JPS5823863Y2 - 建物用手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は階段、窓、廊下等に設置される手摺に関し、表
面側に弾性被覆体を被着し、かつ下面に形成された係止
溝に手摺子を嵌合固定する手摺において、手摺の強度を
低下することなく軽量化および生産コストの引き下げを
図ることができるよう弾性被覆体側を硬質樹脂製、手摺
子との係止する側を金属製とする笠木主体部を用いるこ
とを特徴とするものである。

本考案の構成を添付図面の実施例に基いて説明すると、
１は塩化ビニール等の硬質合成樹脂製の笠木主体部で、
水平状の頂部２の両側下面には、外向きの嵌支溝４を有
する垂直状足部３，３を垂設して、頂部２と垂直状足部
３，３とにより下向きの略コ字状係止溝５を形成してい
る。

この笠木主体部１の略コ字状係止溝５側の内壁面には、
鋼板等比較的安価な金属材料からなる断面略コ字状の当
接片６を弾発状に嵌合して手摺子７や支柱等の上端部を
嵌合し固定している。

前記笠木主体部１の外壁面には、円形、角形等種々形状
に製せられる塩化ビニール等の軟質合成樹脂やゴムより
なる弾性被覆体８を、この弾性被覆体８の両側に設けた
内向き突部９，９を笠木主体部１の外向きの嵌支溝４，
４に押圧嵌合せしめて被冠係止している。

なお、第２図に示すように笠木主体部１と弾性被覆体８
とを同時押出し成形で一体に製して金属製の当接片６を
弾発状に嵌合して弾性被覆体８の被着作業を省略する他
、第３図に示すように笠木主体部１と当接片６とを一体
成形して、金属製の当接片６に設けた打抜き突部１０等
を埋没するように成形したり、あるいは第４図に示すよ
うに、笠木主体部１、弾性被覆体８および当接片６を一
体に成形する等、種々変形が可能である。

本考案は上記の如き構成を有し、笠木主体部１を硬質合
成樹脂製として下面に下向きの略コ字状の係止溝５を形
成し、この略コ字状係止溝５側の内壁面に金属製の当接
片６を設けたので、金属材料と硬質合成樹脂材料との併
用により、金属のみの笠木に比して当接片６が補強作用
を行うことによって、その必要とする強度を減すること
なく、安価にかつ軽量化を図ることができる。

また、手摺子７等が嵌合するコ字状の係止溝５側を当接
片６による金属面とすることによって組立時の擦過によ
る損傷がなり、シかも種々なる固定手段を用いることが
できると共に弾性被覆体８を被着する外壁面を硬質合成
樹脂材とすることにより、弾性被覆体８との密着性が良
く、使用時みだりにがたついたりする恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る建物用手摺の実施例を示す断面図
、第２図乃至第４図は本考案の他の実施例を示す断面図
である。 １・・・・・・笠木主体部、２・・・・・・笠木主体部
１の頂部、３・・・・・・笠木主体部１の垂直状足部、
５・・・・・・コ字状係止溝、６・・・・・・当接片、
７・・・・・・手摺子、８・・・・・・弾性被覆体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂部の両側下面に垂直状足部を設けて、下向きの略コ字
   状係止溝を形成した合成樹脂製の笠木主体部の、前記略
   コ字状係止溝側の内壁面には金属製の当接片を設け、外
   壁面には弾性被覆体を被着すると共に略コ字状係止溝に
   は手摺子等の先端部を嵌合固定してなる建物用手摺。