JPS5825173B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JPS5825173B2
JPS5825173B2 JP52049446A JP4944677A JPS5825173B2 JP S5825173 B2 JPS5825173 B2 JP S5825173B2 JP 52049446 A JP52049446 A JP 52049446A JP 4944677 A JP4944677 A JP 4944677A JP S5825173 B2 JPS5825173 B2 JP S5825173B2
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Japan
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hydraulic pressure
overdrive
speed
hydraulic
valve
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JP52049446A
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伊藤寛
新藤義雄
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輌用自動変速機の油圧制御装置に係り、特に
自動変速機の最高速度段の制御に関する改良に係る。
流体式トルクコンバータと、いくつかの変速段を得るた
めの複数個の摩擦係合装置を備えた歯車変速機構とを含
む車輌用自動変速機に於ては、車輌の運転状態に応じて
前記摩擦係合装置の作動を種々に切換え、前記歯車変速
機構をその時の車輌の運転状態に対し最も適した変速状
態に制御することが自動的に行なわれるようになってい
る。
かかる摩擦係合装置の切換制御は、通常油圧制御装置に
よって行なわれており、かかる油圧制御装置にはアクセ
ルペダルの踏込み量即ち吸気スロットル開度に応じて変
化するスロットル油圧と、車速に応じて変化するガバナ
油圧の平衡関係に応じて切換作動される変速弁が組込ま
れており、スロットル油圧とガバナ油圧即ちアクセルペ
ダル踏込み量と車速の対比関係に基いて歯車変速機構の
変速段を選定するようになっている。
かかる自動変速機の油圧制御装置には、通常手動により
変速域の切換えを行なう手動切換弁が組込まれており、
これによって上述の如きスロットル油圧とガバナ油圧の
平衡関係に応じて自動変速機の変速段が切換えられる領
域、即ち切換えられ得る最高速度段を設定するようにな
っている。
かかる自動切換弁の設定位置即ち切換えレンジとしては
、通常Dレンジ、2レンジ、Lレンジの如き前進、駆動
用レンジが用意されており、手動切換弁がDレンジへ切
換えられている時には、自動変速機は第一速度段よりそ
の自動変速機に於て可能な最高速度段、一般的には第3
速度段或は第4速度段の全域に亘つて切換えられるよう
になっている。
ところでかかる自動変速機にオーバドライブ装置が組込
まれる場合には、オーバドライブ装置はDレンジによる
走行中に於て車速がある充分高い状態に達した時自動的
に作動状態とされるようになっている。
もつともこの場合、オーバドライブ装置の作動を制御す
る変速弁の一つであるオーバドライブ制御弁の制御態様
としては、車速に応じて変化するガバナ油圧のみによっ
て制御され、従って車速か所定値以上になった時オーバ
ドライブ装置が作動される如き態様のもの、或はオーバ
ドライブ制御弁も又スロットル油圧とガバナ油圧の平衡
関係に応じて切換作動される態様のものが知られている
しかしいずれにしても、オーバドライブ装置を含む自動
変速機に於ては、Dレンジにて運転中に車輌がある程度
の高速運転状態になった時には、オーバドライブ装置が
作動され、オーバドライブ変速段が達成されるような設
計がなされている。
しかしかかるオーバドライブ装置付自動変速機を備えた
車輌の運転に於て、時としてオーバドライブ装置が作動
状態にあるような高速運転状態にあっても、よりよい加
速性能を得べく或はより好ましいエンジンブレーキ状態
を得べく、オーバドライブ装置がロックされた一段下の
変速段即ち通常の直結変速段が望まれる場合がある。
しかし従来の自動変速機の制御系に於ては、オーバドラ
イブ変速段とその下の直結段とは同じDレンジ内にて自
動的に切換えられるようになっているため、運転者の意
志により任意にオーバドライブ変速段より直結段への直
接的ダウンシフトが行なえないという不便がある。
本発明はオーバドライブ装置を含む自動変速機のための
従来の油圧制御装置に於る上述の如き不便に鑑み、運転
者の意志によりオーバドライブ装置を任意にロックする
ことができるよう改良された車輌用自動変速機の油圧側
(財)装置を提供することを目的としている。
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
第1図はオーバドライブ装置付流体式自動変速機の一例
を示す概略図である。
かかる自動変速機のより具体的な構造は、本件出願人と
同一の出願にかかわる特願昭51−144926号或は
特願昭51−159179号に於て詳細に図示され且つ
説明されており、もし必要ならこれら出願の明細書及び
図面を参照されたい。
この自動変速機はトルクコンバータ1、オーバドライブ
機構2、前進3段後進1段の歯車変速機構3を含んでお
り、第2図に示す如き油圧制御装置によって制御される
ようになっている。
トルクコンバータ1はポンプ5、タービン6及びステー
タ7を含む周知のものであり、ポンプ5は機関クランク
軸8と連結され、タービン6はタービン軸9に連結され
ている。
タービン軸9はトルクコンバータ1の出力軸をなすもの
であり、これはまたオーバドライブ機構2の入力軸とな
っており、オーバドライブ機構に於る遊星歯車装置のキ
ャリア10に連結されている。
キャリア10によって回転可能に支持されたプラネタリ
ピニオン14はサンギア11及びリングギア15と噛合
っている。
サンギア11とキャリア10の間には多板クラッチ12
と一方向クラッチ13が設けられており、更にサンギア
11とオーバドライブ機構を包含するハウジング或はオ
ーバドライブケース16の間には多板ブレーキ19が設
けられている。
オーバドライブ機構2のリングギア15は歯車変速機構
3の入力軸23に連結されている。
入力軸23と中間軸29の間には多板クラッチ24が設
けられており、また入力軸23とサンギア軸30の間に
は多板クラッチ25が設けられている。
サンギア軸30とトランスミッションケース18の間に
は多板ブレーキ26が設けられている。
サンギア軸30に設けられたサンギア32はキャリア3
3、該キャリアによって担持されたプラネタリピニオン
34、該ピニオンと噛合ったリングギア35、他の一つ
のキャリア36、該キャリアにより担持されたプラネタ
リピニオン37、該ピニオンと噛合うリングギア38と
共に二列の遊星歯車機構を構成している。
一方の遊星歯車機構に於るリングギア35は中間軸29
と連結されている。
またこの遊星歯車機構に於るキャリア33は他方の遊星
歯車機構に於るリングギア38と連結されており、これ
らキャリア及びリングキ゛アは出力軸39と連結されて
いる。
また該他方の遊星歯車機構に於るキャリア36とトラン
スミッションケース18の間には多板ブレーキ27と一
方向クラッチ28が設けられている。
かかるオーバドライブ装置付流体式自動変速機は以下に
詳細に説明される油圧制御装置によりエンジンの出力及
び車輌の車速に応じて各クラッチ及びブレーキの係合ま
たは解放が行われ、オーバドライブ(0/D )を含む
前進4段の変速または・:、手動切換による後進1段の
変速を行うようになっている。
変速ギア位置とクラッチ及びブレーキの作動状態を表1
に示す。
ここで○は各クラッチ及びブレーキが停台状態にありま
た×はそれらが解放状態にあることを示す。
第2図は第1図に示す自動変速機に対する油圧制御装置
であって、本発明の一つの実施例を示す油圧回路図であ
る。
オイルリザーバ40よりオイルポンプ41にて汲上げら
れた油はライン油圧制御弁42へ送られ、油路43に所
定の圧力に調圧されたライン油圧Plを発生する。
このライン油圧は油路43aを経て手動切換弁44へ、
また油路43b及び43cを経てスロットル油圧制御弁
45及びデテント油圧制御弁46へ供給されている。
手動切換弁44は周知の如く一般にバーキンクP1
リバースR、ニュートラルN、 DレンジD12レンジ
(2)、Lまたはルンジ(Lまたは1)の如き切換位置
を有するものであり、その入力ポート47に供給された
ライン油圧が弁スプールの切換位置に応じて出力ポート
48〜51に選択的に現われるようになっている。
表2は各切換位置に於て各ポートに油圧が現われる状態
を示す。
スロットル油圧制御弁45はアクセルペダルの踏込量即
ち吸気スロットルバルブの開度に応じて増大する油圧を
その出力ポート52に発生するものである。
手動切換弁44の出力ポート48は油路48aを経てク
ラッチ24(フォワードクラッチ)に通じており、また
その途中より分岐された油路48bはガバナ油圧制御弁
53の入力ポート54に通じている。
ガバナ油圧制御弁はその入力ポート54に供給されたラ
イン油圧を車速に応じて調圧し、その出力ポート55に
車速に応じたガバナ油圧Pgoを発生するものである。
56及び57はそれぞれ1−2速切換弁及び2−3速切
換弁であり、また58はオーバドライブ制御弁(3速−
オーバドライブ切換弁)である。
■−2速切換弁56は圧縮コイルばね59を介して軸線
方向に向い合った二つの弁要素60及び61を含んでい
る。
弁要素60は前記ばね59により作用される図中下向き
の押圧力と、そのポート62に油路52aを経て及ぼさ
れるスロットル油圧pthにより作用される図中下向き
の押圧力との合計と、下端のポート63に油路55aを
経て及ぼされるガバナ油圧Pgoにより与えられる図中
上向きの押圧力との釣合により、56Aにて示す如く下
方へ変位した位置と56Bにて示す如き上方へ変位した
位置の間に変位されるようになっている。
弁要素61は、そのポート64及び65に、手動切換弁
44がLレンジへ切換られたとき、その出力ポート50
に現われるライン油圧をローモジュレータ弁66を経て
調圧されて供給されるようになっており、かかる油圧が
供給されると、弁要素61は図にて下方へ変位され、弁
要素60を56Aの切換位置へ強制的に保持する作用を
なす。
2−3速切換弁57も同様に圧縮コイルはね67を介し
て軸線方向に向き合った弁要素68及び69を有してお
り、弁要素68は同じくばね67により作用される図中
下向きの押圧力と、油路52bを経てポート70に及ぼ
されるスロットル油圧Pthによる下向きの押圧力の合
計と、油路55bを経て下端のポート71へ及ぼされる
ガバナ油圧Pgoにより作用される図中上向きの押圧力
との平衡関係により、57Aにて示す如き下方への切換
位置と、57B(こて示す如き上方への切換位置の間で
切換られるようになっている。
また上方の弁要素69の上面には、手動切換弁44が2
レンジに切換られたとき、その出力ポート49に現われ
たライン油圧が油路49a、49b及びポート72を経
て作用されるようになっており、このとき弁要素69は
下方へ変位され、弁要素68を57Aにて示す下方への
切換位置に強制的に保持する。
オーバドライブ制御弁58は圧縮コイルはね73を介し
て軸線方向に対向する弁要素14とピストン要素75を
有しており、該弁要素の下端には油路55cを経てポー
ト76へ供給されたガバナ油圧Pgoが作用されるよう
になっている。
又弁要素74の上端には油路52c及びポート77を経
てスロットル油圧pthが供給されている。
ポート78には、手動切換弁44が2レンジ又はLレン
ジへ切換えられた時、その出力ポート49に現われるラ
イン油圧が油路49a 、49c、シャトル弁79、油
路49dを経て供給されるか、或は油路43d、シャト
ル弁79、油路49dを経てライン油圧或は以下に説明
される要領にてライン油圧より実質的に低減された油圧
が供給されるようになっている。
ポート78に作用する油圧が前述の如くライン油圧より
実質的に低減された状態にある時には、ピストン要素7
5はばね73の作用により図にて上方へ押上げられた位
置にあり、かかる状態に於ては弁要素74はポート77
を経てその上端に作用するスロットル油圧とポート76
を経てその下端に作用するガバナ油圧の間の平衡関係に
より58A又は58Bにて示す如き下方又は上方への切
換位置の間で切換えられる。
しかし後述の如くポート78にライン油圧が作用すると
、ライン油圧はスロットル油圧よりも実質的に高いので
、ピストン要素75は図にて下方へ押圧され、これに伴
なって弁要素74はその下端に作用するガバナ油圧の如
伺にかかわらず58Aの切換位置に強制的に切換保持さ
れる。
■−2速切換弁56のポート80には油路48bを経て
手動切換弁44がDレンジへ切換られているときライン
油圧が供給される。
このライン油圧は1−2速切換弁が56Bにて示す上方
への切換位置にあるときには、ポート81より油路48
cを経て2−3速切換弁57のポート82へ導かれる。
このポート82へ導かれたライン油圧は2−3速切換弁
が57Aにて示す下方への切換位置lこあるときには、
ポート83より油路48aを経てブレーキ26(セカン
ドブレーキ)へ導かれる。
また2−3速切換弁が57Bにて示す如き上方への切換
位置にあるときには、ポート82へ供給された油圧はポ
ート84へ導かれ、これより油路48eを経てシでトル
弁85へ至り、これより油路48fを経てクラッチ25
(リバースクラッチ)へ供給される。
尚、手動切換弁44がLレンジへ切換えられるときには
、その出力ポート50に現われるライン油圧はローモジ
ュレータ弁66を経て1−2速切換弁56のポート64
及び65へ加えられ、これlこよって弁要素61を下方
へ押下げた後、ポート86より油路86aを経てブレー
キ21(ファースト・リバース・ブレーキ)のインサイ
ド側へ供給され、該ブレーキを係合させる。
尚、手動切換弁44が後進レンジへ切換られたときには
、ブレーキ27のアウトサイド側が手動切換弁の出力ポ
ート51に現われる油圧を、油路51a、■−2速切換
弁のポート87.88及び油路88aを経て供給され、
該クラッチが係合される。
オーバドライブ制御弁58のポート89には油路43b
、43c及び43gを経てライン油圧が供給されてい
る。
このポート89へ供給されたライン油圧は、オーバドラ
イブ制御弁が58Aにて示す如き下方への切換位置にあ
るときには、ポート90及び油路43eを経てオーバド
ライブ機構のクラッチ12へ供給され、また該制御弁が
58Bにて示す如き上方へ切換られた位置にあるときに
は、ポート91及び油路43rを経てオーバドライブ機
構のブレーキ19へ供給される。
油路43dの途中には絞り92が設けられており、更に
該絞りより下流側の位置にて該油路には弁要素93によ
ってその開閉を制御されるドレンポート94が設けられ
ている。
弁要素93はソレノイド装置95によって作動されるよ
うになっている。
この場合、弁要素93は図には示されていないばねによ
って常時ポート94を閉じる位置へ押圧されており、ソ
レノイド95が励磁されたときのみ図にて上方へ引上げ
られ、ドレンポート94を開くようになっている。
ソレノイド95は図示の如き電気回路により制御される
この電気回路に於て、96は電源であり、車輌の搭載す
るバッテリであってよい。
97はソレノイドの通電回路をオンオフするスイッチで
あり、これは運転者の意志により選択的に作動されるマ
ニアルスイッチである。
このマニアルスイッチが開いている時には、ソレノイド
装置95は通電されず、従って弁要素93は図示の如く
ポート94を関した位置にある。
これに対しマニアルスイッチ97が閉じられると、ソレ
ノイド装置95は励磁され、弁要素93はソレノイド装
置によって図にて上方へ引上げられ、ドレンポート94
を開く。
マニアルスイッチ97は上述の如く運転者の意志により
選択的に作動されるものであるが、この場合、具体的な
作動態様としては、例えば押ボタン式の操作要素を押し
た時スイッチ97は開かれそれ以外の時閉じているよう
に構成されていてよく、或は又場合によってはその逆で
あってもよい。
又後述する作動態様から明らかな如く、例えばマニアル
スイッチ97がオーバドライブ装置のオン或はオフを表
示する二つの作動位置の間で切換えられる切換スイッチ
として構成されている時には、該スイッチがオーバドラ
イブを作動させるオン位置へ切換えられた時スイッチ9
7は閉じられ、オーバドライブ装置をロックするオフ位
置へ切換えられた時スイッチ97は開かれるように構成
される。
次に第2図に示す油圧制御装置の作動を説明する。
Dレンジ 手動切換弁44がDレンジへ切換られているとき9こは
、ポート49にのみライン油田が現われており、このラ
イン油圧はクラッチ24へそのまま供給される。
このとき車輌が停止乃至低速走行状態にあるときには、
ガバナ油圧制御弁53が発生するガバナ油圧は低く、一
般に1−2速切換弁56.2−3速切換弁57及びオー
バドライブ制御弁58はそれぞれ56A、57A、58
Aにて示す如き下方への切換位置にあり、油路48bを
経て供給される油圧はポート80にて遮断されており、
従ってそれ以降の油路につながるリバースクラッチ25
及びセカンドブレーキ26には油圧は供給されていない
またこのとき油路43gよリオーバドライブ制御弁58
のポート89へ導かれた油圧は、オーバドライブ機構の
クラッチ12へ供給されている。
従ってこの状態では、オーバドライブ機構はロックされ
た状態にあり、歯車変速機構は第1速の秋穂にある。
一般的作業態様に於ては、かかる状態から車速が次第に
増大すると、ガバナ油圧が次第に増大し、ある車速にて
1−2速切換弁56が56Bの位置に切換られ、そのポ
ート81ヘライン油圧が導かれ、この油圧は2−3速切
換弁57のポート82より83へ伝わり、油路48dを
経てセカンドブレーキ26へ供給される。
この状態では、歯車変速機構は第2速状態へ切換られる
更に車速か増大すると、2−3速切換弁57も57Bの
位置へ切換られ、これよりそのポート82に供給された
油圧は今度はポート84へ伝わり、これより油路48e
を経てリバースクラッチ25へ供給され、この状態では
歯車変速機構は第3速状態に切換られる。
更に車速か増大すると、オーバドライブ制御弁58もま
た58Bの位置へ切換られ、これによってそのポート8
9へ供給された油圧はポート91へ供給されるようにな
る。
この状態ではオーバドライブ機構2が作動し、オーバド
ライブ状態が達成される。
以上は車速の増大によるガバナ油圧の増大につれて生ず
る切換変化を説明したが、勿論かかる切換変化は、前述
の如く各切換弁の弁要素に対向して作用するガバナ油圧
とスロットル油圧の平衡に基いて行なわれるものであり
、その切換点は車速のみでなくアクセルペダルの踏込量
によって変化するものである。
また逆に車速か低下してきたときには、オーバドライブ
制御弁58.2−3速切換弁57、■−2速切換弁56
の順にそれぞれ58Bより58Aへ、57Bより57A
へ、56Bより56Aへ切換られ、それに応じた変速段
の変化が生ずる。
しかし前述の如く通常の運転状態に於ては、オーバドラ
イブ制御弁58が58Bの切換位置へ切換えられてオー
バドライブ変速段による車輌の運転が行なわれるような
状態にあっても、特に自動変速機を一段下の変速段であ
る直結運転状態即ち第3速状態にて運転したい場合があ
る。
この場合には、運転者はマニアルスイッチ97を操作し
、これを開かれた状態にもたらす。
スイッチ97が開かれると前述の如くソレノイド弁装置
95は励磁されないので、弁要素93は図には示されて
いないはね装置によってドレンポート94を閉じる。
ポート94が閉じられると、油路43dを経て供給され
ているライン油圧はそのままシャトル弁79及び油路4
9dを経てポート78へ供給され、ピストン要素75を
図にて下方へ強制的に押しやり、オーバドライブ制御弁
を58Aにて示す如き下方への切換位置に強制的に保持
する。
従ってもし車輌がそれまでオーバドライブ変速段によっ
て運転されていても、ここでオーバドライブ装置はロッ
クされ、−股下の直結状態即ち第3速による運転状態に
切換えられる。
これに対し、マニアルスイッチ97を操作してそれが閉
じられた状態にもたらされていると、油路43aを経て
供給されるライン油圧はその途中に設けられた絞り92
の下流側にてドレンポート94を経て逃がされるので、
オーバドライブ制御弁58のポート78にはライン油圧
より実質的にン低い油圧しか作用せず、ピストン要素7
5は圧縮コイルばね73の作用により図にて上方へ押上
げられた位置に保持され、オーバドライブ制御弁58は
そのポート77に作用するスロットル油圧とそのポート
76に作用するガバナ油圧の間の平i衡関係に基いて通
常の切換作動を行なう。
2レンジ 手動切換弁44が2レンジへ切換えられると、そのポー
ト48に加えてポート49にも油圧が現われ、ポート4
9に現われた油圧は油路49a及ンび49bを経て2−
3速切換弁57のポート72へ供給されると共に、油路
49cよりシャトル弁79、油路49d及びシャトル弁
79を経てオーバドライブ制御弁58のポート78へ供
給され、これらの弁を57A及び58Aにて示す如き下
方iへの切換位置に強制的に保持する。
従ってかかる状態に於ては、オーバドライブ機構は確実
にロックされた状態に保持され、また歯車変速機構は第
2速以下で、即ち第1速または第2速の状態でのみ作動
する。
νLレンジ 手動切換弁44がLレンジへ切換られると、更にその出
力ポート50にも油圧が現われ、該油圧はローモジュレ
ータ弁66を経て1−2速切換弁56のポート64及び
65に作用し、該弁を56A・にて示す下方への切換位
置に強制的に保持する。
この状態では自動変速機は第1速状態に保持される。
かくして本発明によれは、運転者の意志によってその都
度直接的にオーバドライブ装置の作動を;停止させるこ
とのできる自動変速機の制御が得られ、車輌のドライバ
ビリティが大きく向上されることが理解されよう。
以上に於ては本発明を一つの実施例について詳細に説明
したが、本発明の範囲にて種々の修正が可能であること
は当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される自動変速機の一例を示す概
略線図である。 第2図は第1図に示す如き自動変速機のための本発明に
よる油圧制御回路の一つの実施例を示す線図である。 1・・・・・・トルクコンバータ、2・・・・・・オー
バドライブ機構、3・・・・・・歯車変速機構、5・・
・・・・ポンプ、6・・・・・・タービン、7・・・・
・・ステータ、8・・・・・・クランク軸、9・・・・
・・タービン軸、10・・・・・・キャリア、11・・
・・・・サンギ゛ア、12・・・・・多板クラッチ、1
3・・・・・・ワンウェイクラッチ、14・・・・・・
プラネタリピニオン、15・・・・・・リングギア、1
6・・・・・・オーバドライブケース、18・・・・・
・トランスミッションケース、19・・・・・・多板ブ
レーキ、23・・・・・・歯車変速機、24.25・・
・・・・多板クラッチ、26,27・・・・・・多板ブ
レーキ、28・・・・・・ワンウェイクラッチ、29・
・・・・・中間軸、30・・・・・・サンギア軸、32
・・・・・・サンギア、33・・・・・・キャリア、3
4・・・・・・プラネタリピニオン、35・・・・・・
リングギア、36・・・・・・キャリア、37・・・・
・・プラネタリピニオン、38・・・・・・リングギア
、39・・・・・・出力軸、40・・・・・・オイルリ
ザ゛−バ、41・・・・・・オイルポンプ、42・・・
・・・ライン油圧制御弁、44・・・・・・手動切換弁
、45・・・・・・スロットル油圧制御弁、46・・・
・・・デテント油圧制御弁、53・・・・・・ガバナ油
圧制薗弁、56・・・・・・1−2速切換弁、57・・
・・・・2−3速切換弁、58・・・・・・オーバドラ
イブ制御弁、66・・・・・・ローモジュレータ弁、9
2・・・・・・絞り、93・・・・・・弁要素、94・
・・・・・ドレンポート、95・・・・・・ソレノイド
弁装置、97・・・・・・マニアルスイッチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流体式トルクコンバータと、オーバドライブ変速段
    を含むいくつかの変速段を得るための複数個の摩擦係合
    装置を備えた歯車変速機構からなる自動変速機のための
    油圧制御装置にして、油圧源と、該油圧源から調整され
    たライン油圧を発生するライン油圧制御弁と、吸気スロ
    ットル開度に応じたスロットル油圧を発生するスロット
    ル油圧制御弁と、車速に応じたガバナ油圧を発生するガ
    バナ油圧制御弁と、手動により変速域の切換えを行う手
    動切換弁と、前記スロットル油圧と前記ガバナ油圧の平
    衡関係に応じて前記摩擦係合装置へ供給される油圧を切
    換える複数個の変速弁と、運転者の意志により選択的・
    に作動されるマニアルスイ、l′。 ツチと、前記マニアルでバッチの作動、非作動状態に応
    じて前記変速弁の一つであってオーバドライブ変速段と
    それより一段下の変速段との間の切換えを行うオーバド
    ライブ制御弁の一つの切換油圧作用ポートへライン油圧
    を選択的に供給するオーバドライブ制御回路とを有し、
    前記オーバドライブ制御弁は前記切換油圧作用ポートに
    ライン油圧が供給されている時それに作用する前記スロ
    ットル油圧と前記ガバナ油圧の平衡関係に拘らずオーバ
    ドライブ速度段を達成する切換位置への切換えを阻止さ
    れるよう構成されていることを特徴とする油圧制御装置
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