JPS5822698Y2 - ミシンの押え金 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はミシンの押え金に関する。

従来技術 ミシンの押え金は通常押え棒や押え台端部に自由に揺動
しうるよう軸支されるが、オーバーロックミシンなど、
ある種のミシンにおいてはバネにより一方に付勢され、
先端を針板に弾接させるようにした押え金が知られてい
る。

また第１図に示すように押え金を押え棒１に取着の押え
本体２と該本体に軸３にて枢支される補助押え４とで構
成し、補助押え４をバネ５により、その先端を針板６に
弾接させるようにしたゴムバンドやテープあるいは布折
返し端の縫い肘用に使用される押え金も知られている。

こうしたバネにより一方向に付勢される押え金では縫製
終了後押え上げレバーあるいはペダル操作により押え金
を上昇させても、その先端は依然として針板に弾接し、
縫製開始に先立って布を押え金下に挿入しようとする場
合、その先端を−々持持上て行わねばならない。

押え棒や押え台に自由に揺動しうるよう軸支された押え
金で、その自重により傾いて先端が針板に当るものにお
いても程受の差こそあれ同様の問題を生ずる。

目的 この考案は押え上げレバーやペダル操作により押え金を
上昇させたとき、バネの作用や自重により先端が下がっ
て前下りとならないようにし、もって布の押え金下への
挿入が阻害されることなく行われるようにすることを目
的とする。

解決手段 押え金上昇時に押え金後部に作用して先端を上昇させる
押圧手段を設ける。

実施例 第１図は本考案を平型ミシンの押え装置に使用した例を
示すもので゛、図中、１０はミシンアーム１１にネジ１
２にて止着されるブラケットで、ネジ１２の挿通する孔
は横方向の長孔（図示しない）として形成され、ブラケ
ット１０を左右方向に調整しうるようになっており、ま
たその底部には支柱取付棒１３が取着される。

支柱取付棒１３はその自由端に下端を押え金縛後部上方
の所要位置に位置させた支柱１４上部を嵌挿させ、ネジ
１５にて止着しておリ、支柱１４の高さは上記体ジ１５
を弛めて調整することができる。

作用効果 この考案によれば、押え棒あるいは押え台に軸支された
押え金の後部上方適所に支柱が設けであるので、押え上
げレバーあるいはペダル操作により第２Ａ図の状態の押
え金を上昇させると押え金はバネの作用によりあるいは
自重により先端を下げたよ・で上昇するが（第２Ｂ図）
なおも上昇させると、後部が支柱下端面に突き当り、押
え金を枢動させて先端を上昇させる（第２Ｃ図）。

しかして縫製開始に当り、布を押え金下に挿入する場合
に押え金先端が邪魔となることなく布が押え金下にスム
ースに送られる。

上記実施例では支柱により押え金後部を押して先端を持
上げるようにしているが、一般的には押え金上昇時に傾
斜する押え金後部がつき当り、該後部のそれ以上の上昇
を阻止するストッパとしての機能を有する部材であれば
何でもよい。

また別の手段としては押え金後部と該後部に対峙する個
所の双方に対向面が同一磁極となる磁石を取着し、押え
金上昇時接近する両磁石の反発力を利用して押え金先端
を上昇させるようにしても上記実施例と同一の効果を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る押え金を装着したミシンの要部
斜視図、第２Ａ−Ｃ図は動作説明図である。 １・・・・・・押え棒、２・・・・・・押え本体、３・
・・・・・軸、４・・・・・・押え金（補助押え）、５
・・・・・・バネ、６・・・・・・針板、１０・・・・
・・ブラケット、１１・・・・・・ミシンアーム、１２
・・・・・・ネジ、１３・・・・・・支柱取付棒、１４
・・・・・・支柱、１５・・・・・・ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．押え棒あるいは押え台に枢動可能に軸支され、押え
   上げレバーあるいはペダル操作による上昇時、バネの作
   用により、あるいは自重により傾斜してその先端が下が
   るミシンの押え金において、押え金上昇時に該後部に作
   用して押え金を枢動させ、その先端を上昇させる押圧手
   段を設けた押え金。 ２、押圧手段は押え全後部上方の適所に位置し押え金後
   部の所要量以上の上昇を阻止するストッパとしての機能
   を有する部材である登録請求の範囲第１項記載のミシン
   の押え金。 ３、上記部材は左右並びに上下方向にその位置が調整し
   うるよう構成される登録請求の範囲第２項記載のミシン
   の押え金。 ４、押え金後部と該後部に対峙する個所の双方に対向面
   が同一磁極となる磁石が取着される登録請求の範囲第１
   項記載のミシンの押え金。