JPS5824651Y2 - 摩擦クラッチにおけるクラッチデイスクの離脱装置 - Google Patents

摩擦クラッチにおけるクラッチデイスクの離脱装置

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JPS5824651Y2
JPS5824651Y2 JP1978047489U JP4748978U JPS5824651Y2 JP S5824651 Y2 JPS5824651 Y2 JP S5824651Y2 JP 1978047489 U JP1978047489 U JP 1978047489U JP 4748978 U JP4748978 U JP 4748978U JP S5824651 Y2 JPS5824651 Y2 JP S5824651Y2
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JP
Japan
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clutch disc
clutch
elastic member
cylindrical body
drive shaft
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Application number
JP1978047489U
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JPS54150046U (ja
Inventor
盛光 小野
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車輛用摩擦クラッチの切れ不良に対処するた
め採用されるクラッチディスクの離脱装置に関する。
従来、この種の装置として、例えば実公昭48−445
11号公報にて開示されたものがある。
このものにおいては、円錐台形状の筒状ゴム弾性体から
なる弾性部材を、従動軸の先端部を駆動軸に対して回転
自在に軸支するために設けたベアリングのインナーレー
スとクラッチディスクとの間に調整シムを介して介装し
た構成が示されている。
しかしながら、このものにかいては、下記の問題が示さ
れている。
(1)クラッチディスクの押し戻し量を一定にするため
、クラッチフェーシングが摩耗したとき調整シムを交換
しなければならず、その交換時にはクラッチの分解に手
間を要し実際上は調整シムによる組付調整が適確に行な
われずその結果クラッチディスクの押し戻し量の増加に
よってクラッチフェーシングがプレッシャープレートに
当たり切れ不良を生じさせる原因になっている。
(2)筒状ゴム弾性体の材質を適確に選択することによ
って同ゴム弾性体の反発ストロニクが7エーシング摩耗
に応じて自動的に調整され得るものの、実際にはかかる
特性を均一に発揮させる材質の選択は極めて困難であり
、適確な自動調整作用を期待することはできない。
(3)筒状ゴム弾性体の熱膨張によってクラッチディス
クの押し戻し量が増大するため、プレッシャープレート
の移動間隔を通常よりも大きくする必要があり、その結
果クラッチペダルの踏込ストロークが増大する欠点があ
る。
これらの問題を解消するものが、例えば実公昭48−4
4513号公報に開示されている。
しかしながら、このものにおいては、二つの筒体とこれ
ら両筒体間に介装した弾性部材の3部品を必須の構成部
品とし、かつ弾性部材を収容する溝部を必須の構成とし
ていて、量産品であるこの種摩擦クラッチにおいてコス
ト的に不利である。
本考案はかかる技術開発過程を経てなされたもので、そ
の目的とするところは、実公昭48−44513号公報
にて開示されたものの長所を可能な限り簡単な構造でし
かも部品点数を少なくして発揮させ得る摩擦クラッチに
おけるクラッチディスクの離脱装置を提供することにあ
る。
以下に本考案の一実施例を図面について説明すると、第
1図にては本考案を実施した摩擦クラッチ10の縦断面
が示されている。
この摩擦クラッチ10は駆動軸11と一体的に回転する
フライホイール12およびクラッチカバー12aと、こ
のクラッチカバー12aにダイアフラムスプリング13
を介して組付けたプレッシャープレート14と、これら
フライホイール12とプレッシャープレート14間に介
装したクラッチディスク15と、このクラッチディスク
15ので1ブ15aにスプライン嵌合されてベアリング
16を介して駆動軸11に回転自在に軸支される従動軸
1Tとを具備している。
また、この摩擦クラッチ10においては、レリーズベア
リング1Bが従動軸17の案内筒17a上に・・ブ18
aを介して摺動自在に組付けられており、とのレリーズ
ベアリング18は、図示しないクラッチペダルの押動に
より図示左方に押動されたとき、ダイアフラムスプリン
グ13をそのワイヤスプリング13aを中心に傾動すべ
く構成されている。
しかして、この摩擦クラッチ10は、ダイアフラムスプ
リング130作用によりプレッシャープレート14を図
示左方に押圧して、クラッチディスク15をプレッシャ
ープレート14とフライホイール12とにより挾持した
とき、駆動軸11からのトルクを従動軸17に伝達する
また、この摩擦クラッチ10は、クラッチペダルの押動
によりダイアフラムスプリング13を傾動させたとき、
プレッシャープレート14が図示右方へ移動してクラッ
チ、ディスク15の挾持を解き、駆動軸11からのトル
ク伝達を解除する。
次に、本考案の要部を構成する離脱装置20について説
明すると、この離脱装置20は一個の筒体21と環状の
弾性部材22とにより構成されていて、第1図にて示す
ごとく、摩擦クラッチ10のクラッチディスク15とベ
アリング16間に組付けられている。
筒体21は、第2図にて拡大して示したごとく、その先
端部21taをベアリング16のインナーレース16a
に当接させ、その基端部21bをクラッチディスク15
のハブ15a外周に摺動自在に嵌合して組付けである。
なお、この場合、筒体210基端部21bとクラッチデ
ィスク15とは所要量能れている。
また、弾性部材22は、筒体21の内周面21cに軸方
向へ移動可能に圧接固定されていて、クラッチの係合時
にクラッチディスク15のハブ先端15bにより押圧さ
れるとその固定位置にて所定量変形している。
!た、ハブ15aの端部外周には面取り15cが施され
ており、これによりハブ15aの先端15bは環状突起
とされ弾性部材22の側部内周面に当接する。
しかして、上述した離脱装置20とともに摩擦クラッチ
10を組立てるには、従動軸17の形状に対応する組付
治具の先端を、駆動軸11に組付けたベアリング16の
インナーレース16a内に嵌合するとともに、予じめ弾
性部材22を所要量正大して仮組みした筒体21をこの
組付治具上に嵌合する。
次いで、クラッチディスク15を組付治具上に嵌合して
、その・・ブ15aの端部を筒体21の基端部2Ib内
に嵌合させる。
このとき、筒体21は、その軸心が環状の弾性部材22
により組付治具の軸心と略一致しており、またその基端
部21bがハブ15aの面取り15cによって案内され
るため、・・ブ15aに容易に嵌合させる。
その後に、ダイアフラムスプリング13およびプレッシ
ャープレート14を組付けたクラッチカバー12aを、
駆動軸11と一体的なフライホイール12に取付ければ
、弾性部材22はクラッチディスク15の・・ブ15a
により押動され、筒体21内をさらに内方へ自動的に圧
入されて組付けが完了する。
このとき、弾性部材22は、第3図のaにて示したのと
同様に所定量変形していて、その反撥力と筒体21との
摩擦力とがつり合った状態にある。
なか、組付完了後に組付治具を引き抜き、これに代えて
従動軸17を嵌合すれば、駆動軸11と従動軸17とは
作動的に連結される。
次に、この摩擦クラッチ10における離脱装置20の作
用について説明する。
クラッチの係合時、即ち第3図のaにて示した状態から
図示しないクラッチペダルの押動によりクラッチディス
ク15の挟持を解くと、弾性部材22はその反撥力によ
りクラッチディスク15のハブ15aを、第3図のbに
て示すごとく、従動軸17上を図示右方へ強制的に押動
する。
これにより、クラッチディスク15は図示右方へ移動し
てフライホイール12から確実に離脱され、所謂クラッ
チのひきずり現象を起さない。
次いで、クラッチを再び係合させると、弾性部材22は
第3図のaにて示した状態にもどされる。
また、この摩擦クラッチ10に卦いてクラッチディスク
15が摩耗すると、このクラッチディスク15のハブ1
5aはクラッチの係合時ダイアフラムスプリング130
作用により初期の位置から図示左方へ移動される。
(第3図のC参照)このハブ15aの移動量が増大する
ことにより弾性部材22の反撥力が筒体21との摩擦力
より大きくなった場合には、第3図のdにて示すごとく
、弾性部材22はその反撥力が筒体21との摩擦力とつ
り合う位置に1で筒体21内を図示左方へ摺動する。
これにより、クラッチディスク15が摩耗した場合の弾
性部材22の位置調整が自動的に行なわれて弾性部材2
2の離脱量が常に一定に保たれ、この離脱装置20はそ
の機能を長期間維持する。
以上要するに、本考案においては、上記実施例にて例示
したごとく、クラッチディスク15をフライホイール1
2とプレッシャープレーN4間に挾持して動力伝達を行
なう型式の摩擦クラッチ10において、フライホイール
12側のベアリング16とクラッチディスク15のハブ
15a間に筒体21を介装して、筒体21の先端部21
aをベアリング16のインナーレース16aに当接させ
渣た基端部21bをクラッチディスク15のハブ15a
外周に軸方向へ摺動自在に嵌合させたこと、及びこの筒
体21内に軸方向へ移動可能に圧接固定されるとともに
ハブ15aの先端15bにより所定量変形される環状の
弾性部材22を組付けたこと、換言すれば、筒体21と
弾性部材2202部品によって当該離脱装置を構成した
ことにその特徴があり、これによりクラッチの開放時ク
ラッチディスクをフライホイールから強制的に離脱し得
ることは勿論のこと、容易に組付けられてその機能を長
期間維持することのできる離脱装置を簡単な構造により
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施した摩擦クラッチの縦断面図、第
2図は第1図の要部拡大図、第3図は本考案による離脱
装置の作用説明図である。 符号の説明、10・・・摩擦クラッチ、11・・・駆動
軸、12・・・フライホイール、13・・・ダイアフラ
ムスプリング、14・・・プレッシャープレート、15
−クラッチディスク、15a・・・ノ・ブ、15b・・
・先端、15c・・・面取り、16・・・ベアリング、
17・・・従動軸、20・・・離脱装置、21・・・筒
体、21a・・・先端部、21b・・・基端部、21c
・・・内周面、22・・・環状の弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 従動輪上に軸方向へ摺動自在に組付けたクラッチディス
    クをスプリングによって付勢したプレッシャープレート
    によって駆動軸と一体的に回転するフライホイールに摩
    擦圧接させて、前記駆動軸のトルクを前記従動軸に伝達
    せしめるようにした摩擦クラッチにおいて、前記従動軸
    の先端部を前記駆動軸に対して回転自在に軸支するため
    に設けたベアリングのインナーレースにその先端部を当
    接させその基端部を前記クラッチディスクのハブ外周に
    軸方向へ摺動自在に嵌合させた筒体と、この筒体の内周
    面に軸方向へ移動可能に圧接固定されかつ前記クラッチ
    ディスクのハブ先端に面取りを施して形成した環状突起
    に当接して前記クラッチディスクの動きにより所定量変
    形し得る環状の弾性部材からなり、該弾性部材の反撥力
    により前記クラッチディスクを前記フライホイールから
    強制的に一定間隔引き離し得るようにしてなるクラッチ
    ディスクの離脱装置。
JP1978047489U 1978-04-11 1978-04-11 摩擦クラッチにおけるクラッチデイスクの離脱装置 Expired JPS5824651Y2 (ja)

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JPS54150046U JPS54150046U (ja) 1979-10-18
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844511U (ja) * 1971-09-27 1973-06-11
JPS4844513U (ja) * 1971-09-28 1973-06-11

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844511U (ja) * 1971-09-27 1973-06-11
JPS4844513U (ja) * 1971-09-28 1973-06-11

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