JPS58224158A - 合金の熱膨張を制御する方法 - Google Patents
合金の熱膨張を制御する方法Info
- Publication number
- JPS58224158A JPS58224158A JP10907082A JP10907082A JPS58224158A JP S58224158 A JPS58224158 A JP S58224158A JP 10907082 A JP10907082 A JP 10907082A JP 10907082 A JP10907082 A JP 10907082A JP S58224158 A JPS58224158 A JP S58224158A
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- Japan
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- alloy
- thermal expansion
- temp
- coefficient
- martensitic transformation
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- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、合金の熱膨張を任意に制御するための方法
に関する。
に関する。
一般に、金属および合金は、材料自身の固有の熱膨張係
数を有する。たとえば、アルミニウムでは27 X 1
0’deg−’であり、銅では17X10−6deg
−’ t’あり、Stでは12X 10−7’deg−
+である。しかしながら、たとえば計測器、電子機器な
どの用途においては熱膨張の極めて小さな材料が要請さ
れる。熱膨張計数の小さな材料としては、これまでイン
バー(熱膨張係数: 2 x 10−’dea−1)な
どの低膨張合金(Fe−Nl系合金)が用いられている
。しかしながら、このような低膨張合金を用いても熱膨
張を完全にOにすることはできず、極めて不充分なもの
でしかなかった。また、成る種の用途においては、逆に
合金自身の熱膨張率を大きくすることが望まれているが
、このような要請を満たす方法は未だ開発されていなか
った。
数を有する。たとえば、アルミニウムでは27 X 1
0’deg−’であり、銅では17X10−6deg
−’ t’あり、Stでは12X 10−7’deg−
+である。しかしながら、たとえば計測器、電子機器な
どの用途においては熱膨張の極めて小さな材料が要請さ
れる。熱膨張計数の小さな材料としては、これまでイン
バー(熱膨張係数: 2 x 10−’dea−1)な
どの低膨張合金(Fe−Nl系合金)が用いられている
。しかしながら、このような低膨張合金を用いても熱膨
張を完全にOにすることはできず、極めて不充分なもの
でしかなかった。また、成る種の用途においては、逆に
合金自身の熱膨張率を大きくすることが望まれているが
、このような要請を満たす方法は未だ開発されていなか
った。
この発明の目的は、所望の温度範囲での見かけの熱膨張
を任意に刺部し得る方法を提供することにある。
を任意に刺部し得る方法を提供することにある。
この発明は、熱弾性型マルテンサイト変態を起こす合金
を、変g温度を挾む所望の温度範囲と、合金の真の熱膨
張係数と、所望の温度範囲内での所望の熱膨張率とを考
慮して、変MtlA度より低い、、4 温度にお
いて、真の熱膨張係数に基づく熱膨張よりも熱膨張を小
さくしたい場合には引張り加工し、大きくしたい場合に
は圧縮加工しておくことにより特徴づけられる。
を、変g温度を挾む所望の温度範囲と、合金の真の熱膨
張係数と、所望の温度範囲内での所望の熱膨張率とを考
慮して、変MtlA度より低い、、4 温度にお
いて、真の熱膨張係数に基づく熱膨張よりも熱膨張を小
さくしたい場合には引張り加工し、大きくしたい場合に
は圧縮加工しておくことにより特徴づけられる。
[熱弾性型マルテンサイト変態」とは、マルテンサイト
変態開始温度と逆変態開始温度との差が小さいマルテン
サイト変態を言う。「所望の温度範囲」とは、たとえば
製品使用時の温度と製品製造時の温度との間の温度範囲
であり、あるいはたとえば製品使用時の温度と製品を取
付け・固定する際の濃度との間の温度範囲を白う。この
発明は、このような所望の温度範囲内で熱弾性型マルテ
ンサイト変態を起こす合金の熱膨張を自由に制御しよう
とするものである。
変態開始温度と逆変態開始温度との差が小さいマルテン
サイト変態を言う。「所望の温度範囲」とは、たとえば
製品使用時の温度と製品製造時の温度との間の温度範囲
であり、あるいはたとえば製品使用時の温度と製品を取
付け・固定する際の濃度との間の温度範囲を白う。この
発明は、このような所望の温度範囲内で熱弾性型マルテ
ンサイト変態を起こす合金の熱膨張を自由に制御しよう
とするものである。
理解を容易とするために1、真の熱膨張係数α、変tr
im度Ta1全長×の熱弾性型マルテンサイト変態を生
じる合金Aを用いて、変態温度Taを挾む二種の温度T
fL、Th (Th−TIl=ΔT)の温度範囲での
熱膨張を例に採り、より具体的に説明する。変態温度T
aより低い温度T’ Aで、合金Aを引張り加工により
全長:X+ΔXとし、次に合金へを温度°[hまで加熱
すれば、合金Aの全長は、第1にマルテンサイト型変態
により×になろうとし、第2に真の熱膨張係数αの寄与
により、α・6丁とこの温度範囲内での合金Aの全長の
平均値×との積α・ΔF×だけ膨張しようとする。
im度Ta1全長×の熱弾性型マルテンサイト変態を生
じる合金Aを用いて、変態温度Taを挾む二種の温度T
fL、Th (Th−TIl=ΔT)の温度範囲での
熱膨張を例に採り、より具体的に説明する。変態温度T
aより低い温度T’ Aで、合金Aを引張り加工により
全長:X+ΔXとし、次に合金へを温度°[hまで加熱
すれば、合金Aの全長は、第1にマルテンサイト型変態
により×になろうとし、第2に真の熱膨張係数αの寄与
により、α・6丁とこの温度範囲内での合金Aの全長の
平均値×との積α・ΔF×だけ膨張しようとする。
しlζがって、温度rhにおける合金Aの全長は、真の
熱膨張率α、温度範囲Δ丁、引張り加工における伸ばさ
れた長さΔ×および合金Aの全長×により決定される。
熱膨張率α、温度範囲Δ丁、引張り加工における伸ばさ
れた長さΔ×および合金Aの全長×により決定される。
このことから明らかなように、成る熱弾性型マルテンサ
イト変態を生じる合金の変態温度を挾む所望の温に範囲
内での熱膨張は、その合金の真の熱膨張率α、温度範囲
Δ−rJ3よび引張り加工の白Δ×により決定されるの
で、変態温度より低い温度における引張り加工の綾を他
の決定因子の数値を勘案して選定)るにより、所望の温
度範囲内での熱膨張を自由に制御(ることが可能である
。
イト変態を生じる合金の変態温度を挾む所望の温に範囲
内での熱膨張は、その合金の真の熱膨張率α、温度範囲
Δ−rJ3よび引張り加工の白Δ×により決定されるの
で、変態温度より低い温度における引張り加工の綾を他
の決定因子の数値を勘案して選定)るにより、所望の温
度範囲内での熱膨張を自由に制御(ることが可能である
。
上述の説明では、見か【プの熱膨張迄真の熱膨張係数に
基づく熱膨張よりも小さくする場合について述べたが、
逆に真の熱膨張率に基づく熱膨張よりも大きな熱膨張を
得ることも可能である。すなわち変態温度より低い温度
において、熱弾性型マルテンサイト型変態を生じる合金
を圧縮加工しておくことにより、所望の温度範囲内での
見か(プの熱膨張をより小さくすることができる。同様
に、加工量を適切に選定することにより、所望の温度範
囲内での見かけの熱膨張を完全に0にすることもできる
。
基づく熱膨張よりも小さくする場合について述べたが、
逆に真の熱膨張率に基づく熱膨張よりも大きな熱膨張を
得ることも可能である。すなわち変態温度より低い温度
において、熱弾性型マルテンサイト型変態を生じる合金
を圧縮加工しておくことにより、所望の温度範囲内での
見か(プの熱膨張をより小さくすることができる。同様
に、加工量を適切に選定することにより、所望の温度範
囲内での見かけの熱膨張を完全に0にすることもできる
。
以上のように、この発明では、合金の格子間距頗の熱振
動による増大に基づく通常の熱膨張を利用するだけでな
く、マルテンサイト変態による結晶構造の変化をも利用
するため、所望温度範囲内での合金の見かけの熱膨張を
数パーレンI−の範囲内で任意に制御することが可能と
なり、かつ見かけの熱膨張を完全にOにすることもでき
る。
動による増大に基づく通常の熱膨張を利用するだけでな
く、マルテンサイト変態による結晶構造の変化をも利用
するため、所望温度範囲内での合金の見かけの熱膨張を
数パーレンI−の範囲内で任意に制御することが可能と
なり、かつ見かけの熱膨張を完全にOにすることもでき
る。
この発明に用いられる[熱弾性型マルテンサイト変態を
起こす合金」としては、50〜60重量%のN1と、4
0〜50重量%T1とからなるNlTi合金、もしくは
このN1もしくはT1の一部がCU、AI、VI Zr
、Fe、Cr1Coなどで構成される類から選択される
一種以上の金属で置換されたNI T1合金、またはC
0−At合金、Cu ””’−S n合金、Cu−7n
合金もしくはこれらの各銅合金のZn1△IおよびSn
の一部がAI、ノn、 1′4: + St +N4n
+ G”+”Ge+ Snなとで構成される類から選択
される一種以上の元素でH換されたベータ型黄銅構造を
有覆る合金が用いられ得る。
起こす合金」としては、50〜60重量%のN1と、4
0〜50重量%T1とからなるNlTi合金、もしくは
このN1もしくはT1の一部がCU、AI、VI Zr
、Fe、Cr1Coなどで構成される類から選択される
一種以上の金属で置換されたNI T1合金、またはC
0−At合金、Cu ””’−S n合金、Cu−7n
合金もしくはこれらの各銅合金のZn1△IおよびSn
の一部がAI、ノn、 1′4: + St +N4n
+ G”+”Ge+ Snなとで構成される類から選択
される一種以上の元素でH換されたベータ型黄銅構造を
有覆る合金が用いられ得る。
次に、この発明の詳細な説明する。
友ULL
約80℃の温度で使用され、かつその外径が至渇峙と変
わらないことが望まれるリング状電子閤器部品1(第1
図において斜視図で示す。)を、53.5重量%のNI
、46.511%のT1からなるNI Ti合金(熱
膨張率α’−10X10−’)を加工して準備し、50
0℃で10分間熱処耶をした。次に、室温でマンドレル
を用いてリングの径を0.06%膨張さtたf2に、切
削加工により所望の外径にした。次に80℃に加熱し、
その外、4 径を測定したどころ、室間(20℃)
における外径と変化しtおらず、したがって見かけ上の
熱膨張は0であった。
わらないことが望まれるリング状電子閤器部品1(第1
図において斜視図で示す。)を、53.5重量%のNI
、46.511%のT1からなるNI Ti合金(熱
膨張率α’−10X10−’)を加工して準備し、50
0℃で10分間熱処耶をした。次に、室温でマンドレル
を用いてリングの径を0.06%膨張さtたf2に、切
削加工により所望の外径にした。次に80℃に加熱し、
その外、4 径を測定したどころ、室間(20℃)
における外径と変化しtおらず、したがって見かけ上の
熱膨張は0であった。
製品の加工工程または自動はんだ付は工程などにおいで
加熱を行なう必要があり、加熱の間に素材の熱膨張によ
り、半導体、ガラスなどの熱膨張係数の大きくない部材
との熱膨張の差にJ:す、製品の品質・特性を損うおそ
れがある電子機器部品において、素材としてC0−14
,2重量%A14.0重量%Niよりなる銅合金テープ
を連続的に800℃から急冷処理をしで準備した。次に
室温において0.8%の延伸加工した後に、めっき加工
、半導体装置、ボンディング加工などを行ない、その後
ガラス封着した。次に、500℃で5分間の加熱工程を
得た後、検査したところガラス封着に異常は発生してい
なかった。
加熱を行なう必要があり、加熱の間に素材の熱膨張によ
り、半導体、ガラスなどの熱膨張係数の大きくない部材
との熱膨張の差にJ:す、製品の品質・特性を損うおそ
れがある電子機器部品において、素材としてC0−14
,2重量%A14.0重量%Niよりなる銅合金テープ
を連続的に800℃から急冷処理をしで準備した。次に
室温において0.8%の延伸加工した後に、めっき加工
、半導体装置、ボンディング加工などを行ない、その後
ガラス封着した。次に、500℃で5分間の加熱工程を
得た後、検査したところガラス封着に異常は発生してい
なかった。
図面は、この発明の一実施例に用いられる合金部材の形
状を示す斜視図である。
状を示す斜視図である。
Claims (4)
- (1) 熱弾性型マルテンサイト変態を起こす合金を、
変am度を挾む所望の温度範囲と、合金の真の熱膨張係
数と、前記温度範囲内での所望の熱膨張率とを考慮しで
、変態潤度より低い温度において、予め真の熱膨張係数
に基づく熱膨張よりも熱膨張を小さくしたい場合には引
張り加工しておき、大きくしたい場合には圧縮加工して
おく、ことを特徴とする合金の熱膨張を制御する方法。 - (2) 前記所望の熱膨張率は0である、特許請求の範
囲第1項記載の合金の熱膨張を制御する方法。 - (3) 前記熱弾性型マルテンサイト変態を起こす合金
としては、50〜60重量%のN1と、40〜50重量
%のT1とからなるNI T1合金か、あるいは前記N
1もしくはT1の一部がCLI。 AI、V、Zr SFe SCr 1coなどを含む類
から選ばれる一種以上の金属で置換されたNETi合金
が用いられる、特許請求の範囲第1項または第2項記載
の合金の熱膨張を制御する方法。 - (4) 前記熱弾性型マルテンサイト変態を起こす合金
としては、Cu−2n合金、Qu −A1合金もしくは
Cu−3n合金、または前記各合金のzn 、AIおよ
び3nの一部がAI 、Zn 、 Ni 、31 、
Mn 1Qa 1Qe 、Snなどの元素を含む類から
選ばれる一種以上の元素で置換されてなるベータ黄銅型
構造を有する合金が用いられる、特許請求の範囲第1項
または第2項記載の合金の熱膨張を制御する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10907082A JPS58224158A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 合金の熱膨張を制御する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10907082A JPS58224158A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 合金の熱膨張を制御する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58224158A true JPS58224158A (ja) | 1983-12-26 |
JPH0115587B2 JPH0115587B2 (ja) | 1989-03-17 |
Family
ID=14500831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10907082A Granted JPS58224158A (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 合金の熱膨張を制御する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58224158A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015159081A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 新日鐵住金株式会社 | 負極活物質材料 |
-
1982
- 1982-06-23 JP JP10907082A patent/JPS58224158A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015159081A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 新日鐵住金株式会社 | 負極活物質材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0115587B2 (ja) | 1989-03-17 |
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