JP2013208199A - 靴底および靴底の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 異なる密度の発泡ポリウレタン樹脂からなる上層部と下層部の2層を備え、少なくとも該2層のうちいずれかの層内に気体、液体、ゲルのいずれかが封入された緩衝部材が配され、該2層の境界面にはポリエチレンの密着層を有してなる靴底。
【選択図】 図8
Description
このエアクッションパーツは、各段とも、前側が低く、かかと側を高くなるように傾けて配設しており、各段の前後方向の長さを上段から下段になるに連れてその長さを短くし、しかも各かかとのエアクッションをかかと部の傾斜した表底と平行になるように傾斜し、かつそれらの後端を揃えて配設するといったことを特徴としている。(特許文献1参照。)。
まず、本発明の靴底の上層部と下層部に用いられるポリウレタン樹脂(PUR)は、分子内にウレタン結合−OCONH−をもつ高分子化合物である。一般にジイソシアナートとグリコールとから付加重合といった、ポリイソシアナートとポリオール類の重付加反応によって合成される高分子体である。
さらに、射出成形法(injection molding)のなかでも、とりわけ反応射出成形法(RIM,reaction injection molding)によれば、金属製の金型内に、反応硬化前のポリウレタン材料を、比較的に低圧な圧力下で混合注入することで効率よく発泡ポリウレタン樹脂の靴底を製造することができる。溶融樹脂を射出成形する方法とは異り、特殊なミキシングヘッドを用いて2種のモノマーを金型内に混合射出し、重合反応を起こさせると同時に発泡させて、発泡成形品を得ることができるので、射出圧も低くでき、簡易な金型であるアルミ材料が選択可能となることから、金型の費用低減もできる。
また、体重を支える靴底であるから、たとえば独立気泡率が90%程度かそれ以上の発泡性のポリエチレンフォームとして体重を支承する圧縮強さを持ちながらも、発泡度合いや均一性を調整しつつ、所定の弾力や柔らかさや弾力が得られるように密度等を調整する。
本発明の靴底1を得るための手順を図4〜図8を用いて以下に説明する。まず、下層部2の発泡ポリウレタン樹脂8を得るための下層部金型10について説明する。図4に示す下層部金型10は、アルミ材の鋳造品であり、たとえば下層部金型底面部11と下層部金型側面部12と下層部金型上面部13からなる。下層部金型底面部11と下層部金型側面部12は一体であってもよい。下層部金型10の内部には下層部2の靴底形状、たとえばウェッジソールの靴が片方、靴底の形状から側面の風合いが刻まれた壁面のものが用意される。
下層部2の発泡ウレタン樹脂8を得るべく、硬化反応前のポリウレタン樹脂材料14を調整して、80〜90℃前後の状態で下層部金型10の中の空洞へと注入口から一気に押し出し投入する。ポリウレタン樹脂材料14の投入には、たとえば低圧RIM注入機を用いる。
靴底の上層と下層間のポリウレタン樹脂を密着させるためのポリエチレンの密着層は、射出成形時に10〜100μmの膜厚のポリエチレン樹脂フィルムを挟み込むことで形成せしめることができる。たとえば膜厚50μmのポリエチレン樹脂フィルムを予め、層間の靴型にみあった形状(たとえば横9cm×縦26cm。)に裁断しておき、これを下層の射出成形直後に載せ置き、引き続き上層側の型枠内にポリウレタン樹脂を流しこんで成形することで形成される。
まず、本発明の実施により得られた、上層下層の二層からなる発泡ポリウレタン樹脂からなる靴底を屈曲試験に用いた。下層側の踵部の内部に中空の緩衝部材を配し、上層と下層の成形密度は、上層が0.37g/cm3、下層が0.53g/cm3、射出成形の際に使用したポリエチレンフィルムは、膜厚50μmであった。
この試験において、靴底を屈曲させることは、歩行時の姿勢変化に伴う靴の屈曲動作を想定したものである。屈曲試験回数は、およそ3万回で、ほぼ1シーズンにわたって靴を履用した場合の歩数に相当するものである。10万回の屈曲試験とは、3シーズンにわたるものといえる。
他方、本願発明の実施品では、そうした懸念事項は問題とならず、履用による屈曲に耐える密着性と耐久性を備えていることがわかった。
その他、履用者に平地および階段、砂利道を順次歩行させて、違和感の有無等を確認した。本発明の靴底を用いたウェッジソールの婦人靴では、平地、階段、砂利道等での歩行に支障はなく、違和感は認められなかった。また、上層部3のクッション性と緩衝部材7のエアクッションを有するものでは、これらの構造を欠いた通常の靴底の靴に比べて、長時間履用した場合の疲労度が低減し、履き心地の快適度が向上した。
2 下層部
3 上層部
4 境界面
5 密着層
6 ポリエチレンフィルム
7 緩衝部材
8 発泡ポリウレタン樹脂
9 発泡ポリウレタン樹脂
10 下層部金型
11 下層部金型底面部
12 下層部金型側面部
13 下層部金型上面部
14 ポリウレタン樹脂材料
15 上層部金型
16 上層部金型側面部
17 上層部金型最上面分
18 ポリウレタン樹脂材料
Claims (5)
- 異なる密度の発泡ポリウレタン樹脂からなる上層部と下層部の2層を備え、少なくとも該2層のうちいずれかの層内に気体、液体、ゲルのいずれかが封入された緩衝部材が配され、該2層の境界面にはポリエチレンの密着層を有してなる靴底。
- 上層部が下層部よりも密度が低く軟らかい発泡ポリウレタン樹脂であり、下層部に気体が封入された中空パイプ構造の緩衝部材を配されたことを特徴とする、請求項1記載の靴底。
- 上層部の発泡ポリウレタン樹脂の密度が0.25〜0.40g/cm3、下層部の発泡ポリウレタン樹脂の密度が0.45〜0.60g/cm3であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の靴底。
- 下層用の型枠内の内部に緩衝部材を配してから、該型枠内の内部に硬化反応前のポリウレタン樹脂材料を流し込み、該ポリウレタン樹脂材料を自己反応熱および加熱により硬化させて上表面が硬化した状態の発泡ポリウレタン樹脂層を得た後、下層の発泡ポリウレタン樹脂層の上面側にポリエチレンフィルムを載置し、下層用型枠の上に上層用型枠を配し、硬化反応前のポリウレタン樹脂材料を該上層用型枠内に流し込み、自己反応熱および加熱により硬化させることで上層の発泡ポリウレタン樹脂層を下層側の発泡ポリウレタン層と一体に得ることで、下層部内に緩衝部材を配してなる上下二層の発泡ウレタン樹脂層からなる靴底の製造方法。
- 底面部と下層用側壁面部と上面部からなる下層用の型枠内の内部に上面部から吊り下げ支持した緩衝部材を配してから、下層用の硬化反応前のポリウレタン樹脂材料を流し込み、該ポリウレタン樹脂材料を自己反応熱および加熱により硬化させて上表面が硬化した状態で下層型枠の上面部を外し、下層の発泡ポリウレタン樹脂層を得た後、下層の発泡ポリウレタン樹脂層の上面側にポリエチレンフィルムを載置し、下層側壁面部の下層用型枠の上に、上層用側壁面部と最上面部からなる上層用型枠を配し、上層用のより発泡性の高い硬化反応前のポリウレタン樹脂材料を該上層用型枠内に流し込み、自己反応熱および加熱により硬化させることで上層の発泡ポリウレタン樹脂層を下層側の発泡ポリウレタン層と一体に得ることで、下層部内に緩衝部材を配してなる上下二層の発泡ウレタン樹脂層からなる靴底の製造方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114889032A (zh) * | 2022-05-20 | 2022-08-12 | 东莞海瑞斯新材料科技有限公司 | 一种耐久性强的发泡结构鞋体的制造方法 |
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2012
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