JPS5824316Y2 - ディスククランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はディスクプレーヤのディスククランプ装置に関
する。

ビデオディスク等信号がピットとして記録されたディス
ク（以下第１のディスクと称する）には形状及び寸法が
現行の信号がグループとして記録されたオーディオディ
スク（以下第２のディスクと称する）と酷似したものが
ある。

この酷似点を利用し第１のディスクと第２のディスクの
双方の再生手段を備えたディスクプレーヤが考えられる
。

斯かるプレーヤのターンテーブル上にディスクを載置す
る場合、双方のディスクの形状及び寸法が酷似している
ため従来のオーディオプレーヤのディスク用アダプタの
使用が可能と思われる。

しかし、ディスクの形状及び寸法は酷似しているが、第
１のディスクの場合回転が高速であるためにディスクの
クランプが必要であり、従来の第２のディスク用アダプ
タはディスクをクランプするための装置を備えていなか
った。

そこで、本発明の目的は、第１のディスクを容易にクラ
ンプできると共に、第１及び第２のディスクの両方を再
生可能なディスクプレーヤに利用できるクランプ装置を
提供することである。

本考案を図面を用いて詳細に説明する。

第１図は本考案によるクランプ装置の横断面図であり、
第２図は下面図を示す。

図において、略円錐台状の部材からなるクランパ１は、
ターンテーブルのセンターピン（回転中心）に関してほ
ぼ対称な位置に一対の開口部１ａ 、ｌｂを有すると共
に、その底部にセンターピンと嵌合し得る中心孔２′を
有するセンタープレート２を有する。

クランパ１は中心孔２をセンターピンに嵌合し、センタ
ープレート２に一定の間隔で設けられた固定手段３のス
チールボール４をターンテーブルに設けられた溝に嵌合
することによりターンテーブル上に固定される。

スチールボール４は調整用ネジ５を適当に調整すること
により決するスプリング６のバネ圧によりターンチーフ
ルの中心軸方向に加圧されている。

クランパ１の開口部１ａ、１ｂに取付けられた一対の回
動部材７ａ、γｂは、支持軸８，８′を中心に回転自在
に構成された略Ｕ字形部材からなる一対のウィング９，
９′と、支持軸８゜８′上にあってウィング９，９′の
各々の側面に固定されたカムｉ ｏ 、 ｉ ｏ’とか
らなる。

ウィング９゜９′は各々ディスクを載せるツメ９ａ、９
ａ’と、ディスクをターンテーブル上に圧着しかつ接地
するツメ９ｂ 、９ｂを有する。

カム１０，１０は回動制限手段１１のテンションバー１
２と接してむり、スプリング１３のバネ圧により所定の
圧力が加えられている。

又、カム１０，１０はウィング９゜９′に所定の力を加
えた時のみ回動し、ウィング９゜９′に力を加えていな
い状態では一定の位置を保持するために例えば略三角形
の形状をなしている。

回動制限手段１１は、一端がクランパ１の上面１４に固
定された中心軸１５と、中心軸１５に取付けられたスプ
リング１３と、中心軸１５上を摺動自在に取付けられた
テンションバー１２及び中心軸１５の他端に固定された
ストッパー１６とからなる。

以上により構成されたクランプ装置の使用方法を説明す
る。

クランパ１は固定手段３によりターンテーブルに着脱自
在に固定されるが、固定手段３の調整用ネジ５を適当に
調整することにより、クランパ１の取付は及び取外しの
際に必要とされる力の量が決められる。

ディスク１７を載置する前は、一対の回動部材７ ａ
、７ ｂを一点鎖線で示す如く各々のウィングのツメが
上方を向いた状態に保持しておく。

また、ディスク１７を載置する場合、ディスク１１をツ
メ９ａ 、９ａ上に置いて所定の力で下方に押すことに
より回動部材７ａｔ１ｂは回転して実線で示す状態とな
りターンチーフル上に載置できる。

この場合、クランパ１の周壁は、円柱状でなく略円錐状
となっているのでディスク１７の中心孔が挿入し易いば
かりでなくターンチーフルの回転中心と該中心孔との芯
出しが行なわれる。

ディスク１７を下方に押す所定の力の量は回動制御手段
１１のバネ圧により決まる。

ターンテーブル上に載置されたディスクは、ウィングの
ツメ９ｂ 、９ｂによりターンテーブル上に圧着され、
ターンテーブルの高速回転時にも異常なく再生可能な如
く固定される。

ディスクがターンテーブル上に載置された場合は回動部
材７ ａ ｔ７ｂは実線で示す状態となっているために
、二枚目のディスクを載置するという間違いも防止でき
る。

ディスク１７が第１のディスクでなく第２のディスクで
ある場合は、回転部材７ａ、７ｂは垂直でなく水平に使
用される場合にかいては必ずしも必要ないが、寸法及び
形状が酷似しているため支障なく使用できる。

ディスクを取外す場合は、ディスク１７を持ち上げるこ
とにより回動部材？ａ 、７ｂは前述の動きと逆の回転
をして一点鎖線で示す状態に戻り簡単に取外しできる。

また、ディスク１１の中心孔の径が小さい場合は、クラ
ンパ１を取り外してセンターピンに嵌合すれば良い。

以上説明した如く、本考案のディスクフランツ装置を用
いることにより、オーディオディスク或いはビデオディ
スク等の使用に伴いその都度クランプ装置を交換する必
要がなくなる。

又、ディスクのクランプを容易に行うことができる。

更に、二枚以上のディスクの載置を防止しているためデ
ィスク面の損傷が避けられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるクランプ装置の横断面図、第２図
はクランプ装置の下面図である。 主要部分の符号の説明、２・・・センタープレート、３
・・・固定手段、７ａ 、７ｂ・・・回動部材、９，９
′・・・ウィング、１１・・・回動制限手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装着された犬なる径の中心孔を有する第１のディスクに
   対して略直角となる方向に開口を有しかつ小なる径の中
   心孔を有する第２のディスクの芯出しをするためのター
   ンテーブルのセンターピンと嵌合する中心孔をその底部
   に有し、該第１のディスクの中心孔が挿入される際、該
   第１のディスクの中心孔とターンテーブルの回転中心と
   を一致させるよう芯出しをする略円錐台状のクランパと
   、該開口よりその端部が出入可能に前記クランパに回動
   自在に設けられた略Ｕ字状の回動部材と、該回動部材を
   一方の端部が該開口より突出した位置で静止させると共
   に、該突出した一方の端部が該第１のディスクにより押
   圧せしめられたとき、該突出した一方の端部が該開口内
   部に入り、他方の端部が該開口より突出して該第１のデ
   ィスクを芯出ししつつ該ターンテーブル上に押圧するよ
   うに付勢すべく前記クランパ内に設けられた付勢手段と
   、前記クランパを前記ターンテーブルに対して着脱自在
   に固定する固定手段とを有することを特徴とするディス
   ククランプ装置。