JPS5825176B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPS5825176B2
JPS5825176B2 JP52109637A JP10963777A JPS5825176B2 JP S5825176 B2 JPS5825176 B2 JP S5825176B2 JP 52109637 A JP52109637 A JP 52109637A JP 10963777 A JP10963777 A JP 10963777A JP S5825176 B2 JPS5825176 B2 JP S5825176B2
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boat
valve element
clutch
oil
speed
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伊藤桂一
福村景範
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両用自動変速機の油圧制御装置に係り、特
にそのダウンシフト時に於る変速特性に関する改良に係
る。
流体式トルクコンバータと、幾つかの変速段を得るため
の複数個の摩擦係合装置を備えた歯車変速機構とを含む
車両用自動変速機に於ては、車両の運転状態に応じて前
記摩擦係合装置の作動を種種に切換え、前記歯車変速機
構をそのときの車両の運転状態に対し最も適した変速状
態に制御することが自動的に行なわれるようになってい
る。
係る摩擦係合装置の切換制御は、通常油圧制御装置によ
って行なわれており、係る油圧制御装置には、アクセル
ペダルの踏込量即ち吸気スロットル開度に応じて変化す
るスロットル油圧と車速に市じて変化するガバナ油圧の
平衝関係に応じて切換作動される変速弁が組込まれてお
り、スロットル油圧とガバナ油圧即ちアクセルペダウ踏
込量と車速の対比関係に基づいて歯車変速機構の変速段
を選定するようになっている。
この場合、変速弁は、一つの低速段用摩擦係合装置をラ
イン油圧供給油路へ接続すると共に一つの高速段用摩擦
係合装置をドレーン油路へ接続する第1の切換位置さ、
前記高速段用摩擦係合装置をライン油圧供給油路へ接続
すると共に前記低速段用摩擦係合装置をドレーン油路へ
接続する第2の切換位置の間で切換作動されるようにな
っており、また係る低速段用摩擦係合装置と高速段用摩
擦係合装置に対する油圧供給の切換えに適当なオーバラ
ップを与え、変速切換を滑らかに行なわせるために、前
記低速及び高速段用摩擦係合装置の油圧供給路には各々
低速段用アキュムレータ及び高速段用アキュムレータが
接続されている。
第1図は、係るアキュムレータを備えた油圧供給路によ
り低速段用摩擦係合装置と高速段用摩擦係合装置の間の
油圧供給の切換えを行なう場合、特に高速段より低速段
へのダウンシフトを行なう場合の、各摩擦係合装置に対
する供給油圧とそれに対応するエンジン回転数及び変速
機出力軸トルクの変動経過の一例を示す線図である。
この場合、油圧線図に於る曲線Aは高速段用摩擦係合装
置(バイクラッチ)に対する供給油圧の経過を示し、ま
た曲線Bは低速段用摩擦係合装置(ロークラッチ)に対
する供給油圧の経過を示す。
この場合、曲線Aに於るaの部分が高速段用アキュムレ
ータの作動領域に和尚し、また曲線Bに於るbの部分が
低速段用アキュムレータの作動領域に相尚する。
またC点はバイクラッチの係合が実質的に解除される点
であり、d点はロークラッチが実質的に係合し始める点
である。
バイクラッチの解除とロークラッチの保合の間に第1図
に示す如き適当なタイミングが持続されているときには
、バイクラッチの解除後エンジンが徐々に回転数を増し
、そのときの車速に対する低速段ギヤ比に対応する回転
数に達したところでロークラッチの係合がなされるので
、出力軸に負のトルクが発生することはなく、図示の如
き出力軸トルク変動にて比較的滑らかなダウンシフトが
達成される。
しかしこの場合にも、出力軸トルク変動はかなり大きく
、ダウンシフト時のフィーリングに於て必ずしも満足す
べきものとは言えないが、さらに両摩擦係合装置の間の
解除及び係合のタイミングが車速アクセル開度の変化に
伴うライン油圧の変化やクラッチ等の摩擦材の摩耗によ
り、第2図に示す如くずれてき、即ちバイクラッチの解
除に対しロークラッチの係合が早すぎると、図示の如く
出力軸トルクは瞬間的に大きな負の値になり、不快な変
速ショックを生ずることとなる。
また図には示されていないが、逆にバイクラッチの解除
に対しロークラッチの保合が遅れ過ぎると、変速時にエ
ンジンの吹上りを生ずることとなる。
一般にアキュムレータの作動性能、特にその設定圧は、
低速段より高速段へのバイクラッチ係合時に於る変速シ
ョックをやわらける観点から定められており、その設定
圧はクラッチの伝達すべきトルクを充分に伝達できる値
に設定されている。
従ってダウンシフト時に於ても係る高い設定圧に於てバ
イクラッチの排油が行なわれるので、アキュムレータの
作動中、即ち第1図の曲線Aに於るaの領域では、バイ
クラッチは係合状態にあり、その滑りは発生しない。
従ってこの場合、C点とd点の間のタイミング関係のみ
がダウンシフトの滑らかさを左右する条件となっている
が、これら両時点の間のタイミングを実際の各油圧制御
装置について適正に設定することは、製作精度等の観点
から極めて困難であり、また係るタイミングはダウンシ
フト時の車速及びそのときのエンジン出力トルク即ちス
ロットル開度によっても変化するので、係るタイミング
を広い運転領域に亘って常に適正に維持することもまた
極めて困難である。
本発明は、自動変速機の油圧制御装置に於る上述の如き
問題に対処し、そのダウンシフト時の変速特性に関し改
良された油圧制御装置を提供することを目的としている
係る目的を達成するために本発明は、ダウンシフトに際
しバイクラッチの油圧をロークラッチの油圧によって制
御し、ロークラッチの油圧が低速段用アキュムレータの
作動を生じせしめる如き第1の設定レベルまで上昇した
ときバイクラッチの油圧をバイクラッチに滑りを生ずる
値に低下せしめると共に、さらにロークラッチの油圧が
第2の設定レベルまで上昇したときバイクラッチの油圧
をバイクラッチが実質的に非係合とする値に低下せしめ
ることを提案するものである。
これにより、第1、第2の設定レベルを決定するローク
ラッチの油圧は、常に安定した油圧源から供給されてい
るライン油圧であるために第1、第2の設定レベル及び
第1の設定レベルかう第2の設定レベルまでの時間は、
ドレーンボートからの油圧へのエアの混入による油圧変
化、各油路からの油もれによる油圧低下の影響をうけな
いのでバイクラッチの油圧の低下に対して、常に安定し
ている。
このために、本発明はバイクラッチとロークラッチとが
共に滑りながら係合し、エンジン回転をなめらかに上昇
せしめるべく第1の設定レベルと第2の設定レベルとを
安定したロークラッチの油圧にもとづいて決定している
ので、エンジンが急に吹き上がるという問題を生じるこ
となく、きわめて安定した変速を達成する効果を具備す
る。
次に第3図より本発明の実施例に基づき自動変速機の油
圧制御装置の構成について説明する。
第3図において、1はバイクラッチ(高速段用摩擦係合
装置)、2はロークラッチ(低速段用摩擦係合装置)で
あり、これらは後述する変速弁3を経て選択的に油圧を
供給され或はその供給された油圧を排出することにより
係合酸は解除(非係合)される。
変速弁3はバイクラッチ1、ロークラッチ2へ油圧を選
択的に供給、排出するものにて、圧縮コイルバネ4、弁
要素5,6、ケーシングに設けられた各ボート7.8,
9,10,11.12゜13 、14 、15 、16
から形成されていて、圧縮コイルバネ4は弁要素5,6
の間に介在し、弁要素5,6を一方向に押圧しており、
弁要素5の一端のボート7にス岨ント油圧(Pth)が
、また、他端のボート12にガバナ油圧(Pgo)が作
用し、これらスロットル油圧とガバナ油圧の平衡関係に
基づいて図中3A、3Bの状態に切換作動される。
。変速弁3が3Bの状態に於て、ボート10に油路16
を経て供給されたライン油圧(Pt)はボート14、油
路17、オリフィス18を経てロークラッチ2へ供給さ
れ、バイクラッチ1に供給されていた油圧は油路19、
オリフィス20、一方向。
弁21、ボート13及び11を経て、油路22、オリフ
ィス23及びまたは24、第2のダウンシフトタイミン
グバルブを介して排出される。
また、変速弁3が3Aの状態に於て、ボート10に油路
16を経て供給されたライン油圧はポ。
−ト13よりオリフィス20、油路19を経てバイクラ
ッチ1に供給され、ロークラッチ2に供給されていた油
圧は油路17、オリフィス18、ボート14に至り、ボ
ート15から油路25、オリフィス26及びまたは27
、アップシフトタイミ。
ングバルブ28を介して排出される。
第1のダウンシフトタイミングバルブ29はロークラッ
チ2の油圧を検出して、バイクラッチ1の油圧の排出を
制御するものにて、弁要素30、圧縮コイルバネ31、
各ボート32,33,34.・35.36,37から形
成されている。
圧縮コイルバネ31は弁要素30の一端に設けられ、弁
要素を図中29Aの状態に押圧している。
ボート37は油路38,39を経てロークラッチ用アキ
ュムレータ41のボート42に連通すると共に、油路3
B 、 17を介してロークラッチに連通している。
ボート34と35は油路17に設けられているオリフィ
ス18の上流側と下流側にそれぞれ油路44.43を介
して連通しており、油路44と43の間には一方向弁4
5を介在さしている。
ボート32.33は油路47,48、それにそれぞれ設
けられたオリフィス50,49を経て、油路46のライ
ン油圧が供給されており、ボート36はボート33とは
常に連通しておると共に、油路51を介してバイクラッ
チ用アキュムレータ52のボート53と連通し、さらに
油路54、一方向弁55を介して油路46と連通してい
る。
そして、ボート37に供給される油圧がある設定(第1
の設定レベル)以下の時、弁要素30は図中29Aの状
態となり、油路46のライン油圧は油路47,4B、オ
リフィス49,50、ボート32,33を経てボート3
6に至り、油路51を介して、バイクラッチ用アキュム
レータ52のボート53に供給される。
また、ボート37に供給された油圧がある設定レベル(
第1の設定レベル)以上の時、弁要素30は図中29B
の状態となり、油路46のライン油圧は油路48、オリ
フィス49を経て、ボート36に至り、油路51を介し
てバイクラッチ用アキュムレータ52のボート53に供
給されるが、前述の時よりもボート32が閉じられる事
によりボート36−\のライン油圧供給ボートが減少(
流路抵抗の増加により)単位時間当りの供給量は減少す
る。
また、弁要素がこの状態の時、ボート34と35の連通
を遮断し、油路17に設けられているオリフィス18を
迂回する油路44、ボート34゜35、油路43が形成
されなくなり、ロークラッチ2・\ライン油圧を供給す
るための流路抵抗が増加し、ロークラッチ2の油圧の上
昇は緩慢となる。
第2のタウンシフトタイミングバルブ60は第1のダウ
ンシフトタイミング29と同様、ロークラッチ2の油圧
を検出して、バイクラッチ1の排出を制御するものにて
弁要素61、圧縮コイルバネ62と各ボート63,64
,65,66.67゜6B、69から形成されている。
圧縮コイルバネ62は弁要素61の一端に設けられ、弁
要素61を図中60Bの状態に押圧している。
ボート63.64はそれぞれ油路57,56、オリフィ
ス23,24を介して油路22に至り、変速弁3のボー
ト11に連通し変速弁3が低速段側(図中3Bの状態)
に切換えられたときの排出回路を形成する。
ボート65は油路59を連通し、常にライン油圧が供給
されている。
ボート67はオリフィス58が設けられた油路74に、
ボート66は油路70に連通しており、各油路74.7
0は油路71に連通してロークラッチ用アキュムレータ
41のボート72にボート65のライン油圧を供給でき
るように形成されている。
ボート68はボート63.64に現われた油圧を排出す
べく設けられたドレーンボートである。
ボート69は油路73を介して油路17に連通していて
、ボート69に供給された油圧がある設定レベル以下(
第2の設定レベル)の時、弁要素61は図中60Bの状
態となり、ボート65に供給されたライン油圧をボート
67、油路74、オリフィス58、油路71を経てロー
クラッチ用アキュムレータ41のボート72に供給する
と同時に変速弁3のボート11に排出されたハイクラッ
チ1の油圧を油路22,57、オリフィス23、ボート
63を経てドレーンボート68から排出する。
また、ボート69に供給された油圧がある設定レベル以
上(第2の設定レベル)の時、弁要素61は図中60A
の状態となり、ボート65に供給されたライン油圧をボ
ート67.66、油路70.74、オリフィス58、油
路71を経てロークラッチ用アキュムレータ41のボー
ト72に供給するが、前述の時よりも供給されるボート
の増加(流路抵抗の減少)により単位時間当りの供給量
は増加する。
と同時に、変速弁3のボート11に排出されたハイクラ
ッチ1の油圧は油路22.57,56、オリフィス23
.24、ボート63,64を経て、ドレーンボートから
排出されるが、前述の時よりもドレーンボート68に連
通ずるボートの増加(流路抵抗の減少)により単。
位時間当りの排出量は増加する。
アップシフトタイミングバルブ28はハイクラッチの油
圧とアクセル開度の平衡関係に伴って変速時のロークラ
ッチ2の排出を制御するものにて弁要素80、圧縮コイ
ルバネ81と各ボート82゜83.84,89,90か
ら形成されている。
圧縮コイルバネ81は弁要素80の一端に設けられ、弁
要素80を図中80Bの状態に抑圧している。
ボート82にはスロットル油圧が供給されており、弁要
素を80Bの状態に押圧しようとして作用する。
ボート83.84は油路85.86、オリフィス87,
88、油路25を経て、変速弁3のドレーンボート15
に連通している。
ボート89はドレーンボートであり、ボート90は油路
91を経て、油路19に連通していて、このボート1は
ハイクラッチ1の油圧が供給される。
そして弁要素80はスロットル油圧とボート90の油圧
の平衡関係で作動するが、弁要素80が図中8OAの状
態にある時、変速弁3のボート15に排出されたローク
ラッチ2の油圧は油路25.86、オリフィス88、ボ
ート84を経て、ドレーンボート89から排出される。
また、弁要素80が図中8OAの状態にある時、変速弁
3のボート15に排出されたロークラッチの油圧は油路
25,85,86、オリフィス87.88、ボート83
.84を経て、ドレーンボート89より排出されるが、
前述の時よりもドレーンボート89に連通ずるボートの
増加(流路抵抗の減少)により単位時間当りの排出量は
増加する。
ハイクラッチ用アキュムレータ52はハイクラッチ1の
油圧の上昇、下降を制御するものにて弁要素92、圧縮
コイルバネ93と各ボート53゜94から形成されてい
る。
圧縮コイルバネ93は弁要素92の一端に設けられ、弁
要素92を図中52Bの状態に押圧している。
ボート94は油路95を経て、ハイクラッチ1のライン
油圧供給油路19に連通ずる。
ボート53は油路51を経て第1のダウンシフトタイミ
ングバルブ29のボート36に連通し、前述したように
ライン油圧が供給されるようになっている。
さらに、油路51,54、一方向弁55を経て油路46
に連結している。
ロークラッチ用アキュムレータ41はロークラッチ2の
油圧の上昇、下降を制御するものにて、弁要素96、圧
縮コイルバネ97と各ボート42゜72から形成されて
いる。
圧縮コイルバネ97は弁要素96の一端に設けられ、弁
要素96を図中41Bの状態に押圧している。
ホー ト42は油路39,40を経て、ロークラッチ2
のライン油圧供給油路17に連通ずる。
ボート72は油路71,74、オリフィス58、及びま
たは油路70を介して第2のダウンシフトタイミング弁
に連通して、ライン油圧が供給されるようになっている
係る構成の油圧制御装置に於て、バイクラッチ1が解除
され、ロークラッチ2が係合されるダウンシフトが行な
われているときには、変速弁3のボート12に作用する
ガバナ油圧(Pgo)とボート7に作用するスロットル
油圧(Pth)の平衡関係に基づいて弁要素5は図示3
Bの状態となり、ボート10のライン油圧はボート14
に供給されると共に、ボート13の油圧はボート11に
排出される。
第4図はこの時のバイクラッチ1の油圧(A線)とロー
クラッチ2の油圧(B線)の変化を示すと共に、この時
のエンジンの回転数及び変速機出力軸トルクの変動経過
を示す線図である。
第4図に示すように、バイクラッチ1の油圧(A線)が
α領域にあるとき第1のダウンシフトタイミングバルブ
29の弁要素30は29Aの状態となり、第2のダウン
シフトタイミングバルブ60の弁要素61も60Bの状
態となる。
バイクラッチ1の油圧は油路19、オリフィス。
20、チェックポール21と変速弁3のボート13.1
1を経由し、さらに油路22,57、オリフィス23と
第2のダウンシフトタイミングバルブ60のボート63
を介してボート68から排出される。
このとき、バイクラッチ用アキュムレータ52の弁要素
92は52Aの状態から52Bの状態へ向かって移向す
る作動領域にあり、バイクラッチ1の油圧を比較的高い
油圧に保持する。
そして、この弁要素92の移行速度を制御するために弁
要素92のバックプレッシャー油圧として4ボート53
に油路46のライン油圧が油路47゜48、オリフィス
49,50と、第1のダウンシフトタイミングバルブ2
9のボート32,33からボート36、油路51を経由
して供給されている。
ロークラッチ2には変速弁3のボート14、油路17の
オリフィス18を回避する油路45、ボート34.35
、油路43とまた油路17を経由してライン油圧が供給
されており、ロークラッチ2の遊びをつめている。
さらに油路17のライン油圧は油路73を介して第2の
ダウンシフトタイミングバルブ60のボート69に供給
されると共に、油路40,3Bを介して第1のダウンシ
フトタイミングバルブ29のボート37に供給されてい
る。
このような状態のとき動力はバイクラッチによって伝達
されて、ロークラッチ2はまだ動力の伝達を行なってい
ないがバイクラッチ1の油圧のゆるやかな低下によって
エンジン回転数はゆつりと上昇している。
そして出力軸トルクは変速機のイナーシャ等による補充
により変動はない。
ロークラッチ2の遊びをつめておわり、油圧が第4図に
示すように急に上昇をはじめてh点に達すると第1のダ
ウンシフトタイミングバルブ29の弁要素30は29B
の状態となり、バイクラッチ用アキュムレータ52のボ
ート53に供給していた油路46のライン油圧は油路4
8、オリフィス49と、ボート33,36、油路51を
介して供給されるようになり、流路抵抗の増加により、
ボート53に供給するバンクプレッシャーとしてのライ
ン油圧の供給量が減少して、第4図に示すようにバイク
ラッチ1の油圧(A線)はステップ状に低下してβ領域
に至る。
この領域においてもバイクラッチ用アキュムレータは作
動中であるがその移動は非常にゆっくりとしたものであ
る。
同時に、ロークラッチ2の油圧はγ領域に至っており、
ロークラッチ2へのライン油圧は、変速弁3のボート1
4、油路17、オリフィス18を介して供給されている
このγ領域に於てはロークラッチ用アキュムレータ41
は作動を始めており、ロークラッチ2の油圧も徐々に上
昇せしめる。
このβとγ領域に於てはバイクラッチ1、ロークラッチ
2共々に(係合はしているが)滑っている。
そしてトルク伝達の分担率はバイクラッチ1からローク
ラッチ2の方が徐、々に分担率が増しており、エンジン
の回転数は徐々に低速段に於る回転数に向かって上昇し
ている。
しかし、このとき出力軸トルクはバイクラッチ1とロー
クラッチ2の滑りによる熱損失分のトルクの低下が生じ
る。
ロークラッチ2の油圧がさらに上昇し、第4図に示す3
点に油圧が上昇すると第2のダウンシフトタイミングバ
ルブ60の弁要素61は60Aの状態となり、バイクラ
ッチ1の油圧をボート63゜64を介して(流路抵抗の
減少)ボート68から排出される。
よって第4図のA線に示すようにβ領域のに点からステ
ップ状に低下して低い油圧となる。
バイクラッチ用アキュムレータ52の弁要素94は完全
に52Bの状態となる。
そして、これ以降はバイクラッチ1はトルクの伝達は行
なわない。
このときロークラッチ用アキュムレータ41のボート7
2にアキュムレータのバックプレッシャーとして油路5
9のライン油圧が第2のダウンシフトタイミングバルブ
60のボート65,67゜66と油路70.74、オリ
フィス74、油路71を介して供給されてロークラッチ
用アキュムレータ51の降下速度は遅くなり、ロークラ
ッチ2の油圧はステップ状に急上昇して比較的高い油圧
を保持して第4図のβ領域となる。
このδにおいてはバイクラッチ1の油圧がステップ状に
低下すると共に出力軸トルクはステップ状に上昇し、さ
らにロークラッチ2の油圧の上昇によって出力軸トルク
は低速段時の出力軸トルクまでステップ状に上昇する。
そしてエンジン回転数は低速段時の回転数となっている
と共に、バイクラッチ1はもう完全にトルクの伝達は行
なわない。
次に、ロークラッチ2が解除され、バイクラッチ1が係
合されるアップシフトが行なわれるときには、変速弁3
のボート12に作用するガバナ油圧(Pgo)とボート
7に作用するスロットル油圧(Pth)の平衡関係に基
づいて弁要素5は図示3Aの状態となり、ボート10の
ライン油圧はボート13に供給されると共にボート14
の油圧はボート15に排出される。
このボート15の油圧はアップシフトタイミンクバルブ
28を介して排出され、アップシフト初期に於て、バイ
クラッチの油圧が未だ低いときには、ロークラッチの油
圧を油路25,86、オリフィス84、ボート84を経
て、ボート89より排出され、バイクラッチの油圧が所
定レベルに達した後、ロークラッチの油圧を油路25,
83゜84、オリフィス87.8B、ボート83,84
を経て、ボート89より排出することによりバイクラッ
チの係合に対するロークラッチの解除のタイミングを調
整するものである。
また、このアップシフトタイミングバルブ28にはスロ
ットル油圧がボート82に作用しており、弁要素80の
作動をスロットル油圧に対応したものにすることにより
バイクラッチ1とロークラッチ2の係合、解除のタイミ
ングをとることにて、スムーズな変速を与えたものであ
る。
係るアンプシフトタイミングバルブはそれ自身周知のも
のであり、本発明の要旨に直接関係ないもので、その詳
細な構成の説明は省略する。
以上に於ては本発明を特定の実施例について詳細に説明
したが本発明が係る実施例にのみ限られるものではなく
、本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当
業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の油圧制御装置に於るダウンシ
フト時の油圧特性を示す線図である。 第3図は本発明に係る油圧制御装置である。 第4図は本発明に係る油圧制御装置に於るダウンシフト
時の油圧特性を示す線図である。 1・・・・・・バイクラッチ(高速段用摩擦係合装置)
、2・・・・・・ロークラッチ(低速段用摩擦係合装置
)、3・・・・・・変速弁、29・・・・・・第1のダ
ウンシフトタイミングバルブ、28・・・・・・アップ
シフトタイミングバルブ、41・・・・・・ロークラッ
チ用アキュムレータ、52・・・・・・バイクラッチ用
アキュムレータ、60・・・・・・第2のダウンシフト
タイミングバルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 低速段用摩擦係合装置と高速段用摩擦係合装置を含
    み、これら二つの摩擦係合装置の間の係合を切換えるこ
    とにより変速段の切換えを行なう自動変速機用歯車変速
    機構のための油圧制御装置において、前記低速段用摩擦
    係合装置をライン油圧供給油路へ接続すると共に前記高
    速段用摩擦係合装置をドレーン回路へ接続する第1の切
    換位置と、前記高速段用摩擦係合装置をライン油圧供給
    油路へ接続すると共に前記低速段用摩擦係合装置をドレ
    ーン油路へ接続する第2の切換位置の間で切換作業する
    変速弁と、前記低速段用及び高速段用摩擦係合装置の油
    圧供給油路に各々接続された低速段用アキュムレータ及
    び高速段用アキュムレータと、弁要素とこの弁要素の一
    端に設けられた圧縮コイルバネと前記高速段用アキュム
    レータの背圧ホードに連結するボートとを備え、該圧縮
    コイルバネと対抗するように該弁要素に作用する前記低
    速段用摩擦係合装置の油圧が第1の設定レベルまで上昇
    したとき、該弁要素を切換えて、前記高速段用アキュム
    レータの背圧ボートに供給される油の流量を減少せしめ
    る第1のタイミングバルブと、弁要素とこの弁要素の一
    端に設けられた圧縮コイルバネと前記ドレーン回路へ接
    続するボートとを備え、該圧縮コイルバネと対抗するよ
    うに該弁要素に作用する前記低速段用摩擦係合装置の油
    圧が第2の設定レベルまで上昇したとき、該弁要素を切
    換えて、前記ドレーン回路を介して排出される前記高速
    段用摩擦係合装置の油の流量を増大せしめる第2のタイ
    ミングバルブとを有することを特徴とする油圧制御装置
JP52109637A 1977-09-12 1977-09-12 自動変速機の油圧制御装置 Expired JPS5825176B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0194429U (ja) * 1987-12-10 1989-06-21
JPH0433885B2 (ja) * 1984-01-20 1992-06-04 Matoritsukusu Tekunorojiizu Corp

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5214749A (en) * 1975-07-22 1977-02-03 Kuraray Co Ltd Preparation of substituted cyclopropane-carboxylic acid methyl fsters

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