JPS582523Y2

JPS582523Y2 - 多数個取りシエル中子の離型装置

Info

Publication number: JPS582523Y2
Application number: JP223681U
Authority: JP
Inventors: 山松春光; 森岡博; 村井武史
Original assignee: マツダ株式会社
Priority date: 1981-01-10
Filing date: 1981-01-10
Publication date: 1983-01-17
Also published as: JPS57116353U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、多数個取りシェル中子の離型装置に関するも
のである。

一般に、一度に多数個のシェル中子を造型する多数個取
りシェル中子用の金型からシェル中子を離型させる場合
、該金型のブロー口のシェルを離型ピンで押圧してシェ
ル中子を分離することが行われている。

ところで、このような多数個取りシェル中子用金型から
一度に多数個のシェル中子を離型させようとすると、上
記離型ピンを作動させるシリンダとして大きなものが必
要であるとともに、大きなシェル中子を想定して大きな
押圧力で離型を行うと、小さなシェル中子が損傷すると
いう問題があり、捷た、小さな押圧力で離型を行うと、
大きなシェル中子が離型できないという問題があった。

本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであり、多数個
取りシェル中子用金型のブロー口と離型ピンとの間隔を
シェル中子に応じて異ならせて、該離型ピンがブロー口
に当接するタイミングをシェル中子に応じて異ならせる
ようにすることにより、多数のシェル中子を段階的に離
型させるようにし、よってシェル中子を損傷させること
な（容易に離型することができ、しかもシリンダを小型
化できるようにした多数個取りシェル中子の離型装置を
提供せんとするものである。

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は水平割金型に適用した場合を示し、１は門形の
フレーム、２は上型３と下型４とからなる多数個取りシ
ェル中子用の金型であって、該金型２は第２図に示すよ
うにシェル中子造型用の例えば４個のキャビティ５ａ、
５ｂ、５ｃ、５ｄを有し、該キャビティ５ａ〜５ｄは金
型２の中心に対して点対称に、すなわち大きなシェル中
子Ｗｌを造型するためのキャビティ５ａと５０が対角上
に同形状に、オた小さなシェル中子Ｗ２を造型するため
のキャビティ５ｂと５ｄが対角上に同形状にそれぞれ配
設されている。

また、上記上型３には各キャビティ５ａ〜５ｄに連通ず
るブロー口６ａ〜６ｄが各々例えば３個ずつ穿設されて
いる。

そして、上記上型３はＬ型の支持部材１，７を介してフ
レーム１に水平状態に固定支持されている一方、上記下
型４は、昇降用シリンダ８により昇降動する昇降台９上
に水平設置されておジ、上記昇降用シリンダ８の作動に
より下型４を上型３に衝合する位置１で上昇させて金型
２を形成し、各ブロー口６ａ〜６ｄからシェル砂を吹込
んで、大小２種類の計４個のシェル中子Ｗ１、Ｗ
１２Ｗ２．Ｗ２を造型できるように構成されている。

一方、１０は上記金型２の上方に相当する位置に配置さ
れた取付プレートであって、該取付プレート１０は多数
個のスプリング１１，１１・・・を介して支持台１２に
懸架支持され、該支持台１２は支柱部１２ａの先端に取
付けたローラ１３を介してフレーム１の上部に設けたレ
ール部１ａに横方向（図では左右方向）に移動可能に懸
架支持されている。

上記取付プレート１０の下面には上記各ブロー口６ａ〜
６ｄに対応した位置に、該ブロー口６ａ〜６ｄのシェル
を押圧してシェル中子Ｗｌ。

Ｗ２を分離する離型ピン１４ａ〜１４ｄが各々３本ずつ
下方に突出せしめて取付けられており、該離型ピン１４
ａ〜１４ｄの先端とブロー口６ａ〜６ｄとの間隔がシェ
ル中子Ｗ１．Ｗ２に応じて異なるように、ブロー口６ａ
および６ｃ（シェル中子Ｗ１）に対応する離型ピン１４
ａ、１４ｃは長く、ブロー口６ｂおよび６ｄ（シェル中
子Ｗ２）に対応する離型ピン１４ｂ７１４ａは短か（
設定されている。

さらに、上記フレーム１の上部には、上記取付プレート
１０を下降動せしめるプレート下降用シリンダ１５が設
置され、取付プレート１０に対して４個のシェル中子Ｗ
１．Ｗ１．Ｗ２゜Ｗ２の中央（金型２の中心）に相当す
る位置で接続されるよう配置されており、上記プレート
下降用シリンダ１５の作動により取付プレート１０をス
プリング１１，１１・・・のばね力に抗して下降動する
とき、シェル中子Ｗ１．Ｗ２に応じて離型ピン１４ａ〜
１４ｄがブロー口６ａ〜６ｄに当接するタイミングを異
ならせて、４個のシェル中子Ｗ１．Ｗ１．Ｗ２．Ｗ２を
２個ずつ２段階でもって金型２から分離させるとともに
、シェル中子Ｗ１．Ｗ１．Ｗ２．Ｗ２を離型するとき、
プレート下降用シリンダー５に対しシェル中子Ｗ１゜Ｗ
ｌ、Ｗ２．Ｗ２の反力がバランスよく段階的に作用する
ように構成されている。

尚、１６は離型されたシェル中子Ｗ１．Ｗ１．Ｗ２．Ｗ
２を受取って搬出するアンローダである。

次に、上記実施例の作動について説明すると、先ず、多
数個取りシェル中子用金型２によって４個のシェル中子
Ｗ１．Ｗ１．Ｗ２．Ｗ２を造型したのち、昇降用シリン
ダ８の作動により昇降台９と共に下型４を下降させると
同時に、支持台１２を移動させて、取付プレート１０が
金型２の上方に対向し、かつ離型ピン１４ａ〜１４ｄが
対応するブロー口６ａ〜６ｄに対向する位置に位置せし
めるとともに、アンローダ１６を上型３と下型４との間
で上型３のシェル中子Ｗ１．Ｗ１．Ｗ２゜Ｗ２を受取る
受取位置に移動させる。

そのとき、プレート下降用シリンダー５は取付プレート
１０に対し４個のシェル中子ＷｌｔＷｔ、Ｗ２、
Ｗ２の中央に相当する位置に対峙している。

次いで、上記プレート下降用シリンダー５を作動させて
、スプリングｉｉ、１ｉ・・・のばね力に抗して取付
プレート１０および離型ピン１４ａ〜１４ｄを下降させ
ると、先ず、長さの長い離型ピン１４ａ、１４ｃがそれ
に対応するブロー口６ａ。

６ｃに当接し、該ブロー口６ａ６ｃのシェルを押圧
して、キャビティ５ａ、５ｃ内の各シェル中子Ｗ１．
Ｗｌを上型３から分離し、下方のアンローダ１６に落下
せしめる。

その際、キャビティ５ａ、５ｃ内のシェル中子Ｗ、、ｗ
ｌは金型２の中心、すなわちプレート下降用シリンダー
５に対して肘称位置にあるため、離型時、各シェル中子
Ｗ□、Ｗ１の反力は該シリンダー５にバランスよく作用
するので、離型を安定して行うことができる。

さらに、取付プレート１０が下降すると、次に、長さの
短かい離型ピン１４ｂ、１４ｄがそれに対応するブロー
口６ａ、６ｄに当接し、上記と同様にして、キャビティ
５ｂ、５ｄ内の各シェル中子Ｗ２．Ｗ２を安定して上
型３から分離し、アンロ−ダ１６上に落下させる。

そして、アンローダ１６上に受取られた４個のシェル中
子Ｗｌ、Ｗｌ。

Ｗ２、Ｗ２はアンローダ１６を側方へ移動させること
によって搬出される。

このように、４個のシェル中子Ｗｌ、Ｗｌ。

Ｗ２、Ｗ２を２個ずつ２段階でもって離型するので、
一度に全部を離型する場合と較べて、プレート下降用シ
リンダ１５としてほぼ半分の力のもので済み、小型化を
図ることができるとともに、各シェル中子Ｗｌ、Ｗｌ又
はＷ２．Ｗ２に対して適当な押圧力でもって離型が行わ
れるため、シェル中子Ｗ１．Ｗ２に損傷を与えることが
なく、離型を容易に行うことができる。

尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の他種々の変形例をも包含するものであり、例えば上記
実施例では多数個取りシェル中子用金型２として大小２
種類のシェル中子Ｗ１゜Ｗ２を２個ずつ計４個取りの場
合について述べたが、本考案は６個取り等、その他め多
数個取りの場合についても同様に適用できるのは勿論で
ある。

この場合、プレート下降用シリンダ１５の作動によりシ
ェル中子を離型するとき、該シリンダ１５に対しシェル
中子の反力がバランスよく段階的に作用するようにシェ
ル中子の配置およびそれに応じた離型ピンの先端位置を
適宜選定するのが、離型の安定性の点で好ましい。

また、上記実施例では、離型ピン１４ａ〜１４ｄの長さ
を変えることにより、該離型ピン１４ａ〜１４ｄの先端
とブロー口６ａ〜６ｄとの間隔をシェル中子に応じて異
なるようにしたが、離型ピンの長さが同じであっても取
付プレートの形状を変えることによって上記と同様のこ
とが言え、要は、離型ピンはその先端とブロー口との間
隔がシェル中子に応じて異なる状態で取付プレートに取
付けられておればよい。

さらに、上記実施例では水平割金型の場合について述べ
たが、本考案は垂直割金型にも採用可能であるのは言つ
寸でもない。

以上述べたように、本考案によれば、多数個取りシェル
中子用の金型におけるブロー口のシェルを押圧してシェ
ル中子を分離する離型ピンと、該離型ピンの先端とブロ
ー口との間隔がシェル中子に応じて異なる状態で離型ピ
ンが取付けられた取付プレートと、該取付プレートを作
動させるシリンダとを備え、取付プレートの作動時、上
記離型ピンがブロー口に当接するタイミングをシェル中
子に応じて異ならせて多数のシェル中子を段階的に金型
から分離するようにしたものであるので、離型用のシリ
ンダの小型化を図りつつ、シェル中子を損傷させること
なく多数のシェル中子の離型を容易に行うことができる
ものである。

加えて、上記金型が水平割金型の場合、上記取付プレー
トを該金型の上方に相当する位置に設け、かつ多数のシ
ェル中子の中央に相当する位置でシリンダと接続し、シ
リンダの作動によりシェル中子を離型するとき、該シリ
ンダに対してシェル中子の反力がバランスよく段階的に
作用するようにシェル中子の配置に応じて離型ピンの先
端位置を設定すれば、上記効果に併せて、離型を安定し
て行うことができる利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図は正面図、第
２図は上型の平面図である。２・・・金型、３・・−上型、４・・・下型、６ａ〜６
ｄ・・・ブロー口、１０・・・取付プレート、１４ａ〜
１４ｄ・・・離型ピン、１５・・・プレート下降用シリ
ンダ、Ｗ１５Ｗ２・・・シェル中子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）多数個取りシェル中子用の金型におけるブロー口
のシェルを押圧してシェル中子を分離する離型ピンと、
該離型ピンの先端とブロー口との間隔がシェル中子に応
じて異なる状態で離型ピンが取付けられた取付プレート
と、該取付プレートを作動させるシリンダとを備え、取
付プレートの作動時、上記離型ピンがブロー口に当接す
るタイミングをシェル中子に応じて異ならせて多数のシ
ェル中子を段階的に金型から分離するようにしたことを
特徴とする多数個取りシェル中子の離型装置。
（２）金型は水平割金型であって、取付プレートは該金
型の上方に相当する位置に設けられ、かつ多数のシェル
中子の中央に相当する位置でシリンダと接続され、シリ
ンダの作動によりシェル中子を離型するとき、該シリン
ダに対してシェル中子の反力がバランスよく段階的に作
用するようにシェル中子の配置に応じて離型ピンの先端
位置が設定されている実用新案登録請求の範囲第（１）
項記載の多数個取りシェル中子の離型装置。