JPS5823307Y2 - 加熱式保温ポツトに於ける温度制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加熱式保温ポットにおける温度制御装置の改良
に関するものである。

従来この種の温度制御は容器（ステンレス、アルミ材）
に直接センサーを取りつけ、且熱源とは離れたところに
設置していたが、これでは水量が減少し、それもセンサ
ー取りつけ部より下方に水量が位置している場合には、
熱源にて暖められたお湯の温度と、センサー取りつけ部
の温度が熱漬等の問題で必ずしも一致せず、お湯の温度
を忠実に検出し得なかった。

そこで本考案は上記欠点を除去するために容器の底にア
ルミ材等の熱伝導の良好な材料にて成形された集熱カッ
プを設け、この集熱カップにセンサーを取りつけ、お湯
の温度を忠実に検出せしめ、熱源がＯＦＦ した時のお
湯の温度とＯＮした時のお湯の温度の差を極力少くした
ことを目的とするもので゛ある。

以下１実施例を図面について詳細に説明する。

第１図はポット底部の側面断面図である。

１は外筒体である。

この外筒体１内に容器２を配設し、この容器２はステン
レス材、アルミ材等の金属材で成形したもので底部２ａ
を１段絞り込みこの段部に熱源であるバンド状のヒータ
３を巻つけて固定する。

４はアルミ材等の熱伝導の良好なる材料にて成形された
集熱カップであって、容器２の底部２ａに集熱カップ４
の底面４ａを密着させ、前記ヒーター３の側部に空間部
５を設けて覆い込むごとく容器受は体６にて挟持固定す
る。

７はセンサーであって、前記集熱カップ４の底面外周４
ｂにビス８にて取りつけ金具９を固定し、この取りつけ
金具９の先端に巻きつけ固定し、端子７ａ、７ｂは温度
制御回路（図示せず）に接続し、前記熱源であるヒータ
ー３をコントロールする。

以上の構成により、センサー７は集熱カップ４で覆われ
た空間部５に発生した温度と容器２の底部２ａを直接伝
って来る温度を合成して検知するために、加熱時には空
間部５の温度をおもに検知し、その後沸騰附近の温度に
てヒーター３がＯＦＦし、容器内のお湯が冷え始めると
センサー７は容器２の底部２ｂより感知してセンサーの
設定温度より低下した時に前記ヒーターをＯＮｊて保温
する。

従って従来の温度制御は、お湯の温度に対するセンサー
の応答度が極めて悪く、保温温度範囲が大であったが本
考案は、お湯の温度を忠実に速く伝達する為に、前説の
ごとく、加熱時には、容器の底部からの熱伝導に加え、
ヒーター側面からの温度を伝達することによって速くセ
ンサーにその温度を感知させ、そしてヒーターがＯＦＦ
して、冷却し始めると、ヒーター側面は急激に低下し、
容器底部の温度を主に検知するために、湯温の保温温度
範囲が極めて狭くなり、一定したお湯を利用することが
出来、又、ヒーターから発生する熱が集熱カップにより
遮断されるため周辺温度が著るしく低下し、従ってその
周辺材料として樹脂材料等が使用出来る等の効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はポットの底部における側面断面図である。 １・・・・・・外筒、２・・・・・・容器、２ａ・・・
・・・底部、２ｂ・・・・・・水、３・・・・・・ヒー
ター、４・・・・・・集熱カップ、４ａ・・・・・・底
面、４ｂ・・・・・・底面外周、５・・・・・・空間部
、６・・・・・・容器受は体、７・・・・・・センサー
、７ ａ 、７ ｂ・・・・・・端子、８・・・・・・
ビス、９・・・・・・取りつけ金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器２の底部２ａをヒーター３にて加熱し容器２内に有
   する水２ｂを沸騰点附近迄上昇せしめ、その後沸騰点附
   近の温度に保温する加熱式保温ポットにおいて、温度制
   御用のセンサー７が容器２の底部２ａを介して伝達する
   温度と前記ヒーター３の外周辺に設けた集熱カップ４で
   形成した空間部５の空気温度を合成して検知することを
   特徴とする加熱式保温ポットに於ける温度制御装置。