JPS5822844B2 - パツフア形ガスしや断器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、消弧用ガスをしゃ断器の引外し動作中にピス
トンおよびシリンダ装置によって圧縮するバッファ形ガ
スしゃ断器に関するものである。

近年の系統における高電圧大容量化にともないガスしゃ
断器の技術的進歩は著しく、■ユニットあたりのしゃ断
容量はますます増大の傾向にある。

また同じしゃ断容量のものは一層小形化が進んでいる。

一般にガスしゃ断器の電極間に発生したアークは数万に
の高温に到達するため、この時の熱エネルギーによりア
ークが点弧している電極表面からは電極材料の蒸発が起
る。

このだめアーク中には消弧媒体のガス以外に大量の蒸発
した電極材料が含まれることとなり、しかもこの材料は
一般に金属が使われるので、このことが電流零点を迎え
ていったん電流しゃ断した後でもアークが発生しない場
合と比較して絶縁回復が遅いことの原因の一つとなって
いる。

従って蒸発の少ない耐弧材料をアークの触れる電極表面
に固着させることが、電極自身の寿命を伸ばす以外に、
しゃ断性能を向上させることになる。

一般には耐弧材料としてタングステン系の材料を含ませ
た金属が使われている。

一方、カーボンを主成分とした材料は金属ではないにも
かかわらず高い導電率を持つとと蝿に、耐弧性が優れて
いることが判明している。

しかしながらカーボンは機械的強度が弱く、バッファ形
ガスしゃ断器のアーク電極のように投入やしゃ断電外を
行なう際に表面を他の電極が摺動したり、衝撃的な接触
動作を行なうものでは、使用することができない欠点が
あった。

本発明の目的は固定電極先端部にカーボンを主体とした
耐弧材料よりなる耐弧片を固着させて、しゃ断器が投入
あるいはしゃ断動作を行なった場合でも前記耐弧片が可
動電極と接触しないようにして、前記耐弧片の破損を防
ぎ、しゃ断性能の向上をはかることのできるバッファ形
ガスしゃ断器を提供することにある。

以下、本発明の電極先端部の構造例の断面を第１図に示
す。

第１図ａは投入状態すはしゃ断状態である。

固定電極１の先端に、固定電極の外径Ｂよりも小さい外
径Ａを持つカーボンを主体とじた材料からなる耐弧片を
固着させる。

一方可動電極３の内径は投入状態においては第１図には
図示していない可動電極の外部に設けられ内側に力を加
えるバネ機構により固定電極を締め付けており、固定電
極１の外径Ｂと等しくさせている。

しゃ断状態においては、可動電極３内側径Ｃが、可動電
極３内に設けた可動電極支え４の外側と密着することに
より、 Ａ（Ｃ（Ｂ ・・・・・・ （１） の関係を保つようにさせる。

第２図の上半分に投入状態を下半分に固定電極１と可動
電極３が離れる直前の状態を断面図で示す。

しゃ断する場合可動電極３は固定電極１の周囲を摺動し
ながら最後に固定電極１を離れる時でも耐弧片２の外径
が開極後の可動電極３内径未満であることがら耐弧片２
に接触せずに開極を行なう。

また投入する場合も動きが逆とはなるものの、やはり可
動電極３が耐弧片２に接触することはない。

また本発明の具体的実施例を第３図に示す。

上半分は投入状態、下半分はしゃ断状態を、そして矢印
はしゃ断動作時のガスの流れを示す。

５は可動バッファシリンダ−で、内断に固定ピストン６
が配置されている。

Ｔは絶縁ノズル、８は可動電極カバー、９は可動電極３
外周に設けられ電極３に内側に向う力を与えるバネであ
る。

また第４図に固定電極１の他の実施例の断面を示す。

固定電極の先端にカーボンを主体とした材料からなる耐
弧片２を突出した形に固着させたもので、作用や効果は
第１図に示したものと同じであることは言うまでもない
。

以上説明したように本発明によればしゃ断ないし投入を
行なっても、機械的強度の弱いカーボンを主体とした材
料からなる耐弧片を破壊することなく、アーク電極とし
て使用することができるだめ金属のアーク電極の場合と
比較してしゃ断時に発生してアーク中に混入する電極材
料の蒸発量を極端に減らすことができ、よりしゃ断性能
の優れたバッファ形ガスしゃ断器を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａｅｂは本発明に使用される電極部を説明するだ
めの投入時及び開極時の断面図、第２図は本発明の詳細
な説明するだめの電極周辺部の断面図、第３図は本発明
の実施例を示す断面図、第４図は本発明の固定電極の他
の実施例を示す断面図である。 １・・・固定電極、２・・・カーボンを主成分とした耐
弧片、３・・・可動電極、４・・・可動電極支え、５・
・・可動シリンダー、６・・・固定ピストン、１・・・
絶縁ノズル、８・・・可動電極カバー、９・・・バネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 互に対向して配置される可動及び固定電極を備え、
   この可動電極が固定電極の外周面と摺動接触しながら互
   に接離し且つ両電極のしゃ断動作時、両電極間に発生す
   るアークに対してバッファシリンダ内の消弧性ガスを圧
   縮して吹付けるバッファ形ガスしゃ断器において、前記
   固定電極の先端部に固定電極が可動電極と接触する部分
   の外径以下の径をもつカーボンを主体とした耐弧材料よ
   りなる耐弧片を固着し、可動電極移動時においても前記
   固定電極の耐弧片が可動電極とは接触しないようにして
   なるバッファ形ガスしゃ断器。 ２ 耐弧片が固定電極先端部から可動電極側に突出する
   構造となっている特許請求の範囲第１項記載のバッファ
   形ガスしゃ断器。