JPS5824121B2 - 積層型発泡ポリウレタン底を有する履物の製造法 - Google Patents

積層型発泡ポリウレタン底を有する履物の製造法

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JPS5824121B2
JPS5824121B2 JP54167056A JP16705679A JPS5824121B2 JP S5824121 B2 JPS5824121 B2 JP S5824121B2 JP 54167056 A JP54167056 A JP 54167056A JP 16705679 A JP16705679 A JP 16705679A JP S5824121 B2 JPS5824121 B2 JP S5824121B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は積層型発泡ポリウレタン底を有する履物の製造
法に関する。
近時発泡ポリウレタン底として、底本体部分と底棲地部
分を個別に成形し接着一体化してなる積層タイプのもの
が提案されている。
この積層タイプの発泡ポリウレタン底は、耐層性等の強
度の要求される接地層の部分のみを無発泡乃至低発泡と
なし得られ、発泡ポリウレタン底の特性を失なうことな
しにその耐火度を向上し得ると共に異なる2色の色彩の
組合せが可能となるので底の意匠感を向上し得る等の利
点が得られる。
しかしながら積層タイプの発泡ウレタン底を成形するに
際しては、底本体部分及び接地層部分をそれぞれ成形す
る2回の成形操作が必要となり、成形がどうしても非能
率的となる。
そのためこの種底の成形法の改良工夫が種々なされ、こ
のうちでも特に1回目の成形操作と2回目の成形操作を
連続操作として行うことのできる所謂ダイレクトツーリ
ング法が最も注目されている。
ダイレクトツーリング法に於ては、1回目の成形操作に
用いられたダミーモルトを2回目の成形操作に於て本モ
ルトと差し替える必要がある。
ところが、この種底の成形に用いられるポリウレタン原
液は反応硬化するとき他物体との接着性が極めてよいた
めに、1回目成形操作後に於けるダミーモルトの離型時
に、成形品が損傷されたり、或はダミーモルトが上型で
ある場合には、成形品が下型の型面より浮上って、この
浮上りにより生じた隙間に、2回目の成形操作時にポリ
ウレタン原液が侵入し成形不良を生ずる。
この問題は例えばダミーモルトの型面に離型剤を充分に
塗布しておくことにより解消できるが、このようにする
と離型剤が1回目の成形操作によって得られた成形品の
接着面に付着し、2回目成形による成形品との接着性に
低下を来し、成形不良の原因となる。
離型剤による接着不良の問題は、1回目成形操作後に、
これより得られた成形品の接着面を溶剤等で拭きとるこ
とによりある程度防止できるか、この拭き取りには時間
がかかり、このよ5な離型剤の塗布やその拭き取りに時
間を消費すると、ダイレクトツーリング法のメリットが
矢なわれてしまう。
本発明は、積層タイプの発泡ポリウレタン底を有する履
物を、ダイレクトツーリング法を適用して、高能率に且
つ成形不良を生ぜしめることな5しに製造し得る方法を
提供することを目的としてなされたもので、以下に本発
明製造法を添附図面にもとづき説明すると次の通りであ
る。
第1図は、第1回目の成形操作に於て、底液地部を成形
し、第2回目の成形操作に於て、底本体を成形する場合
の、本発明製造法の一例が示されている。
第1図aは第1回目成形操作に於ける成形原液。
の注入工程の状況を示し、常法通りキャビティ6内にポ
リウレタン原液7が注入される。
この注入工程に於ては、ダミラスト1の型面11に、布
状物5が、適当な仮着手段例えば型面11に設けられた
ピン12・・・・・・に仮着される。
布状物5として。は、実質的にウレタン原液を通さない
性質を有する限り特に限定はなく、例えば必要に応じ目
とめ糊引きをした布帛(不織布を含む)、皮革及びシー
ト状プラスチック材料等を例示できる。
また型面11に対する布状物5の仮着手段としては、ピ
ン12による仮着手段に代え、例えば型面11の適宜の
個所に部分的に粘着層を設ける手段、或は同部分的に吸
盤部を設ける手段等を例示できる。
要するに仮着手段としては、布状物5を型面に簡単に外
れるように軽く保持せしめ得るような手段1であれば特
に限定はない。
尚この注入工程に於ては、サイドモルト3及びボトムモ
ルト4には、常法通り離型剤が塗布されるが、ダミーラ
スト1の型面11には離型剤を塗布する必要はない。
第1図すは前記注入工程に引続き行なわれる加・圧成形
工程の状況を示し、この成形工程に於て常法通りボトム
モルト4が上昇し、ウレタン原液7が加圧硬化され、底
液地部7′が成形される。
而してダミーモルト1の型面11に仮着されていた布状
物5は、加圧硬化時にこの底液地部7′の上面に強固に
接着される。
第1図Cは加圧成形に引続き行なわれるダミーモルト1
の離型時の状況が示されている。
この離型工程に於ては、常法通りサイドモール3,3が
側方に開放され、それからダミーモルト1が上昇される
この上昇によりダミーモルト1の型面11に仮着されて
いた布状物5は型面11から外れ、成形された底液地部
7′の上面に残り、底液地部7′の接着面を構成する。
ダミーモルト1の離型に際しては、布状物5が型面11
から簡単に外れるので、離型操作が極めて円滑に行なわ
れ、底液地部Inボトムモルト4の型面41より浮上る
というような問題は全(生じないみ尚離型操作時に於け
る底液地部1′の浮上りをより確実に防止するために、
ボトムモルト4の縁部上面に、アンカー用の穴13を設
ける等の補助的手段を講することができる。
第1図dは第2回目の成形操作に於ける成形原液の注入
工程の状況を示し、常法通りキャビティ8に発泡ポリウ
レタン原液9が注入される。
この注入工程に於ては、ダミーラスト1と、予め胛被1
0を釣込んである本ラスト2が反転によって入れ替えら
れる。
第1図eは、上記注入工程に引続き行なわれる加圧成形
工程の状況を示し、この工程に於て、常法通りボトムモ
ルト4が上昇され、発泡ウレタン原液が加圧発泡硬化さ
れ、底本体9′が成形される。
この底本体9′の成形と同時に該底本体9′が前記底液
地部7′と接着一体化され、この際底液地部7′の接着
面は布状物5で構成されているので極めて良好な接着状
態が得られる。
而して、この第1図eに示す状態より、成形品を離型す
ることにより、積層型発泡ポリウレタン底を有する履物
が得られる。
第2図は、第1回の成形操作に於て底本体を成形し、2
回目の成形操作に於て底液地部を成形する場合の本発明
製造法の一例が示されている。
この本発明製造例に於ては、ボトムモルト20としてダ
ミーモルトが使用され、このダミーボトムモルト20の
型面21に、第2図aに示す注入工程に於て、布状物2
2が適当な仮着手段(図示せず)を適用して仮着される
点及び、このダミーボトムモルト20が第2図Cに示す
離型工程に於て離型後に於て反転され、本ボトムモルト
23と入れ替えられる以外は、前記製造法と実質的に異
なる所はない。
本発明製造法に於ては、ダミーモルトの型面に仮着した
布状物が離型剤としての役目を果すので、ダミーモルト
の型面に何等離型剤を塗布することなしに、極めて円滑
な離型操作が可能となるのみならず、この布状物が第1
回目成形品の接着面を構成するので、第2回目成形品と
の接着も極めて良好となる。
更に布状物として、特に皮革や緻密な布帛等のように通
気性を有するものを使用した場合には、第1図及び第2
図に於けるb及びeの加圧成形工程に於て、モルト内の
余剰空気や発泡ガスを該布状物を通じてモルト外に排気
できるので、上記ガスにもとづく接着力の底下や外観不
良の問題を解消できる。
而して本発明製造法によれば、ダミーモルトの型面に離
型剤を塗布し、更にはこの離型剤を、第2回目成形操作
後に成形品の接着面から拭き取る等の面倒な手数を要す
ることなしに、積層型発泡ポリウレタン底を有する履物
を製造でき、製造能率の向上を計り得るのみならず、布
状物が接着媒体となって第1回目の成形品と第2回目の
成形品を強固に接着するので高品質の製造を提供できる
更に本発明製造法に於ては、第1回目の成形操作に際す
るダミーモルトの離型性が非常によいので、例えばダミ
ーモルトの離型な1回目成形品の硬化初期に行うことが
可能となり、より一層製造能率を向上できる。
この場合第1回目成形品の硬化反応は、第2回目の成形
品の硬化反応と平行させて行うことができる。
以下に本発明製造法を、デマス社製ダイレクトンーリン
グ用成型機−4f−l513を用いて実施した場合の一
例を、第1図に示された工程図に順じて、説明する。
実施例 第1図ミニダミーラスト1の底面11に設けたピン12
に予め厚み1.0.0柔軟な 布状物5(床ベロア)を仮着してお く。
所定のキャビティ6内に下記配合のポリウレタン原液7
を1201 を注入する。
〔自己合〕
U792R:120重量部 (日本ソフラン化工製 ポリオール成分青色顔料含有) U792P二100重量部 (日本ソフラン化工製 インシアネート成分含有) この原液のタックフリータイムは50 〜60秒、脱型可能時間3〜4分、成 形機のモルトの温度45℃、尚サイド モルト3とボトムモルト4の内には予 めミラツクスRF102(活材ケミカ ル社製シリコン系離型剤)を塗布する が、ダミーモルト1の型面には離型剤 を塗布しない。
第1図b:ボトムモルド4が7.5間上昇し、上記ウレ
タン原液Tがキャビティ内面 にくまなくゆき亘る。
第1図c:40秒経過の時、モルトを開放した。
このときダミーラスト1の型面に仮 着しておいた布状物5は仮着個所で はずれて賦形されたウレタン原液 (以下底棲地部7′という)の上面に 移り密着しており、ダミーラスト1 と底接地部7′との離型は、極めて円 滑に行なわれ、底接地部7′のボトム モルト4の型面41からの浮上りは 全く見られなかった。
第1図ミニダミーラスト1と、予め運動靴胛皮10を釣
込んである本ラスト2とを 入れ替え、再びモルトをセットし、 キャビティ8内に下記配合による発 泡性ポリウレタン原液9を12Of 注入する。
〔j己合〕
U771R:97重量部 (日本ソフラン化工■製 ポリオール成分、白色顔料含有) U771P:100重量部 (日本ンフラン化工蛛版 インシアネート成分含有) この原液9のクリームタイムは6〜8 秒、ライズタイム60〜80秒、タッ クフリータイム50〜60秒、脱型可 能時間3〜4分、モルトの温度45℃ である。
サイドモルト3の型面には予め前記離型剤を塗布する。
第1図e:ボトムモルド4が12.5.上昇し、上記発
泡性ポリウレタン原液9がキ ャビティ8内にくまなくゆき亘り発 泡架橋が進行し、底本体9′が成形さ れる。
3分間経過の後、モルトを開放したところ、白色の底本
体9′(比 重0.6)と青色の底接地部7′(比重 1.0)とが布状物5を介して接着さ れている積層型の底を持った運動靴 が得られた。
この成形所要時間は4分であり、同成型機による在来の
成 型所要時間7分を大巾に短縮できた。
【図面の簡単な説明】
第1図a−eは、本発明製造法の実施の一例を製造工程
順に示す説明図、第2図a ”−eは同実施の他側を製
造工程順に示す説明図である。 図に於て、1はダミーラスト、2は本ラスト、3はサイ
ドモルト、4はボトムモルト、5は布状物、6はキャビ
ティ、Tはポリウレタン原液、?’は底接地部、8はキ
ャビティ、9はポリウレタン原液、9′は底本体、10
は胛被、11は型面、12はピン、13は穴、20はダ
ミーボトムモルト、21はその型面、22は布状物、2
3は本ボトムモルトである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発泡ポリウレタン原液を用いて履物の底本体を成形
    すると同時に該底本体と胛被を接着する成形工程と、発
    泡又は無発泡ポリウレタン原液を用いて履物底の接地部
    を成形する成形工程を連続工程として含み、2等成形工
    程のうちの1回目の成形工程に於ては、型面に布状物が
    仮着されたダミーモルトを使用し、接着面が布状物で構
    成された底本体を成形し、この底本体の接着面に、2回
    目の成形に於て、本モルトを用いて成形された底接地部
    を成形と同時的に接地することを特徴とする積層型発泡
    ポリウレタン底を有する履物の製造法。 2 発泡ポリウレタレ原液を用いて履物の底本体を成形
    すると同時に該底本体と胛被を接着する成形工程と、発
    泡又は無発泡ポリウレタン原液を用いて履物底の接地部
    を成形する成形工程を連続工程として含み、2等成形工
    程のうちの1回目の成形工程に於ては、型面に布状物が
    仮着されたダミーモルトを使用し、接着面が布状物で構
    成された底接地部を成形し、この底接地部の接着面に、
    2回目の成形に於て、本モルトを用いて成形された底本
    体を成形と同時的に接着することを特徴とする積層型発
    泡ポリウレタン底を有する履物の製造法。 3 第1回目の成形工程に於けるダミーモルトの離型な
    、成形物の発泡硬化初期の段階で行うことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項又は第2項記載の履物の製造法。
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JP2013208199A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Mode Daisan:Kk 靴底および靴底の製造方法

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