずれが全く認めら
れない。

これに対して、パイ、クラッカー、バラムク−ヘン、最
中の皮といった力が加わると欠けたりあるいは砕けやす
い物に対し、上記と同じ装置を用い超音波振動を加えな
いで押し切り切断を行なうと、すなわち同じ刃物のみを
用いて押し切ろうとすると、切断部分に欠けたりあるい
は砕けたりする部分が生じ、その為形くずれの起きた商
品価値の低いものしかできなかった。

上述の如く、本発明に係る成形方法は、力を加えると砕
けたりあるいは欠けやすいもの１例えばパイ、クラッカ
ー、バラムク−ヘン、最中の皮等に、鋸状の刃物を当て
、この鋸状の刃物に押し切り方向の力を加えると共に、
押し切り方向と同方向でかつ１６ｋＨ以上の超音波振動
を加えるので。

砕けたり欠けやすい物に刃先があたってもこれらのもの
は破損して形くずれが起きることなく切断成形でき、あ
らかじめ大きい塊を作った後に切断して所定形状の小塊
に成形できるのでそれたけ製造が簡単であり、かつ手間
がかかることもなくなり、それだけ低コストで製品を作
ることができるようになり、しかも成形に際しては押し
切り作業のみでよく、刃物を引いて切断するようなこと
は不要であるので、ベルトコンベア上に置かれているパ
イ等の切断に際して余分な空間がそれ程要らず、かつ本
発明の実施に際しての装置を簡単に組みこむことができ
、それだけ機械自動化も容易である等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明に係る成形方法の実施に用いる切断装置
の説明図である。 １・・・・・・発振器、２・・・・・・振動子、３・・
・・・・ホーン、４・・・・・・刃物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 力を加えると砕けたりあるいは欠けやすい物に、鋸
   状の刃物を当て、この鋸状の刃物に押し切り方向の力を
   加えると共に、押し切り方向と同方向でかつ１６ｋｌ１
   以上の超音波振動を加えることを特徴とする成形方法。