JPS5824734Y2 - ダイヤル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジオ受信機等に使用するダイヤル装置に関
するもので、特にその構成を簡素化し、ダイヤル装置の
自動組立を可能ならしめんとするものである。

以下、図面を用いて本考案によるダイヤル装置の実施例
につき説明する。

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すもので、図
中、１は例えば合成樹脂よりなる匣体すなわちキャビネ
ット、２はキャビネット１の前面に配されたダイヤル目
盛板、３はダイヤル指針体、４はバリコン５ａ及び電気
部品５ｂが取り付けられたプリント配線基板を示す。

本考案においては、第１図及び第２図に示すように外周
にウオーム６を形成した回転軸体７を設け、之をキャビ
ネット１内の目盛板２に近い位置に軸受部８を介して軸
支する。

軸受部８はキャビネット１の下面板１ａと一体成形にて
形成し、且つ回転軸体７を第２図で示す如く上方から挿
着できるように形成する。

回転軸体７はその一端に歯車９を有し、この歯車９を介
して図示せざるも同調用嫡子と連結し得る。

回転軸体７の側方には之に沿う案内板１０を下面板１ａ
より一体成形にて設ける。

この場合、案内板１０は下面板１ａと接する基部を中心
に弾性的に彎曲可能に形成する。

一方、ダイヤル指針体３は上端に目盛板２の面に臨む指
針１１を有し、且つその基部側に案内板１０の上端に摺
動自在に係合する断面逆Ｕ字状の保合部１２と下面にウ
オーム６と噛合するラック１３を形成した噛合部１４と
を一体に有して成る。

さらに、回転軸体７に近い下面板１ａにはプリント基板
４を固定するための支持部１５を一体に設ける。

そして、かかる構成のダイヤル装置は、先づ回転軸体７
を上方より軸受部８に装着して回転自在に軸支して後、
ダイヤル指針体３の保合部１２を案内板１０の上端に係
合する。

このとき噛合部１４の下面のラック１３は回転軸体７の
ウオーム６上に載置される。

次に噛合部１４上にその端部が接触するように上方より
プリント基板４を配置し、之をビス１６を用いて支持部
１５上に固定する。

かかるビス１６によるプリント基板４の固定でダイヤル
指針体３と一体の噛合部１４はプリント基板４に押圧さ
れ、且つ案内板１０も弾性的にたわむことにより噛合部
１４のラック１３と回転軸体７のウオーム６とは歯と歯
の間の遊びがない状態で噛合する。

また同時にプリント基板４上のバリコン５ａの軸に取り
付けられた歯車５Ｃがウオーム６に噛合する。

尚、ここで、ウオーム６の歯をラック１３の歯より高目
に形成すれば、プリント基板４の押圧による両者の噛合
はより確実となる。

又、噛合部１４においてはプリント基板４の接触面積を
小さくし、ダイヤル指針体３の移動を円滑ならしめるた
めに、噛合部１４のプリント基板４と接触する部分１４
ａを一部突出せしめるを可とする。

斯くして第３図及び第４図に示す如くダイヤル装置の組
立が゛完了し、同調用嫡子を介して回転軸体７を回転す
れば歯車５Ｃを介してバリコン５ａが駆動すると同時に
ダイヤル指針体３が案内板１０に沿って移動する。

上述せる本考案によれば、ダイヤル装置全体の構成が簡
素化され、同時にその組立てに際して例えば第１図の場
合には回転軸体７、ダイヤル指針体３及びプリント基板
４を順次垂直方向から装着するのみでダイヤル装置の組
立が可能となり、また、第５図の場合には回転軸体７を
軸支し、次にジノン１一基板４を嵌着したダイヤル指針
体３を装着することで組立が完了し、従って、組立工数
の大巾な削減と共に斯種ダイヤル装置の自動組立を可能
ならしめ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解図、第２図はその
回転軸体の組立状態図、第３図は第１図の組立後の断面
図、第４図はその要部の斜視図である。 １はキャビネット、２はダイヤル目盛板、３はダイヤル
指針体、４はプリント基板、７は回転軸体、１４は噛合
部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周にウオームが形成されると共に筐体から垂直方向に
   延設された軸受部に軸支された回転軸体と、上記軸受部
   と同一方向に延設された案内板上を摺動する保合部と、
   該保合部と一体に設けられたダイヤル指針体と、上記保
   合部にその一端が連結されると共に上記回転軸体のウオ
   ームの上側外周部に噛合する噛合部とを有し、上記噛合
   部の他端を上記筐体に取付けられたプリント基板により
   上記回転軸体側に押圧し、上記回転軸体の回転により上
   記ダイヤル指針体が上記案内板上を移動するようにして
   戒るダイヤル装置。